この記事は、こんな方におすすめです
- ✅ コンテンツマーケティングを強化したいが、動画の企画・制作が社内で追いつかないと感じている企業
- ✅ SNS・オウンドメディア・YouTubeなど複数媒体で発信を効率化したい法人担当者
- ✅ ブランドストーリーや商品価値を“伝わる動画”で継続的に発信したいマーケティング責任者
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コンテンツマーケティングとは
コンテンツマーケティングは、コンテンツを主体として取り組むマーケティング手法です。
例えば、インテリアショップのメインターゲットには「インテリア製品を探している人」が該当しますが、コンテンツマーケティングではそのターゲットが欲しているであろうコンテンツを作成して公開することでユーザーの興味関心を引き、集客へとつなげていきます。
コンテンツが主体となるマーケティングなのでオフラインでも展開可能ではありますが、一般的には、オンライン上でおこなわれるものがコンテンツマーケティングとして広く認知されています。
コンテンツマーケティングの代表的な手法
コンテンツマーケティングと一口に言っても、その手法は多岐にわたります。業界やターゲット、商材の特性によって適した方法は異なりますが、代表的な手法を理解しておくことで、自社にとって最適な施策を選びやすくなります。
オウンドメディア運営
最も基本的な手法が、自社が運営するWebサイトやブログを中心としたオウンドメディアです。SEOを意識した記事を定期的に発信することで、検索エンジンからの流入を継続的に獲得できます。
オウンドメディアの強みは、自社が自由にコンテンツをコントロールできる点です。長期的に資産として蓄積されるため、広告費を削減しつつ集客基盤を築けます。
記事には事例紹介やハウツーコンテンツを盛り込むと、読者の信頼を得やすくなります。
SNSマーケティング
X、Instagram、Facebook、LinkedInなどのSNSは、ユーザーとの距離を縮め、拡散力を高めるのに最適な媒体です。SNSでは情報発信に加え、双方向のコミュニケーションが重視されます。
ユーザーとのやり取りを積極的に行えば、ブランドのファン層を拡大できます。SNSは一度投稿すると即時に反応が返ってくるため、ユーザーの関心や市場の変化を敏感に把握するのにも役立ちます。
動画マーケティング
近年急速に注目度が高まっているのが動画を活用したマーケティングです。
製品紹介や利用方法をわかりやすく伝える動画は、文字や画像だけでは伝えにくい情報を直感的に届けられます。特にYouTubeやTikTokは検索や拡散力が強く、新規顧客の獲得にも有効です。
さらに、クラウド動画編集ツールを活用すれば、専門知識がなくても短時間で高品質な動画を制作できます。自社の強みを映像で表現することは、競合との差別化にもつながります。
メールマーケティング
古典的な手法に見えますが、メールは今なお有効なコンテンツマーケティングの手段です。
特にBtoBでは、リード獲得後の育成においてメールが大きな役割を果たします。単なる案内ではなく、有益な情報やノウハウをメールで提供することで、顧客との関係を長期的に強化できます。
また、ユーザーの行動履歴に基づいてパーソナライズしたメールを送ることで、より高い効果が期待できます。
コンテンツマーケティングの参考事例7選
コンテンツマーケティングは取り組む企業が急増しているということもあって参考になる事例はいくつもありますが、今回はそれらの事例の中でも特に参考になりそうなものを7つ厳選してピックアップしました。
ここでは、
・オウンドメディアの事例
・SNSの事例
・動画配信プラットフォームの事例
を、それぞれ複数取り上げています。
それぞれの事例について詳しく解説していきます。
北欧、暮らしの道具店
https://hokuohkurashi.com/
オウンドメディアを活用したコンテンツマーケティングの成功事例として取り上げられることが多いのが、「北欧、暮らしの道具店」の事例です。
北欧、暮らしの道具店は北欧テイストの雑貨を販売している通販サイトですが、その通販サイトに掲載されているコンテンツはどれも質が非常に高く、ユーザーから支持されています。
オウンドメディアでのコンテンツマーケティングを検討している企業が参考にしたい事例の一つです。
ferret(フェレット)
https://ferret-plus.com/
マーケティングに関する情報を発信しているオウンドメディア、「ferret(フェレット)」。
ferretもオウンドメディアを活用しているコンテンツマーケティングの参考事例の一つで、コンテンツで集客したユーザーを、会員登録やサービスの利用につなげています。
集客からコンバージョンまでの導線も参考になりますし、非常に質の高いコンテンツを発信しているメディアでもあるので、コンテンツ制作の点においても参考になります。
KING JIM(キングジム)
https://x.com/kingjim
Xをコンテンツマーケティングに活用しているのが、事務用品で有名な「KING JIM(キングジム)」です。
KING JIMの事例で参考にするべきなのは、ユーザーとのコミュニケーションの取り方です。
コンテンツマーケティングではユーザーとの積極的なコミュニケーションも必要不可欠で、コミュニケーションによってユーザーをファン化し、リピーターを増やしていくことも大切です。
KING JIMは、新製品の情報や役立つ情報を定期的に発信しつつ、それらに言及してくれたユーザーの投稿を積極的にリツイートしています。
そういった地道な取り組みもあって、45万人以上がフォローする大人気のアカウントとなっています。
Oisix(オイシックス)
https://www.instagram.com/oisix/
食材宅配サービスの「Oisix(オイシックス)」は、Instagramを積極的に活用しているコンテンツマーケティングの参考事例の一つです。
Oisixのアカウントは10万人以上のユーザーにフォローされており、各投稿に対するユーザーのエンゲージメント率も非常に高いという特徴があります。
実際にアカウントをチェックしてみると、ターゲットユーザーが求めている情報のみを厳選して届けていることがわかります。
Instagramを活用したコンテンツマーケティングは今最も注目されている手法なので、ぜひ参考にしてみてください。
RESTA(リスタ)
https://www.youtube.com/user/restachannel
神戸に店舗を構えるDIY製品の専門店、「RESTA(リスタ)」。
RESTAはYouTubeを活用したコンテンツマーケティングの代表的な成功事例の一つです。
RESTAの公式YouTubeチャンネルでは、自社で販売している製品を用いたDIYのハウツー動画が多数投稿されています。
専門店が発信しているコンテンツだけあって専門的な内容の動画に仕上がっていますし、クオリティが高くわかりやすい動画になっています。
eイヤホン
https://www.youtube.com/c/eearphone_channel
近年、高品質・高機能な製品が増え、急速に人気が高まってきているイヤホンやヘッドホン。
そんなイヤホンやヘッドホンに関連する情報を発信しているのが、eイヤホンのYouTubeチャンネルです。
eイヤホンのYouTubeチャンネルは専門的な内容を一般ユーザー向けにわかりやすく解説してくれるタイプのチャンネルで、15万人以上が登録する人気のチャンネルとなっています。
実際に動画を見てもらえるとわかりますが、イヤホンやヘッドホンの購入を検討しているユーザーが気になるであろう情報をしっかりと伝えてくれるので、eイヤホンの動画さえ見ればその製品のことをあらかた理解・把握できるようになっています。
動画を使ったコンテンツマーケティングのお手本のような事例です。
ミニクルホーム
https://www.youtube.com/c/%E3%81%8A%E9%83%A8%E5%B1%8B%E6%8E%A2%E3%81%97%E6%8E%A2%E6%A4%9C%E9%9A%8A/videos
岡山県の岡山市にある不動産会社、「ミニクルホーム」。
ミニクルホームもYouTubeでコンテンツマーケティングを展開している企業の一つで、チャンネルの登録者は1万人以上と、不動産会社のチャンネルとしては異例のチャンネル登録者数を誇っています。
個人で賃貸物件のルームツアーをおこなっているチャンネルはありますが、不動産会社がおこなっている事例は意外と少なく、ここまできちんとした動画を用意しているチャンネルはほとんどありません。
賃貸物件を探しているユーザーが気になるであろうポイントを丁寧に見せている点などは非常に参考になります。
参考事例から見えてくるコンテンツマーケティングを成功させるためのポイント
コンテンツマーケティングの参考になりそうな事例をプラットフォーム別にピックアップして紹介してきましたが、これらの事例をチェックしていると、コンテンツマーケティングを成功させるための秘訣となるポイントがいくつか見えてきます。
これからコンテンツマーケティングに取り組むのであれば、それらのポイントを意識しながら取り組むことが大切です。
特に重要な3つのポイントについて解説していきます。
商材と相性の良い媒体でマーケティングに取り組む
コンテンツマーケティングを成功させるには、販売する製品やサービスなど、商材と相性の良い媒体を選んで取り組まなくてはいけません。
例えば、事例として紹介したRESTAのようなDIY系のコンテンツがメインになる企業の場合、動画で伝えた方がユーザーが理解しやすくなるので、YouTubeなどの動画配信プラットフォームを活用して動画でコンテンツを配信するべきです。
一方、ferretで配信されている何度も見返して学ぶようなコンテンツの場合はオウンドメディアで発信するべきだと言えるでしょう。
さまざまな媒体でコンテンツを発信するのが一番ではありますが、リソースが限られているケースも多いので、まずは商材と相性が良いと思われる媒体を選び、そこでの発信に注力してみてください。
質の高いコンテンツを提供し続ける
最近は本当にコンテンツマーケティングに取り組む企業が増えてきていますし、それぞれの企業が発信するコンテンツの質も高くなってきています。
そのため、発信するコンテンツの質にもこだわらなくてはいけません。
質の高いコンテンツが数多く発信されている業界で質の低いコンテンツを発信してもユーザーは興味を持ってくれません。
競合他社が発信しているコンテンツを研究しつつ、より質の高いコンテンツを発信するようにしましょう。
ユーザーに求められている情報のみを届ける
コンテンツマーケティングに失敗する企業に多いのが、ユーザーに求められていない情報を発信してしまうケースです。
いくら良質なコンテンツを発信していたとしても、定期的に関連度の低いコンテンツを発信してしまっている状態だとユーザーは離れていきます。
こういったケースでは事前のターゲット設定が誤っていることがほとんどなので、しっかりと企画した上でコンテンツマーケティングに取り組むようにしてください。
まとめ
コンテンツマーケティングに取り組む場合にチェックしておきたい7つの参考事例について紹介してきました。
どの事例も一朝一夕で成功につながったわけではないため、コンテンツマーケティングを成功させるには「諦めずに継続すること」が大前提になります。
ただ、その他にも意識するべきポイントはいくつかあるので、今回紹介した事例やポイントを参考にしながら取り組みをスタートさせてみてはいかがでしょうか?