YouTubeの再生回数カウントの仕組みとは?
YouTubeの再生回数は、動画の再生ボタンが押された回数をカウントしています。しかし、単純に再生ボタンが押された回数をカウントしていると、同じユーザーが何回も再生ボタンを押したり、コンピューターが自動で再生ボタンを押すなどして、再生回数のカウントが不正に増やされてしまう恐れがあります。
そのようなことが起こらないよう、YouTubeでは同じユーザーが何回も再生をしても1ユーザー1カウントとしたり、コンピュータでなく人間が再生を押したクリック数だけをカウントできるような仕組みづくりをしています。
では、そのような仕組みがある中、YouTubeの再生回数を増加させたいと思ったときにはどうすればよいのでしょうか。
再生回数を増やすには、ユーザーが見たいと思う動画を作るのはもちろんですが、動画が検索にヒットしやすくしたり、一覧表示されたときに再生ボタンをクリックしたくなるような仕掛けが必要になります。
どれくらいユーザーの目に留まったか、再生されたのかは「YouTube Studio」という分析ツールで確認することができます。
可視化すれば問題点・課題もわかりやすくなるし、再生回数アップのために工夫した成果がどれくらいあったのかもわかりやすくなります。YouTube Studioを上手く活用してチャンネル運営に活かしましょう。
YouTubeの再生回数を増やすためのポイント
では、YouTubeの再生回数を増やすにはどうしたらよいのでしょうか。
YouTubeの再生数を増やすための方法には、さまざまなものがあります。ここでは、効果的な方法を10個お伝えしていきます。
キーワード設定
動画をみたいとき、ユーザーはキーワードを使って検索をします。検索にヒットすれば動画をみてもらえるかもしれません。その機会を多くするためにも、チャンネル内のテキストには各所にキーワードが入るように努めましょう。
そうすると、検索にヒットしやすくなります。動画のタイトルはもちろん、その概要説明文、あらゆるところで適切にキーワードを記載することが重要です。
サムネイルを工夫する
たとえSEOを工夫して検索上位に表示されるようになっても、実際に動画を再生させて視聴者に見てもらうことが出来なければ努力が無駄になってしまいます。
検索されたら次は、つい動画みてみたいとおもわせる、視聴者の目を惹くような目立つサムネイルづくりが肝心です。
サムネイルとは、ユーザーがキーワードを入れて動画を検索したときに、動画タイトルと一緒に表示されている極小画像のことを指します。
検索してヒットした動画のどれをみようかなと探している視聴者にとって、サムネイルは貴重な判断材料です。視聴者は動画をみるまで内容がわからず、サムネイルと概要欄しかみることができないので、作成には特に注力しましょう。
そのため、以下のような事がポイントになります。
・画像サイズが極小であることを意識する。(字数は少なく端的に、文字の大きさは大きく。画像は小さくても解像度が高いものを使用する。複数色使わない。)
・メインキーワードを入れるが、タイトルと同じにはしない。
・キーワードはインパクトのあるものを使用する。
YouTubeに動画を投稿する際、サムネイルは自動でも作成されるのですが、上記のようなポイントを意識して自分で用意しておいた方がより良い結果になります。
サムネイルはを用意する際、意外と悩んで時間がかかりすぎてしまったり、必要以上に凝って作成が大変になってしまうケースが多くあります。同ジャンルで再生回数の多いチャンネルをみて、サムネイルをよく分析することをおすすめします。
タイトルを工夫する
視聴者が思わず見たくなるような興味を惹くタイトルを付けることができればベストです。もちろん、VSEO対策として、メインキーワードは必ず入れる必要があります。
さらに、タイトルを読むときは先頭から読むので、キーワードはタイトルの前半に入れるとより効果的です。メインキーワードの設定について大変重要になるのは、ターゲットの選定です。ターゲットを明確にし、そのターゲットが頻繁に検索する、興味を惹けるキーワードを設定しましょう。
次に、タイトルの文字数は全角で25~40文字が適切です。基本的にYouTubeをみているユーザーはスマートフォン等の携帯電話を使用し、やや小さい画面で視聴している傾向があります。
そのため、表示されるタイトルやテキストは携帯の画面にあわせ、見切れてしまわない配慮が必要です。実は、文字数はあまりにも多すぎると、YouTubeからスパム認定されてしまうケースがありますので注意しましょう。
エンゲージメントを促す
YouTubeでよくあるのが、動画内で「高評価を願いします」とか、「コメント、共有待ってます」といった呼びかけをしているのを見かけることがあると思います。
高評価やコメントの数が多いと、ブラウジング機能により検索上位に表示される可能性が高まります。そうなると、必然的に再生回数の伸びに繋がります。また、視聴者に共有をしてもらえるとユーザー間で動画が拡散されるので、こちらも再生回数増加につながります。
ただし、あまりにもしつこく催促をしてしまうと、逆効果になるので注意が必要です。視聴者にとって不快にならない程度にしましょう。
再生リスト作成や終了画面を活用する
YouTubeの再生数アップのためには、再生リストや終了画面を活用することも重要です。YouTubeでは、再生リストというものが設定できます。再生リストとは、自分のチャンネルに任意で作成できるリストです。
再生リストの動画にある一つの動画を見終われば、次の動画が自動で再生されていきます。そのままにしておくと、再生リストの全ての動画が再生されるまでずっと見続けることができます。
自分のチャンネルの動画をずっと見てもらえる機能なので、再生リストを作成しておくことをおすすめします。
また、再生リストを設定する時には意識して、再生回数を増やしたい動画はリストの先頭に入れておきましょう。それは、再生リストを設定したとしても全部はみてもらえない可能性があるからです。
次に、終了画面についてです。終了画面とは、一つのYouTube動画が終わった後5~20秒間に任意の動画を設定できる画面です。終了画面では、他の動画へのリンクを設定したり、チャンネル登録を促すボタン等を設定することができます。
終了画面が表示されるまで視聴してくれたユーザーは、サイトに興味を持っているはずなので、サイトへの誘導やチャンネル登録、関連動画の視聴が期待できます。
動画の総再生時間を高める
YouTubeで、オススメ動画に表示をされるための重要な要素の一つとして、動画の総再生数を高める方法があります。それは、YouTubeのアルゴリズムに動画を評価してもらうための最も重視されている指数が動画の総再生数だからです。
では、総再生数を高めようと、長尺の動画を沢山アップするとどうなるでしょうか。かなりのファンであれば見られる事もあるかもしれませんが、基本的に1時間も2時間も続く動画は途中で飽きてしまい、結果的に最後まで視聴されることは難しいでしょう。
最適な時間は、動画のジャンルや視聴者層によっても違うため調査が必要ですが、初めは5~10分の動画を上げていき、視聴維持率を調べてみることをおすすめします。
また、動画内の最も重要なシーンを、冒頭で小出しにして見せ、該当のシーンまで見てもらえるようにする工夫もおすすめです。
視聴されやすい時間帯に投稿する
一般的に、YouTubeを視聴している人が多くなるのは19時から24時の間です。幅広くできる限り多くの人の視聴を期待するなら、この時間帯に投稿するのが好ましいです。
ただし、ターゲットにしたいユーザーに合わせた時、必ずしもこの時間が良いとは限りません。
例えば、会社員をターゲットにしたい場合なら、平日は朝と夜の通勤時間帯や、お昼休みに視聴する可能性が考えられるでしょう。
一方ターゲットが主婦の場合には、平日の午後、ただし夕方は食事の支度や子供のお迎えがあるので避けた方が良い、などが考えられます。
チャンネルの特性により、最適な動画の投稿時間は異なります。まずは動画を投稿してみて、ユーザ―の反応を見て変えていけると良いでしょう。
他のクリエイターと共同で動画を撮る
既にチャンネル登録者数が多いYouTuberと共同で動画を撮影するのも有効です。ただし、YouTuberと交渉したり、面識があったりしなければ、いきなり一緒に動画を撮るというのは難しいかもしれません。
もし、コラボすることができたなら相手のチャンネル登録者にもみてもらえるため、再生回数が増えることが期待できます。また、相手のチャンネルを登録している人が、こちらのチャンネルを登録してくれる可能性もあります。
これにはもちろん、お互いのチャンネルの目的や方向性があっていることが前提です。
YouTubeショートを活用する
YouTubeショートとは、携帯を縦にしたときの画面いっぱいに表示される短い動画の事です。最近ではショート専用のタブが追加されており、一度は見たことがあるという人もいるのではないでしょうか。
YouTubeショートは、チャンネルの規模や登録の有無に関係なく、ユーザーの好みと選定された動画がつぎつぎと再生されます。普段目にしないクリエイターやチャンネルの動画を見ることができるため、再生チャンスが格段に上がります。
YouTubeショートで視聴者に見てもらいたいと思ったら印象に残る動画を作ることが大切です。ノリがよくサクサクと進む動画が好まれる傾向にあります。ぜひ活用してみてください。
YouTubeの機能を活用する
YouTubeには、インプレッション数を増加させるための様々な機能が用意されています。例えば、タグを設定できたりなど様々な機能があります。
まず、タグ設定です。タグを設定すると、動画の内容やジャンルをYouTube運営側に説明することができます。そうすると、タグ未設定の動画と比べて上位に表示されやすくなり、視聴者が検索した時にヒットしやすくなります。
他にもカード機能というものがあります。これは、動画の終わりなどで画面上に、カード型のボタンを配置出来る機能です。それをクリックすると、自分がみて欲しい動画やWEBサイトへ視聴者を導くことができます。
動画を終盤まで視聴しているということは、あなたの動画やチャンネルに興味を持っていると考えられます。導線を引いて動画に誘導することでチャンネル内の回遊率も上がり、YouTube運営側からの評価も上がることが期待できます。
さらに、チャプター機能というものもあります。これは、動画に目次を設定できる機能です。チャプター設定をすることで、視聴者はみたいと思うシーンまでスキップし自由に視聴することができます。
これも、離脱率の低下が期待できるとともに、検索エンジン対策などにもつながります。
再生回数を増やすためにやってはいけないこと
YouTube動画の再生回数はそう簡単に増えるものではありません。しかし再生回数を増やそうと不正な行動をとってしまう人も中にはいます。ここでは、再生回数を増やすためにやってはいけないことについて解説をします。
何度も自分で再生する
現在のYouTubeでは、1つのIPアドレスからは1回のみ再生回数がカウントされるようになっています。自分で何度も再生ボタンを押したとしても1回としかカウントされません。
しかしこれは逆に、少し間を開けて再生すれば再度カウントされるということになります。ただし、どれくらいの時間をあければ再カウントされるのかについては、詳しくは公開されていないのでわかりません。
いずれにせよ、自分で何回も再生して視聴回数を増やしても、それは意味のないことです。
何度も自分でリロードする
前述のように現在のYouTubeでは、1つのIPアドレスからの再生回数は1回のみです。「F5キー」でリロードして再表示させても、再生回数を増やすことはできなくなっています。
かつて、F5キーによるリロードで不正に再生回数を増やしたアーティストもいたようですが、当然ペナルティを受け、再生回数ランキングは圏外になりました。
こういったことをきっかけに、リロードでの再生回数カウントはなされない仕様になりました。
再生回数を買う
動画の再生回数を増やしたいあまり、お金で買おうとする人、再生回数を売ろうとする人は存在します。しかし、このような行為は不正行為に当たるので、発覚するとペナルティを受けます。
ペナルティは、動画の削除やチャンネル停止、厳しい場合にはチャンネル削除もありえます。アカウントが削除されることを、通称「垢BAN」といいます。
垢BANの原因としては、再生回数の売買といった不正行為に加え、著作権侵害、不適切なコンテンツを投稿しているなどの行為があったときです。そうなると今まで一生懸命アップしてきた動画や登録者数もなくなってしまいます。
不正行為はやめ、ルールにのっとって健全なチャンネル運営をしましょう。
再生回数と収益の関係性
さて、ここまではYouTubeの再生回数を増やす方法や、再生回数を増やすためにやってはいけないことについて解説してきました。
YouTubeでチャンネル運用を行っている方は、せっかく動画をアップするなら再生回数を増やして収入を得たい、と思っている方もいるのではないでしょうか。
では、再生回数1回あたりの収入はおよそいくらくらいになるのでしょうか?一般的には「およそ0.1円位」(2022年12月現在)といわれています。もちろん、動画の内容によって変動するのでこれはあくまで目安です。
まとめ
この記事では、YouTubeの再生回数カウントの仕組みから、YouTubeの再生回数を増やすポイントや再生回数を増やすためにやってはいけないことについて詳しく解説しました。
再生回数を増やすポイントにある事項を全て実行するのは簡単ではないですが、やればかならず再生回数に反映してくるものばかりです。まずは、1つでも始めることが重要です。この記事を参考にして、少しでもYouTube動画の視聴回数が増えれば幸いです。