ご相談企業では、採用ページや求人媒体以外で自社の魅力を伝える場が少なく、応募者が取得できる情報が限定的であることが課題となっていました。また、採用専用の動画配信基盤を持たず、制作した動画をどこに掲載すべきかという点でも検討が止まっていました。そこでメディア博士では、クラウド型の動画編集ツールに加え、閲覧用の配信プラットフォームを組み合わせて導入する構成をご提案しました。編集ツール側では、撮影素材の取り込みはもちろん、資料スライドの取り込みやテンプレート機能、AIナレーション、多言語対応などを活用することで、担当者が限られた時間でも採用ストーリー動画、社員インタビュー、仕事紹介といった多様なコンテンツを量産できる体制を整えます。配信プラットフォーム側では、採用向けカテゴリを独立させ、動画をまとめて閲覧できる特設エリアを設計することで、応募前の候補者に対して継続的に最新情報を届けられる環境を用意する提案としました。
同じ担当者が毎回同じ説明を繰り返している研修や制度説明については、担当者の負荷が高く、実施時期も特定のタイミングに偏っていることが課題として挙がっていました。メディア博士では、画面録画機能や資料の取り込み機能、音声の文字起こしとテロップ自動配置機能を組み合わせることで、既存の説明内容を効率的に動画化する運用をご提案しました。例えば、これまで対面で行っていた新入社員向けオリエンテーションや制度説明を一度動画化し、繰り返し視聴できるコンテンツとして蓄積することで、説明そのものは動画に任せ、担当者は質疑応答やフォローに時間を割けるようになります。また、編集ツールのアカウントを部門ごとに無制限で配布できる点を活かし、人事部門だけでなく教育担当や現場リーダーにも動画作成権限を広げることで、研修コンテンツの内製を組織的な取り組みに変えていくことをご提案しました。
ご相談企業では、生産性向上プロジェクトの一環として動画活用を位置付けており、採用だけでなく他のスタッフ部門にも展開できるかどうかが重要な検討ポイントとなっていました。そこでメディア博士では、動画編集ツールとプラットフォームの提供に加え、専任コンサルタントが年間を通じて伴走する運用支援をセットでご提案しました。導入初期は採用・研修領域をモデルケースとし、どのような動画を優先的に作るべきか、どの順番で公開し、どの指標を見ながら改善していくかを定例ミーティングで整理します。そのうえで、効果が見えやすく社内からの理解が得られやすいコンテンツから着手し、徐々に総務や経営企画など他部門にもアカウントを展開していく進め方を設計します。視聴ログやアクセス解析機能を活用し、どのコンテンツがどのターゲットに届いているかを可視化しながら、次に作るべき動画やプラットフォーム構成の見直しを継続的に提案することで、単発のツール導入で終わらず、長期的な動画活用の基盤として定着させることを狙った提案としました。
