国内のIT業界の市場規模は約16兆円とここ数年で驚くほどの成長を遂げていますが、それにともなって企業の数も増え続け、現在国内には40,000社ものIT企業が存在しています。
いくら市場規模が大きくてもIT企業の数が増えれば増えるほど競争が激しくなるため今後はよりマーケティングの重要性が増すと考えられますが、そこで注目を集めているのが動画の活用です。
今回は、実際にマーケティングに動画を活用しているIT企業の事例に触れながら、IT企業におすすめの動画の活用法について紹介していきます。
IT企業におすすめの動画の活用法6選
IT企業が取り入れられる動画の活用法にはさまざまな活用法があります。
ここでは、特に効果を発揮しやすい代表的な6つの活用法を紹介していきます。
取り入れられそうなものがあれば、ぜひ取り入れてみてください。
会社紹介動画
IT企業におすすめの動画の活用法の一つ目が、「会社紹介動画」です。
貴社のことを知らないユーザーに貴社のことを認知してもらうためには、まず、
・どういった会社なのか
・どういった事業をおこなっているのか
を、知ってもらわなくてはいけません。
そこで、会社の概要やおこなっている事業の内容などを解説する会社紹介動画が必要になるわけです。
会社の特徴や強みを合わせて紹介し、ユーザーに興味を持ってもらうことを意識した動画を制作しましょう。
製品やサービスの紹介動画
IT企業におすすめの動画の活用法の二つ目が、「製品やサービスの紹介動画」です。
貴社で販売・提供しているソフトウェアなどの製品や、Webサイト制作などのサービスを紹介する動画を作って公開し、それらの製品やサービスを必要としているユーザーに届けていきましょう。
まだあまり世の中に出ていない新しいタイプの製品やサービスを紹介する際は、映像やテキスト、画像を駆使して、できるだけわかりやすく製品やサービスの紹介をおこなうようにしましょう。
逆にWebサイト制作などありふれたサービスや製品を紹介する場合は、貴社ならではの特徴を強調して紹介し、他社との差別化を図るようにしてください。
事例の紹介動画
IT企業におすすめの動画の活用法の三つ目が、「事例の紹介動画」です。
製品やサービス紹介動画を見た顧客は、すぐに貴社の製品やサービスの利用を決めてくれるわけではありません。
もちろん、製品やサービスの紹介動画を見てすぐに製品の購入やサービスの利用を決めるケースもあります。
しかし、最近の顧客は製品を購入したりサービスを利用したりする前に、その製品やサービスについてより詳しく調べる傾向にあります。
そういった顧客に対して用意しておきたいのが事例の紹介動画です。
実際に貴社が販売・提供している製品やサービスを利用して大きな成果をあげた顧客の事例を紹介する動画を制作し、購入や利用を迷っているユーザーに向けて発信しましょう。
事例を紹介する動画を用意しておけば、製品やサービスを利用するとどうなるのかがよりイメージしやすくなりますし、ポジティブなイメージを持ってもらいやすくなります。
事例として紹介する顧客にインタビューした様子を動画に含めると、より信憑性が増し、効果が発揮されやすくなりますよ。
採用動画
IT企業におすすめの動画の活用法の四つ目が、「採用動画」です。
企業が採用にかけるコストは年々増加し続けていますが、動画は採用活動において高い費用対効果を発揮してくれるため、採用にコストをかけすぎてしまっていると感じているIT企業は採用動画を制作するべきです。
会社の紹介やおこなっている事業の紹介だけでなく、実際に働いている先輩社員の声や先輩社員の一日に密着した動画など、求職者が魅力的に感じる動画を制作し、発信していきましょう。
マニュアル動画
IT企業におすすめの動画の活用法の五つ目が、「マニュアル動画」です。
動画は映像やテキスト、音声を使って構成できるため、ユーザーに理解してもらいやすいという特性があります。
その特性を利用して、動画でマニュアルを制作し、公開するわけです。
マニュアル動画を用意しておくと、製品やサービスを利用している顧客がその動画を見ながら製品やサービスを利用できるため。顧客の満足度が高くなります。
満足度を高め、リピーターやファンを獲得するためにもマニュアル動画を制作するようにしましょう。
動画広告
IT企業におすすめの動画の活用法の六つ目が、「動画広告」です。
制作した動画を効率よくユーザーに届けるためには広告の活用が必要不可欠です。
最近はインターネット上に表示されるWeb広告が人気を集めていますが、その中でも特に注目を集めているのが動画広告です。
動画広告は訴求力が強く、ユーザーの記憶に残りやすいという特徴があります。
貴社が販売している製品や提供しているサービスの想定ターゲットが集まるプラットフォームに広告を配信し、効率よく成果につなげていきましょう。
実際に動画を活用しているIT業界の活用事例2選
IT企業がマーケティングや採用に動画を活用したいと考えた場合、ぜひ参考にしたいのが、すでに動画を活用しているIT企業の事例です。
ここでは、特に参考になる2つの事例を紹介していきます。
株式会社hakken
食とITをかけ合わせ、これまでにないサービスを提供している「株式会社hakken」。
そんな株式会社hakkenでは、新しいサービスとして整理券管理アプリの「hakken」をリリースしていますが、そのサービスを紹介する動画としてこちらの動画を制作し、YouTube上で公開しています。
アニメーションを活用した動画でサービスの説明をおこなっていますが、少し複雑なサービスの内容をアニメーションでわかりやすく解説し、2分程度のコンパクトな動画にうまくまとめています。
このように、動画は少し複雑になってしまいがちなIT系の製品やサービスもわかりやすく解説するのに適しているので、IT企業こそぜひ活用したい宣伝方法だと言えるでしょう。
株式会社デイアライブ
Webマーケティングツールを提供している京都のIT企業、「株式会社デイアライブ」。
株式会社デイアライブでは、「SURGE(サージ)」というWebマーケティング支援ツールを提供していますが、こちらの動画は、そのSURGEのサービス紹介動画です。
こちらの動画は構成がうまく、
1.視聴者の悩みへの共感や問題提起
2.問題の解決策としてSURGEを紹介
3.SURGEが視聴者の悩みを解決できる根拠を提示
といった形で、視聴者がSURGEを使ってみたくなる、試してみたくなるような作りになっています。
Webマーケティングツールは特にサービスの内容が複雑になってしまいがちですが、こちらの動画は1分半と短い動画であるにもかかわらず、しっかりとサービスの仕組みや内容が理解できる動画に仕上がっています。
IT企業が製品紹介動画やサービス紹介動画を作る際、ぜひ参考にしたい動画だと言えるでしょう。
まとめ
実際に動画を活用しているIT企業の事例に触れながら、IT企業におすすめの動画の活用法について紹介してきました。
一般の方は、IT企業に対して、
・時代の最先端をいっている企業
・最先端の技術を取り扱っている企業
といったイメージを持っています。
そのため、マーケティングの方法も最先端でなくてはいけません。
動画は費用対効果が高いだけではありません。
マーケティングに取り入れておけば「最先端の方法でマーケティングを実施している企業」と認識してもらえるようになるので、受注にもつながりやすくなります。
今回紹介させてもらった活用法を参考にしながら、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?