ハウツー動画は作業と商品説明に使う
前述した通り、ハウツー動画は商品の使い方や作業手順を伝える映像コンテンツです。
文字や画像で伝える説明書と比べて、細かい説明を動画が補ってくれます。細かい説明を繰り返し見られるため、一度見逃しても安心できるのがメリットの1つといえるでしょう。
ハウツー動画は決まった作業を伝えるのに適しており、作業と商品・サービス説明のいずれかに使われるのが多いです。それぞれの事例パターンをみていきましょう。
作業の説明
研修動画で店員や社員を指導する
ハウツー動画の使用例でイメージしやすいのは、作業の方法やマナーを伝える研修です。
文章や画像で構成されたマニュアルを見るよりも、店員や社員に正しい対応方法をイメージさせやすいでしょう。また、動画で研修内容を撮っておくと、指導者が新人店員や新入社員に教育する手間を減らせます。
参考事例として
飲食店のトレーニング動画。
株式会社OMOのサービス担当が電話対応の方法を伝える動画です。3コール以内と超えた場合の対応に分けて紹介しており、視聴者に正解の行動を見せています。
サービスの利用方法を伝える
どんなに良いサービスを生んだとしても、使ってくれる人がいなければ意味はありません。
サービスを使わない要因は認知度が低いのか、または使い方を知らないかのいずれかでしょう。認知度はしっかり宣伝していけば上げられますが、使い方は誰かの手で伝えなければなりません。使い方を伝える手段として活用できるのがハウツー動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=Ks50Xw-bsOc
参考事例として、みやけチャンネルがアップロードした通所リハビリテーションの利用方法とサービスを紹介する動画。
利用開始までの流れや、基本サービスを紹介する動画です。通所リハビリテーションの利用を検討した人に向けて見せると、大まかなサービス内容を伝えられるでしょう。
料理のレシピを伝える
ハウツー動画は作業手順を伝える映像コンテンツですから、料理のレシピも該当します。
レシピ本を見るよりも、動画であれば調理工程を細かく見られるので、視聴者は作業内容をイメージしやすいでしょう。レシピ本を作り、購入者特典として動画のURLを添付しておくと、読者に喜ばれるかもしれません。
参考事例としてヴィーガンレストラングループがアップロードしたベジ牡蠣フライのレシピ動画。
チャンネルで紹介するレシピは肉・魚・卵・乳製品・はちみつを使わない料理で統一されています。本動画では牡蠣を使用しない牡蠣フライを作っています。必要な材料から調理工程は手元を映しているため、視聴者は作業内容を確認しながら料理を作れるでしょう。
セルフケアの手段を伝えて健康を維持させる
セルフケアは自己管理を意味しています。
体力作りもセルフケアに含まれており、効率的に体を動かす方法を知っているか知らないかでは運動量が変わってきます。人間の体に詳しい専門家や医師と協力してセルフケアに使える方法を動画で撮っておくと、視聴者から感謝されるでしょう。映像コンテンツを見た視聴者が体に不調を感じた際に、動画を投稿している医師の元に来院する可能性が生まれます。
参考事例としてあじさいの杜鍼灸院がアップロードした腰痛のセルフケアを伝える動画。
腰痛改善のために頭のツボの押し方を伝える動画です。どの部分を押せば良いのかを施術士が細かく教えてくれます。
商品の説明
機器の操作方法を伝える
生活を便利にする機器があっても、操作方法が分からなければ意味はありません。
ハウツー動画で操作方法を伝えられると、利用者は具体的な使い方をイメージしやすいでしょう。
参考事例としてグローリー株式会社がアップロードしたハイブリッド入金機の操作方法を紹介した動画。
現金と商品券を入金できる機器の操作方法を紹介する動画です。画面は実際に操作する映像を採用し、要所毎にコメントが入っています。
家電製品の使い方を伝える
私たちの生活をサポートしてくれる家電製品。
安全に利用するには、正しい使い方を学ばなければなりません。使い方を教えるハウツー動画を作っておくと、購入者の助けになります。商品を買う前は利用イメージの湧きやすさから購入につながりやすく、買った後は使用方法を見直す使い方もできます。
参考事例としてパナソニックがアップロードした衣類スチーマーの使い方を説明する動画。
衣類のしわ取りや除菌、脱臭に使える旨を伝えつつ、商品の使い方を紹介しています。使った後の仕上がり具合まで見せて、商品を利用した後の未来を視聴者にイメージさせています。
ボードゲームの遊び方を伝える
ボードゲームは遊び方を書いた説明書も付いていますが、人によっては理解が難しい場合も考えられます。
購入しない人の中には「遊び方が難しい」と敷居の高さを感じているかもしれません。ボードゲームの発売日前に、実際に遊んでいる様子を撮影した動画を載せると、遊び方と楽しさを一緒に伝えられるでしょう。動画から楽しそうな雰囲気を出せていると、視聴者はボードゲームを購入してくれるかもしれません。
参考事例としてPSYCLE(サイクル)と呼ばれるボードゲームの遊び方を説明する動画。
ゲームの準備から勝敗、進め方を紹介する動画です。付属品それぞれに指を指しながら細かく説明をしているため、視聴者を迷わせない工夫がされています。
バッグの使い方を伝える
一部のバッグは様々な使い方ができる商品が存在します。
使い分ける方法を店員が実践するだけで、商品に利便性を感じた視聴者が購入してくれる可能性が生まれます。
参考事例としてクロスチャーム橿原店がアップロードしたヒップバッグの使い方解説動画。
DEVICE WORK 4wayバッグの使い方を紹介する動画です。ボディバッグやヒップバッグ、ショルダーバッグとして使う時のセッティングを店員が見せ、商品の利便性を伝えています。
まとめ
ハウツー動画の事例パターンを紹介しました。
作業の方法やサービス・商品の使い方など、誰かに何かを教える映像をイメージしておくと、迷わず動画構成は立てられるでしょう。ハウツー動画は作業効率の向上や売り上げアップにもつながる映像コンテンツであるため、万人に情報を伝えられるように作れると良いです。
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