韓国からの美容ブーム到来とともに日本国内の美容整形に対する意識や関心は大きく変わりました。その火付け役としてインスタグラムや動画は機能し、今後も映像や画像を利用したマーケティングは欠かせません。
そこで今回は美容整形の動画活用や動画マーケティングについて紹介していきたいと思います。
美容整形の特徴
数十年前まで美容整形は忌み嫌われるジャンルでしたが、今では手軽に美を手に入れれることから大衆に受け入れられる医療分野になりました。
しかし美容整形は未だに多くの課題を抱えており、
・美容整形の診療範囲の広大さ
・美容医療に関する教育レベルの格差
・ぬぐえない安全への危惧
が具体的に上げられます。
ではそれぞれ紐解いていきましょう。
美容整形の診療範囲の広大さ
美容整形は他医療と違い、患者密度は極めて小さくなります。そのため経営を成り立たせるために診療範囲を地域を超えた範囲にしなくてはなりません。
これは様々な問題を引き起こし、美容整形クリニック同士の患者争奪やクリニック選びが地域の口コミではなくマスコミなどの影響力に左右されるようになります。
クリニックとしても診療範囲の広さは宣伝広告が必要になり、宣伝費用が治療費に上乗せされるためどうにか解決したい点になります。
美容医療に関する教育レベルの格差
美容医療が大衆に受け入れられるようになったものの、美容医療を行う若い医師の教育は未だ十分とは言えません。
患者が診療に抱く安心感のためにも技術を後世代の医師に伝えることは重要ですが、美容整形クリニック同士の競争が激化しており一般的な医療とは違い大きな教育レベルの格差があります。
また患者と医者の認識の差も大きく、治療後のイメージの食い違いがよくある点も美容整形が抱える問題になります。
ぬぐえない安全への危惧
日本の一般医療は厚生労働省のおかげで低コストにもかかわらず高品質・高い安全性を実現しています。
東南アジアから治療のために日本に来る患者も多いことから、国内外問わず日本医療に対して良いイメージがついている事は確かでしょう。
しかし美容整形は自費診療という高額な治療費に加え、自由放任主義のイメージが強く、信頼性が薄くなりがちになります。この問題も美容整形ならではになります。
美容整形の動画マーケティングにおけるポイント
美容整形業界には紹介したような問題を抱えており、業界発展のためにはこれらの課題を解決しなくてはなりません。そこで解決しながらマーケティングも行えるのが美容整形の動画マーケティングになります。
動画内で上記の問題を解決しているのだと公表できれば集客アップにもつながります。では実際に美容整形の動画を作成するにあたり注意すべき3つのポイントを紹介していきます。
一般的でわかりやすい言葉を選択
薬品や治療方法は人それぞれ最適なものが異なります。患者ごとに最適な処置を施していることをアピールするために特定ブランドの名前や専門用語を使わず、一般的な言葉で紹介しましょう。
また分かりやすい表現を心がけることで美容医療に対する敷居を下げることができます。
医師の実績やリスクを公表する
美容医療を行う医師の教育には未だ課題がある半面、高レベルな教育を施しているクリニックは強い武器になります。医師が学んだレベルや今まで施してきた実績を公表することで患者が抱く不信感を軽減することができます。
また治療におけるリスクも公表することで患者が『No』と言える環境だと伝えることができます。こういった環境づくりは患者と医師とのすれ違いを防ぐために重要で、一見であることが多い患者にとっては喜ばれる要素になります。
治療法や処置前後の比較を公表
成功している美容整形動画に共通するものは、治療方法や処置前後の比較が豊富に動画でアップロードされている点になります。
患者の事を第一に考え、豊富な情報源として動画を提供することが美容整形の動画の成功の秘訣になります。
多くの患者が下調べとして動画などを活用するため、動画が情報豊富だと顧客数のアップや美容整形への不信感も和らぐようになります。
美容整形の流行とは?
動画を作成する際に美容整形の流行をおさえるとさらに動画マーケティングが成功するようになります。そこで近年の美容整形の流行を紐解いていきましょう。
最近はコロナウイルスの蔓延によるマスクの着用や在宅勤務の増加によって美容整形手術の数は格段に上がっています。
株式会社トリビューによる調査『2020年美容外科の施術別予約ランキング』では
・第1位 二重埋没 メスは使用せず、医療用の細い特殊な糸で二重まぶたを形成する施術。
・第2位 鼻尖形成 軟骨を切り取り、すっきりと細い鼻先に仕上げる施術。
・第3位 脂肪吸引 (顔)頬や顎のたるみを改善できる施術。
という結果になっています。
基本的に顔に施すメニューが多く、動画では上位にランキングしている手術に関する治療法や施術前後の比較などを多く掲載するとよいでしょう。
美容整形動画の実例
東京中央美容外科
https://www.youtube.com/channel/UCM7W7bHtAuqJA6JHZ69Tvcg/featured
こちらは東京中央美容外科のyoutubeサイトになります。
院内紹介から先生、施術前後の比較など幅広い内容の動画を公開しています。支店ごとに分けた動画もあるため、行きたい支店がどんななのかイメージしやすいように工夫が施されています。
湘南美容クリニック
https://www.youtube.com/user/TheSBCommercial
こちらは湘南美容クリニックのオフィシャルyoutubeサイトになります。
鼻や皮膚、小顔などの施術ごとの動画や男性向けの動画、大人気企画である完全密着シリーズ動画もあり、施術を動画で詳しく把握したうえでクリニック選びをしたい方におすすめです。
美容整形の今後
流行を抑えたところで長期的な動画マーケテイングを行うにはすこし情報不足です。直近5年間の美容整形の変化について国内外の比較を行い、美容整形の今後を予想をすることで長期的なマーケティングを見ることができます。
日本美容外科学会が国内の医療機関を対象に集計したところ、2017年の施術数は190万件をこえ米国、ブラジルに次ぐ世界第3位の美容大国になっています。
海外では豊胸や脂肪吸引など大きな手術が大半ですが、日本の場合目の2重や小鼻など規模の小さい手術が90%以上といわれています。
これは日本人が美容整形での大きな変化はリスクと捉えているためで、今後美容整形動画でも小さいリスクや変化を謳った内容だと反響が期待できるでしょう。
まとめ
さて今回は美容整形の動画活用について紹介してきました。
美が努力すれば手に入れられる認識に変わり多くの方が美を追及していますが、トラブルはつきものです。
医師と患者のすれ違いや治療が合わなかったなどの問題が生じます。そういったトラブルを減らすために美容整形動画では豊富な情報を掲載することを心掛けましょう。