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どうすれば良質なサービス紹介動画が作れる?成功事例をもとに考察してみた

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「作ったサービス紹介動画の再生回数が伸びず、売り上げアップにつながらない」

時間やお金を割いて作った動画の再生回数が、思うように伸びなかった経験はありませんか。
動画を使う主なメリットは文章や画像に比べて幅広い表現ができる点と、視聴者に情報を効率良く伝えられる点です。しかし、作った動画の出来が悪ければ売り上げアップにつながらない可能性があります。サービス紹介動画の再生回数を稼いで売り上げを上げるには、良質な動画を作る必要があるといえるでしょう。

どのような動画が良質なコンテンツといえるのでしょうか。
こちらではサービス紹介動画の成功事例をもとに、良質なコンテンツを考察していきます。
目次
  1. サービス紹介動画の概要
  2. サービス紹介動画の種類
    1. BtoB
    2. BtoC
  3. 企業がサービス紹介動画を制作するメリットとは?
    1. サービスの概要が伝わりやすい
    2. 利用方法をイメージしてもらいやすい
    3. より多くのユーザーにアプローチできる
    4. リピーター獲得につながる
  4. サービス紹介動画の作り方のポイント
    1. ターゲットを明確にする
    2. 伝えたいことを明確にする
    3. サービスの強みを明確にする
    4. アクションを促す
    5. 配信するSNSを選ぶ
    6. 目的に合った演出にする
    7. わかりやすい撮影・編集にする
  5. サービス紹介・サービス説明動画の利用シーン
  6. サービス紹介動画の掲載媒体
    1. YouTube
    2. Instagram
    3. Twitter
  7. 良質なサービス紹介動画は構成が決まっている
    1. 問題提起からサービスの提案
    2. サービスの特徴をメインに伝える
  8. BtoBのサービス紹介動画
    1. パーソルテンプスタッフ株式会社『りもーとテンプ』
    2. セコム株式会社『セコム安否確認サービス』
    3. ソニーグループ株式会社『AKASHI』
    4. 株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ『Twilio』
  9. BtoCのサービス紹介動画
    1. Amazon『Amazon Music Unlimited』
    2. トヨタコネクティッド株式会社『T-Connect』
    3. 株式会社EPARK『EPARK』
    4. 株式会社MONO Technologies『マカセル』
    5. 株式会社メルカリ『メルカリ』
  10. どのようなジャンルのサービスが紹介動画と相性がいいか
    1. サービス紹介動画と相性のいいサービス
    2. サービス紹介動画と相性のよくないサービス
  11. サービス紹介動画を上手に活用する流れを知ろう
    1. サービス紹介動画を制作する
    2. サービス紹介動画を公開する
    3. サービス紹介動画を視聴する
    4. 自分で詳しく調べるか動画説明文のリンクから紹介ページにアクセスする
    5. サービスの概要についてより詳しい情報を得る
    6. 検討や問い合わせ
  12. サービス紹介動画制作は内製と外注どちらがいい?
    1. 内製のメリット・デメリット
    2. 外注のメリット・デメリット
  13. まとめ

サービス紹介動画の概要

サービス紹介動画とは、サービスの概要や特徴などを紹介する目的で企業が制作する動画です。
企業が自社で提供しているサービスをユーザーに利用してもらうためにはサービスのことを認知してもらう必要がありますし、サービスに興味を持ってもらう必要があります。

サービスを認知してもらったりサービスに興味を持ってもらう方法としてはコーポレートサイトのサービス紹介ページの活用が一般的でしたが、最近はビジネスシーンでの動画の活用が急速に進んできているということもあり、動画でサービスの概要や特徴について紹介するサービス紹介動画を活用する事例が増えてきています。

サービス紹介動画の種類

サービス紹介動画の種類は、主にBtoB(企業と企業)とBtoC(企業と顧客)の2つのカテゴリに分類できます。
以下、それぞれの内容を解説していきます。

BtoB

BtoBサービス紹介動画は、企業が他の企業や専門家向けに提供するサービスを紹介するための動画です。これらの動画は通常、特定の業界やプロの需要に合わせて提供されます。
内容は専門的で、サービスの効果を示すデモンストレーションやケーススタディが含まれることがあります。BtoBは専門性と信頼性を重視する傾向があります。

BtoC

BtoCサービス紹介動画は、一般消費者向けに提供される製品やサービスを紹介するための動画です。これらの動画は通常、商品を使用したいという感情を引き出すことに焦点を当てることが多くなっています。
製品やサービスの使用によって生活がどれだけ改善されるかを伝えます。BtoCは感情と魅力を重視する傾向があります。

企業がサービス紹介動画を制作するメリットとは?

企業がサービス紹介動画を制作することで期待できるようになる主なメリットとしては、以下の3点があげられます。

・サービスの概要が伝わりやすい
・利用方法をイメージしてもらいやすい
・より多くのユーザーにアプローチできる


これらは、企業が自社のサービスを売り出していく上で非常に魅力的なメリットばかりです。
それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。

サービスの概要が伝わりやすい

動画は、

・映像
・音声
・画像
・イラスト
・テキスト
・アニメーション

など、さまざまな方法で情報を伝えることができるので、サービスの概要をより伝えやすく、理解してもらいやすいという強みがあります。

企業向けのサービスや専門的なサービスはサービスの概要や特徴が難しくなってしまいがちなので、それらのサービスを提供している企業は、より積極的に動画を活用するべきだと言えます。

利用方法をイメージしてもらいやすい

利用している様子や利用方法をイメージしてもらいやすくなる点も、サービス紹介動画を製作するメリットの一つです。
動画は映像でユーザーに訴求できるので、自分でそのサービスを利用している様子をイメージしてもらいやすくなりますし、具体的な利用方法や活用方法についてもイメージしてもらいやすくなります。

自分がそのサービスを使っているイメージが明確になったり、具体的な利用方法や活用方法をイメージできるようになると、ユーザーの購買意欲が高まり、サービスの加入につながりやすくなるので、非常に大きなメリットだと言えるでしょう。

より多くのユーザーにアプローチできる

動画を製作すると、YouTubeやTikTokなど動画がメインのプラットフォームをマーケティングの場として活用できるようになります。
これまで活用できていなかったプラットフォームを活用できるようになると、より多くのユーザーにアプローチできるようになるので、サービスの利用者を増やしたい企業にとっては非常に大きなメリットになります。

リピーター獲得につながる

サービス紹介動画の制作には多くのメリットがありますが、その1つに、リピーター獲得につながる点があります。例えば、飲食業界であるレストランが美味しい料理や雰囲気を伝える魅力的なサービス紹介動画を制作し、オンラインで公開したとします。
過去にそのレストランを訪れた客が動画を見ることで、美味しい料理や居心地の良さを再確認できます。これにより、リピーターの期待感を高めることができます。

サービス紹介動画の作り方のポイント

自社のサービスを売り出したい企業にさまざまなメリットをもたらしてくれるサービス紹介動画ですが、ただ作ればいいというわけではありません。
成果につながるサービス紹介動画を制作するためには、いくつか押さえておかなくてはならないポイントがあります。

サービス紹介動画を制作する際の主なポイントとしてあげられるのが、以下の5点です。

・ターゲットを明確にする
・伝えたいことを明確にする
・サービスの強みを明確にする
・アクションを促す
・配信するSNSを選ぶ


これらのポイントを意識しながら動画の制作に取り組むことで、先ほど紹介したメリットをしっかりと享受できるようになります。
それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

ターゲットを明確にする

サービス紹介動画を製作する際は、その動画を誰に届けたいかを明確にしなくてはいけません。
基本的には自社のサービスのターゲットユーザーがサービス紹介動画におけるターゲットになるはずですが、ターゲットが決まっていない動画は誰にも届きませんし、誰にも刺さらないので、必ずターゲットを設定した上で製作に取り掛かるようにしてください。

伝えたいことを明確にする

サービス紹介動画を製作する際は、動画で伝えたいことを明確にすることも大切です。
伝えたいことが明確になっていないと、動画内での主張に一貫性が生まれず、支離滅裂で何を伝えたいのかわからない動画に仕上がってしまいます。

動画を製作する際に伝えたいことを洗い出してから、構成を作り始めるようにしてください。

サービスの強みを明確にする

サービス紹介動画の最終目標は、サービスに興味を持ってもらい、利用してもらうことです。
ただ、競合他社と似たようなサービスでは興味を持ってもらうことはできませんし、利用してもらうこともできません。

似たようなサービスだとしてもどこかしら差別化ポイントはあるはずなので、動画内でその点を強みとして推し、自社のサービスに興味を持ってもらうようにしましょう。

アクションを促す

先述したとおり、サービス紹介動画の最終目標はサービスを利用してもらうことです。
ただ、サービスを利用してもらうには動画を視聴してもらうだけでは不十分で、必ず動画内でアクションを促すようにしなくてはいけません。

「詳しく知りたい方は概要欄にあるリンクからサービスページにアクセスしてみてください」など、動画内でユーザーにアクションを促すようにしましょう。

配信するSNSを選ぶ

サービス紹介動画はさまざまな媒体にアップして活用できるので、より多くのユーザーにアプローチするためにはこれらのプラットフォームを積極的に活用することが大切です。
ただ、複数のプラットフォームで動画を配信することが目的になってしまうのはよくないので、リソースが限られてしまうのであれば、より最適だと思われる媒体を選んで注力するようにしてください。

媒体を選ぶ際は、それぞれの媒体の特徴と主なユーザー層、サービスとの相性などを考慮して選ぶようにしましょう。

目的に合った演出にする

サービス紹介動画を良質に制作するためのポイントの一つは、目的に合った演出を行うことです。目的に合った演出を行うことで、視聴者に効果的にメッセージを伝えることができます。
強調すべきポイントを選び、強調すべきポイントを視覚的に魅力的に表現します。目的に合った演出は、視聴者が動画をみてから希望する行動を起こさせるために不可欠です。

視聴者が新製品を購入する、サービスに登録する、詳細情報を得るなどの行動を促す目的に応じた演出を計画するべきです。

わかりやすい撮影・編集にする

良質なサービス紹介動画を制作するためのポイントの一つは、わかりやすい撮影と編集です。具体例として、スマートフォンのサービス紹介動画を考えてみましょう。
動画は冒頭で「このスマートフォンは、生活をより便利にするために設計されました」と明確なメッセージを伝え、その後、日常生活での使用シーンや利点を視覚的に示します。

要点が明確でわかりやすい紹介動画は、視聴者を惹きつけます。

サービス紹介・サービス説明動画の利用シーン

サービス紹介動画やサービス説明動画の活用に取り組むのであれば、制作した動画をどのようにして活用していくのかについても考えておかなくてはいけません。 サービス紹介動画の主な利用シーンとしては、

・動画配信プラットフォームへの投稿
・動画広告
・公式サイトへの掲載
・営業用の資料

などがあげられます。

先述したとおり、動画配信プラットフォームはこれまで接点のなかったユーザーとの接点を作る場所として活用できるので、制作した動画はYouTubeやTikTokなどの動画配信プラットフォームに必ずアップするようにしましょう。

ただ、動画配信プラットフォームへの投稿はプル型のマーケティング方法になるので、プッシュ型のマーケティング方法である動画広告を出稿するのもおすすめです。
また、公式サイトに掲載するのも定番の活用方法だと言えます。 公式サイトに動画を掲載しておくことでユーザーに目を通してもらうことができますし、営業用の資料としても活用できるようになります。

サービス紹介動画の掲載媒体

サービス紹介動画を掲載できる主な媒体としては、

・YouTube
・Instagram
・Twitter

などがあげられます。

それぞれの媒体の概要や特徴について解説していきます。

YouTube

サービス紹介動画を掲載する媒体として定番と言えるのが、人気の動画配信プラットフォームである『YouTube』です。
YouTubeに自社の公式チャンネルを開設し、そこにサービス紹介動画を含むさまざまな動画をアップしてマーケティングに活用している企業は少なくありません。

YouTubeは長い動画でも問題なく投稿できる媒体なので、視聴する際のハードルが低い30〜90秒ほどの短めのサービス紹介動画だけでなく、よりしっかりとサービスの概要や特徴について解説する長めの動画も投稿できます。
いきなり長めの動画を見せるとユーザーが離脱してしまう可能性がありますが、短めのサービス紹介動画でサービスに興味を持ってくれたユーザーであれば、多少長い動画でも最後までしっかりと視聴してくれるはずです。

YouTubeは、アップした動画を自社のWebサイトに埋め込んだりSNSで拡散するなど二次利用しやすい媒体でもあるので、サービス紹介動画を製作したら、必ず活用するようにしましょう。

Instagram

近年マーケティングに活用する企業が増えてきているのが、写真や動画がメインのSNSである『Instagram』です。
Instagramにはリールと呼ばれる動画投稿の機能が備わっていて、90秒までの短めの動画を投稿できるようになっています。
自社のアカウントを作ってそのアカウントでサービス紹介動画を投稿するのはもちろん、製作したサービス紹介動画を動画広告として出稿することも可能です。

今最も勢いのあるSNSなので、積極的に活用することをおすすめします。

Twitter

最近長文を投稿できるようになったTwitterも、サービス紹介動画を投稿・掲載できる媒体の一つです。
Twitterには、140秒までの動画を投稿できるようになっています。
Twitterは引用ツイートやリツイートなど独自の機能による拡散力の高さが魅力のSNSなので、うまくいけば多くのユーザーに対してアプローチできる可能性があります。

良質なサービス紹介動画は構成が決まっている

サービス紹介動画を制作する上で大きなハードルになるのが動画の構成づくりです。
最近はさまざまな企業がマーケティングに動画を活用しているということもあり、構成がしっかりと練られた動画でないとユーザーは動画を視聴してくれませんし、「このサービスを利用してみたい!」と感じることもありません。

構成づくりはそれほど重要な要素だと言えるわけですが、サービス紹介動画の構成には2つの型があり、その型に当てはめて考えるようにすれば、動画の制作に慣れていない人でも魅力的なサービス紹介動画を作ることができます。
サービス紹介動画でよく用いられる主な構成は、

・問題提起からサービスの提案をおこなう構成
・サービスの特徴をメインに伝える構成

の、2つです。

それぞれの構成について詳しく紹介していきます。

問題提起からサービスの提案

サービス紹介動画における定番の構成の一つ目が、問題提起からサービスの提案へとつなげる構成です。
この構成の大まかな流れは以下のとおりとなっています。

・問題提起する
・解決手段としてサービスを提案する
・サービスの概要や利用シーンを説明する
・サービスの紹介サイトや紹介ページに誘導する


この構成では、「〇〇のような問題を抱えていませんか?」という流れでユーザーの悩みに寄り添い、「その悩み、〇〇で解決できますよ!」という流れでサービスを紹介し、問い合わせやサービスの利用へとつなげていきます。

サービスの特徴をメインに伝える

サービス紹介動画における定番の構成の二つ目が、サービスの特徴をメインに伝える構成です。
この構成の大まかな流れは以下のとおりとなっています。

・サービスの特徴を紹介する
・利用シーンや効果的な使い方を紹介する
・サービスの紹介サイトや紹介ページに誘導する


この構成では、問題提起する必要がないので、より多くのユーザーに刺さりやすいという特徴があります。
ただ、先ほどの構成とは異なり、問題提起せずに始めるという性質上、ユーザーに自分ごとと認識してもらいにくいというデメリットもあるので注意が必要です。
そのため、可能であれば、先ほどの構成パターンの動画とこちらの構成パターンの動画をそれぞれ制作し、活用するようにしましょう。

BtoBのサービス紹介動画

パーソルテンプスタッフ株式会社『りもーとテンプ』

■2021年8月時点の再生回数:約130万再生

 

参考事例としてテンプスタッフがアップロードした在宅派遣『りもーとテンプ』のサービス紹介動画。

想定視聴者の企業に対して、「在宅派遣」の単語を尋ねるところから動画は始まります。

 

コロナ禍の影響により、在宅勤務の派遣に需要が増えている現状。しかし、業務の様子が見えない、仕事に必要な機器が用意できないなど企業が抱く悩みを自社サービスが解決できると提示しています。

 

悩みを解消するために労務管理ツールやパソコンなどの機器貸し出しを行っているなどを伝えて問題解決。どのエリアからでも紹介が可能であるとメリットまで伝えています。動画の詳細文に自社サイトのURLを置いておき、サービスに興味を抱いた視聴者が利用できるよう誘導しています。

セコム株式会社『セコム安否確認サービス』

■2021年8月時点の再生回数:約95万再生

 

参考事例としてセコムがアップロードした『セコム安否確認サービス』の紹介動画。

動画の投稿日時から直近の災害を列挙して、いつ起こるか分からない災害を視聴者に意識させるところから始まります。災害の被害確認は簡単ではない点、災害の備えをしていなければ大変である旨を動画で問題提起。

 

事業継続計画の第一歩として、『セコム安否確認サービス』を動画で薦めています。サービスの利用実績を挙げつつ、どのようなことができるのかを紹介しています。動画の詳細文に自社サイトのURLを置いておくと、「災害に備えておこう」と思った視聴者がサービスの詳細を確認するでしょう。

ソニーグループ株式会社『AKASHI』

■2021年8月時点の再生回数:約59万再生

 

参考事例としてソニーグループがアップロードしたクラウド型勤怠管理システム『AKASHI』の紹介動画。

テレワークと出社を柔軟に使い分けるため、感染症とテレワークに対応。社員の体調確認や打刻の様子を動画で見せています。視聴者がシステムに興味を抱いた時のために、動画の詳細文に置いているURLへの誘導が可能です。

株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ『Twilio』

■2021年8月時点の再生回数:約8万再生

 

参考事例としてKDDIウェブコミュニケーションズがアップロードしたエンジニア向けコミュニケーションAPI『Twilio』の紹介動画。

 

デジタル社会の様々なコミュニケーション課題の解決を、Twilioがサポートする旨を伝えてから動画は始まります。Twilioの特徴や使用例、カスタマイズ性の高さを紹介して利便性をアピール。サービス利用者には豊富な経験と知識でサポートする旨を伝えつつ、動画の最後には無料相談会の案内まで行っています。関連URLが動画の詳細文に置かれているので、動画は自社サイトへの導線といえるでしょう。

BtoCのサービス紹介動画

Amazon『Amazon Music Unlimited』

■2021年8月時点の再生回数:約260万再生

 

参考事例としてAmazonがアップロードした音楽配信サービス『Amazon Music Unlimited』の紹介動画。

サービスの特徴を3つ紹介しながら、最後は期間限定のキャンペーン中である旨を伝える動画です。1カットごとに伝えるメッセージが1つであるため、サービスの特徴が頭に入りやすい構成になっています。

トヨタコネクティッド株式会社『T-Connect』

■2021年8月時点の再生回数:約31万再生

 

参考事例としてトヨタコネクティッド株式会社がアップロードした『T-Connect』のサービス紹介動画。

運転中に体調不良の状況を想定したシミュレーション動画です。本来は助けを呼ぶのが難しいですが、T-Connectを使っていればボタン1つで専門オペレーターに緊急通報ができる旨を伝えています。24時間365日トヨタとつながっているので、視聴者の不安を解消できる動画といえるでしょう。

株式会社EPARK『EPARK』

■2021年8月時点の再生回数:約14万再生

 

参考事例として株式会社EPARKがアップロードした『EPARK』のサービス紹介動画。

最初は「待ち時間のストレスから解放されるサービス」であることを伝え、利用シーンを紹介しています。病院や駐車場、携帯ショップなど様々な施設の受付や予約を、スマートフォンやパソコンで行える旨を伝えています。

 

サービスを利用して得られるメリットを最初に伝え、機能や利用例を紹介しているため、視聴者に分かりやすい構成といえるでしょう。

株式会社MONO Technologies『マカセル』

■2023年4月時点の再生回数:約3万再生

株式会社MONO Technologiesが展開している出品代行サービス、『マカセル』。
マカセルは、メルカリやラクマなどフリマアプリに不用品や商品を出品するときの、

・写真撮影
・商品紹介文の設定・登録
・商品の状態に関する情報の登録
・購入希望者とのやりとり
・発送時の梱包

など、面倒な作業をすべて丸投げできる便利なサービスです。

こちらの動画では、そんなマカセルのサービスの概要を1分半ほどでわかりやすく解説しています。
アニメーションとナレーションでテンポよくサービスの紹介が展開されていくので、非常に見やすく、興味を引くサービス紹介動画になっています。

『〇〇にお悩みではないですか?』『〇〇って面倒ですよね?』など、最初にユーザーの悩みを羅列して興味を引き、『マカセルならそういった悩みを解消できますよ』といった流れでサービスの紹介からサービスの特徴や強みまでスムーズに持っていく流れは、定番の流れではありますが、非常に参考になります。

サービス紹介動画を制作する予定なのであれば、ぜひチェックしてみてください。

株式会社メルカリ『メルカリ』


2013年にサービスを開始し、定番のフリマアプリとなった「メルカリ」。
毎月2,000万人以上が利用し、数千億円分の取引がおこなわれる巨大プラットフォームのメルカリですが、メルカリを運営している株式会社メルカリは、2014年というかなり早い段階から動画の活用に取り組み、積極的に活用しています。

こちらの動画は、メルカリの公式YouTubeチャンネルに投稿されているサービス紹介動画です。
競合するサービスであるオークションとの違いやフリマならではの強みを前面に押し出しつつ、フリマで商品を購入するメリットやメルカリの利便性などについてわかりやすく解説しています。

出品の仕方やシステムなども紹介しつつ、最後にアプリのダウンロードもしっかりと促している、非常に参考になる動画です。

どのようなジャンルのサービスが紹介動画と相性がいいか

実際にサービス紹介動画を製作する前に確認しておきたいのが、自社で展開している、あるいはこれから展開しようとしているサービスとサービス紹介動画の相性について。
世の中にはさまざまなサービスがありますが、それらのサービスの中には、サービス紹介動画と相性のいいものもあればそうでないものもあります。

ここからは、どのようなサービスがサービス紹介動画との相性がよく、逆にどのようなジャンルのサービスがサービス紹介動画との相性がよくないのかについて解説していきます。

サービス紹介動画と相性のいいサービス

YouTubeなどサービス紹介動画が投稿・配信されている媒体で実際にサービス紹介動画を検索して内容チェックしてみると、『30秒〜90秒程の短い動画が多い』『アニメーション動画が多い』という2つの特徴が見えてきます。
短い動画が多いのは、最後まで動画を視聴してもらうためという狙いがあります。
また、再生時間が長いと視聴する際のハードルが上がってしまうので、ユーザーが視聴するのを躊躇してしまわない程度の長さにしているわけです。

アニメーション動画や動画内にアニメーションを多用している動画が多いのは、動画に動きをつけて飽きさせないようにしたり、情報をより伝わりやすくするためです。
サービスの概要や特徴ついて30秒〜90秒ほどにまとめて解説できるものや、アニメーション動画にしても違和感を感じないものであれば、比較的サービス紹介動画との相性はいいと言えるでしょう。

サービス紹介動画と相性のよくないサービス

サービスの概要や特徴について30〜90秒ほどにまとめて解説できるものやアニメーション動画にしても違和感を感じにくいものであればサービス紹介動画との相性はいいと言えるので、大抵のサービスはサービス紹介動画の活用に適していると言えます。
ただ、特定の分野や業務に特化したかなり専門性の高いサービスの場合、サービス紹介動画との相性はあまりよくありません。

専門的なサービスはサービスの特徴や内容について30秒〜90秒ほどにまとめて解説するのが難しく、無理に短くまとめようとすると、サービスの内容や良さがしっかりと伝わらない紹介動画になってしまう可能性があります。
また、専門的なサービスをアニメーション動画で表現しようとすると、内容によってはチープに見えてしまいかねないので注意が必要です。

サービス紹介動画を上手に活用する流れを知ろう

いくらクオリティの高いサービス紹介動画を作れたとしても、上手く活用できなければ意味がありません。
そこで把握しておきたいのが、サービス紹介動画を上手に活用する流れについてです。
具体的な流れは、以下のようなステップになります。

1.サービス紹介動画を制作する
2.サービス紹介動画を公開する
3.サービス紹介動画を視聴する
4.サービスの紹介ページにアクセスする
5.サービスについてより詳しい情報を得る
6.検討や問い合わせ


それぞれのステップについて詳しく解説していきます。

サービス紹介動画を制作する

サービス紹介動画を活用するには、まず活用するためのサービス紹介動画を制作する必要があります。
ここまで紹介してきたサービス紹介動画を制作するときのポイントや事例を参考にしながら、魅力が伝わるサービス紹介動画を制作しましょう。

サービス紹介動画を公開する

サービス紹介動画ができたら、動画を公開できるプラットフォームを選び、製作した動画を公開していきます。
動画が公開できるプラットフォームは非常に充実しており、YouTubeなどの動画配信プラットフォームはもちろん、InstagramやTwitter、TikTokなどのSNSでも公開可能です。
公開するプラットフォームが増えれば増えるほど多くのユーザーにアプローチできるようになるので、時間と手間はかかりますが、なるべく多くのプラットフォームで公開するようにしてください。

また、動画広告を出稿するという方法もあります。
広告として出稿することでより成果につながりやすくなりますし、結果が出るまでの期間も大幅に短縮できるようになるので、ぜひ試してみてください。

サービス紹介動画を視聴する

プラットフォームに公開された動画は、ユーザーへとレコメンドされ、レコメンドされた動画に興味を持ったユーザーが表示された動画をクリックすることで初めて視聴されます。
そのため、動画を公開する際は、ユーザーが動画を視聴したくなるよう、サムネイル画像やタイトルを工夫しなければいけません。

YouTubeのようにサムネイルが表示される動画もあれば、Instagramのようにいきなり動画が再生されるプラットフォームもあるので、プラットフォームの特徴に合わせて、ユーザーに動画を視聴してもらうための施策を展開していくようにしましょう。

自分で詳しく調べるか動画説明文のリンクから紹介ページにアクセスする

サービス紹介動画を視聴して貴社のサービスに興味を持ったユーザーは、サービス名で検索したり、動画の概要欄や説明文をチェックして情報を得ようとします。
このとき、動画内でサービス名をしっかりと伝えていなかったり、動画の概要欄や説明文に詳細を記載しておかなかったりすると、ユーザーが離脱し、大きな機会損失につながってしまうので、サービスの紹介ページへのリンクを設置するなど、誘導するための施策をしっかりと展開しておくようにしましょう。

サービスの概要についてより詳しい情報を得る

サービス紹介動画からサービスの紹介ページにたどり着いたユーザーは、サービスの概要だけでなく、

・特徴
・料金
・競合ツールとの違い

など、貴社のサービスについてより詳しい情報を得ることになります。

ユーザーは、そのためにわざわざサービスの紹介ページにアクセスするわけなので、動画だけでなく紹介ページについてもしっかりと作り込んでおかなくてはいけません。
サービスの紹介ページで離脱させてしまうと非常にもったいないので、必要な情報がしっかりと掲載されているかなど、今一度確認するようにしてください。

検討や問い合わせ

サービスの紹介ページをチェックしたユーザーは、サービスを利用するかどうかを検討する段階にはいります。
成約に近いユーザーほど問い合わせを積極的におこなう傾向にあるので、問い合わせフォームのUIを今一度チェックするなど、ユーザーが問い合わせしやすい環境を整えておくようにしましょう。

以上が、サービス紹介動画の活用の流れになります。

サービス紹介動画制作は内製と外注どちらがいい?

サービス紹介動画は、自社で内製することもできますし、制作会社に外注することもできますが、どちらの方法にもメリット・デメリットがあります。
実際に制作する際は、それぞれの方法を比較しながら検討しなくてはなりません。
サービス紹介動画を内製する方法のメリット・デメリットと、外注する方法のメリット・デメリットについて解説していきます。

内製のメリット・デメリット

サービス紹介動画を内製する際のメリットとデメリットについては以下のとおりです。
 
メリット デメリット
・動画制作にかかる費用を抑えられる
・動画制作をよりスムーズに進められる
・動画制作のノウハウが社内に蓄積される
・魅力的な動画を作れる可能性が低い
・工数がかかる

内製化には、動画制作にかかる費用を抑えつつ、なおかつスムーズに進められるという大きなメリットがあります。
一方、動画制作に関するノウハウがないため、魅力的な動画を作れる可能性が低い点は内製の大きなデメリットです。
動画制作について学ぶことでクオリティの高い動画を作れるようになる可能性はありますが、工数がかかる点には注意が必要です。

外注のメリット・デメリット

サービス紹介動画を内製ではなく外注する際のメリットとデメリットについては以下のとおりです。
 
メリット デメリット
・クオリティの高い動画を用意できる
・時間と手間をかけず効率的に動画を用意できる
・外注先によっては制作した動画の活用の部分までサポートしてもらえる
・外注費がかかる
・担当者とのやり取りに時間を割かれる
・こちらの意図が上手く伝わらない可能性がある
・社内にノウハウが蓄積されない

魅力的なメリットもありますが、デメリットが多いのも外注の特徴です。
外注した場合、クオリティは担保できますが、動画を制作するたびに外注費がかかりますし、動画制作に関するノウハウが社内に蓄積されないので、今後本格的に動画の活用に取り組みたいと考えているのであれば内製がおすすめです。

まとめ

実際にサービス紹介動画を活用している企業の事例に触れながら、サービス紹介動画について詳しく紹介してきました。
サービス紹介動画の制作は大変に感じられるかもしれませんが、良質なサービス紹介動画はテンプレートが決まっているので、後はポイントを意識しながら自社のサービスをテンプレートに当てはめて動画を制作するだけです。

決して簡単ではありませんが、内製できないわけではありません。 もし内製化が難しいと感じられる場合は、外注するという方法もあります。
今回紹介した事例やポイント、利用シーンなどを参考にしながらサービス紹介動画の制作に取り組んでみてはいかがでしょうか?

また、メディア博士では、定期ミーティングやセミナーで動画の活用方法をお伝えしています。
撮影手順から情報発信、改善提案など動画作成のお力になれると思いますので、ぜひ一度ご相談ください。

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