動画を撮影し、完成した映像素材を確認するとどこかイマイチ…。そんな映像素材を撮影してしまった時は、ライティングに何らかの問題が考えられます。いくら高性能のカメラを使用しても、正しいライティングをしていなければ、イマイチな仕上がりになる恐れがあります。
本記事では、映像を魅力的にするライティングについて紹介します。撮影した動画がパッとしない…どこかおかしいと悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
動画撮影で重要なライティング
撮影をする際に、最も大切なことはライティングです。なぜライティングが大切なのでしょうか。実はライティングをすることで、動画の画質を向上し、クリエイティブのある映像に仕上げることが可能です。
最近ではカメラに搭載されている機能や、編集ソフトを使用することで、ある一定の画質に改善することも可能です。しかし、撮影した素材を編集して加工をしても、動画自体のライティングが間違っていると、不自然な映像になってしまう、かえって出演者の表情が見えづらくなってしまう問題があります。
このような問題を解決するために、ライティングが必要です。ライティングをしっかりした状態で撮影をおこなえば、画質が向上し、より見やすい映像に仕上げることが可能です。
画質を向上させるだけではありません。撮影した素材を明るくしても、出演者の表情がくっきり映らないこともあります。このような場合は、ライティングで出演者の表情をコントロールすることで、くっきりとした表情の撮影が可能になります。
ライティングは撮影した動画を自由自在にコントロール可能なので、撮影時にライティングにも意識をするようにしてください。
ライティングで知っておくべき基礎知識
ライティングを行う際に、以下のことを理解しておくと、撮影をスムーズにおこなうことが可能です。撮影をおこなう前に、以下の4つの役割を熟知しておきましょう。
照明の種類
照明といっても、さまざまな「光源」があります。光源によって、撮影の全体の雰囲気が異なるので、特製を理解しておきましょう。光源には、大きく分けて3つの種類があります。「白熱級」「蛍光灯」「LED」この3つのうち、どれを使用して撮影をするか、検討してください。
コストを少しでも安く抑え、優しい光に仕上げたい場合は、白熱球がおすすめです。白熱球はオレンジ色の色味をしているため、独特な雰囲気で撮影が可能です。
しかし、撮影によってはオレンジの色味とマッチしない可能性があるので、使用をする雰囲気とあっているか、検討したうえで活用してください。
柔軟性の高い光源に、蛍光灯があります。
電球を付け替えるとカラーが調整でき、コストも比較的安く導入が可能です。一方で、撮影中にチカチカする「フリッカー現象」などを対処しなければなりません。撮影でチカチカする映像が気になる場合は、別の光源を利用してください。
照明の中で扱いやすいものが、LEDです。色味を調整できるだけでなく、発熱も少ないため扱いやすいメリットがあります。他の光源に比べると価格が高いので注意が必要です。
色彩のコントロール
照明を使用する際は、色彩のコントロールを意識して撮影をしてください。食べ物を撮影する例をとって考えてみましょう。レストランでは多くのお店で蛍光灯ではなく、白熱球などの赤みのかかった照明が使われています。これは、蛍光灯で照明を当てると食べ物が青っぽく見えてしまい、「美味しい」という印象を与えるのが難しいためです。
色彩のコントロールは撮影では大切になります。どのようなライティングが適切か、分からない場合は競合動画を参考にして、動画を投稿するように心がけてください。
照明の位置を意識する
照明には、正面から光を当てる「フロンタルライト」、左右から照明を当てる「サイドライト」、後ろから照明を当てるライティング「バックライト」があります。
ライティング箇所によって光のあたり方が変わり、被写体の印象が大きく変わります。
一人語りや、ライブ配信などで被写体をくっきり映したい場合は、被写体の正面から照明を当てるようにしてください。この時、被写体に陰が写ってしまう場合は、45度の斜めから光を当てて、被写体に影ができないようにおこないます。角度を意識しながら、被写体に陰ができないように撮影をしてください。
光量を管理する
ライティングは、部屋の蛍光灯や電球の光だけでは十分な光を確保できない場合に使用します。明るすぎても白飛びが発生してしまうので注意が必要です。撮影前に必ずテスト撮影をおこないながら、最適な光量を調整してください。
ライティングで気を付つけること
ライティングをする際に、ライティングをどのようにすればスムーズな撮影ができるのか、判断できない場合があります。室内で撮影をする際は、以下のポイントに注意をしながら撮影をするようにしてください。
ポジションを決める
ライティングをどのような場所で撮影をするかによって、被写体を撮影した後の印象が大きく変わります。ポジションを決める際は、必ず画面でどのように見えるのか確認をしながら位置を決めてください。この時、注意すべきことは以下の3つです。
・影が2つになっていないか
・余計な光が映りこんでいないか
・被写体がしっかり写っているか
実際に撮影する前に、被写体を使い光がどのように当たるのか微調整をおこないながら、適切なライティングポジションを決めてください。
ホワイトバランスの調整
ライティングがしっかりしていても、カメラのホワイトバランス設定が適切でなければ、動画が見にくいと感じてしまう恐れがあります。撮影前にホワイトバランスの調整が問題ないか、確認してください。
光の位置を調整して立体感を作る
光を正面から当てるだけでなく、立体的にライティングをおこなうことも大切です。影が自然になるように複数の照明機材を使いながら、立体的に演出をしてください。
立体的な影を演出するためには、被写体をメインで写すキーライト、被写体を背後から照らし影を表現するバックライト、キーライトをフォローして影を調整するフィルライトの3台の照明を使い分けながら撮影をしてください。
おすすめの照明機材
動画撮影でおすすめの照明機材をいくつか紹介します。どの機材も、撮影では役立つ製品ばかりなので、参考にしてください。
シーリングライト
画面越しの視聴者に向けてVlog形式で商品を解説する動画では、持ち運びやすいコンパクトなシーリングライトがおすすめです。
パソコンの上に取り付けられるだけでなく、三脚もついているので、自分で好きな角度で照明を調整することが可能になります。さらに色温度の調整も可能なため、撮影したい雰囲気に合わせた動画撮影も可能です。
参照:シーリングライト
VILTOX 撮影ライト
スマホ撮影がメインな方におすすめの照明が、VILTOX 撮影ライトです。専用にグリップにスマホを取り付ければ、屋外での暗い場所での撮影や、スマホで撮影をメインとして検討している方におすすめです。専用グリップは、三脚にもなるので、屋内の撮影でも活用可能です。
参照:VILTOX 撮影ライト
IVISI 撮影用ライト
ビデオカメラでの撮影を検討している方におすすめのモデルです。2つのライトで、被写体を同時に写すことで、被写体をくっきりと撮影することが可能です。専用スタンドは高さも調整できるため、立ち、座りなどを問わない撮影を可能にします。
専用のバッグも付属品とついてくるので、これがあれば屋外での撮影も可能になります。
参照:IVISI 撮影用ライト
まとめ
本記事で紹介した内容を意識してライティングを工夫することで、撮影した動画がより魅力的なものに仕上げられます。ライティングで撮影した動画素材を魅力的なものに仕上げるためには、映像編集も大切です。
映像編集が不安な方は、動画作成支援サービスの利用を検討してください。メディア博士では撮影した動画を簡単なステップで魅力的な映像素材に仕上げることが可能です。また御社の用途に合わせた撮影機材のご提案・サポートもおこなっております。皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしております。