相談企業では、従来の紙媒体による社内報だけでは従業員への情報浸透が弱く、よりタイムリーで分かりやすいコミュニケーション手段の必要性を感じていました。一方で、社内ネットワークやセキュリティの制約により、いきなりWeb社内報へ全面移行することが難しい状況でした。そこでまずは、動画を起点とした情報発信の仕組みを小さく導入し、効果検証しながら段階的に拡張できる構成をご提案しました。
メディア博士は、PowerPointのような操作感で動画を編集できるクラウドツールを提供しており、専門知識がなくても短時間で社内向けコンテンツを制作できます。テンプレートを活用した拠点紹介、新入社員紹介、社内制度案内、業務手続き説明など、社内コミュニケーションに必要な動画を効率的に内製化できる点が高く評価されました。また、各拠点の従業員が必要なタイミングで閲覧できるURL配信やQRコード発行にも対応しており、紙の社内報では難しかった「見られる仕組み」をつくることが可能です。自動翻訳にも対応しているため、多様な従業員を抱える企業でも均一な情報伝達が行えます。
相談企業では、既存の社内ネットワークの刷新や、他のDX施策との優先順位の整理が必要な状況でした。そのため、初期は動画制作機能を中心に活用し、一定のコンテンツが蓄積された段階で社内向け配信プラットフォームの導入を検討する二段階モデルをご提案しました。また、採用活動での動画活用ニーズも高く、将来的には企業紹介や社員インタビューといった外部向け動画の拡張も可能であることを整理し、社内外の情報発信基盤を段階的に統合できるロードマップを提示しました。動画の内製化・配信・解析を一元化できるメディア博士を軸にすることで、部署間での情報連携やDX推進の加速も期待できます。
