動画の圧縮ができるツール・ソフト
【初心者向け】Windows 10 フォトを使って簡単に動画を圧縮する方法
Windowsを使用している方は、Windowsフォトを活用して、簡単に動画を圧縮することが可能です。以下の手順で動画の圧縮作業をおこないましょう。
・手順1.「フォトアプリ」を起動
・手順2.「新しいビデオ」をクリックし、「新しいビデオプロジェクト」を選択
・手順3.ビデオの名前を入力し、圧縮させたいビデオファイルを選択
・手順4.読み込んだビデオファイルをフォトアプリのプロジェクトライブラリにドラッグ
・手順5.ビデオのエクスポート時に「大」「中」「小」を選択。小さくなればなるほどファイルが小さくなります。
・手順6.ファイルを保存して作業完了
無料で動画を簡単に圧縮ができるので、動画サイズを少しでも小さくしたいと検討している方におすすめです。
【PC向け】:おすすめ動画圧縮ツール3選
PCには、動画圧縮ができるツールがたくさんあります。ここではおすすめのツールを3つ紹介していきましょう。
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初心者向けに作られた圧縮ツールで、動画圧縮だけでなくDVDコピー等にも対応をしています。多機能なうえに直感的な操作ができるので、初心者でも簡単に扱うことができるでしょう。
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HD、4Kの動画の解像度をそのまま維持した状態で変換ができる無料ツールです。出力したファイルの解像度とビットレートを最適に調整することができます。
編集機能もあるため書き出しをする際に、不要な箇所を編集しておくこともできます。無料版の場合、書き出しをするまでに時間が必要になってしまうので注意が必要です。
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シンプルな操作で動画から画像までを圧縮できるソフトです。解像度やビットレートを指定できるだけでなく、変換スピードが早いという特徴があります。
このソフトは、圧縮に特化したソフトなので、他のソフトに搭載されている編集機能がないので注意が必要です。動画圧縮だけをするソフトを探している方におすすめです。
【スマホ向け】:おすすめ動画圧縮ツール3選
スマホアプリの中には、動画圧縮に優れているものもあります。その中でも使えるおすすめの圧縮アプリを紹介します。
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解像度とビットレートを指定して動画を圧縮することができるアプリです。圧縮後の動画を比較することができるので、劣化度合いを事前に確認することができます。圧縮前に動画の劣化具合を確認したい方におすすめです。
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動画の圧縮ができるだけでなく、動画ファイルとして開くことができない「wmv」「kmv」ファイルの変換も可能です。動画のリサイズだけでなく、さまざまな動画ファイルを扱う方におすすめです。
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5段階の中から動画圧縮を選ぶことができるアプリです。直感的な操作が可能で、簡単な操作で動画の圧縮をしたいと考えている方におすすめです。
クラウド動画編集ツール「メディア博士」なら簡単に動画を作成・編集できます!
【MAC向け】Macで動画のファイルサイズを簡単に小さくする方法
Macユーザーの方でも簡単に動画を圧縮することができます。やり方は以下の手順です。
手順1.デスクトップにある動画ファイルを選択
手順2.右クリックメニューを表示し、下部にある「選択したビデオファイルのエンコード」をクリック
手順3.以下の中からサイズを選択。サイズを小さくしたいのであれば、「H.264 480p」、「H.264 720p」あたりがおすすめ
・H.264 480p
・H.264 720p
・H.264 1080p
・H.264 2160p
・HEVC 1080p
・HEVC 2160p
・オーディオのみ
・Apple ProRes
手順4.クリック後自動的にエンコードが開始。
Macでは、直感的に動画サイズの変更が可能なのでおすすめです。一方で元の動画ファイルのサイズによっては書き起こしに時間がかかってしまう可能性があるので、注意してください。
動画ファイルの容量が重い時のデメリット
動画ファイルの容量が重いままだとさまざまな不具合が起こります。本章では、動画ファイルが重い時のデメリットをまとめます。
動画の送受信に時間がかかる
動画ファイルの容量が重いと、その送受信に多くの時間がかかるというデメリットがあります。これは特に、インターネットの回線速度が遅い場合や、Wi-Fiの接続状況が不安定な環境では顕著です。
アップロードに長い時間を要すると、その間他の作業に支障をきたしてしまいます。
また、受信側でもダウンロードに時間がかかり、視聴したいタイミングですぐに確認できず不要なストレスを生じさせてしまうかもしれません。さらに、通信容量制限のあるデバイスやネットワークを利用している場合、その通信量を一気に消費し速度制限がかかるリスクもあります。
このように、容量の大きな動画ファイルの送受信は、様々な障害を引き起こす要因になるかもしれません。
サイズオーバーするとアップロードできなくなる
動画ファイルの容量が重い場合、サイズ制限によりアップロードできなくなるというデメリットがあります。多くのオンラインプラットフォームやクラウドサービスでは、ファイルサイズに上限が設定されています。
例えば、メール添付やSNS、ファイル共有サービスでは、数十MBから数GBまでの制限があることが一般的です。このため、重い動画ファイルはサイズオーバーとなり、アップロードが不可能になることがあります。特に、作業の納期が迫っている状況や、緊急で動画を送る必要がある場合には、大きな問題になります。
この制限を回避するには、動画を圧縮する、もしくは一部に分割する必要があり、追加の時間やツールが必要になってしまいます。また、圧縮すると画質が劣化する可能性があり、元の動画の品質を保てなくなる場合があります。
このように、容量が大きい動画ファイルは、サイズオーバーにより作業の効率や品質に影響を与えるリスクがあります。
保管数を減らさなくてはならない
動画ファイルの容量が重いと、保管数を減らさなくてはならないというデメリットがあります。大きなファイルはストレージの容量を大量に消費するため、限られたストレージスペース内に多くの動画を保存することが難しくなります。
特に、個人のPCやスマートフォン、またはクラウドストレージの容量には制限があるため、重い動画ファイルを保管すると、他のデータやファイルを削除する必要が生じます。この結果、保存できる動画の数が減り、重要なコンテンツや過去のファイルを管理する上での制約が増します。
また、ストレージ容量を確保するために、外部ストレージデバイスを購入する必要があるかもしれません。これにより、追加のコストが発生し、管理の手間も増えることになります。
さらに、ストレージの容量が逼迫すると、デバイスのパフォーマンスにも影響を与える可能性があり、操作が遅くなったり、ファイルのアクセスが困難になることがあります。このように、重い動画ファイルは保管スペースの管理でも多くの課題になるかもしれません。
動画ファイルの容量を軽くするメリット
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そもそも、どうして動画のファイルを軽くするのか気になりますよね。容量を軽くすることで様々なメリットがあります。以下のメリットを把握することで、動画ファイルを軽くする理由がわかります。
送信がスムーズになる
作成した動画コンテンツをYoutubeなどの動画投稿サイトにアップロードする際、サイズの制限があります。
クオリティの高い動画を制作しても、サイズが合っていなければアップロードすることができなく、誰も視聴することができないという状態になってしまいます。
せっかく作成した動画を見れないというのは、制作者、ユーザーともにもったいないので注意しましょう。
また、サイズを小さくしたとしてもファイルが大きいと、アップロードに多くの時間がかかってしまい仕事に支障が出てしまいます。
そのほかにも、アップロードがうまくいかずに停止してしまうトラブルが起きる可能性もあります。
仕事でどうしても早く送信したいときに、なかなか送信できないのはお互いにデメリットなので動画ファイルの圧縮はしっかりと行うようにしましょう。
利用者が扱いやすくなる
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アップロードしたり送信した動画のファイルが大きいと、動画が重くなり再生がうまくいかないなんてこともあります。
完成した動画を利用者が見る際に、大きいファイルだと膨大な通信量を発生させてしまいます。少しでも容量を小さくすることで、利用者が快適に動画を見ることができます。
送られてきた動画の容量が大きいと、通信量だけではなくダウンロードする時間まで奪ってしまいます。
少しでも利用者の方が心地よく利用してもらうために、動画ファイル圧縮を行うようにしましょう。
保管場所が増える
動画ファイルが大きいと、パソコンやスマートフォンに保存する場所が足りなくなってきます。動画以外にも様々なアプリや機能があるため、動画のために残せる保管スペースに限りがあります。
そこで、動画ファイルを圧縮することで少ない容量で保管することができます。容量が小さくなることで、より多くの動画を保存できるようになります。
特に、スマートフォンに保存する場合は、パソコンに比べて容量の空きが少ないので必ず圧縮しておきましょう。
動画ファイルを軽くする方法
それでは、実際にどのように動画ファイルを軽くしていけばいいのでしょうか。動画ファイルを軽くする方法はいくつかあり、ここでは4つの方法を紹介していきます。
解像度を下げる
動画ファイルは、動画の解像度を下げることで小さくすることができます。解像度を小さくすることで画質が下がってしまいますが、高画質を求めてない限り問題ないでしょう。
解像度を下げること自体、そこまで大変な作業ではないので比較的簡単にファイルを小さくする方法です。
しかし、ファイルの容量を小さくしたいがために解像度を下げると、動画自体のクオリティが下がってしまうので気を付けましょう。
また、この際に画像のサイズも小さくすることを忘れないようにしましょう。
動画の中の不要な部分をカットする
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動画の再生時間は、動画の容量を決める際の大きな要素です。再生時間が長ければ長いほど動画ファイルの容量は大きくなってしまいます。
そのため、動画の中で不要な部分がある際はカットしていきましょう。不要な部分をカットすることで動画全体の長さが短くなり、比例して動画ファイルの大きさも小さくなります。
完成した動画を一度見返して、動画のメインに到達するまでが長ければカットしましょう。ただ長い動画が良いという訳ではなく、その動画の良さが伝わるちょうどいい長さにすることが重要です。
ビットレート・フレームレートを調整する
ビットレートとフレームレートを小さくすることで、動画ファイルを圧縮することができます。
ビットレートとは、動画の1秒当たりのデータ量を示す値(bps)のことです。ビットレートが高い動画ほど、データ量が多く高画質な動画になります。
ビットレートは音声・映像ビットレート、オーバルビットレートの3種類に分けられます。
気を付けてほしいのが、ビットレートが高すぎると、インターネット配信した際に視聴できない場合があるということです。
フレームレートとは、1秒間に使用されるコマ数を示す値(fps)のことです。フレームレートを高くすることで、映像の動きを滑らかにすることができます。
ファイルを小さくしたい場合は、撮影する前からどの値にするかを決めておくことが大事です。
ファイル形式の変換
通常、動画は非圧縮になっているため、圧縮ファイルを使用して動画ファイルの容量を小さくする必要があります。
ファイル形式にいくつか種類があり、「.mp4(MPEG-4)」「.mov(QuickTime)」「.wmv(WMV)」が代表的です。
「.mp4(MPEG-4)」が一般的に使われており、「.mov(QuickTime)」はアップル製品で、「.wmv(WMV)」はWindowsのみの対応となっています。
これらを利用することで簡単に動画ファイルを圧縮することができます。
MP4の音声を削除する
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動画ファイルは映像とMP4の音声ファイルによって構成されていますが、動画の内容によっては音声が必要ないこともあります。また、音声を別撮りしてアフレコで入れる場合もあるでしょう。
そのような動画の場合、既存の音声ファイルを残したまま編集したり圧縮したりしてしまうと、音声データの分だけ動画の容量が大きくなってしまう可能性があるので、不要な音声データはなるべく削除するようにしましょう。
音声データの削除は、動画編集アプリなどで簡単におこなえるようになっています。
GOPを高く設定する
先ほど動画ファイルを軽くする方法の一つとして「解像度を下げる」という方法を紹介しましたが、解像度を下げる方法は動画のクオリティが下がってしまう可能性があるため、あまりおすすめできる方法ではありません。
例えば、4K画質の動画をフルHDに下げるといった場合であれば、4Kには劣ってしまうもののフルHDも十分過ぎるほど綺麗な画質なので、映像のクオリティが大幅に下がることはありません。
一方、フルHDの画質をSD画質にまで下げるなど極端な対応をとってしまうと、映像のクオリティはガクッと落ちてしまいます。
そこでおすすめなのが、GOPの設定を変更する方法です。GOPは「Group of Pictures」の略称で、特殊な圧縮技術です。
通常、映像を圧縮すると多少なりとも画質が劣化してしまうものですが、GOPには動画の画質を劣化させずに圧縮できるという特徴があるため、圧縮しても映像が極端に劣化してしまうことがありません。
このGOPの値を高く設定すると、動画データの圧縮率も高くなり、映像のクオリティを保ったまま容量を軽くすることができます。
圧縮率の高い規格へ変換する
動画には、画像ファイルや音声ファイルと同じようにさまざまな規格があります。
コーデックと呼ばれることもあるこの規格ですが、規格によって圧縮率も異なるため、より圧縮率の高いコーデックに変換することで動画の容量を軽くできるようになります。
動画の容量を軽くしたいときにおすすめなのが、「H.265」と呼ばれるコーデックの形式です。
H.265は最もメジャーなコーデックの形式であるH.264の次世代規格にあたるもので、映像のクオリティを保ちつつ、H.264の半分程度の容量にまで圧縮できるという特徴を持っています。
H.264も映像のクオリティを極力落とさずに大幅に圧縮できる素晴らしいコーデックの形式でしたが、H.265に変換することでファイルの容量を半分にまで圧縮できるわけです。
動画のアスペクト比を変更する
動画の容量を小さくするには、動画のアスペクト比を小さくするという方法もあります。アスペクト比とは、画像や動画の横と縦の長さを比率として表したものです。
例えば、動画を見るときにパソコンやスマホを使用し、横向きにして見た場合には、「16:9」や「4:3」などのアスペクト比になります。
スマホを縦にしてみる際には、アスペクト比が縦に長いものになります。 「16:9」で作成していた動画を、「4:3」の比率に直すと、動画を圧縮することができます。
ただしこの場合、解像度も下がってしまうのでご注意ください。
例えば、以下のようなソフトを使用して、アスペクト比を変換します。
「
VideoProc」
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出典:
VideoProc
このソフトはWindowsやmacといったOSに対応しています。変換できるアスペクト比は、主流な「16:9」や「4:3」、1:1等に対応しています。さらに、自由に制限なく設定することも可能です。
動画制作時に注意しておくべきこと
動画制作時に、動画ファイルを小さくすることでいくつか気を付けることがあります。ここでは、動画制作の際にどのようなことに気を付けるべきなのか、3つのポイントを紹介していきます。
バックアップを行う
動画ファイルを圧縮すると、元の音声や映像に影響が出てしまうため、バックアップする必要があります。バックアップすることで、もともとの素材をそのまま残しておくことができます。
一度劣化したファイルは元に戻すことができないので、常にバックアップは取るようにしましょう。
また、圧縮は数を重ねるほど、動画の質が悪くなってくるので事前に圧縮回数を決めておくことが重要です。
圧縮時間を考える
動画ファイルの圧縮は、思っている以上に時間がかかります。納品間近で圧縮をし始めると納品に遅れるなんてこともあります。
そのため、納品日や配信日時が決まっている場合は、事前に圧縮する時間を確保するようにしましょう。
また、元の動画ファイルの容量が大きいほど圧縮時間は増えていきます。そのため、元の動画の長さの不要な部分を事前にカットしておくといいでしょう。
動画の時間を考える
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動画全体の時間を考えることが、動画制作をするうえで重要になってきます。時間が長ければ長いほど、動画ファイルの容量が大きくなってしまいます。
そのため、短い動画でも伝えたいことが伝わるようにすることがポイントとなってきます。動画を作成する前からどれくらいの動画時間にするかを決めておくと、スムーズに動画制作を進めることができます。
動画の圧縮を行わずに共有する方法
ここまでは、動画自体を編集して軽くする方法をご紹介してきました。しかし動画自体を圧縮しなくても、共有することが目的なら、他の方法もあります。そこで本章では、動画の圧縮を行わずに共有をする方法を紹介します。
動画配信システム
動画を共有するには、youtubeやTikTokをはじめとした、ネット上で動画を配信するシステムを使用する方法があります。システムにもよりますが、アカウントを無料で作成できるほか、使用料もかかりません。
比較的簡単な操作で気軽に共有ができるので便利です。ただし、公開の設定によっては不特定多数の人が自由に視聴できる状態になるので、注意も必要です。
オンラインストレージサービス
オンラインストレージサービスを使えば、動画を圧縮せずにそのままアップロードし、リンクを共有するだけで大容量ファイルの共有が可能です。代表的なサービスとしては、GoogleドライブやDropboxがあり、これらのクラウドサービスでは簡単に動画ファイルを保存し、他のユーザーと共有することができます。
保存容量に応じたプランが用意されており、無料プランでも一定の容量を使える点が魅力です。ただし、保存期間が限定されている場合もあるため、共有相手と事前に確認しておくことが大切です。
ファイル転送サービス
動画を送る際に便利なのが、ファイル転送サービスです。特に「ギガファイル便」や「宅ふぁいる便」が便利で、大容量の動画ファイルも圧縮せずに送信できます。
「ギガファイル便」は登録不要で手軽に利用でき、最大60日間ファイルを保存可能な点が特徴です。一方、「宅ふぁいる便」はセキュリティ面を重視する場合に向いています。ダウンロードキーを設定して不正アクセスを防ぐ機能もあり、大事な動画ファイルを安全に共有できます。
まとめ
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ここまで、動画ファイルの容量を軽くする方法を紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
動画ファイルを圧縮することで、様々なメリットがあり動画制作をしていく上でとても重要な作業であることが分かったと思います。
圧縮方法はたくさんあるので、状況に合わせて最適な方法で圧縮するようにしましょう。
メディア博士では定期ミーティングやセミナーで動画活用方法をお伝えしています。撮影手順から情報発信、改善提案など動画作成のお力になれると思いますので、ぜひご相談ください。