スポーツ選手の動画活用はイメージと権威性を利用する
スポーツ選手は世間受けも良く、専門とする競技においては権威性が高い人たちです。
特に競技への意見や商品の感想は、実績を積んだプロだからこそ信頼されやすいでしょう。ここからはスポーツ選手のイメージと権威性を利用した動画活用の方法をご紹介いたします。
広告にスポーツ選手を出演させる
広告に共感できる
前述した通り、スポーツで実績を出す人は世間受けが良いです。
例えばイチローは、2021年に明治安田生命がアンケート調査をした「理想の上司」ランキングでは3位に入賞した実績があります。
引用:
明治安田生命「『理想の上司』と『理想の新入社員』に関するアンケート調査」
CM動画などで提案する内容を視聴者に共感してもらいたい時は、世間受けが良いスポーツ選手を起用すると良いでしょう。
広告が目立つ
スポーツ選手は体格の良い人が多く、存在感の強さが溢れています。
例えば柔道やレスリング、格闘技などでプロとして活躍していた選手であれば、世間から「強い」イメージが付きます。格闘技などで活躍したスポーツ選手を商品宣伝に起用すると、溢れ出る存在感を通じて広告を目立たせるのも可能でしょう。

参考事例としてoriconがアップロードした元レスシング選手の吉田沙保里を起用したWEB CM動画。
PS4・Nintendo Switch用ゲームソフト『東京2020オリンピック The Official Video Game』のCMです。吉田沙保里は一家の母を演じており、夫からコントローラーを奪い取って遊んでいます。
広告を信じられる
スポーツ選手として有名な人のほとんどは、自身の頭で考える力を自然と身に付けているでしょう。
体調管理も仕事であるスポーツ選手が健康面をサポートする食品などの広告に起用された場合、信頼性の向上につながるでしょう。
広告に説得力を与える
スポーツ選手の一部は、世間に愛称を付けられる時があります。
例えば元プロ野球選手の松井秀喜は『ゴジラ』、元レスリング選手の吉田沙保里は『霊長類最強女子』と呼ばれています。広告で伝えたい感情に合ったイメージのスポーツ選手を起用すると、宣伝内容に説得力を与えられます。
スポーツ選手に商品レビューをしてもらう
屋外競技に使えるサングラスを紹介する
スポーツ選手は競技をする上で道具にこだわっています。
屋外競技を例にすると、目を日差しから守るためのサングラス。
スポーツ選手に使い勝手の良いサングラスである旨をレビューしてもらえると、高価な商品でも購入する人が出てくるでしょう。

参考事例として『999.9 selected by HASHIMOTO』がアップロードした『F-15SP』のレビュー動画。
プロゴルファーの須貸嘉以が、999.9 feelsun SPライン『F-15SP』の使用感や装着感を話す動画です。使用感が他のサングラスと異なり、『F-15SP』は使いやすいサングラスである旨を語っています。
シューズの試し履きでレビューしてもらう
使いづらいシューズを履いていると、本来持っている実力を発揮しにくい場合があります。しかし、シューズをこだわろうにも何を買えば良いのか分からない人もいるでしょう。スポーツ選手にシューズを履いてもらい、使用した感想を話してもらうと購入者が増える可能性があります。

参考事例としてウインザーラケットショップがアップロードした『エクリプションZ2』のレビュー動画。
バドミントン選手の佐藤冴香が『エクリプションZ2』を試し履きし、感想を語る動画です。彼女が使用している映像を流しながら商品の仕様紹介を行い、履いた後の感想に移ります。デザインは女子受けが良く、足に優しいシューズである旨を話しています。
選手が愛用する道具を紹介する
スポーツ選手は競技に勝つために、愛用する道具を決めています。
愛用する道具が販売している商品だった場合、スポーツ選手に紹介してもらうと売り上げ向上につながるでしょう。
スポーツに関する映画の感想を述べる
スポーツ選手が紹介する商材は、道具だけではありません。
スポーツを題材にしたエンタメ作品も紹介する商材として使えます。同じ競技プレイヤーの視点や共感から生まれた感想を引き出し、視聴者の興味を作品に向けさせられるでしょう。

参考事例として映画『クイーンズ・オブ・フィールド』の感想をWEリーグの参加選手が話すコラボ動画。
「女性がサッカー」の共通点から、日本初の女子プロサッカーリーグ『WEリーグ』の出場選手に感想をもらっています。映画ではサッカーチームと町を救うため、選手は女子サッカーを盛り上げるべく実現したコラボといえるでしょう。
スポーツ選手を動画に活用する際に気を付けるポイント
スポーツ選手を動画に活用する際に、その効果を最大限に引き出すためには、制作時に以下のポイントを押さえる必要があります。
起用する選手のイメージとブランドの相性を考える
まず最も重要なのは、選手本人が持つイメージと、宣伝したい商品・サービスのイメージが合致しているかを慎重に見極めることです。
例えば、健康食品を宣伝する場合には「健康的でストイックなイメージ」を持つ選手が適していますし、若者向けアパレルであれば「トレンド感のある選手」を選ぶと自然な印象になります。
選手本人のイメージとかけ離れた商品を紹介すると、視聴者に違和感を与え、逆に説得力を損なってしまう恐れがあるため注意が必要です。
契約範囲を明確にしておく
スポーツ選手を広告に起用する場合、肖像権や契約期間、メディア露出の範囲について明確な取り決めを行う必要があります。
特に動画の場合は、テレビCM、Web広告、SNS投稿など利用範囲が広がるため、事前に「どこまで使えるか」「編集・再利用は可能か」など細かく契約内容を定めておくべきです。
曖昧なまま進めると、後からトラブルに発展するリスクがあるため、弁護士を交えて正式な契約書を作成しておくと安心です。
スポーツ界・世間の動向にも配慮する
スポーツ選手は人気商売であり、競技成績やプライベートの報道が広告効果に大きな影響を与える場合があります。
動画制作時には問題がなかったとしても、リリース直前に不祥事が報じられたり、成績不振が続いたりすると、起用によるイメージダウンリスクが発生することも考えられます。
リスク管理の観点から、万が一に備えて「契約解除条項」などを契約に盛り込んでおくことも重要です。
シナリオや演出を選手の個性に合わせる
選手を起用する際は、無理に演技力を求めるのではなく、その選手らしさを引き出す演出を心がけましょう。
例えば、無理に台本通りにセリフを言わせるよりも、素のままインタビュー形式で感想を語ってもらったほうが自然な魅力が伝わる場合もあります。
選手のキャラクターや得意なスタイルを把握したうえで、ナチュラルな形でメッセージを届けることが大切です。
まとめ
スポーツ選手の動画活用する事例を紹介しました。
世間が抱く好印象なイメージは宣伝したい商品を売り込むために使えると良いです。権威性は関連する道具や作品を良く見せられるため、視聴者を商品購入に促せるでしょう。
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