この記事は、こんな方におすすめです
- ✅ ブライダル業界で動画を活用した集客・ブランディングを強化したい
- ✅ 式場やプランナー紹介を効果的に伝える動画を効率よく制作したい
- ✅ 社内で動画制作を内製化し、コストや時間を削減したい
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結婚式の現状
結婚式や披露宴は一生の中で一番高いサービスを受ける機会として認知されています。
式は一日で完結するものの、多くの時間や費用、準備をかけて行います。そのためその時代や環境などの影響を受けやすく、特に結婚ブームや収入などが強く反映されてしまいます。
例えば日本は今まで2度のベビーブームが起きましたが、その頃に生まれた世代が結婚式を挙げた1970・2000年頃は国内結婚式数が増加していました。しかし、全体的には1970年代から結婚式をあげる数は年々減少しています。
また、東日本大震災が起こる2011年までは『会社』や『家族』を軸にしきたりを大切にした結婚式がメジャーでした。しかし2011年以降は『個のつながり』を大切にする式が多数派に変化しています。
このように結婚式は時代背景の影響を受け、変化し続けています。
コロナの影響を受けた結婚式はどう変わっている?
では、時代の影響を大きく受ける結婚式はコロナの影響をどれほど受けてしまったのでしょうか?
三密やクラスター発生を防ぎながら、結婚式を挙げるために多くのカップルが悩んでいます。
解決策として、
・結婚式の準備段階で日付を書かずに準備する
・仮面のようなマスクを着用
・規模や場所を変更するなどバリエーションの変更
が有名です。ではそれぞれ紐解いていきましょう。
結婚式の準備段階で日付を書かずに準備する
結婚式でのクラスター発生を出来る限り抑えたい場合、多くのカップルが『両親への手紙』や『来客へのメッセージカード』などに日付を記載せずに準備し、いつでも結婚式ができるように待つケースが見られます。
それはコロナによって自粛が要請され、式が延期されることが十分可能性可能性が十分あるためです。
日付を記載しないことで式が延期になったとしても変更することなく、負担が軽くなります。このように式の準備を万端にして待つケースがアフターコロナの結婚式の主流になっています。
仮面のようなマスクを着用
一方でこちらはコロナの危険性があっても式を開催するパターンになります。当然クラスターの対策を施しますが、通常の感染症対策では結婚式の雰囲気を壊してしまいます。
そこで日頃装着しているマスクをフォトブロップスのように変えてしまいます。
フォトブロップスとは海外のパーティーでは欠かせないアイテムの一つで、写真撮影の際に顔に合わせる髭やメガネの型を指します。
フォトブロップスのようにマスクをデコレーションしていく事で写真映えをしながら、感染防止もできる魅力的な手法になります。
規模や場所を変更するなどバリエーションの変更
この手法は式のあり方を変更しコロナ対策を講じるアイデアになります。
一般的な結婚式・披露宴とは異なり、食事のビュッフェ形式をプレート式にしたり、少人数で行うガーデニングウェディングに変更するなど式のバリエーションを変える方法があります。
コロナ対策は行うものの、式の延期ができない方などにこの手法は好評を博しています。
ブライダル業界のイマと今後の進展
コロナの影響を受けたブライダル業界は以上のようなアイデアを駆使し、結婚式をあげていました。
コロナの収束が見えてきた今、ブライダル業界はどのような変化を見せていくのでしょうか?業界のイマと未来を紐解いていきましょう。
一般的に結婚式業界は受注産業であるため、コロナの影響を受けた2020、2021年は施行数より受注残件数の方が多く残り、売上は大きくマイナスを記録しています。
しかし緊急事態宣言はブライダル業界を対象にしていないため、他の休業要請を受けた業界ほどマイナス影響は受けていません。
2021年秋に緊急事態宣言が全国で解除されたことで、ブライダル業界は回復をし始めています。
しかし、コロナの問題を解決したとしても今業界にはまだ根強い問題があります。それは『経済的な余裕がなく式が挙げられないこと』になります。
結婚する1/3のカップルが式を挙げない選択肢をとっています。そういったカップルを対象にコンパクトな結婚式などバリエーションが豊富な結婚式をサービス提供する必要があります。
こういった点を抑えることでブライダル企業は今後成功するでしょう。
ブライダル業界が成功するカギとは?動画活用?
ブライダル業界が抑えるべきポイントを紹介しましたが、こういったポイントを抑えたマーケティングで動画活用が最適です。
なぜ動画活用が必要なのか?既に公開されている動画をもとに動画活用が必要なのかを紹介していきます。
テイクアンドギヴ・ニーズ 式の裏側ver

年間13,000組と国内結婚式施行件数no1の企業テイクアンドギヴ・ニーズの式舞台裏の動画になります。実際の結婚式の裏側での準備風景を動画に収め、一生に一度の結婚式がどのように行われるかを紹介しています。
結婚式の主役は新郎新婦であるものの、式場に在籍するプランナーや黒服と一丸になって作り上げます。そのため素敵なスタッフがどれほど在籍しているのか?を動画でアピールすることで結婚式の委託を検討するきっかけになります。
またブライダル業界に就職したいと考える大学生や専門学校生にとっては企業紹介動画にもなるため有効な動画活用・マーケティングになります。
テイクアンドギヴ・ニーズ スタッフver

こちらもテイクアンドギヴ・ニーズの動画ですが、スタッフにフォーカスを当てた動画になります。
結婚式を総合的に計画・管理を行うウェディングプランナーが主役の動画になっており、『なぜウェディングプランナーを続けるのか?』『自身のポリシーとは?』をインタビュー形式でまとめています。
ウェディングプランナーのような重要な役職を動画で公開することで、新郎新婦の希望を具現化してくれると感じてもらえるようになります。
企業それぞれの式のバリエーションなどをアピールするにはとっておきの動画活用になります。
ブライダル業界が動画を活用する際に気を付けるポイント
結婚式は「一生に一度」の大切なイベントですので、動画を活用する際には通常の企業PR動画とは異なる繊細な配慮や演出が求められます。ここでは、ブライダル業界が動画を活用する際に気を付けるポイントを解説していきます。
新郎新婦の気持ちに寄り添う構成にする
結婚式を検討しているカップルにとって、動画は「自分たちの理想の式をイメージする」ための大切な材料です。そのため、単に施設紹介をするだけではなく、式を挙げる人の視点に立った構成が重要です。
例えば「入場シーンの演出」「料理が運ばれる瞬間」「家族の表情」など、当日の感情が伝わるシーンを盛り込むことで、自分ごととして想像してもらいやすくなります。感情移入できる構成が成約率向上のカギです。
写真映えと動画映えを両立させる
ブライダル業界は写真を重視する傾向がありますが、動画では動きや音声が加わる分、異なる見せ方が必要です。照明の当たり方やカメラワークを工夫することで「写真では伝わらない臨場感」を表現できます。
また、動画の中でフォトジェニックなシーンを切り出せるように編集すると、SNSでの拡散力も高まります。動画と写真を補完し合う設計を行うことが効果的です。
プライバシーや権利関係に十分配慮する
ブライダル動画は個人情報やプライベートな場面を多く含むため、肖像権や音楽の著作権などに細心の注意を払う必要があります。特に式当日の動画を活用する場合、ゲストの顔が意図せず公開されるリスクもあります。
公式のプロモーション動画として使用する際は、出演者の同意確認やBGMのライセンス取得を徹底することが大切です。これを怠ると、後々大きなトラブルにつながりかねません。
ターゲット別に編集を最適化する
同じ映像素材でも、ターゲットによって編集方法は変えるべきです。新郎新婦向けには「式場の魅力や演出例」を中心にした感動的な編集を行い、採用希望者向けには「スタッフの働く姿」をインタビュー形式でまとめる、といった具合に切り分けることができます。
1本の動画を複数用途に最適化することで、効率よく幅広いターゲットにリーチできるのです。
まとめ
さて今回は結婚式業界について現状を抑えながら、コロナ後どのような動画活用をすべきかについて紹介してきました。
結婚式は一生に一度の大切なイベントであり、多くの時間や準備のもと開催されます。そのためには新郎新婦とウエディング企業との連携は欠かせません。
動画を活用することで連携のためのコミュニケーションが円滑に進むのではないでしょうか?動画活用をもとにアフターコロナを乗り切りましょう。