企業でも漫画動画が活用できる理由
企業でも漫画動画が活用できる理由としては、主に4つ挙げられます。それぞれどのような内容なのでしょうか。
理由1.興味を持ってもらいやすい
そもそも漫画は昔から本屋やコンビニで販売されてきたものであり、年齢を問わず多くの方が読んだことのある分野です。
そのため、どんな人でも漫画に対する抵抗感がほとんどなく、漫画動画であっても興味を持ってもらいやすいというメリットがあります。
どんな動画も、興味を持ってもらわなければ見てもらえません。そのことを考えると、漫画はサムネイルとしても活用できるため、視聴してもらうためのきっかけ作りにも活用できます。
理由2.ストーリー仕立てで紹介できる
漫画動画は基本的にストーリーを展開する流れで自社のサービスや商品などを紹介していきます。ストーリー仕立てだと結末が気になって最後まで視聴してもらいやすく、きちんと情報を伝えられます。
もし漫画動画が好評だった場合には、シリーズ作品として続編を作ってみるのもおすすめです。シリーズ作品だとストーリーの続きを知りたい人が立て続けに視聴してくれることから、他のサービスや商品なども紹介できます。
理由3.幅広い場面で活用できる
漫画動画は、幅広い場面で活用できます。冒頭で述べたような販促やマーケティングだけではなく、求人募集や会社紹介、マニュアルなどに活用することも可能。
社内向けの動画としても取り入れられることから、目的に応じた漫画動画を制作できます。
また、動画ということもあって公式サイトやSNS、屋外ビジョンなどでも流せます。特に近年ではSNSの広告として漫画動画が使われることもあるため、広告の一環として漫画動画を活用するにもおすすめです。
理由4.音が出せなくても内容を理解してもらえる
動画において音は重要であり、BGMやナレーション、効果音で動画の魅力をさらに引き立てることもあります。しかし、電車の中といった空間だと音が出しにくくなるため、何の動画なのか把握しにくくなってしまいます。
その上で例外として挙げられるのが、漫画動画です。漫画動画はセリフも書かれているため、音がなくてもキャラクターが何を話しているのか把握することが可能。そのおかげで、音が出せない空間でも内容を把握できます。
漫画動画をうまく制作するコツ
漫画動画を視聴者に届く動画にするためにはいくつかの工夫が必要です。ここでは、漫画動画をうまく制作するコツを紹介します。
ターゲットを具体的に設定する
漫画動画は誰にでも響く万能な手法のように見えますが、実際には「誰に届けたいか」を明確にしないと、企画や絵柄、ストーリーの方向性がぶれてしまいます。
例えば、若い女性向けであれば柔らかく親しみやすいタッチが合い、ビジネスパーソン向けであれば現実感のあるシーンや職場を舞台にした内容が求められます。
性別、年齢、職業、生活背景といった視点で、できるだけ具体的なペルソナを描くことが成功の第一歩です。
起承転結を意識する
動画はSNS広告など短時間での訴求が求められるケースが多いため、1〜2分以内で完結する構成が基本となります。その中で効果的なのが「起承転結」の明確な展開です。
最初に登場人物の悩みや課題を提示し、その内容を深掘りした上で、自社の製品やサービスによる解決策を登場させ、最後にポジティブな変化を示す構成にすることで、自然な流れで商品訴求ができます。
短時間であっても、感情の起伏を感じられるストーリーにすることで、視聴者の印象に残りやすくなります。
キャラクター設定に共感性を持たせる
登場するキャラクターの設定も、動画の説得力を左右する大きな要素です。視聴者が感情移入できる等身大の人物を描くことで、「自分にも関係があるかもしれない」と思わせることができます。
例えば、働く母親や新社会人、就職活動中の学生など、ターゲットと重なる人物を選ぶことで視聴者との距離が縮まります。また、キャラクターの表情や話し方、背景設定にも現実味を持たせると、より一層の共感が得られるでしょう。
絵のタッチは伝えたい印象に合わせて選ぶ
漫画動画の印象を大きく左右するのが、絵のタッチです。視聴者はまず絵柄からその動画に対する「入り口の感情」を判断します。
親しみやすさを重視するのか、インパクトを与えるのか、あるいは知的な印象を持たせたいのかによって、採用すべきイラストレーターや描写スタイルは変わってきます。
例えば、可愛らしいイラストであれば主に女性やファミリー層に、シリアスなモノクロタッチは社会的メッセージを伝える場面に適しています。ターゲットや目的に合わせたタッチ選びが重要です。
主な漫画動画の活用事例
漫画動画の活用事例はさまざまありますが、その中から3つをピックアップしました。それぞれ特徴が異なるため、制作したい目的や予算などを考慮しながら参考にしてみましょう。
学校法人イーエスピー学園の場合
学校法人イーエスピー学園の場合、音楽系の専門学校ということもあって学生が主人公となっています。ギタークラフトというあまり有名ではない分野ですが、漫画動画のおかげで興味を持ってもらいやすくしています。
静岡県社会保険労務士会の場合
静岡県社会保険労務士会では、漫画で実際に行っていることを紹介しています。
まずキャラクターの悩みを出した上で社会保険労務士会の活動を紹介しており、職場でのトラブルに悩んでいる方をターゲットにした動画となっています。また、重要な部分に効果音をつけて目立つようにしているところも特徴です。
デル・テクノロジーズ株式会社の場合
少し変わった動画として、デル・テクノロジーズ株式会社が挙げられます。
デル・テクノロジーズ株式会社では、実写と漫画を組み合わせた動画となっており、漫画自体もさまざまな絵が用いられています。ターゲットはビジネスに挑戦する若い人であり、彼らの背中を押すような内容です。
漫画動画を制作する際のポイント
漫画動画を制作する際には、いくつかのポイントがあります。効果的な漫画動画を制作するためにも、以下の内容を心がけておきましょう。
不快にならない内容を心がける
漫画動画は数多く見られるようになりましたが、なかには視聴者が不快になるような内容もあります。
例えば女性の脱衣といった性的なシーンを含む漫画動画は、男性が興味を持ってもらえるかもしれませんが、人によっては気持ち悪い動画と思われてしまう恐れがあります。そうなれば、漫画動画がイメージ悪化の原因につながってしまうでしょう。
効果的な漫画動画を制作するためにも、ターゲットを明確にした上で不快にならない内容を心がけておきましょう。そうすることで、どんな人でも嫌な思いをせずに視聴できます。
特に広告として漫画動画を展開する場合は、なおさら注意すべきポイントです。
漫画を書いてもらう人はしっかりと選ぶ
漫画といっても、書き方は人それぞれ分かれます。劇画のようなワイルド感のある漫画を描く人もいれば、上記で紹介したつむぱぱさんのような可愛らしい漫画を描く人もいます。
だからこそ、漫画を書いてもらう人を探す際は内容に合うようなタッチの人を探すようにしましょう。
例として上記で紹介したデル・テクノロジーズ株式会社の場合、さまざまなタッチがあるものの、可愛らしいタッチや少女漫画のようなタッチはありません。
その理由は、ビジネスに挑戦する若い人をターゲットとしているからであり、さまざまなタッチがありながらもすべて挑戦する気持ちが感じられるようなものばかりとなっています。
SNSも活用しよう
もし漫画動画を公開するのであれば、XやInstagramなどのSNSを活用しましょう。
SNSは拡散力が高く、一度人気になれば多くの人から視聴してもらえます。さまざまな企業の活用事例を参考にしながら漫画動画を展開してみると良いでしょう。
SNSへの展開を考えている際は、ターゲットに合わせて選ぶようにしましょう。例として女性をターゲットとしている場合は、女性ユーザーの多いInstagramがおすすめです。うまく展開できれば、バズるかもしれません。
企業でも漫画動画を活用してみよう!
漫画動画は企業も活用でき、さまざまな企業が活用しています。そのため、これから動画を制作しようと思っているのであれば、今回紹介した制作時のポイントを踏まえながら漫画動画に取り組んでみてはどうでしょうか。