中小企業の採用活動に動画の活用をおすすめする理由
なぜ中小企業こそ採用活動に動画を活用するべきかと言うと、動画は費用対効果が非常に高いからです。
就職みらい研究所の「就職白書2019」によると、企業は新卒を一人採用するのに約73万円ものコストをかけています。
もちろんもっと安く採用している企業もありますが、新しい人材の採用にはとにかくお金がかかります。
今以上に高齢化が進むと、さらにコストがかさむようになるでしょう。
中小企業は大企業ほど採用にお金をかけることができません。
そのため、採用にかかるコストを少しでも抑制するために、費用対効果の高い動画を積極的に活用するべきだと言えるわけです。
中小企業が採用動画を制作するときに取り入れたい4つの要素
中小企業が採用活動に活用できる動画を制作する場合、絶対に取り入れたい要素が4つあります。
それぞれの要素について解説していきます。
会社やおこなっている事業の紹介
中小企業が採用動画を制作する際、まず取り入れたいのが会社の紹介やおこなっている事業の紹介です。
どういった会社でどういった事業をおこなっているのかがハッキリしない企業に入社したいと考える人はいません。
会社の概要についてはもちろん、
・どういった魅力があるのか
・会社としての強み
・おこなっている事業の内容
などについても、動画内でしっかりと説明するようにしましょう。
これからのビジョン
採用動画には、会社としてどのようなビジョンを描いているのかについても取り入れなくてはいけません。
今は大企業であっても経営が厳しくなり、倒産してしまうような時代です。
中小企業に就職しようと考えている人の中には、会社の今後についていろいろと不安を感じている人もいるでしょう。
企業に今後の明確なビジョンがないと、そういった人は余計に不安を感じてしまいます。
そのため、今後どのようにしてビジネスを展開させていくつもりなのか、成長させていくつもりなのかを、会社のビジョンとして動画内で紹介するようにしましょう。
先輩社員の声
採用動画には先輩社員の声も含めるようにしましょう。
先輩社員の声をコンテンツの一つとして動画内に含めれば、就活生は、実際にその会社で働いている人の口から企業に対するリアルな評価を確認することができます。
また、どういった人が働いている企業なのかを事前に確認できるため、より安心して応募できるようにもなります。
先輩社員の声のコンテンツで企業の魅力を伝えることができれば、「この会社で働きたい」と思う人は自然と増えていくでしょう。
先輩社員の一日の様子
採用動画を複数制作できる余裕がある場合は、先輩社員の一日を紹介するタイプの動画も制作しておくようにしましょう。
就活生は、「会社で働く」ということに対して希望を持ちつつも、大きな不安を感じています。
その会社に就職した場合どのようにして業務にあたっていくのかについては、特に気にしている傾向にあります。
その就活生の不安を取り除き、少しでも働いてみたいと思ってもらうためにも、先輩社員の一日に密着した動画が求められるわけです。
中小企業が採用動画を制作する前に知っておきたい2つのポイント
実際に採用動画を制作する場合、ぜひ事前に知っておいてほしいポイントが2つあります。
それが、
・ターゲットを明確にする
・リアルさを重視する
の、2点です。
それぞれのポイントについて解説していきます。
ターゲットを明確にする
採用動画を制作する場合、事前にターゲットを明確にした上で取り組み始めることが大切です。
動画は採用活動において非常に費用対効果が高いと解説してきましたが、それはあくまでもターゲットに刺さる動画を用意できた場合の話です。
ターゲットに刺さらない動画を作っても採用にはつながりません。
・どういった人材に応募してほしいのか
・どういった人材なら活躍できるのか
・どういったスキルを持った人材が必要なのか
などを明確にしてターゲットを設定し、ターゲットとする人材が応募したくなるような動画を作るようにしましょう。
リアルさを重視する
中小企業が採用動画を制作する際、必要以上に魅力的な企業に見せようとする傾向があります。
もちろん企業としての魅力を伝えることは大切ですが、必要以上に魅力的に見せてしまうと、入社した後にギャップを感じてしまい、転職や退職につながってしまいかねません。
それでは採用した意味がありませんし、改めて採用活動をおこなわなくてはいけなくなってしまいます。
会社の魅力的な部分だけでなくツラい部分も正直に伝えるなど、変に飾りすぎた動画ではなく、リアルさを伝えられる動画作りを意識するようにしましょう。
中小企業の採用動画の活用事例3選
採用活動に動画を取り入れる場合、参考にしたいのが、実際に動画を取り入れている企業の事例です。
実際に採用活動に動画を取り入れている企業の事例を参考にすれば、どういった動画を用意すればいいのかが見えてきます。
採用活動に動画を活用している企業の事例を3つ紹介していきます。
株式会社かんでんエンジニアリング
「かんでんエンジニアリングってどんな会社?」をテーマに複数の現役社員にインタビューを敢行し、本音で語ってもらっているのが、株式会社かんでんエンジニアリングのこちらの採用動画です。
複数の社員に仕事におけるやりがいや頑張っていること、また、実際の現場で受けられる先輩からのサポートや福利厚生など、就活生が気になることを質問し、先輩社員の声として紹介しています。
実際に現場で働いている様子も見られる動画となっているため、非常に参考になる事例と言えるでしょう。
西部ガス
埼玉県に本社を構える都市ガス会社、「西部ガス」。
西部ガスも、採用活動に動画を活用している企業の一つです。
こちらの動画は57秒と非常に短い動画ですが、仕事のやりがいが伝わり、
「この会社で働いてみたい!」
「この仕事に携わりたい!」
と思い起こさせるような動画に仕上がっています。
このような内容を数分にわたって続けてしまうと本当に伝えたいことや就活生が本当に知りたいことが伝わらず、イマイチな採用動画に仕上がってしまいます。
しかし、こちらの動画は非常にコンパクトにまとめられているため、就活生の興味を引くという点では非常によくできた動画だと言えるでしょう。
株式会社博士.com
https://media-hakase.com/video_list/page_41.html
弊社「株式会社博士.com」も、採用活動に動画を活用しています。
弊社は動画制作のコンサル事業やホームページの制作を手がけている会社です。
動画制作のサービスを提供しているという強みを活かし、採用動画を制作して公開しています。
こちらの動画は、同期入社の剱持と山下が弊社に入社を決めた理由や仕事のやりがいについて語っている動画です。
先輩社員の顔やリアルな意見が確認できる動画となっているため、弊社に興味を持っている就活生へのアピールにつながっています。
まとめ
「なぜ中小企業こそ採用活動に動画を取り入れるべきなのか」という点に触れながら、採用動画に取り入れるべき要素や動作作りのポイントについて紹介してきました。
採用にかかるコストは年々増加していますし、今後高齢化社会が進むにつれ、さらに増加していくことが予想されます。
そのため、従来の方法だけでなく、より費用対効果の高い動画の活用が求められるようになるわけです。
今回紹介してきたように、中小企業の中にも実際に採用活動に動画を取り入れている企業はたくさんありますし、成果を上げている企業もあります。
今後動画を取り入れるのが当たり前になってくる前に、ぜひ採用活動に動画を活用してみてはいかがでしょうか?