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YouTube広告のターゲティングと有効活用するためのポイント

YouTube広告のターゲティングと有効活用するためのポイント

2022.12.31

YouTube広告のターゲティングと有効活用するためのポイント

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年々動画の需要が高まっていますが、動画コンテンツとしてもっとも有名なのがYouTubeです。YouTubeは、6,500万人が利用していると言われており、商品のPRや集客をするために活用したいプラットホームです。
しかし、YouTubeに広告を出したいと思っていてもなにから始めたらよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。

YouTubeは、ただ広告を出すだけでは思ったような効果を生み出すことはできません。大切なのはターゲットを絞ってどのようにPRしていくかのターゲティングです。
この記事では、YouTubeで広告を出す前に知っておきたいターゲティングの種類やYouTube広告のターゲティングの注意点について解説していきます。

YouTube広告のターゲティングの種類

YouTube広告のターゲティングは、2種類に分けることができます。広告をより効果的なものにするためにはターゲティングが重要になってきます。
ターゲティングはただ設定を行えば良いものではなく、ユーザー層の設計やどのようなターゲティングを行うかの優先順位を事前に決める必要があります。まずはYouTube広告のターゲティングの種類を理解しましょう。

オーディエンスターゲティング

オーディエンスターゲティングは、「オーディエンス」とあるようにユーザーを軸としてターゲティングを行っていきます。
YouTube広告では、ユーザーの年齢や性別だけではなくどのようなことに興味関心があるのかもターゲティングすることができます。オーディエンスターゲティングの具体的な項目は以下のとおりです。
 

①ユーザー属性グループ

YouTube広告を表示したいユーザーの年齢や性別、世帯収入、子どもの有無などを設定することができます。年齢は18〜24歳、25〜34歳と約10歳間隔で選択することができますので、より細かなターゲティングを行うことが可能です。
仮に40歳以下の女性に向けた広告を出したい場合は、年齢と性別を設定することで狙っているターゲットに広告表示を行うことができるというわけです。

・性別
性別は以下の項目から選択します。

・女性
・男性
・不明


・年齢
年齢は以下の項目から選択します。

・18〜24歳
・25〜34歳
・35〜44歳
・45〜54歳
・55〜64歳
・65歳以上
・不明


・子どもの有無
子どもの有無は以下の項目から選択します。

・子どもなし
・子どもあり
・不明


・世帯収入
世帯収入は以下の項目から選択します。

・上位10%
・11〜20%
・21〜30%
・31〜40%
・41〜50%
・下位50%
・不明

 

②詳しいユーザー属性

先ほど解説したユーザー属性グループにより細かい設定を行うことができるのが、詳しいユーザー属性です。
子どもの年齢、配偶者の有無、学歴、住宅所有の有無など実在する人物により近い設定を行うことができます。

・子どもの有無
子どもの有無は以下の項目から選択します。

・0〜1歳の乳児
・1〜3歳の幼児
・4〜5歳の幼稚園児
・6〜12歳の小学生
・13〜17歳


・配偶者の有無
配偶者の有無は以下の項目から選択します。

・独身
・交際中
・既婚


・教育
教育は以下の項目から選択します。

・高校卒
・学士号
・大学院卒
・現役の大学生


・住宅所有状況
住宅所有状況は以下の項目から選択します。

・住宅所有
・賃貸

 

③アフィニティカテゴリ

ユーザーの興味関心があること、習慣など細かく設定することができます。

・スポーツ
・エンターテイメント
・美容
・ショッピング
・旅行


上記の項目のようなトピックが複数用意されていますので、選択してターゲティングします。
例えば、バスケットボールのシューズを販売している会社であれば「スポーツ」でターゲティングします。スポーツだけでは幅が広すぎるため「バスケットボールを実際にプレイしている人」に向けた広告表示がおすすめです。
 

④カスタム・アフィニティ・カテゴリ

カスタム・アフィニティ・カテゴリでは、アフィニティカテゴリを自分で設定することができます。アフィニティカテゴリは、既に設定された項目の中から選択しなければいけません。
しかし、カスタム・アフィニティ・カテゴリではキーワードやURLを自由に作成することができます。自社のサービスや商品に合わせた柔軟なターゲティングを行いましょう。
 

⑤ライフイベント

妊娠、引っ越し、転職などのライフイベントに着目した項目です。ライフイベントに合わせた行動を行う人にターゲティングをしていきます。
例えば妊娠中の方には、ベビー用品の広告を表示させることで購入を促します。それ以外にも子どもが生まれることにより車の買い替えを検討しているひとに向けた広告、生命保険のプラン見直しなども広告として配信するのがおすすめです。
 

⑥購買意欲の高いオーディエンス

購買意欲の高いオーディエンスは、アフィニティカテゴリと同じように既存の項目から絞って設定を行います。この項目は全部で382項目あります。
細かく分かれていますが、ターゲットを絞りすぎてしまうと対象となるユーザーが少なくなってしまいますので注意が必要です。アフィニティカテゴリとは異なり、商品やサービスの購入を検討しているユーザーに向けていることを意識しましょう。
 

⑦カスタムインテントオーディエンス

カスタムインテントオーディエンスではキーワードを設定し、設定したキーワードを検索したユーザーに向けて広告を表示させます。設定するキーワードは、商品名だけではなく商品のジャンルなども設定ができます。
目的に合わせてキーワード設定を使い分けましょう。
 

⑧リマーケティング

リマーケティングとは、「YouTube動画の視聴履歴やYouTubeのチャンネル登録、閲覧したYouTube広告などの履歴を元にグループ化されたユーザー」にたいして行うターゲティングです。
動画の視聴、チャンネル登録だけではなく以下の行動を行ったユーザーをグループ化し、再度広告の配信を行います。

・YouTubeチャンネルの動画を視聴
・特定の動画を視聴
・YouTubeチャンネルの登録
・YouTubeチャンネルの動画を広告として視聴
・特定の動画を広告として視聴
・YouTubeチャンネルのホームページにアクセス
・YouTubeチャンネルの動画を高評価する
・YouTubeチャンネルの動画を再生リストに追加した
・YouTubeチャンネルの動画を共有した


何かしらのアクションを行っているユーザーは、すでに購買意欲や興味関心が高まっている状態です。再度広告を表示させることで実際に購入に繋がる可能性が高くなります。
 

地域のターゲティング

YouTube広告では、地域名や半径によってターゲティングを行うことができます。ピンポイントで「この地域に住んでいる人に広告を出したい」「この地域に関心がある人に広告を出したい」そのような時におすすめです。
YouTube広告での地域のターゲティングは、Google広告の地域ターゲティングと同じ方法で行います。管理画面を開き、都道府県もしくは一部の市町村を設定する「地域名による設定」もしくは「半径による設定」として地名や住所、施設名から範囲を設定する方法があります。

コンテンツターゲティング

コンテンツターゲティングは、広告を表示させる場所を指定します。あらかじめ指定したキーワードやカテゴリに関連するコンテンツに対して広告を表示します。コンテンツターゲティングの具体的な項目は以下のとおりです。
 

①プレースメント

プレースメントは、広告を出したい動画や再生チャンネルを指定することができます。指定できる配信先は以下のとおりです。

・YouTubeチャンネル
・YouTube動画
・Googleディスプレイネットワーク上のアプリ
・Googleディスプレイネットワーク上のウェブサイト


先ほど解説したオーディエンスターゲティングでは、18歳以下をターゲットとして設定することはできません。しかし、18歳以下が視聴していそうなYouTubeチャンネルや動画をプレースメントで選択することで小中高生にも広告を見てもらう事が可能です。
プレースメントを利用する際は、どのような年齢層に視聴されているYouTubeチャンネル、動画なのかを事前に調べることが大切です。
 

②トピック

広告を表示するページのトピックを選んで配信します。選択できるトピックは以下のとおりです。

・アート
・エンターテイメント
・ショッピング
・スポーツ など


広範囲で広告を表示させることができるため、イベントの集客などたくさんの人に周知したい時におすすめです。
 

③キーワード

ユーザーが関心を持っていそうなキーワードを設定し、設定したキーワードに関する動画に広告を表示させます。カスタムインテントオーディエンス版だと思ってください。
 

④デバイス

パソコン、スマートフォンなどのモバイル端末、テレビ画面やChromecastなど端末別にターゲットを指定して広告を表示します。
幅広いターゲットの範囲をしていすることができます。

ターゲティングを効果的に使えるシーン

ターゲティングを効果的に使うためには、オーディエンスターゲティングとコンテンツターゲティングの使い分けが重要です。それぞれどのような場合に使うべきなのかを解説していきます。

オーディエンスターゲティングの場合

オーディエンスターゲティングは、商品やサービスの知名度の向上や購入を促進したい場合に適しています。
 

個人のニーズに合わせたマーケティングを行う

オーディエンスターゲティングは、詳しいユーザー属性やアフィニティカテゴリによって個人のニーズに合わせた広告配信を行うことができます。
 

知名度向上を狙う

自社のサービスや商品を知らないユーザーに向けてYouTube広告を配信する場合は、ターゲット層の年齢や性別で対象の絞り込みを行います。
そこから興味関心に近い項目をカスタムカテゴリやアフィニティカテゴリの設定を行い、ターゲット層に広告を配信します。
 

購入や行動を促したい

リマーケティングで過去に商品やサービスに興味を持っているユーザーに対しては、検索したキーワードなどに基づいた広告を表示する設定を行います。

コンテンツターゲティングの場合

コンテンツターゲティングは、ユーザーが利用するYouTubeチャンネルの予想が既にできており、効率的に広告を配信したい場合に適しています。
 

サービスや商品に関する広告を配信したい

自社のサービスや商品に関する広告を配信したい場合は、キーワード設定でサービスや商品と関連性のある配信先を選ぶことによって効果的な広告を配信することができます。
 

的確なタイミングで広告を配信したい

ユーザーはYouTubeを情報収集の一環として視聴していることもあります。コンテンツターゲティングを使って関連する動画に広告を配信することで内容に興味関心を持ってもらうことができます。
 

効率よく広告の設定をしたい

コンテンツターゲティングは、関連性の高いYouTube動画で広告を配信していきます。その中で成果が出やすいもの、成果が出ないものが分かれてきます。
どのYouTube動画との相性がいいのか分かればプレースメントの設定を行い効率よく広告を配信しましょう。

ターゲティング広告を有効活用するコツ

ターゲティング広告を有効活用するためには、抑えておきたいポイントがあります。

①ターゲティング広告の目的を明確にする

YouTube広告を配信する前に、必ず確認しなければいけないのがなぜターゲティング広告を行うのかです。目的を明確にしておかなければ、効果的な成果を得ることはできません。

・認知
・検討
・行動


ターゲティング広告を配信する目的は大きく3つに分けることができます。
 

認知を目的とする場合

自社の商品やサービスを認知してもらうことを目的としてYouTubeで広告を配信する場合、なるべくたくさんの人に知ってもらうこと、ファンになってもらうことが大切です。
そのため、年齢や性別などのターゲットを絞りすぎないようにしましょう。アフィニティカテゴリを上手に使うこともおすすめです。
 

検討を目的とする場合

検討を目的とする場合は、YouTube広告を見たユーザーに実際に行動してもらわなければいけません。具体的には商品の検索やWEBサイトへの訪問を指しています。
カスタムインテントオーディエンスを使うと、設定したキーワードを検索したユーザーや設定したWEBサイトを訪問したユーザーに動画広告を配信することができます。
 

行動を目的とする場合

行動はYouTube広告を見たユーザーに実際に商品を購入してもらう、もしくは来店してもらうことを目的としています。実際に行動してもらうためには、「購買意欲の高いオーディエンス」や「動画リマーケティング」を選択して設定します。
商品の価格を検索したり、WEBサイトに何度も訪れているユーザーに向けて広告を配信すると効果的です。

②ペルソナを設定する

どのようなターゲットに向けた広告なのかペルソナの設定を行いましょう。ペルソナは、性別だけではなく年齢や家族構成、職業など実在する人物かのように細かく設定することが大切です。
配信している広告とペルソナが合致していれば、より高い効果を生み出すことができます。

例えば20代向けのカップル向けの旅行の広告を配信する場合は、ターゲットを20代の男女にします。さらに詳しいユーザー属性で配偶者の有無の設定も行います。
配偶者の有無を「未婚」にしなければ、既婚者の20代にも広告が配信されてしまいます。

ペルソナを考えて細かい部分まで設定を行いましょう。

③フリークエンシーの設定を行う

フリークエンシーとは、一定期間内に1人のユーザーが広告を見た回数のことです。広告は何回も見てもらったほうが効果的だと思いがちですが、実はそれは逆効果となります。
同じ広告が何度も表示されるとユーザーは不快に感じることがありますので、回数を1〜3回に設定するようにしましょう。

④カスタムインテントオーディエンスを使う

YouTube広告では、同じ広告を何度も表示するのは効果的ではありません。広告を見て「面白い」と思ってもらうことが大切です。
そのためにはターゲットとなるユーザー層を短期間で入れ替えるターゲティングを行う必要があります。

カスタムインテントオーディエンスでは、設定したキーワードを直近検索したユーザーをターゲットとします。ターゲットは、短期間で更新されるため同じ広告動画を同じ人に配信する確率は低いです。
カスタムインテントオーディエンスを使うと、常に新しいユーザーに広告を配信することが可能です。

⑤リマーケティングを行う

YouTube広告のリマーケティングとは、以前YouTube動画を視聴、チャンネル登録したことがあるユーザーに向けて広告を配信することです。
リマーケティングは既に興味関心のあるユーザーであることがわかっていますので、より細かなターゲティングの設定を行うことができます。広告費も最低限に抑えることができますので、費用対効果も高まります。

⑥プレースメントの設定を行う

プレースメントでは、YouTubeチャンネルや動画などを指定して広告の配信、除外の設定を行うことができます。
YouTubeにはさまざまなジャンルの動画が投稿されています。内容によっては企業のイメージに合っていない動画に対して広告が配信されることもあります。

そのような状況を防ぐためには、定期的に広告が配信された動画やYouTubeチャンネルを確認し、企業のイメージとあっていない動画やYouTubeチャンネルを除外する設定を行いましょう。
配信場所の確認は、管理画面から行うことができます。

⑦YouTube広告の配信スケジュールを設定する

YouTube広告は配信のスケジュールを設定することができます。ユーザーがよくYouTubeを視聴している時間帯や曜日に合わせて配信を行うことで広告の効果を高めることができます。
YouTubeは19〜21時、もしくは22時〜24時頃に視聴されることが多いです。その時間帯に配信されるようにスケジュール設定を行いましょう。

YouTube広告のターゲティングの注意点

オーディエンスターゲティングとコンテンツターゲティングを上手に使い分けることで、広告としての成果を出すことが可能です。しかし、YouTube広告のターゲティングを行う際には以下のことに注意してください。

①ターゲティングの条件を絞りすぎない

YouTube広告ではどのようなユーザーに広告を配信するのかのターゲティングが重要です。しかし、あまりにもターゲティングの条件を絞ってしまうと配信の幅が狭くなってしまいます。
配信の幅が狭くなってしまうと、獲得単価も高くなりますので注意が必要です。獲得単価が高くなるだけではなく、ユーザー獲得の機会を逃してしまうことにもつながります。ターゲティングを行うことは大切ですが、ある程度の幅をもたせる必要があることも理解しておきましょう。

②広告の長さ

YouTube広告では、スキップできないインストリーム広告の動画の長さは15秒までと決められています。スキップ可能なインストリーム広告には時間の制限がありません。
動画の長さでスキップできるか否かが変わることを認識しておきましょう。

③動画広告のデータ収集

YouTube広告では、以下の方法でのデータ収集が禁止されています。

・トラックキングピクセルがSSLに対応していない
・トラッキングピクセルがミッドポイントイベントや完了イベントで使用されている
・1つのイベントに3つを超えるトラッキングピクセルが含まれている
・データ収集にJavaScriptを使用している

引用元:動画広告の要件

④出稿不可なコンテンツがある

YouTube広告はなんでも発信して良いわけではありません。以下のコンテンツは出稿できません。
 

不明確なコンテンツ

広告の内容が簡単に理解でき、宣伝する商品やサービスが明確に識別できる必要があります。
 

性的なコンテンツ

YouTubeは安全な広告運用を行うため、以下に外用する性的なコンテンツの制限を行っています。

・ヌード
身体のデリケートな部分を露出している人物(またはそのような表現。ぼかしなどで自己規制している表現を含む)
例:性器、女性の胸部、臀部の露出

・性的行為を目的とした出会い系
性行為を明示的に奨励する出会い系
例:性行為や浮気、スワッピングに関する出会い系サイト

・部分的なヌード
身体のデリケートな部位を露出している人物(またはそのような表現)
例:女性の胸部の上部や下部の露出、臀部の大部分の露出

・性的なテーマの出会い系
性的なテーマに関して明示的に働きかける出会い系
例:不倫に関する出会い系、性的なフェチズムに関する出会い系

・性的な商品
性行為を増進することを目的とした商品の販売
例:成人向けおもちゃ、潤滑剤、催淫薬、精力剤、性的なフェチズムに対応するランジェリー
引用元:Google広告ポリシーヘルプ
 

衝撃的なコンテンツ

性的なコンテンツと同様に視聴者に強いショックを与える可能性のあるコンテンツは広告で使用することはできません。

まとめ

YouTube広告のターゲティングは、「オーディエンスターゲティング」と「コンテンツターゲティング」に分けることができます。YouTube広告を効果的に届けるためには、ターゲティングの設定がとても重要になってきます。
設定したペルソナを元にYouTube広告を配信しますが、ただ配信するだけではなく、配信して得た結果を見てさらに分析し設定の変更を行う必要があります。

YouTube広告は配信と分析を繰り返して行わなければいけません。定期的に分析を行って効果的な広告運用を目指しましょう。

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