動画撮影時に「声が聞き取りづらい」と厳しい指摘を受けたことがありませんか。映像の音が聞きづらい場合は、音の収録方法を見直す必要があります。特に撮影機材の内蔵カメラで音を収録する場合は注意が必要です。
動画の音をクリアな状態で撮影するために、ミニマイクを使用することをおすすめします。本記事では、ミニマイクを使用するメリットを解説しながらおすすめの製品について解説します。
ミニマイクを使用するメリットとは
ビデオカメラに搭載できる外部マイクだけでなく、ピンマイクを始めとした「ミニマイク」を使用するとどのようなメリットがあるのでしょうか。詳しく説明していきましょう。
聞き取りやすい音が再生率を高める
ミニマイクを使用することで、出演者の声をクリアな状態で収録できるようになります。外部マイクを活用することで、出演者の声を拾うことは可能ですが、風の音を始めとした環境音を拾ってしまう恐れがあります。
一方でピンマイクを始めとしたミニマイクは、集音できる範囲が限られているため環境音が大きく、聞きづらい環境下でも出演者の声のみをピックアップして拾うことが可能です。
聞き取りやすい声を収録することで、動画を見た視聴者の興味を引き、再生率が高くなるメリットもあります。
内蔵マイクでは拾えない音をカバーする
内蔵マイクの性能は限界があるためロケ先で音がうまく拾えないことがあります。また自宅で撮影をしても、環境音や音が反射してしまいかえって音が聞きづらい状況も考えられます。
ミニマイクを活用すると、内蔵カメラではうまく拾えなかった音をクリアに拾うことが可能になります。
低コストで外部マイクを揃えやすい
ビデオカメラに搭載するマイクの中には、コストが高く特定の機材でしか活用できない汎用性の低い製品もあります。一方、マイク・ミニマイクはPCやスマホに接続すれば高品質な音の収録が可能になります。更に汎用性が高く、どのような撮影でも活用することが可能というメリットがあります。
マイク・ミニマイクを購入すると音楽収録、ゲーム実況、ナレーション撮りなど、さまざまなシーンでの活用が可能なので、動画コンテンツを制作する際には揃えておくことをおすすめします。
マイク・ミニマイク選びで気をつけるべきこと
初心者がミニマイクを購入する際には、どれを選べば良いか分からないと頭を悩ませてしまうこともあります。マイク・ミニマイクを選ぶ際には、以下のポイントに注意をしながら撮影に最適な製品を選ぶようにしてください。
コストで選ぶ
マイクには低コストから値段が市場価格よりも高い製品が多くあります。予算をかければかけるほど、性能が高くなりクリアな音を録音することが可能ですが、場合によっては性能自体を不要に感じてしまうこともあります。動画制作に最適なコストを考慮しながら理想の製品を選ぶようにしてください。
撮影シチュエーションに適したマイクを選ぶ
マイクによっては、指向性が高いものやノイズキャンセリング機能が優れているものなど、さまざまな性能のマイクがあります。撮影で使用する際には、撮影に適したマイクを選ぶようにしてください。
トーク形式の動画やロケ形式の動画撮影が多いのであれば、ピンマイクを用意しておくとさまざまな状況で活用することが可能です。
キレイな歌声、ナレーションを動画内に反映したいと検討している方は、ライブで活用されるマイクを使用することをおすすめします。
テスト撮影をおこなう
ミニマイクを活用して動画を撮影する際には、必ずテスト撮影をおこなうことが大切です。マイクの音が正しく取れているのか確認をしておくことで、編集時に「音が取れていなかった」という問題を回避することが可能です。
スタジオでミキサーを用いて撮影をする際には、スタッフだけで機材の動作確認をおこなうためのテストと、出演者の声に合わせて音を調整するマイクテストをおこなうように心がけましょう。
購入前にメリット・デメリットを把握しておく
どのマイクでも、必ず優れている性能と欠点があります。完璧なマイクはありません。購入する際には、メリットとデメリットがどのようなものがあるのかを確認し、その中で撮影時にメリットが多いものを採用するように心がけてください。
FIFINE K053 USBピンマイク
動画撮影で活用できるミニマイク
動画撮影でどのマイク・ミニマイクがおすすめなのか分からないという方のために、おすすめのミニマイクをご紹介します。どれも手頃な価格で揃えることが可能なマイクです。マイク・ミニマイクを揃えようと検討している方は、参考にしてください。
動画撮影を自宅でおこなう方におすすめのマイクが、「FIFINE K053 USBピンマイク」です。パソコンとUSB接続できるマイクで、PCに直接音声を収録することが可能です。
NAを編集中に別で撮影したいという方にもおすすめのマイクです。
コストが安いため、ノイズは薄っすらしてしまうという声もありますが気にならないレベルのノイズで、内蔵マイクに比べては優秀なパフォーマンスを発揮します。自宅や特定の場所における撮影が多い方に適したマイクです。
SHUREダイナミックマイク
音質にこだわりたいと考えている方は、SHUREダイナミックマイクがおすすめです。スタジオ、レコーディングで使われるマイクで上級者向けのミニマイクです。
ボーカルの声を収録したい方はもちろんのこと、クリアな音声でゲーム実況をおこないたいという方にもおすすめの製品となっています。
業務用カメラをはじめとした外部マイクとの接続ができるカメラに繋げば、レポーター専用のマイクとして活用することも可能になります。
音楽配信をメインとする動画コンテンツを制作する方は、SHUREのマイクを活用してください。
PEAVEY PSM3 Blackバウンダリーマイク
撮影時に出演者が複数いる場合、メインMC、ゲスト1名分のピンマイクはあるものの、それ以外のマイクが用意できないという場合は、バウンダリーマイクを用意しておくと、複数名の音を一度に収録することが可能です。
PEAVEY PSM3 Blackバウンダリーマイクは、半球指向性のマイクで多人数の声を収録することが可能です。 バウンダリーマイクを設置する際には、テーブルの中央に設置するなど音を収録したい出演者から等間隔になるような設置が必要です。
適正な距離で設置をしても、撮影時の環境によっては他の機材に干渉し、ハウリングを起こしてしまう可能性も考えられます。
バウンダリーマイクを活用する際は、事前にリハーサルで音を確認しながら撮影をおこなうように心がけましょう。
まとめ
・ミニマイク・マイクを活用することで音の質が高くなる
・撮影に最適なマイクを選択する
・ミニマイク・マイクは汎用性が高いので動画コンテンツを制作する方は持って置くと良い
ミニマイク・マイクを取り揃えておくことで、動画の質が上がりより訴求力の高い映像を作ることが可能になります。
本記事を参考にして、撮影で理想的なマイクはどれがベストなのかを考え、最適なマイクを揃えるように心がけましょう。