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小学校のオンライン授業動画の作り方と効果的な活用方法を徹底解説

小学校のオンライン授業動画の作り方と効果的な活用方法を徹底解説

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文部科学省の調査結果によると、新型コロナウイルスの影響で、全国の幼稚園、小学校、中学校、高等学校の91%が臨時休校を実施したといいます。
通学が困難な現状の中で、授業を継続するために一部の学校ではオンライン授業が取り入れられていますが、公立学校などでは設備面や金銭面、教師の負担などの多くの問題があるため、オンライン授業を取り入れている学校はまだ全体の3割にも及んでいません。
引用元:学校に関する状況調査、取組事例等
ここではこれから本格化するであろうICT教育に向けて授業動画の作り方、そして効果的な活用方法について詳しく解説していきます。

オンライン授業動画のメリット

新型コロナウイルスが流行する前からオンライン授業を実施していた学習塾業界とは異なり、コロナ禍で初めてオンライン授業を実施したという小学校も多いと思います。
ここではまず、オンライン授業動画のメリットを確認していきましょう。

授業で動画を活用するメリット

1.端末さえあればいつでもどこでも通常の授業を継続することができる
オンラインで授業をすることができれば、今回のコロナ禍のような緊急事態にも臨機応変に対応し、授業を継続することができます。例えば新型コロナウイルス蔓延を防ぐために分散登校を実施している学校では、登校組が授業を受けている映像を在宅組の学生に配信することで、授業を遅らせることなく効率的にすべての学生に同じ授業を提供しています。

遠隔授業で都心と地方の教育レベルの偏りを解消できる

これまでの通学型の授業では都心と地方の教育レベルが開いてしまうことが問題視されていましたが、オンラインで教室をつないで授業をすることで、学生の学力アップを図ることが期待できます。また、お互いのカメラをオンにして行うオンライン授業では先生が生徒の様子を確認しながら授業を行うことができ、カメラをオフにして行う場合では、生徒はチャット機能を使うことで質問や回答することができるので、なかなか対面授業では恥ずかしくて発言できないような内向的な生徒でも学びやすい環境の中学習することができます。

動画なのでわからないところは何度も繰り返し学習することができる

動画教材のメリットは、対面授業では、進度が早くてついていけないといった生徒でも、わからないところを止めて考える時間を確保したり、何度も繰り返し視聴して理解を深めることができる点です。
ただ、授業内で画面に写ってしまう先生や生徒の著作権は、今後解決していくべき課題だといえます。

オンライン授業動画を作る時のポイント

オンライン授業動画のメリットが確認できたので、次は授業動画を作る時のポイントについて確認していきましょう。

授業動画は長過ぎないようにする(大体15分程度がベスト)

授業動画を作るときは、動画の長さに気をつけましょう。対面授業が45分だからといって45分ずっと先生が話している画面を集中して見続けられるほど、生徒の集中力は長くは続きません。通常で行っている授業とは構成を変えて動画を作ることを意識してみてください。

また、授業で話すことをあらかじめ台本にしておいて、生徒が思わず授業に夢中になってしまうような構成にすることが大切です。そのためのコツとして、2番目のポイントを意識してください。

動画の冒頭で授業内容を宣言する

生徒を思わず夢中にさせるコツはズバリ、動画の冒頭部分で話す内容を宣言し、「今日の授業のポイントは5つあります!」というように、内容をいくつかに絞って話すことを心がけることです。生徒にどの部分が重要なのか意識させることで、学習の吸収効率を高める効果が期待できます。また、「坂本龍馬は最終的にどうなったのか?」というように、あえて結末を教えないで授業にストーリー性をもたせるのも効果的です。

話す速度と長さに気をつける

話すときはできるだけ、間をあけてゆっくり話すことを意識しましょう。画面の向こう側の生徒に内容を理解してもらうために話す速度はゆっくり、強調するべきとこは繰り返し話すということが効果的です。また、一度に話す時間は長くても5分程度に収めるのがベストです。先生が話し続ける授業よりも、生徒に考えさせる時間を作ったり、積極的に意見を話してもらうような生徒参加型の授業にしたほうが、生徒のモチベーションと集中力を持続させることができます。

学校での実際のオンライン授業動画活用例

ここからは、実際に小学校で行われているオンライン授業を例にもう一度どのような授業動画が効果的なのか確認していきましょう。

岡山中学校・岡山高等学校/オンライン授業

この動画は、岡山中学校・岡山高等学校のオンライン授業の様子を映した動画です。動画を見てみると同じオンライン授業でも各教科の先生ごとに構成や授業の進め方が違うことがわかります。
教師と生徒がお互いでカメラをオンにして行う授業や、黒板を使いながら授業を進めたり、黒板を使わずに資料を画面上で共有しながら授業を進める方法など様々です。
実際の教育現場の動画をあと一つ紹介しておきます。

浜松聖星高等学校の数学のライブ授業


この動画は浜松聖星高等学校の数学のライブ授業の一部です。この動画では先生が生徒の注目を集めるためにバドミントンのラケットを持って授業をしています。
また黒板に書いてある文字は、画面から見ても見えやすいように大きく、そして重要な情報が赤や黄色で強調されて書かれています。
オンライン授業で黒板を使う際に注意するべきポイントは、この動画のように見やすく、そして大切な情報がどこに書かれているかひと目でわかるようにすることです。黒板上にたくさんの文字を書くと、生徒は授業を受ける気力を失ってしまうかもしれません。大切なポイントを箇条書きでシンプルにまとめて書くのが効果的な黒板の使い方です。

小学2年生|算数|1−1 ひょうとグラフ

この動画は、オンライン授業ちゃんねる【すえちゃん】というYouTubeチャンネルの動画です。動画の冒頭部分でどのような授業なのか、授業の流れを説明することで、生徒が授業の流れを掴み、すばやく理解ができるように工夫が施されています。実際の対面授業では、先生が黒板に文字を書いている時間がロスタイムとなりますが、オンラインの動画は自由自在に編集ができるため、無駄な時間を省いて効率的な授業が可能になります。

まとめ

いかがでしたか?コロナ禍で臨時休校になって臨機応変な対応が求められる厳しい時代だからこそ、完璧な授業よりも対応のスピードが求められています。まずは自分なりにオンライン授業動画を作ってみて、だめだと思ったらまた修正を加えてみる。

授業に正解はないので、まずは自分のできそうなことから始めて試行錯誤を繰り返してみましょう。そうしてコツやポイントをつかめば、きっと生徒にクオリティーの高い授業動画を提供することができます。

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