YouTubeの企業アカウントとは何?
まず最初にYouTubeの企業アカウントがどのようなものなのかについて解説していきます。
そもそもYouTubeは、動画の投稿を行う場合「個人アカウント」もしくは「ブランドアカウント」のどちらかのアカウントを作成する必要があります。
企業でYouTubeに動画を投稿するアカウントですので、もちろんブランドアカウントを作成しましょう。
「わざわざ企業アカウントを作らなくても。個人アカウントでも問題ないのではないか」と思っている方に知っていただきたいのが個人アカウントと企業アカウントとの違いです。
個人アカウントと企業アカウントの3つの違い
個人アカウントと企業アカウント。名前が違うだけでできることは同じではないかと思ってしまいますが、まったくの別物なのです。
①企業アカウントは複数人で管理できる
個人アカウントは企業アカウントは、1つの企業アカウントをチームで共有することができます。
企業としてYouTubeを行うのであれば、複数人で管理できることはとても大切ですよね。
②ユーザー毎に権限の設定ができる
企業アカウントでは、複数で管理する場合のユーザーを以下の3種類に分けることができます。
・オーナー
・管理者
・コミュニケーション管理者
それぞれどのようなことができるのか掘り下げて解説していきます。
・オーナー
オーナーはYouTubeの運営に関わること全ての操作が可能です。
・ 動画のアップロード、公開、削除
・YouTubeアナリティクスで動画の再生回数などを確認
・他のユーザーの追加
・チャンネルの移管や削除
YouTubeチャンネルの削除も行うことができる権限を持っているのがオーナーです。
そのため責任者がオーナー権限を持つことをおすすめします。
・管理者
管理者は、動画のアップロードやYouTubeの運営に関わる権限を持っています。
・動画のアップロード、公開、削除
・YouTubeアナリティクスで動画の再生回数などを確認
管理者権限は、YouTube運用に関わる社員などに付与します。
管理者権限によって、動画のアップロードから公開、再生回数などの分析ができるようになります。YouTubeの運営を行っているチームに付与するとチャンネルの管理がしやすくなります。
・コミュニケーション管理者
コミュニケーション管理者は、YouTubeにログインすることができません。
この権限は、利用する必要がないのですが参考としてコミュニケーション管理者がいるということだけ理解しておいてください。
③最大200個までのYouTubeチャンネルが作れる
個人アカウントでは、1つのアカウントでは1つのYouTubeチャンネルしか作ることができません。
しかし、企業アカウントでは最大200個までのYouTubeチャンネルまで作ることが可能です。
④好きなYouTubeチャンネル名をつけることができる
個人アカウントでは、Googleのアカウント名がチャンネル名として表示されてしまいます。
本名で登録を行っている場合は、YouTube上に本名が表示されることになってしまいます。
企業アカウントでは、チャンネル名を好きな名前にすることが可能ですので安心です。
企業もYouTubeチャンネルが必要!その理由とは?
YouTubeチャンネルの開設はビジネス的な考えからもおすすめですが、その理由とは何なのでしょうか。主なものとして3つ挙げられます。
理由1.多くの人に見てもらえるため
YouTubeは世界各国からアクセスされており、多くの人が
YouTubeの動画を視聴しています。その上、
YouTubeではユーザー向けにおすすめの動画を進めてくれる機能やサクッと視聴できるショート動画など、数年前と比べてもさらに使いやすいサイトとなっています。
世界的に人気の高いサイトだからこそ、
YouTubeチャンネルを作って多くの動画を投稿することにより、世界各国の人から視聴してもらえるようになります。内容次第では、
YouTube上でバズって知名度が上がるかもしれません。
理由2.ファンを増やせるため
マーケティングにおいてファンの存在は重要であり、ファンが多いほど継続的に動画を視聴してくれたり動画内で紹介しているサービスを利用してくれたりなどの効果をもたらしてくれます。しかし、ファンというのは簡単にできるものではないため、さまざまな方法を用いる必要があります。
その中で挙げられるのが
YouTubeでの動画です。YouTubeで定期的に動画を投稿することにより、ファンを増やせます。特に
YouTubeの場合はいいね機能やコメントなどで視聴者と交流することが可能。視聴者がどのような気持ちで動画を見てくれているのか把握できます。
理由3.オウンドメディアとして活用できるため
オウンドメディアとは、企業や組織が自ら運営しているメディアのこと。具体的には、Webサイトやパンフレット、カタログなどが当てはまります。その中の1つとして
YouTubeのチャンネルもあり、気軽に
オウンドメディアを持つことができます。
その上、YouTubeの場合は気軽に別のサイト案内ができるという利点もあります。SNSや公式サイトへ案内できるため、
YouTube経由で他のメディアやSNSへのアクセスを増やすのもおすすめです。
【中小企業必見】中小企業こそYouTubeチャンネルを持つべき理由
企業の中でも、中小企業こそYouTubeチャンネルを持つべきです。
なぜ、持つべきと言い切ることができるのかというと次の4つの理由があります。
運用コストが比較的安い
YouTubeは、CMやWEB動画広告と異なりコストを比較的安く運用することが可能です。動画の質にもよりますが、1本あたり5万円程度で作ることも可能です。
社内の人間で動画制作をおこなえば、動画投稿に必要なPC、カメラ、編集ソフトなどを導入し2〜3人で運用できます。
SNSを運用するノリでYouTube動画は自由にコンテンツを制作することができるので、人手不足、費用の高さからメディアを運用することができなかった方にもおすすめです。
低コストで自社の宣伝が可能
YouTube動画をうまく活用すると、自社の宣伝として情報発信をおこなうことが可能です。いわゆる「バズり」をYouTube内で仕掛けることができれば、企業名の認知度が高くなるだけでなく、動画をきっかけにファンを獲得することも可能です。
バズり動画は、CM以上の効果が期待できるので低コストで宣伝活動ができなかった中小企業にもおすすめの方法だと言えるでしょう。
人材採用にもつながる
社員やスタッフが出演し、情報を発信することで企業の雰囲気を動画を通して伝えることが可能です。求人情報に掲載する画像に比べ、具体的な情報を伝えることが可能になるため就職希望者の参考資料にもなります。
新卒者に向けて、メッセージを発信することができるので、文章で伝えることが難しい仕事内容や企業としての思いを伝えることができるでしょう。
ファンの獲得になる
YouTubeでコンスタントに動画を発信し続けることで、視聴者がファンになる可能性があります。
BtoBの企業でこれまで商品やサービスを利用するユーザーの声を聞けなかった場合でも、コメント機能や生配信を通して交流を図ることが可能です。
ユーザーとの接点が多ければ多くなるほど、コアなファンとなり、結果的に商品・サービスの購入につながることが期待できるでしょう。
企業がYouTubeアカウントを開設するための準備
YouTubeアカウントを開設するためには、いくつか準備すべきものがあります。
具体的にどのような準備が必要なのかについて解説していきます。
Googleアカウントの作成
はじめにYouTubeチャンネルを作るための、Googleアカウントの作成をします。Googleアカウントを作りYouTubeチャンネルの開設をしてください。
ブランドアカウントの設定
YouTubeチャンネル開設後は、ブランドアカウントの設定をおこないます。ブランドアカウントの設定をおこなうことで、開設者以外のユーザが簡単にログインすることができるようになります。
ブランドアカウントの設定をおこなわずに運用をおこなうこともできますが、複数名で運用することを想定するとブランドアカウントの設定をやらない手はありません。
チャンネルアート、アイコン画像の用意
チャンネルを運用する前に、チャンネルトップページの上部に表示される「チャンネルアート」と「アイコン画像
」を設定します。チャンネルアートとアイコンはYouTubeチャンネルの顔となります。
チャンネルコンセプトと合致するものを選んで更新するようにしましょう。更新時間などが既にこの時点で決定しているのであれば、更新時間などをチャンネルアートに反映する方法も有効です。
運用に必要な情報整理
チャンネル開設には直接必要のないものですが、運用方針をこの時点で決定しておくことをおすすめします。運用方針として、「視聴者層」「競合チャンネルの選定」「更新頻度」など、開設後にスムーズな運用ができるよう、最低限の情報を集めるようにしましょう。
企業のYouTubeアカウントの作り方・運営方法
企業のYouTubeアカウントの作り方と運営方法は以下の手順で行ってください。
企業YouTubeアカウントの作り方
企業YouTubeアカウントの作成は以下の手順で行います。
①Googleのアカウントを作成する
YouTubeのチャンネルを作成するにはGoogleアカウントが必要です。
企業用のGoogleアカウントは
こちらから作成しましょう。
②YouTubeにログインする
YouTubeを開いて、右上にある「ログイン」をクリック。
先ほど作成したGoogleアカウントを使ってYouTubeにログインをします。
③チャンネルを開設する
YouTubeにログインし、右上のアイコンをクリック。
管理画面が表示されるので「設定」をクリックします。
設定を選ぶと「新しいチャンネルを作成する」とあります。
ここからチャンネルの開設が行えます。
④ブランドアカウントを作成する
「新しいチャンネルを作成する」を押して、ブランドアカウントの設定を行います。
新しく開設するYouTubeチャンネルの名前を記入しましょう。
今回作成しているのは企業アカウントですので、企業名をチャンネル名に入れるのがおすすめです。
企業名ではなくても商品名を入れるなど、どのようなYouTubeチャンネルであるのかがわかりやすい名前にしましょう。
⑤ブランドアカウントの詳細の設定を行う
無事に企業用のYouTubeチャンネルが開設できたら、詳細の設定を行っていきます。
管理画面にある「チャンネルをカスタマイズ」をクリックすると、YouTubeチャンネルのアイコン変更、チャンネルの説明文、チャンネルアートなどの設定ができます。
チャンネルのカスタマイズページにある「ブランディング」では、YouTubeチャンネルの説明文を入力することができます。
どのような情報を発信するチャンネルであるか明確に記すことがポイントです。
企業YouTubeアカウントの運営方法
せっかく企業YouTubeを作ってもしっかり運営を行わなければ意味がありません。
もちろん、ただ動画を投稿すれば良いというものでもありませんので、運営方法についてしっかりと理解するようにしましょう。
①ターゲットとユーザーニーズを明確にする
企業YouTubeの運営を行っていくにあたり大切なのが、「ターゲットを明確にする」ことです。ターゲットが決まれば次にユーザーニーズを明確にしていきます。
YouTubeは動画の内容もとても大切ですが、大前提としてターゲットとユーザーニーズがきちんと定まっていなければ意味がありません。そのような人にどのような内容を届けたいのかを明確にしましょう。
②動画を継続的に投稿する
企業YouTubeチャンネルでは、テレビCMなどを投稿するのではなくオリジナルの動画を定期的に投稿する必要があります。
定期的に更新し続けることで、ユーザーの注目を集めるだけではなくYouTube上の検索結果にも良い影響を及ぼします。
③VSEO対策を行う
検索した時に上位表示されるように対策を行うことをVSEO対策と言います。動画のタイトルや説明文、タグの設定、再生リストをしっかり設定することによって動画がたくさんの人の目に触れることとなります。
たくさんの人の目に触れることにより、必然的に再生回数も向上していきます。
④KPIを設定する
YouTubeでは、動画がどれくらい再生されているかはもちろんですが再生時間などさまざまな指標を測ることができます。
具体的にどれくらいの数値を達成したいのかKPIを設定するのも大切です。
・チャンネル登録者数
・視聴回数
・再生時間
・表示回数
・クリック率
・視聴者維持率
・コンバージョン率
企業がYouTubeチャンネルを運営する際の注意点
YouTubeチャンネル自体は無料で気軽に開設できますが、いくつかの注意点があります。安易な利用で失敗しないためにも、注意すべきポイントを把握しておきましょう。
目的に合わない動画をアップロードしない
YouTubeチャンネルの運営で成功させるためには、しっかりと目的を決めておく必要があります。例として優秀な人材を集める目的でYouTubeチャンネルを活用するのであれば、求人に関することや職場に関することを動画で伝えましょう。
一方で、上記のような目標であるにもかかわらず、新商品の紹介やおふざけ企画などを行えばファンの獲得につながりません。ファンを増やすためには伝えたいことの一貫性が重要になるため、そのことを心がけて運営しましょう。
長期的に続けなければ意味がない
基本的にメディア事業全般に当てはまることですが、
YouTubeチャンネルは長期的に運営しなければ効果が現れません。数週間で数万人ものチャンネル登録者を獲得できる可能性は非常に低く、場合によっては1年経っても数百人しか登録してもらえない場合もあります。
YouTubeチャンネルの運営も、長期的な視点で考える必要があります。コツコツと続けることで少しずつチャンネル登録者を増やせるだけではなく、どのような動画が人気なんのかも把握できるようになるでしょう。
炎上に注意する
ネットコンテンツには、炎上というリスクがあります。第三者にチェックしてもらったり世情を考えて作ったりしていればリスクを回避できますが、そうでない場合は炎上してしまう恐れがあります。
事実、炎上してしまった事例は数多く挙げられます。主なものとしては、女性蔑視とされた報道ステーションのCMや撮影方法に問題があった富士フイルム株式会社の動画などです。これらに関する記事はいくつもあるため、リスク回避の参考としてチェックしておくと良いでしょう。
PR動画やCMだけなのはもったいない
YouTubeチャンネルを運営している会社の中には、商品のPR動画やCMのみしかアップロードされていない場合があります。そのような使い方はもったいないことであり、さらに工夫することで注目を集めやすくなります。
例として調理用品をPRしたい場合には。実際にその調理用品を用いた
レシピ動画を投稿してみると良いでしょう。調理用品の使い方と料理のレシピを教えることができ、ただのPR動画よりも見てもらいやすくなります。
企業がYouTubeチャンネルを運営するデメリットはある?
企業がYouTubeチャンネルの運営を行う場合、3つのデメリットがあります。
①動画制作や運用に費用がかかる
個人用のYouTubeであれば、スマートフォンを使って撮影をする場合でも特に問題ありません。しかし、企業のYouTubeをスマートフォンで撮影するのは少々無理があるためそれなりに機材は用意したほうが良いでしょう。
どのような動画を撮影するのかによって、購入する機材のランクは異なりますが全てを購入すると考えると15万円ほどかかります。もちろん機材だけではなく、実際に撮影を行う人材も必要となってきます。
社内でYouTubeを行っている人がいれば、先頭に立って引っ張っていってもらうのがベストですが詳しい人がいない場合は人材を探してくるところから始めなければいけません。
その場合は、人件費も発生してしまいます。動画1本を撮影するのには時間も労力もかかります。
また、YouTubeは継続して動画を投稿しなければ意味がないため、これらのコストも継続的にかかってくると思っておいてください。
②YouTubeで成果を出すためには知識と経験が必要
楽しい動画を作成するためには、知識と経験が必要となります。先ほども解説したように社内にYouTubeに詳しい人がいない場合は、人材を探してくる、もしくは動画制作会社への依頼がおすすめです。
動画を作成するノウハウがあれば、YouTubeコンサルに入ってもらうのも良いかもしれません。
③成果がでるまで時間がかかってしまう
YouTubeは、たくさんの動画を投稿したら良いわけではありません、YouTubeチャンネルが軌道にのって、収益化するまでにはかなりの時間がかかります。なかには1年以上かかってようやく収益化することもあるようです。
頑張ったからといって必ず収益化できるわけではありませんが、成果がでるまではかなり時間がかかってしまいます。
企業がYouTubeチャンネルを運営する際の参考サイト3選
YouTubeチャンネルを運営する中で、参考にすべきサイトがいくつかあります。YouTubeの知識を学ぶサイトから、動画作りに必要な情報を手に入れられるサイトまでおすすめのサイトを用意しました。ぜひ参考にしてください。
マーケドリブン
マーケドリブンは、さまざまな企業チャンネルを運用するpamxyが運用するサイトです。このサイトではYouTubeに関するさまざまな情報を知ることができます。
YouTube以外のSNS運用にも触れているので、SNSコンテンツに力を入れたい方におすすめです。
https://pamxy.co.jp/marke-driven/
ソーシャルブレード
ソーシャルブレードは、競合チャンネルを調査する際に役立つサイトです。チャンネル名を入力するだけで現在勢いのあるチャンネルかどうかを視覚的に判断できます。
YouTubeは登録者数だけで判断するのではなく、今どのようなチャンネルが見られているのかも知ることが大切です。競合チャンネル調査をおこなう際に確認してください。
https://socialblade.com/
aherfs
YouTubeで検索されやすい語句は何かを探るツールです。asherfsを活用することで、投稿予定の動画がどの程度需要のある動画かを調べることが可能です。
少しでも動画が視聴されるように、検索ボリュームの多いワードを探し当てましょう。
https://ahrefs.com/ja/youtube-keyword-tool
YouTubeチャンネルを活用している主な事例
YouTubeチャンネルをうまく活用している企業は数多くありますが、その中から主な事例をいくつかピックアップしました。それぞれ特徴が異なるため、目的を決めた上でどれが参考になるのか見てみましょう。
北欧、暮らしの道具店
北欧を中心に国内外の雑貨や衣料品などを販売するECサイト「北欧、暮らしの道具店」。メルマガやSNSをはじめとする様々な形で消費者と繋がっており、YouTubeもそのひとつ。
YouTubeでは料理ドラマやドキュメンタリー、Vlogなど様々な動画をシリーズ化して投稿しており、なかでも短編オリジナルドラマは人気を博しています。
自社商品そのものを紹介するのではなくドラマやドキュメンタリーの中で商品を見せることで、よりリアルな商品の魅力を伝える動画となっていることが特徴です。
視聴者の理想の世界観や「真似したい!」と共感をもってもらえるような動画を作り出し、ECサイトへの流入、購買に繋げています。チャンネル独特の雰囲気が魅力のYouTubeです。
株式会社 中西
片付け代行サービスを展開している株式会社 中西では「片付けトントン」というYouTubeチャンネルを運営しています。
「見るとスッキリする」「思わず片付けたくなっちゃう」をコンセプトに動画を制作しており、ゴミ屋敷の大掃除動画が話題となっています。散らかっている部屋がだんだんと片付いていく様子は圧巻で、思わず見入ってしまいます。
実際に行っている業務の様子を動画にしているので、サービスの内容やスタッフの技術力が伝わりやすいことが特徴です。動画を見た視聴者の方から依頼を受けたり、清掃スタッフの指名を受けることもあるほど反響があります。
大掃除動画の他にも、家庭で使える収納術やお掃除の裏技を紹介する「掃除のHow to動画」も人気です。得意分野を発信し、より多くの人へ自社の魅力を知ってもらえるYouTubeを制作しています。
シアーミュージックエンタテインメント(株)
音楽スクールを運営しているシアーミュージックエンタテインメント(株)は「シアーミュージック」というYouTubeチャンネルを運営しています。
「歌ってみた動画」がSNSで話題となり、総再生回数2億回以上、登録者数45万人超えのチャンネルです。
もちろんこの動画に出演しているのはシアーミュージックエンタテインメントのボイストレーナーとスクール生。動画を通してスクールプロモーションを行い大きな効果を得ています。
「歌ってみた動画」以外にもボイトレ動画や有名歌手とのコラボソングメドレーなど、様々な企画にチャレンジし反響を得ています。
株式会社マーケットドライブ
株式会社マーケットドライブは、「イヴイヴ」というマッチングアプリを運営している企業です。
YouTubeでは「EveEve - 恋愛サポートメディア」というチャンネル名で恋愛に関する
インタビュー動画を公開しています。
インタビュー動画ということもあり、女性がどのようなことを思っているのか把握できるため、「イヴイヴ」を始める上での参考となります。また、別のチャンネルでは弾性に対するインタビューを行っており、そちらでは女性をターゲットとしています。
トヨタ自動車株式会社
トヨタ自動車株式会社では、「トヨタイムズ」というYouTubeチャンネルを運営しています。トヨタの国内外での取り組みや経営陣同士の対話などさまざまな動画を通じてトヨタ車の魅力やトヨタの事業について紹介しています。
その上、トヨタ自動車株式会社では海外向けの動画コンテンツも展開。こちらでは全て英語で表記されており、日本語がわからない人でもどのような動画なのか把握しやすくなっています。
LINE株式会社
LINE株式会社では、ライブドアニュースというメディアの
YouTubeチャンネルにて「ゲームさんぽ」というシリーズ作品を投稿しています。
元々はなむというYouTuberが行っていたコーナーでしたが、ライブドアニュースでも行うと多くの人に注目されるほどの人気となり、現在ではライブドアニュースの看板コーナーにまで発展しました。
このケースの特徴としては、Webメディアとしてのライブドアニュースと
YouTubeチャンネルとしてのライブドアニュースでうまく両立できていることが挙げられます。双方で異なるコンテンツを出すことで、それぞれのファン獲得につなげられます。
KDDI株式会社
個性的なテレビコマーシャルで見る人がクスッと笑ってしまうコンテンツを提供しているKDDI株式会社。
コマーシャル動画はもちろんですが、スマートフォンやタブレット端末の使い方、契約書面の確認方法などよくある質問を動画にまとめています。
KDDI株式会社でもっとも有名な動画がauの人気キャラクターである三太郎シリーズ。その中でも浦島太郎役の桐谷健太さんが歌っている動画は反響が大きかったそうです。
あまりにも反響が大きかったため、桐谷健太さんが歌っている動画のフルバージョンをYouTubeで公開。再生回数は、1.2億回にもおよびました。
読売ジャイアンツ
プロ野球球団も公式YouTubeチャンネルの開設を行っていますが、その中でもチャンネル登録者数が多いのが読売ジャイアンツです。
CMはもちろんですが、普段の練習の様子、選手のおちゃめな様子をみることができるファンがわくわくする動画がたくさん投稿されています。
入団会見や、OBへのインタビューの再生回数はかなり高く552万回再生されている動画もありました。
コロナ禍で試合を見に行くことができない人にもかなり支持されており、動画を見ているだけで球場の雰囲気を味わうことができます。
YouTubeチャンネルの動画を内製化するには
企業のYouTubeチャンネルを継続して運営していくためには、企業内で内製化するのが大きなポイントとなります。
YouTubeチャンネルを内製化するためのポイントは以下の3つです。
①台本の作成は外部へ依頼する
YouTube動画では、編集が重要だと思われがちです。しかし、それ以上に台本の作成も重要となってきます。
企業が伝えたいことを視聴者に明確に伝えるためには、戦略的に構成された台本が必要です。しっかり作り込まれている台本が用意されていることで、視聴者が途中で離脱することを減らすことが可能です。
②内製化するためのマニュアルを作成してもらう
YouTube動画作りを内製化しようと思っても、何から手を付けたらいいのかわからないですよね。その場合は、YouTubeのコンサルタントに依頼してマニュアルを作成してもらうのがおすすめです。マニュアルを作っておおよその道筋がわかることで、YouTube動画の運用がよりスムーズになります。
・企画の立案とリサーチ方法
・アナリティクスの分析方法
・改善点の考え方
特に上記の内容はマニュアルに明記してもらうようにしましょう。
③YouTube運用担当者を雇用する
企業YouTubeの運営をきちんと行うためには、YouTubeの知識だけではなく経験も必要となります。
しかし、そのような人材をすぐに育てるのは難しいためYouTube担当ディレクターを短期的に雇用するのもおすすめです。
YouTubeチャンネルで企業の魅力をPR
今回は、企業におけるYouTubeチャンネルの必要性や注意点などを紹介しました。企業でもYouTubeチャンネルを活用することで知名度の向上といった効果が得られる一方で、安易な考えだと炎上してしまうリスクもあります。
だからこそ、これから運営する方は他社の事例や目的などを考慮した上で始めてみましょう。