Vlogの基礎知識・始め方
Vlog(ブイログ)というのはVideo(動画)+Blog(ブログ)つまり、ブログの動画版を指します。また、Vlogを発信している人をVlogger(ブイロガー)といいます。
Vlogはブログの動画版ということから、内容は発信者の日常にフォーカスしたものになります。
例えば、料理や食事、メイクや散歩などといった内容です。再生回数を意識したインパクトのある内容というよりは、自然体に自分の好きなものを配信しているイメージです。
では、実際にVlogを始めたいと思ったら、何から始めればよいのでしょうか。以下、Vlogの始め方を簡単にご紹介します。
①配信テーマを決める
配信テーマを決めるところから始めましょう。テーマは、自分が好きで続けていけることにするのがおすすめです。自分の好きなことを発信している中で、共感してくれるファンが集まっていくイメージです。
②撮影機材をそろえる
撮影機材といっても、高価なものを用意する必要はありません。まずは試しにスマホで撮影してみるというのもおすすめです。配信していく中で、もっと本格的に撮影をしてみたいとか、自分が配信したいものを撮るのに特別な機材が必要だとなってから揃えていくのも良いでしょう。
③アカウントを開設する
配信アカウントは、YouTubeやInstagram、TikTokなど、自分が好きでなじみのあるものを選びましょう。
④撮影・編集する
撮影を一人で行う場合には、三脚や自撮り棒があると便利です。撮影が終わったら、SNSにアップするために編集をします。今は、無料で使える編集アプリもたくさん出ているので利用してみましょう。また、アプリによっては編集後にSNSへ投稿することを前提に編集ができ、編集後のアップロードまでできるというものもありますので、活用してみてください。
⑤投稿する
撮影・編集が完了したら、SNSに投稿しましょう。タイトルやサムネイルを工夫して、目立たせるようにしましょう。ハッシュタグなども効果的に活用して、出来るだけ多くの人に見てもらえるようにしましょう。
Vlogとしておすすめの題材は?
Vlogの内容は、自分が好きなものや長く続けていける事がおすすめです。動画を配信することが苦痛になってしまうのは本末転倒なので、ずっと続けていても飽きないことや趣味、普段の生活などが題材となります。ブログの動画版ということで、特別なことをするというよりは普段の暮らしをつづっていくのがVlogと考えましょう。例えば、以下のような内容がVlogの題材になります。
日々のルーチン
朝の支度の様子、夕食の様子などが題材になります。
暮らしの中で、気を付けていることだったり発見だったり、ちょっとしたことが他の人にとっては役に立つかもしれません。自分にとっては当たり前でいつもの事でも、他の人にとっては面白かったり、あるいは自分と一緒と思って共感を呼ぶ内容になるかもしれません。日々の暮らしをつづるのは、Vlogならではの題材です。
その他普段の暮らしの中にある料理、インテリア、美容、家族、ペット、スポーツなど、まずは自分がいつも行っていること、自分の好きなことを動画にしてみましょう。
海外・田舎での生活
ヨーロッパ、欧米、アジアなど、日本に住む人が気軽にいけない土地での生活を発信するというのも、興味を持たれるコンテンツになります。
これは、特別な所に住んでいないとできないものにはなりますが、Vlogの題材にぴったりです。海外はもちろんのこと、同じ日本でも気候の違いやその土地ならではの暮らしがあるので、面白いコンテンツになります。
趣味
スポーツ、旅行、アウトドアなど自分の趣味に関することはVlogの題材になります。特に、一人で行くキャンプなどは最近人気が出てきています。
焚火の火を眺め、ぱちぱちと気が燃える音をASMRとして流しているような動画もあります。Vlogをみている人が自分もその場にいるような、疑似体験ができます。同じ趣味の人やこれから始めてみたいと思っている人に好まれる、趣味を題材にするのもおすすめです。
お洒落な動画の撮影方法・テクニック5選
直感的に撮影して鑑賞する動画も楽しいものですが、お洒落な動画を撮影できるようになると動画撮影の楽しみ方がグッと広がります。
そのため、より動画撮影を楽しみたいのであれば、お洒落な動画の撮影方法やテクニックについて学ぶのがおすすめです。
ここでは、お洒落な動画を撮影する上で知っておきたい・取り入れたい撮影方法やテクニックを5つ紹介していきます。
構成を考えて撮影する
お洒落な動画を撮影する上で必ず意識してほしいのが、「構成」について。
構成を考えず思いつくままに撮影してしまうと、まずお洒落な動画にはなりません。
逆に、撮影する前にしっかりと構成を考えておけば、それだけでお洒落な動画に一歩近づきます。
事前に構成を考えておけば、必要な画が明確になりますし、違和感のない流れるような動画に仕上げることができるので、まずは構成を考えてから撮影することを意識してみてください。
光源のある場所で撮影する
お洒落な動画を撮影する上で重要になるのが、「光」です。
いくら映える場所や映えるものを撮影したとしても、十分な光源がない環境で撮影された動画は、視認しにくく、お洒落さを感じることができません。
わざわざ照明を買って用意する必要はありませんが、室内で撮影する場合はカーテンをあけて自然光を取り入れたり、外で撮影する場合は明るい場所で撮影するよう意識するなど、光源の確保を意識しながら撮影してみてください。
ボケを活かす
お洒落な動画には「ボケ」も欠かせません。
被写体にピントが合い、背景が上手い具合にボケている動画は、それだけお洒落に見えるものです。
ボケと言えば一眼レフやミラーレスなど本格的なカメラが必要だと思われがちですが、最近はボケ感のある動画が撮影できるスマホも登場してきているので、それらのアイテムを使ってボケ感のある動画を撮影してみてください。
スローモーションを取り入れる
動画の中で適度に取り入れるとお洒落に見えるのが、「スローモーション」です。
一眼レフやミラーレスなどの本格的なカメラはもちろん、スマホにもスローモーションを撮影できる機能が備わっているので、それらの機能を活用しましょう。
動きのある被写体を数秒間だけスローにして撮影すると、画に変化が生まれ、お洒落な動画になります。
手ブレを抑える
お洒落な動画を撮影する上で意識したいのが、「手ブレ」です。
手ブレがひどいと映像のお洒落さも半減してしまうので、なるべく手ブレが発生しないよう、三脚やスタビライザーを取り入れながら撮影するようにしましょう。
動画撮影のためのおすすめ機材
動画撮影のためのおすすめ機材とはどのようなものでしょうか。始めたい動画のジャンルにもよりますが、以下のような機材があると便利です。
三脚、自撮り棒
出典:
Amazon【Joby ミニ三脚 ゴリラポッド 】
こちらは必須ではありませんが、一人で撮影する時や、定点撮影したいときには、三脚があった方が便利です。三脚と自撮り棒は、別々で用意しても良いですが、一つで二役できると撮影機材が少なくて済むので出来るだけ身軽に撮影したい人にはおすすめです。
カメラ
出典:
sony公式サイト【VLOGCAMTM ZV-1】
VLOGCAMTM ZV-1は、人気Vloggerにも愛用されているコンパクトデジタルカメラです。軽量で持ち運びに便利、ズームからワイドまでこの一台で撮ることができます。また、画像加工の機能が内蔵されており、シーンに合わせて映像を加工することができます。
アクションカメラ(ゴープロなど)
出典:
GoPro公式サイト【HERO11 Black】
動きのある動画を撮影するにはアクションカメラが最適です。HERO11 Blackは、アクションカメラの中でも使われることが多いGoProの最新モデルです。
その他、手ブレ防止のためのスタビライザーやジンバル、集音用のマイク、ドローンなどもあるとより本格的な動画が撮影できます。ただし、機材の中には高価なものもあるので、必ずしも初めから全てを揃える必要ありません。動画撮影を続ける中で、必要に応じて増やしていくのが良いでしょう。
よりお洒落な動画に仕上げる3つのテクニック
先ほど紹介した撮影方法やテクニックを意識して撮影をおこなえば見違えるようなクオリティの動画を撮影できるようになっているはずですが、よりお洒落な動画を作りたいのであれば、動画の編集について学ぶのがおすすめです。
動画を編集できるようになれば、動画のおしゃれさやクオリティをより高められるようになります。
ここでは、撮影した動画のクオリティをより高めるための3つのテクニックについて紹介していきます。
編集する
動画を撮影したら、編集ソフトや編集アプリを使って動画を編集しましょう。
撮影した映像の余計な部分をカットし、テンポよくつなげるだけでもお洒落さやクオリティは向上するので、ぜひチャレンジしてみてください。
音楽を入れる
編集に慣れてきたら、音楽の挿入にも挑戦してみましょう。
撮影したときの音だけだとどうしても映像にハリが出ませんが、BGMとして音楽を入れるだけで一気にお洒落な映像になります。
もちろんどういった音源を取り入れるかも重要ですが、最近は無料で利用できるフリーのおしゃれな音源もあるので、ぜひ取り入れてみてください。
色味を調整する
カットや音楽の挿入など基本的な編集がおこなえるようになってきたら、ぜひ挑戦してほしいのが色味の調整です。
色味の調整はカラーグレーディングとも呼ばれ、撮影した映像の色味を自分好みに変化させることができます。
映画風のパキッとした色味にしてみたり、少し色味の薄いノスタルジックな映像にしてみたりと自由に変更できるので、より自分のイメージに近いお洒落な動画に仕上げることが可能になります。
参考にしたいお洒落な動画・vlogの事例6選
お洒落な動画を撮影したいと考えているのであれば、実際にお洒落な動画を視聴し、インスピレーションを受けることも大切です。
YouTubeにはお洒落な動画がいくつもアップされていますが、今回特に参考になりそうな事例を3つピックアップしてみました。
現役のビデオグラファーの動画も含まれているので、ぜひ参考にしてみてください。
Matthew Encina
アメリカで活躍している有名なビデオグラファー、「Matthew Encina」。
本業がビデオグラファーということもあって彼の動画はどれでもクオリティが高く、おしゃれなものばかりです。
実際に動画を見てもらえるとわかるかと思いますが、構成からこだわって制作されているのが伝わります。
部屋をDIYでより快適な空間にしていく動画が多くなっていますが、カット割りが細かく、
タイムラプスなどさまざまな表現方法を取り入れているため、見ていて飽きてしまうことがありません。
動画内で使用する音楽にもこだわっているようで、サブスクリプションサービスの有料音源が使用されています。
チャンネルでは、Matthew Encinaさん自身が解説する動画の作り方に関する動画もアップされているので、ぜひ参考にされてみてはいかがでしょうか?
建築家二人暮らし
登録者15万人以上を誇る人気のYouTubeチャンネル、「建築家二人暮らし」。
建築家の夫婦がインテリアやライフスタイルに関する動画をアップしているチャンネルですが、やわらかい雰囲気でお洒落な動画が多数アップされています。
ナレーションなど撮影者の声は一切入っていませんが、その分BGMが強調され、よりお洒落さを際立てています。
また、全体的に暗めの映像になっていますが、意図して暗めの雰囲気で撮影しているか、編集時にカラーグレーディングで色味を調整しているものと思われます。
細かなところまで意識して作られた、非常に参考になるお洒落な動画です。
monograph
19万人以上が登録している人気のYouTubeチャンネル、「monograph」。
こちらの動画では、購入したサンダルを実際に外で履きながらレビューしています。
monographさんの動画は映像がおしゃれなのはもちろん、編集にもこだわっていて、ときおり差し込まれる
テロップからもお洒落さが伝わってきます。
撮影方法はもちろん、おしゃれな編集方法の参考にもなる動画です。
in living
投稿者のririkaさんの日々の日常をテーマにしたVlogを発信しています。
ririkaさんのゆったりとした雰囲気と飾らない自然体な様子が特徴です。モーニングルーティンやナイトルーティンを紹介しており、このような生活がしたいなあと共感する同年代の方に人気があります。無印良品の商品を使った紹介動画もあり、生活に役立つ情報も紹介されています。
Yusuke Okawa 大川優介
趣味のサーフィンや旅がテーマのVlogを発信しています。特に動画の撮影技術が高く、おしゃれでかっこいい映像が特徴です。
YouTubeチャンネルを開設しており、動画の撮影や編集の方法なども配信しています。初心者にはレベルが高いように思えますが、これからVlogを始めたい人はこのチャンネルで勉強してみるのも良いでしょう。
choki
Chokiさんは、おしゃれな田舎暮らしをVlogで発信しています。
ご飯を作っている動画がいくつもアップされていますが、中でもジブリ映画に出てくるご飯を再現した動画が人気です。
Chokiさんは顔も声も全く出ておらず、動画数もまだ比較的少なめですが、登録者数は20万人を超えており、人気のVloggerさんです。
メディア博士がビジネス動画の企画や撮影・制作から活用までを徹底サポートいたします!動画活用の無料相談も承っております
まとめ
お洒落な動画を撮影したい・作りたいと考えている方向けに、事例をまじえながらお洒落な動画の撮影方法やテクニックについて紹介してきました。
動画は、基本的な撮影方法を理解し、ちょっとしたテクニックを取り入れるだけで一気にお洒落度やクオリティがアップします。特にVlogでは、日常の生活がテーマになっており編集がシンプルなので、動画そのもののクオリティが目立ちます。
今回紹介させてもらった撮影方法やテクニックは特別難しいものではありませんが、意識するだけで見違えるような動画を撮影できるようになるはずです。ぜひ撮影に取り入れて、動画のクオリティをあげていってください。
また、編集を覚えてできるようになれば、さらに動画のクオリティが上がり、お洒落な動画を制作できるようになるので、編集にもぜひチャレンジしてみてください。