はじめに
スマートフォンの普及や通信環境の整備によって、どこにいても手軽に動画を視聴できるようになりました。そのため、多くの企業が動画活用に力を入れ始めています。中でもスキンケアを扱う企業は、動画を活用したプロモーションに大きな効果を期待できます。商品の魅力やブランドイメージ、使用方法を分かりやすく伝えられるなど、動画の持つ様々な特徴が視聴者の購入意欲促進に繋がるのです。
この記事では、スキンケアのプロモーションに動画を活用するメリットと企業の活用事例をご紹介します。
スキンケアのプロモーションに動画を活用するメリット
スキンケアを扱う企業が動画を活用するメリットは、主に3つあります。
ブランドイメージを構築できる
商品のコモディティ化が進み、機能や価格での差別化が難しくなってきた現代、ブランドによる差別化が重要な要素となっています。ブランドの価値観や考え、イメージが他社との差別化に繋がり、共感したユーザーがその商品を選ぶのです。
ブランドイメージの構築には動画の活用が最適。視覚・聴覚に訴える動画は、直感的に商品イメージを伝えることができるため、視聴者の心に響きやすいのです。文字や静止画では受け手によって得る印象が変わってしまうこともありますが、動画であれば企業側の意図した内容が誰でにもそのまま伝わりやすいメリットもあるでしょう。
商品特徴や使い方を分かりやすく伝えられる
スキンケア商品を訴求する際には、配合されている美容成分の特徴や成分量、研究結果のエビデンスなどの情報も重要です。
しかし、そのような情報を文章でしっかり記載しても、ユーザーは理解しづらく、メリットが十分に伝わらない可能性もあります。そこで、映像を用いて解説することによって、専門知識のないユーザーにも分かりやすくなり、より信頼感を得られることに繋がるでしょう。
また、効果的な使用法や使用する手順を動画で解説するのもおすすめです。映像で動きを通して伝えることで、使用イメージが湧きやすくなります。これは、既に商品を持っている方にも興味を持ってもらいやすいコンテンツ。正しい使い方を訴求することで、より商品の良さを実感してもらい、リピート購入も期待できます。
商品購入ページへスムーズに誘導できる
テレビCMやチラシで商品を訴求した場合、それを見て興味を持ったユーザーは店頭へ行ったりWEBで検索したりして商品を購入する必要があります。
一方動画では、動画の説明欄などにURLを掲載することで、視聴者はそのURLからECサイトへ飛び、すぐに商品を購入することができるのです。プロモーション→商品購入までの導線がスムーズで、手間なく進められるため、購入率アップに大いに効果があるでしょう。
化粧品・コスメ、美容用品の動画プロモーションのメリットとは?
スキンケアのプロモーション動画活用事例
それでは、実際の企業の動画活用事例をご紹介します。
ブランディング動画
自然派スキンケアに強い化粧品メーカー NOEVIRは、シーズンごとにブランドイメージ動画を公開しています。
美人画や花々など自然の風物を組み合わせたイラストを用いることで、「肌にとって、自然であること。」というNOEVIRが大切にしているポリシーが伝えられています。
動画内ではイメージを直感的に伝えるようにし、文字による表現は極力控える方がいいでしょう。しっかり文章として訴求したい内容は、動画の説明欄を活用するのがおすすめです。
商品紹介動画
一口に商品紹介動画と言っても、様々な訴求方法があります。ここでは3パターンご紹介しましょう。
まず、NOV「にきび肌ケアシリーズ」紹介動画です。
視聴者の悩みに寄り添い、それぞれのタイプに合わせておすすめ商品を紹介しています。世の中には似たような商品が多数並び、どれを選んだらいいのか分からないユーザーも多いのではないでしょうか。「どんな人にどれがいいのか」画像と
テロップを用いて具体的に解説することで、視聴者は悩むことなく商品を選べるでしょう。
次に、ロクシタン「レーヌブランシュ イルミネイティングフェイスウォーター」紹介動画です。
スタッフが商品特徴や使い方を解説。スタッフの話術と分かりやすい映像によって視聴者に商品の魅力が伝わりやすい動画になっています。
例えば、商品に配合されている「レーヌデプレ」というお花について、お花の映像にナレーションを重ねて解説することで、商品説明がスッと視聴者の頭に入ってきやすくなっているでしょう。
最後に、SK-II「 ジェノプティクス ウルトオーラ エッセンス」紹介動画です。
“オーラをさらに凝縮した画期的なエッセンス”という商品特徴をイメージ映像を用いて訴求しています。女優 有村架純さんも登場し、商品の使用感や驚きを表現。視聴者は「良さそう」「使ってみたい」という購買意欲が掻き立てられる動画になっています。
使用方法紹介動画
ロート製薬株式会社は「オバジCセラム美容液」の使い方を動画で解説しています。
美容液の使用量や塗り方について、なんとなく理解しているつもりでも、「本当に効果的な使い方は?」と問われると分からないユーザーは多いのではないでしょうか。
この動画では「スポイト○滴分」を「下から上へ引き上げるように指先で塗る」と言った具体的な使用法を映像を用いて説明しています。文章で説明すると分かりづらい内容であっても、モデルが実演している映像を見ることで、視聴者はしっかりと理解することができるのです。
店舗紹介動画
SK-IIは原宿ポップアップショップ「SK-II Wonderland」のオープンに合わせて動画を公開しています。
近未来感を打ち出すアートで表現された動画によって、ARを活用したショップへの期待やわくわく感を感じる視聴者も多いでしょう。
このように、店舗を持つブランドの場合は、店舗の告知に動画を活用するのもおすすめです。
インタビュー動画
オージオ化粧品は、「ビューティーオープナーシリーズ」を愛用している女優 雛形あきこさんへのインタビュー映像を公開しています。
プロモーション動画は、企業目線になってしまいがち。なんとなく商品の良さは理解できるものの、「本当にいい商品なのか」と疑われてしまうこともあるでしょう。
しかし実際に商品を利用する人のインタビュー映像であれば、ユーザー視点で話しているため、視聴者は納得しやすいのです。それは、購入を悩んでいる人にとって大きな後押しとなるでしょう。
タイアップ動画
商品やブランドの販売促進には、インフルエンサーとのタイアップが効果的です。
オルビス株式会社は、元美容部員であるYouTuber「和田さん。」とタイアップし、スキンケアブランド「ORBIS U」を紹介しています。
美容知識のあるインフルエンサーを活用しているのがポイント。動画内では、実際に使用しながら商品特徴や使い方を説明していますが、スキンケアの専門知識があることによって、説得力を持って伝えられています。
日頃から美容関連のコンテンツを訴求しているインフルエンサーであることから、美容に興味のあるファンが多く、しっかり訴求したい層にプロモーションできるメリットもあるでしょう。企業単独の力だけではなかなか幅広い層に効果的なプロモーションができませんが、インフルエンサーの影響力を活用することで、確実に訴求したい層に向けて効果的なアプローチができるのです。
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まとめ
この記事では、スキンケアのプロモーション動画活用について解説しました。抽象的な概念や複雑な内容でも説得力を持って分かりやすく伝えられる動画は、スキンケアの訴求に効果的なツールです。
しかし、使用感や使用後の変化が重要な商材であるため、映像のクオリティが重視されることに注意しましょう。見せ方が誤っていたり映像が綺麗でなかったり、商品の良さが伝わらない映像になってしまっては逆効果。
魅力的なコンテンツを作成するためには動画制作会社など、外部のプロに依頼するのもおすすめです。しっかり視聴者に魅力の伝わる動画を制作してプロモーション効果の最大化を狙いましょう。