撮影に最適なカメラとは
最近のビデオカメラは、さまざまな機能が搭載され、最新モデルを購入すればある一定の高品質な映像を撮影することが可能です。一方で、性能が良いカメラでも使用用途が合っていなければ、カメラの機能を最大限活かすことができない恐れがあります。
カメラを選ぶ際には、撮影用途と合致しているのかを検討しながら、最適なカメラを選びましょう。
屋外で撮影が多いのであれば、外ロケでパフォーマンスを発揮するアクションカメラやスタビライザーが豊富なカメラがおすすめです。訴求力の高い映像美で紹介する動画を作成するのであれば、一眼レフカメラなど映像表現が多彩なモデルを選ぶ必要があります。
最適なカメラは使用用途によって大きく異なるので、撮影前にどのような映像を撮影するのかを入念に検討したうえでカメラを選ぶようにしてください。
カメラ選びで気をつけること
カメラを選ぶ際には、以下のポイントを意識しながら最適なものを選びましょう。
手ブレ補正
カメラ機能で最も重要なものは、手ブレ補正です。三脚などを使用しない撮影では、手ブレが発生し、映像が見づらくなってしまう恐れがあります。
手ブレ補正の備わっているカメラを使用すれば、なめらかな映像が作成できるだけでなく、素人の撮影でも、プロが撮影したような仕上がりが期待できます。手ブレ補正機能がどのようなカメラなのか、必ず確認してください。
操作性
カメラの中には、操作性を直感的におこなえるモデルと、そうでないモデルがあります。
高品質な映像を撮影できるモデルでも、操作性が難しいカメラであれば、機能を存分に引き出せない可能性があります。操作性を事前に調査し、自分の撮影スタイルと合っているモデルを選ぶようにしてください。
バッテリー
ビデオカメラのバッテリーを選ぶ際には重要なものになります。一回の撮影でどの程度の時間まで撮影できるのか、把握しておくと、一日の撮影でバッテリーの予備がどの程度必要なのか、1つのバッテリーで十分対応できるのかなど、トラブルのない撮影が可能です。
撮影中にバッテリー切れで中断してしまったという問題がないように、最適なモデルを選ぶようにしてください。
動画撮影に使えるカメラの種類
動画を撮影する際、目的やシーンに応じて最適なカメラを選ぶことがクオリティの高い映像づくりには欠かせません。ここでは、それぞれの特徴や活用シーンを解説します。
ビデオカメラ
ビデオ撮影専用に設計されたカメラで、初心者から上級者まで幅広い層に利用されています。手ブレ補正機能やズーム性能が高く、長時間の撮影にも適しているのが特徴です。
運動会や講演会、観光案内動画など、安定した映像を必要とする場面で活躍します。また、操作性がシンプルなモデルも多く、初めての動画制作でも安心して使えます。
一眼レフ・ミラーレスカメラ
プロモーション映像や商品紹介など、美しい背景ぼけや映画のような画質を求める撮影に最適です。高性能なセンサーと交換可能なレンズにより、多彩な映像表現が可能です。
ミラーレスカメラは一眼レフよりも軽量で、取り回しやすい点も魅力。ただし、マニュアル操作が多く設定に慣れる必要があるため、撮影前には事前のテストをおすすめします。
アクションカメラ
GoProに代表されるアクションカメラは、コンパクトながら手ブレ補正や防水性能に優れており、屋外や移動を伴う撮影に適しています。
自転車走行中の映像、展示会場内のウォークスルー、観光地でのアクティビティ紹介など、臨場感あふれる映像が撮れるのが魅力です。撮影アングルの自由度が高く、補助カメラとしての活用も効果的です。
スマートフォン
最新のスマートフォンは高性能なカメラを搭載しており、手軽に高画質な動画が撮影できます。撮影から編集、アップロードまでを一台で完結できる利便性は大きな強みです。
SNS向けのショート動画やインタビュー動画、現地のレポート撮影などに活躍します。撮影機材にコストをかけられない場合でも、スマートフォンは有効な選択肢です。
コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)
持ち運びやすく、操作も簡単なコンデジは、旅行先での撮影や日常のVlogなどに適しています。機種によっては4K撮影や手ブレ補正機能も搭載されており、カジュアルながらもしっかりとした画質が得られます。
一眼レフほどの表現力はありませんが、気軽に撮影したいときやサブ機材として重宝されます。
動画撮影におすすめのカメラ 7選
動画撮影で使えるカメラはどのようなものがあるのか、おすすめの7つをご紹介します。
SONY HANDYCAM
初心者の方におすすめのモデルが、SonyのHANDYCAMです。家庭用ホームビデオカメラとして発売されている製品で、初心者でも手ブレのない映像が可能になります。
空間光学手ぶれ補正は、カメラ本体が揺れても、イメージセンサーが一体となって動きを吸収し、ブレない映像の撮影が可能です。
4Kやフルハイビジョンにも対応しているため、屋内で撮影をしてもクリアな映像での撮影が可能になります。動画撮影の経験が無い方でも簡単で操作性の高いおすすめのモデルです。
Panasonic デジタル4Kビデオカメラ HC-VX992M-T
4Kで撮影できるビデオカメラで、コンパクトかつ操作性に優れているモデルが、デジタル4Kビデオカメラ HC-VX992M-Tです。動画を撮影しながら、自分の好みに合わせた画質に直感的な操作で調整が可能です。
撮影中のオートフォーカス設定も、好みの機能に設定ができるため、こだわりのある撮影が可能になります。5軸ハイブリット手ブレ補正が搭載され、光学式と電子式の両方でブレを補正するシステムを搭載しています。
ビデオカメラ初心者でも、本格的な動画撮影を可能にするおすすめのモデルです。
SONY α77
最近では一眼レフカメラを動画撮影の機材として使用するケースも珍しくありません。sonyのα77は、フルハイビジョンでの動画撮影を可能にしています。
美しいぼけ描写、階調表現など、ビデオカメラでは表現できない一眼レフカメラだからこそできる多彩な映像表現が可能です。
プロモーション映像、商品紹介、企業ブランドの認知度をアップするための映像など、綺麗な映像にこだわるコンテンツと相性が良いカメラです。
一方で、操作性が難しくカメラ操作に慣れていないと、設定に苦戦する可能性があります。撮影前には、テスト撮影をおこない、カメラの操作性に慣れておくことをおすすめします。
FUJIFILM X100V
FUJIFILMが製造するデジタルカメラは、動画撮影にもおすすめの機種です。最大の特徴は、撮影した映像に対し、フィルムシミュレーションで色味を調整し、自分の好きなカラーリングでの撮影が可能になります。
Xフィルムを望遠レンズ(XF18-55mm)と組み合わせて撮影をすれば、風景映像などの撮影も可能にします。
動画制作アクセサリーキットを合わせて購入すれば、ミニ三脚、ウィンドウスクリーンを付属品として活用することもできます。屋外での動画撮影をする際には、おすすめのカメラとしてご検討ください。
VlogCam Z-1
Sonyが発売するVlogに特化したカメラ「Z1-Vlogcam」は、アクティブな撮影が可能なコンパクトデジタルカメラです。
専用のジンバルに装着して撮影をすれば、スムーズな動画撮影が可能になります。手ブレ補正も備わっているため、歩行しながらの撮影でも滑らかな映像に仕上がります。
追尾フォーカス機能が備わっているため、撮影中にメインとなる被写体を設定すれば、商品紹介中にピントが異なってしまうトラブルも回避できます。
デジタルカメラ、動画撮影、Webカメラとさまざまなシーンで活躍できる機種なので、動画撮影以外の用途での使用を検討している方にもおすすめです。
DJI OSM POCKET2
コンパクトでパワフルな機能を搭載したアクションカメラの1つが、「DJI OSM POCKET2」です。コンパクトなカメラでありながら、多彩なカメラ機能とスタビライザーを搭載しています。
イベントや展示会など屋外での撮影時には、高画質でなめらかな映像の撮影が可能です。価格も低コストであるため、手軽に購入できるところも最大の魅力と言えるでしょう。
従来のモデルに搭載されていなかった液晶モニターが搭載され、カメラ1台で撮影した様子までチェックが可能です。
エントリーモデルとしてのカメラなので、高画質で撮影を検討している方は、DJI OSM2を使用してください。
GoPro HERO9 Black
アクションカメラで臨場感のある映像の撮影を検討しているのであれば、GoProがおすすめです。自動車や自転車などに搭載することで、通常のビデオカメラでは撮影ができない映像の撮影も可能にします。
さらに、最近のGoProカメラは音もしっかり撮影できるため、卓上に設置して出演者の表情を撮影するために使用するケースもあります。
メインカメラで使用するのではなく、別アングルを撮影する際に使用するカメラとして利用をご検討ください。
まとめ
・最適なカメラは撮影する映像によって異なる
・撮影用途にあったカメラがおすすめ
・製品の特徴を把握しておく
動画撮影のカメラを検討する際は、今回紹介したポイントを参考にして、撮影用途にぴったりなモデルを選ぶようにしてください。動画撮影をおこなった後の編集ができないという方は、映像作成の支援ツールを検討しましょう。
メディア博士では、撮影した動画素材を簡単なSTEPで本格的な訴求力の高い映像へと作成する支援ツールです。また御社の用途に合わせた撮影機材のご提案・サポートもおこなっております。カメラ選びと合わせてご検討ください。