【農園・農業】動画を活用するメリットと動画活用事例7選

はじめに

近年、動画コンテンツの人気が高まっています。農園・農業においても動画活用が進んでおり、農業関連の動画をYouTubeで配信している人は「農チューバ―」と呼ばれています。栽培管理や農機具の解説、レシピ紹介など発信内容は様々。同じ業種の人はもちろん、農業に興味を持っている人など、幅広い層から注目を集めています。
この記事では、農業・農園で動画を活用するメリットと活用事例をご紹介します。

農業・農園の動画を活用するメリット

農業関連のコンテンツだからこそ十分に活かせる、動画ならではの特徴があります。

多くの情報を簡潔に分かりやすく伝えられる

動画は文章や静止画よりも短時間で多くの情報を伝えることができます。1分間の動画は、一般的なWEBページの3,600ページ分の情報量と言われているほど。
特に農業に関する予備知識のない人にとって、読み込むのに時間のかかる情報はとっつきにくいため、動画で解説してもらう方がいいでしょう。植物の栽培方法や農機具の使い方を伝える際など、説明が複雑になってしまう場合でも、動画であれば簡潔に伝えられるのです。

外部から見えづらい情報まで伝えられる

動画は、普段外からは見えづらい部分まで伝えられるメリットもあります。例えば、農園で撮影することによって丁寧に栽培している様子や栽培時こだわっているポイントまで実際の映像を通じて伝えることができます。

また、農園で働くスタッフが動画に登場することによって、その農園で働くスタッフの人柄まで伝わります。単に農園の情報を文章や静止画で伝えるよりも、どんな人が働いていてどんな工夫がされているのか、細かい情報まで表現できるのです。そのため、より農園の魅力を発信しやすくなるでしょう。

拡散されやすい特徴がある

動画は、視聴者の感情を動かしやすいコンテンツです。視聴者が動画から驚きや感動を得て「この動画を他者と共有したい」「広めたい」と感じれば、拡散してもらうことができるでしょう。

例えば、農園でおこなっている工夫を動画で発信した場合、「そんなコツがあったのか」と視聴者に驚きを与え、シェアによって拡散される可能性があります。
文章や静止画でも同様の内容を伝えることはできますが、動画の方が分かりやすく視聴者の感情を動かしやすいため、拡散される可能性が高まるのです。拡散してもらうことができれば、その農園の知名度アップにも繋がるでしょう。

農業・農園の動画活用事例

農園の動画活用法は様々あります。実際の活用事例を7つご紹介します。

栽培方法解説動画

露地野菜と水稲栽培をしている「塚原農園」では、ナスの栽培方法について動画で解説しています。
葉の切り方や追肥のやり方など、作業の様子を映しながら解説することで分かりやすくなっています。文章による説明だけでは、予備知識のない人にとって分かりづらく、実際に作業をするタイミングで迷ってしまう場合もあるでしょう。細かなナレーションとシンプルで分かりやすい映像によって、どんな人にでも理解しやすい解説動画となっています。

時期別おすすめ野菜紹介動画

農業経験が少ない場合、どの時期に何を育てようか悩んでしまうこともあるでしょう。そんな人に向けて、栽培するべき野菜を時期別に紹介する動画もおすすめです。
「鈴木農園」を営む鈴木さんは、3月に育てられる野菜を紹介しています。
ナレーションに合わせて適度にテロップや画像を挿入しているのがポイント。説明している野菜の画像を表示しながら、その品種の特徴や栽培時の注意点をテロップでまとめることによって、分かりやすい動画になっています。

栽培時の注意点解説動画

農業では、栽培時注意しなければならないポイントが多々あります。
「ひろちゃん農園」を運営するひろちゃんは、畑の水やり方法と注意点を解説。
「水をやりすぎてはいけない野菜もある」ということは多くの人が知っている情報ですが、どの状態が水をやりすぎた状態なのか、よく分からない人も多いのではないでしょうか。
実際に土を掘り起こしながら、「こんな状態だともう水をあげなくていい」と具体的に解説していることによって、農業初心者でも理解しやすい動画内容になっています。

質疑応答動画

サポート付き農園の貸し出しサービスをおこなう「シェア畑 -農園らいふ-」チャンネルでは、菜園アドバイザー 能登山さんによる「栽培何でも質問コーナー」の動画を公開しています。
コメントで寄せられた栽培の疑問にテンポよく回答していく動画。栽培している中で分からないことをプロに解説してもらえるため、農業経営者にとって有益なコンテンツとなっています。

農機具の使い方紹介動画

「三和農園」を経営する河村さんは、トラクターの使い方を動画で解説しています。
日常生活ではもちろん、家庭菜園でも使う人の限られるトラクター。どうやって操作するのか分からない人も多いでしょう。

実際にトラクターを触りながら説明することで、どこをどのように動かすとどうなるのか、初心者にも分かりやすく説明されています。トラクターを使用する人だけでなく、使用しないけれど興味のある人でも楽しめる動画になっています。

発育状況共有動画

ノウハウを教えることを目的とした動画でなく、植物の発育状況発信するのもいいでしょう。他の農業経営者との情報共有になります。
「吉村農園」では、いちご栽培における花芽の上がり具合について動画で発信しています。
その年の天候などによって植物の生育状況はばらつきが出るもの。他の農業ではどんな状況なのか知ることができれば、安心できる要素になります。このように植物の発育状況を伝える動画は、他の農園との情報共有源となり、新たな繋がりが生まれるきっかけにもなるでしょう。

レシピ紹介動画

農園で育てている野菜を使ったレシピ紹介動画もおすすめです。
「北野農園」では、水なすのレシピを動画で紹介しています。
農家だからこそ知っている美味しい食べ方は、消費者にとって新しい発見になることがあります。文章や静止画だけで紹介するよりも、手順ややり方の分かりやすい映像を用いることで、料理に対するハードルが下がり、誰でも取り組みやすくなるでしょう。

まとめ

この記事では、農業・農園の動画活用法についてご紹介しました。実際の映像を用いたり、ナレーションやテロップを入れられたりする動画だからこそ、誰にでも理解しやすいように伝えることができます。
「動画制作って撮影技術がないと難しそう」と思われるかもしれませんが、心配ありません。農園の動画活用では、そこまでクオリティの高い映像は必要とされないためです。

それよりも、本当に視聴者の知りたい情報を分かりやすく伝える有益な内容であるかが重要なのです。この記事でとりあげた活用事例を参考にしながら、是非挑戦してみてください。