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良質な動画撮影には背景紙が必要?使い方や選び方などをご紹介

良質な動画撮影には背景紙が必要?使い方や選び方などをご紹介

2021.09.30 2023.02.05

スマートフォンでの動画撮影チェックシート【31項目】

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「商品紹介の動画を撮影したいのに背景が邪魔」
「壁を背景に動画を撮りたいけど、壁の傷などが気になる」

動画撮影で背景が気になる方は、背景紙の使用をおすすめします。

背景紙とは、撮影する被写体の後ろに敷く用紙です。
使用することで不要な物などの映り込みを防ぎ、視聴者の目線を被写体に注目させられます。綺麗な動画撮影を行うには、必須ともいえる小道具でしょう。

「背景紙を使いたいけど、何を選べば良いのか分からない」
「背景紙の使い方が分からない」

そんな悩みを抱えた人のために、撮影に使用する背景紙の選び方や使用例、セッティング例やメリットを解説いたします。

背景紙は被写体や動画の用途を考えて選ぶ

どの背景紙を使うかは、撮影する被写体と動画の用途を考えて選びましょう。考えるべき要素は下記の通りです。

 

●動画の用途によって背景紙の色を考える

例えば動画の用途が商品説明だった場合、撮影する動画に求められるのは紹介する商品の詳細です。
商品を邪魔しない色として、白色の背景紙の使用が無難です。しかし、商品本体が白色だった場合、商品を際立たせるために白色と少し違うアイボリーなどの色を選びましょう。

 

●背景紙の色は動画で表現したい印象に合わせる

色にはそれぞれイメージがあります。白に近い色なら清潔感、黒に近い色なら重圧感を見た人に与えます。
子供向けの商品を紹介する場合は白に近い色を使って、優しい印象の動画を作成。大人向けのスーツを紹介するなら黒に近い色を使って、重圧感とシックな印象を見せる動画に仕上げるなど、背景紙の色によって完成する動画も変わってきます。

 

●被写体のサイズだけでなく余白を考える

背景紙の大きさを被写体のサイズだけ考えていると、実際に撮影した際に余白がギリギリになる恐れがあります。余白をどれだけ残すのかを考えた上で、背景紙のサイズを選ぶようにしましょう。

背景紙の使用例

被写体をどこから撮影するかによって、背景紙の使い方は変わってきます。詳細は下記の通りです。

上から撮影する場合

卓上などに物を載せて上から撮影する場合は、机の上に背景紙を敷くだけで良いです。
ただ料理を見せるだけなら基本は白を使い、全体の雰囲気を動画で印象づけるなら、柄のある背景紙を使うと良いでしょう。また、背景紙の面積が大きくなればなるほど、真上だけでなく角度をつけての撮影も可能です。

正面から撮影する場合

大きい物や人物を正面から撮影する場合は、背景紙のみでは使用できません。
使用する場合は、専用のスタンドなど支える物が必要です。スチレンボードや壁などに貼り付けて使用するなら、取り外す時も考えて剥がしやすい紙テープやクリップを使って支えることをおすすめします。

背景紙のセッティング例

被写体を正面から撮影する場合、背景紙はセッティングしなければなりません。セッティング方法は主に3種類あり、自身の撮影環境に応じて対応すると良いでしょう。

スタンドを使う

1つ目は背景スタンドの使用です。
背景スタンドを使うにはバラバラなパーツを組み立てる必要があり、手順は下記の通りです。

■背景スタンドをセッティングする手順
①背景紙の幅に合わせてクロスバーの長さを調整
②スタンド脚部のノブを緩め、三脚を開けてからノブを締める
③クロスバーの片方をスタンドに固定
④スタンドに固定していない方から背景紙のロールを入れる
⑤スタンドに固定していない方のクロスバーを固定する
⑥スタンドの高さを調整する時は、片方ずつ調整していく
⑦撮影用テープを使って背景紙を床にも固定する


背景スタンドは背景紙とセットで販売されている場合や、別売りの時もあります。背景紙と一緒に購入を検討している人は、販売内容をよく確認するようにしましょう。

スチレンボードに貼る

2つ目はスチレンボードでの使用です。
スチレンボードとは、店内ポップや看板などに使われる発泡プラスチック素材のボードです。ホームセンターや100円ショップなどでも購入できるので、背景紙のセットを自作したい人に適しています。片面が粘着パネルのスチレンボードならそのまま使え、貼り付けられる物が付いていなくてもテープなどで代用も可能です。

壁に貼り付ける

3つ目は壁での使用です。
背景紙を壁に貼り付ける場合は、紙や壁が傷つかないテープを使用しましょう。背景紙の全面を壁に貼り付けて平らに見せる、壁と床の一部に貼り付けて曲面を作るなど、撮影内容に合わせて調整もできます。

背景紙を使うメリット・デメリット

背景紙の使用は撮影した動画のクオリティを上げつつ、撮影コストを少し下げられます。また、綺麗な背景紙を使うと業務効率化にもつながります。詳細は下記の通りです。

背景布よりも安く、使い捨てしやすい

背景紙は背景布よりも安く購入できるので、しわや汚れなどを確認したら気軽に捨てやすいです。

 

■背景紙と背景布の購入価格

●背景紙:幅2.72m

●値段:1mあたり1,780円(税込)

参考元:撮影機材専門店「ライトグラフィカ」

 

●背景紙:幅1.35m

●値段:1mあたり1,580円(税込)

参考元:撮影機材専門店「ライトグラフィカ」

 

●背景布:幅2.7m

●値段:1mあたり2,442円(税込)

参考元:撮影機材専門店「ライトグラフィカ」

 

紙と布で1mあたり650円近い差が出ます。さらに紙の幅を半分にすると、1mあたり850円近い金額差が出てくるので、撮影の背景としては紙が使いやすいです。

背景紙の色を変えれば動画の表現幅が広がる

例えば食べ物の動画を撮る際に、シズル感を出すために湯気の撮影を考えていたとしましょう。
湯気は白色なので、背景が明るい色だとはっきり見えません。そんな時のために黒の背景紙を持っておくと、白がはっきりと見える湯気の撮影ができます。また、使用する背景紙によって視聴者に伝えたい印象も変えられるので、表現の幅も広がるでしょう。

撮影後の編集処理を減らせる

動画撮影後の編集で、背景を気にする必要がなくなります。背景紙を使わなければ被写体の背景を綺麗に編集するか、被写体の画像を切り抜いて編集で白背景などを加えるなどの作業がありました。
背景紙を使えば、撮影後の背景処理を減らすことにつながるのです。余った時間を別の作業に充てられるので、背景紙の活用は業務効率化の手段として有効です。

映り込みの発生

特定の色の背景を使用すると、背景色が被写体に映り込んでしまう恐れがあります。例えば、背景色が黒色、被写体が白色の陶器の場合を説明しましょう。
白色の陶器に背景色の黒が映り込んでしまい、白の陶器が黒っぽい印象になってしまうこともあります。背景紙の色によって、被写体の印象が大きく異なってしまうので注意が必要です。

撮影毎にセッティング時間が必要

背景紙で撮影をする際、最適な背景紙にセッティングをする必要があります。背景をいくつかのシーンに分けて撮影をする際は、その都度撮影が止まり、カメラセッティングも1から行う必要があります。
撮影時間を簡略化するために、使用する背景紙をあらかじめ設定し、スムーズな撮影を心がけましょう。

コストが高くなる

背景紙を多く必要とする撮影ほど、コストが高くなります。何も考えずに撮影をおこなうと、背景紙を一度しか使わないことも考えられます。コストを抑えるために、背景紙を何度も使用できるように工夫をしてください。

動画の背景を合成する

背景を撮影する際に、イマイチ良い画を作ることができない場合や、ピンと来ない場合は動画の背景を合成することで、魅力的にすることも可能です。
背景を合成する際に役立つ機能が「クロマキー機能」です。一体どのような機能なのかについて解説していきましょう。

動画の背景透過(クロマキー合成)とは?分かりやすく解説

クロマキー合成とは、特定の箇所を透明化して別の映像に当てはめて背景を変えるというものです。クロマキー合成をする際には、背景を緑色やブルーにすることが多く、撮影時にはあらかじめ背景が緑、青色のものを使用して、透過しやすくします。

なぜ、ブルーや緑色を使用するのか、気になっている方もいるかもしれません。その理由は、これらの色は人間の肌色と反対の補色であるためです。
反対色を使用することで、背景を透過した際に被写体が透けないようにできます。

動画の背景を綺麗に透過(クロマキー合成)するコツ

編集ソフトの機能が向上し、簡単にクロマキー合成をおこなうことが可能になりました。しかし、クロマキー合成をおこなう際は、撮影段階で対策をしっかりしておかないとうまくできないこともあります。
ここでは、以下の4つのポイントでどのようなことに注意すべきかについて解説します。

服装

クロマキー合成の撮影を行う際は、被写体の衣装選びに注意してください。青や緑色の服装で撮影をすると、クロマキー合成の際に、背景と一緒に透過してしまう恐れがあります。
また、アクセサリーなども同化してしまう恐れがあるので必ずテスト撮影をしておくことをおすすめします。クロマキー合成を行う場合は、可能であれば緑色や青色とは遠いものを使用するようにしてください。

スクリーン

クロマキー用の背景にたるみやシワがでないようにしてください。スクリーンにたるみやシワがあると影が出来てしまいます。自宅でクロマキー合成をおこなう際は特に注意が必要です。
専用の撮影スタジオであれば壁がそもそも緑やブルーの背景で統一されているため心配する必要はありません。

明るさ

撮影時に照明を強く設定していると、編集を行う際にムラが発生し、うまくクロマキー合成ができない可能性があります。撮影をする際には、照明の明るさを均一にした状態で撮影をおこなうように心がけてください。

カメラワーク

カメラワークは正面から撮影し、なるべく最低限の動きになるように心がけましょう。カメラを動かしてしまうと、クロマキー合成をおこなった際に被写体とのバランスが異なってしまう恐れがあります。
被写体のブレが生じないように、シャッタースピードを遅くするなどして対策を取るようにしてください。

動画背景合成ができるおすすめソフト3選

ここ数年では、初心者でも直感的にプロ顔負けの動画背景合成ができるようになりました。そこで、おすすめのソフト・アプリを3つ紹介します。

Premiere Pro

YouTubeをはじめとした動画編集をしている方におすすめのソフトです。比較的簡単な操作でクロマキー合成をおこなうことができます。グリーン、ブルーなど従来の背景以外にも色を指定して背景合成をおこなうことができるので、自由度の高い動画制作が可能です。
After Effectsを習得すると、さらに高度なクロマキー合成が可能になります。

Power Director

直感的な操作が売りのソフトです。直感的な操作でクロマキー合成をおこなうことができるので、編集の知識がない方でも自由に映像編集をおこなうことができるでしょう。

Wondershare Filmora

エフェクトが豊富な編集ソフトで、初心者から動画上級者まで多くの方が活用しています。このソフトにはAIポートレートという機能もあり、グリーンバックに関わらず人物の除去や背景の除去をおこなうことが可能です。
既存の動画を活用して動画編集をおこないたい方におすすめです。

背景紙は動画の質を上げるだけでなく時間短縮にも貢献してくれる

撮影に使用する背景紙の選び方や使用例、セッティング例やメリットを解説しました。

背景紙を選ぶ時は被写体よりも大きいサイズ、紙の色は白と黒を持っておけば使い勝手が良くて便利です。動画で伝えたい印象に合わせて、新しく背景紙の色を追加購入も検討すると良いでしょう。
背景紙は使用することで動画の表現幅が広がり、良質なコンテンツ作りを手伝ってくれます。また、撮影後の編集処理の負担を減らせるので、業務時間の短縮につながるでしょう。

メディア博士では定期ミーティングやセミナーで動画活用方法をお伝えしています。撮影手順から情報発信、改善提案など動画作成のお力になれると思いますので、ぜひご相談ください。

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