この記事は、こんな方におすすめです
- ✅ 自社の動画に「CTA」を効果的に盛り込みたいと考えている
- ✅ マーケティング施策として動画の反応率を高めたい
- ✅ 動画からの問い合わせ・資料請求を増やしたいと考えている
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CTAとはそもそも何?
そもそもCTAとはCall to Actionの頭文字をとったマーケティング用語で、動画やwebページ、広告の中にある即売を促すフレーズや仕組みを指します。
CTAがきっかけでユーザーをwebページに誘導したり、クリックスルー率を高めることができます。
さらにCTAがしっかりと機能していると、webページの滞在時間やクリック率が増加することから検索エンジンの上位評価にも貢献してきます。
しかしこれだけ多くの恩恵があるCTAですが、作成することはそう簡単ではありません。CTAの設置場所や色など様々な要素が噛み合ってようやくCTAが機能してきます。
CTAが重要とされる理由
どれほど優れた動画やコンテンツを制作しても、適切なCTAが設計されていなければ、ユーザーの関心は成果につながらずに終わってしまいます。
ここでは、なぜCTAがこれほどまでに重要なのか、その理由を解説していきます。
ユーザーに次の行動を明示できる
人は情報を受け取った後、次に何をすべきかが曖昧だと行動を起こしづらいものです。そこでCTAの出番です。
CTAは「もっと詳しく知る」「資料をダウンロードする」「今すぐ申込む」といった具体的なアクションを促し、ユーザーが自然にステップを踏めるよう誘導します。
特に動画のように一方通行になりやすいコンテンツでは、ラストに「次の行動」へつなげるCTAがあるかないかで、コンバージョンの発生率が大きく変わります。
CTAがない動画は、例えるなら案内のない出口のようなもので、どんなに魅力的な内容であっても成果に結びつきません。
コンバージョンの分岐点になる
CTAは、視聴者を「見て終わる」状態から「アクションする」状態へと変える転換点です。
例えば、商品紹介動画の最後に「今すぐ無料で試す」ボタンを設けることで、視聴者が興味を持った瞬間を逃さずに行動へつなげられます。ここに適切なCTAが設計されていれば、クリック率やコンバージョン率の向上が期待できます。
実際、多くのマーケティングレポートでは、CTAの設置有無やタイミングによってCVRが2〜3倍に変わるという事例も報告されています。逆に言えば、CTAの設計に失敗すると、せっかくの関心が無駄になりかねません。
マーケティング戦略の一部として機能する
CTAは単体で存在しているのではなく、全体のマーケティング戦略の一部として設計されるべきです。
ユーザーの行動導線を意識しながら、動画やWebページ、広告、LPなど、あらゆるタッチポイントに連動したCTAを組み込むことで、シームレスなユーザー体験が生まれます。
例えば、「知ってもらう→興味を持ってもらう→比較検討→行動」といったファネルに応じて、CTAの文言や配置を最適化することが重要です。
単に「お問い合わせはこちら」とするのではなく、「○○が気になる方は今すぐ資料をダウンロード」など、ユーザーの心理状態に即したCTAが成果に直結します。
動画においては最後の勝負ポイント
動画は視聴者の記憶に残りやすいメディアですが、情報量が多いぶん行動への導線を明示しないと「感動したけど終わった」で終わってしまうことも多々あります。そこで動画の最後に表示するCTAが非常に重要になります。
また、CTAのデザインや表示タイミングによっても効果が変わるため、A/Bテストを活用して最適な設計を探ることも重要です。
視聴率が高くても、CTAが不適切だと離脱率が高まる原因になるため、動画制作と同等以上にCTA設計にこだわるべきです。
このCTAを抑えていれば問題なし?具体例とともに解説
CTAには数多くの種類がありますが、全てを網羅することは効率よくありません。しかし『リードジェネレーション』を把握していれば全てのCTAの基礎知識を得ている事と同等になります。
そこで、リードジェネレーションの具体例と共に解説していきます。
リードジェネレーションとは
リードジェネレーションとは、ブログ等の新規訪問者が多いサイトからとあるwebページに誘導するためにフローティングバナーを利用する方法になります。
リードジェネレーションの具体的な方法はいくつかあり、その中から有名な例を紹介していきます。
『続きを読む』
1つ目の例は『続きを読む』ボタンになります。
ブログやビジネスヒントを掲載しているサイトでは本文を全て表示したくないケースがあり、そのような場合本文を数列表記した後に『続きを読む』ボタンのCTAを採用します。
このCTAの魅力は、記事の一部を省略するため数多くのリンクを貼付できること、関心の高い人のみがサイトに訪れるためサイト評価が高くなることが挙げられます。
『ソーシャルシェアリング』
2つ目の例は『ソーシャルシェアリング』になります。
ソーシャルシェアリングとはコンテンツを友人や家族とシェアできるような共有ボタンのCTAになります。XやInstagramなどで共有できるボタンが身近な例で、今ではなくてはならないCTAのひとつといえます。
このCTAはカスタマイズ性が高いことが特徴的ですが個人情報が共有されないような配慮が必要になります。
『リードナーチャリング』
3つ目の例は『リードナーチャリング』になります。
リードナーチャリングとは購入したい商品やサービスは決まっているけれど資金が準備できていない顧客に対して、無料キャンペーンや無料見積もり、デモ体験など別のオファ―をするCTAになります。
このCTAでは前向きな検討をしている物の購入に踏み込めない顧客を集めることができるため客層を広げることを得意としています。
CTAを動画に活用するには?
CTAの種類とその具体例を紹介してきましたが、実際にCTAをどのように動画で活用すればよいのでしょうか?
CTAを動画に活用する簡単な方法には『直接CTAを動画内に挿入する』『アノテーションを入れる』の2種類があります。それぞれ解説していきましょう。
『直接CTAを動画内に挿入する』
最も簡単な活用方法である『直接CTAを動画内に挿入する』は動画の終盤にCTAボタンを動画概要欄に設置したり、動画内で演者がCTAと同じように別URLへの誘導を行う方法です。
多くのyoutuberがこのCTAの動画活用を行いお金の動きを作ったことで、YouTubeがビジネス市場で大きな存在を確立するようになりました。
『アノテーションを入れる』
もう一つの活用方法が『アノテーションを入れる』になります。アノテーションとは動画上にクリック可能なテキストやエリアのことを指します。
例えばYouTubeの登録ボタンやおすすめボタンを表記させるようなものを指し、このようなCTAは一つの動画視聴にとどめず、共有や他の動画視聴など別の行動を促す魅力があります。
多くの顧客がこのように連鎖的な行動を行うと結果的に大きなお金の動きを生み出すことが出来ます。
CTAを動画活用するにあたって注意すべきこととは?
比較的CTAの導入は容易に行えますが、CTAを動画活用するには注意すべき点がいくつかあります。そこで注意すべき点を2点ピックアップしました。最低限以下の注意点をおさえたCTA動画活用を行いましょう。
CTAの数が多すぎてはいけない
CTAが効果あるといってもやたらめったらCTAを動画内に表示させることはかえって逆効果になります。
CTAの設置個数は数えれるだけの数に抑え、CTAごとの優先順位をつけると強力なCTAが作ることができ効果的な誘導がおこなえます。
CTAをモバイル版に対応させる
完全にモバイル版に対応していないCTAは数少なくなりましたが、未だにデスクトップ版のみのCTAがあります。
デスクトップ版のCTAをモバイルユーザーに当てはめると顧客はストレスを感じ、リンク先に飛ぶ事をあきらめてしまいます。
2014年頃からデスクトップユーザーよりモバイルユーザーの方が多く変化しているため、ぜひともモバイル版、デスクトップ版の両方に対応しているCTAを活用するようにしましょう。
まとめ
さて今回はCTAの動画活用について紹介してきました。
動画市場が今後も拡大しビジネスに必要不可欠な存在であり続けるため、CTAの動画活用は今後も重要になるでしょう。しかしCTAの活用方法を間違えると恩恵を受けることができなくなります。
必ずCTAを活用する本来の目的を忘れず活用していきましょう。