この記事は、こんな方におすすめです
- ✅ 自治体や企業キャラクターを使ったPR施策を検討している
 
- ✅ ブランド認知を高める動画を効率的に制作したい
 
- ✅ ゆるキャラ動画を活用して地方活性化や集客につなげたい
 
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ゆるキャラとは
ゆるキャラとは「ゆるいマスコットキャラクター」の略で、いわゆるゆるい見た目、癒し系の見た目をしたキャラクターのことを指します。
企業のイベントなどの他にも主に町おこしや地域のPRを目的として活用されることが多く、有名なゆるキャラには熊本県のゆるキャラである「くまモン」、滋賀県彦根市の「ひこにゃん」などがあります。
これらのキャラクターやマスコットを使ったビジネス戦略はキャラクターマーケティングと呼ばれ、ブランドや商品の認知拡大、企業などのイメージ向上を目的として活用されます。
その他にも、通常であれば伝えづらいようなセンシティブな内容でも、キャラクターを添えて発言することで印象を和らげたり、よりユーザー目線に立って物事を伝えられるなどといった効果があり、多くの場面で利用されています。
近年では広告や情報伝達の手段として動画メディアが多く使われるようになり、このゆるキャラを使ったキャラクターマーケティングにも動画メディアが活用される機会が増加しています。
ゆるキャラを動画活用するメリット
上記では、ゆるキャラが企業や地方の自治体のビジネス施策においてどのような役割を果たすかをざっくりとお伝えしました。では、具体的に一体どのような活用メリットがあるのでしょうか。
ここではそんなゆるキャラの起用において、特に動画を掛け合わせて施策を行うことによる効果について詳しくご紹介します。
効率よくプロモーションできる
まず冒頭でお伝えしたように、ゆるキャラをマーケティング施策として活用することにより効率よくプロモーションを行うことができるというメリットがあります。
特に動画というリッチな情報訴求が可能なメディアを使用することにより、短時間で効率よく訴求ポイントを明確に伝えることができます。
記事などで文字や写真を活用することもできますが、情報を全て飲み込むのに時間を要するため、使い方によってはポイントが伝わらずに離脱率が上がってしまうという可能性もあります。
特にプロモーションは企業側から消費者に向けて一方方向で発信されるものであるため、いくらキャラクターを起用していると言っても、あまりにも文字が長く続いてしまうとなかなか情報をうまく伝えることができなくなってしまいます。
せっかくキャラクターを使ったプロモーションができるのにも関わらず、これでは商品の魅力を十分に伝えることができません。
しかし、動画を活用すれば絵面に躍動感が出るだけでなく、情報を短時間に凝縮することが可能になります。
大量の文章の中に商品の魅力を埋もれさせるのではなく、動画の中でしっかりと訴求を行い、飽きの来ないクリエイティブを配信することによって、効率よくプロモーションを行うことが可能になります。
認知拡大の効果が期待できる
ゆるキャラ活用における最大のメリットとも言えるのが、この認知拡大における効果です。
特に地方自治体によるPR活動によく利用され、これまでに熊本県のくまもんや群馬県前橋市のころとん、静岡県磐田市のしっぺいなどが施策に成功しています。
ゆるキャラ単体での具体的な施策としては、配布物などへのゆるキャラの印字をはじめイベント会場などでの着ぐるみマスコットを設置、グッズ販売などがあります。
動画を活用する方法としては、ストーリー性を持たせた短編アニメなどの配信や、テレビ番組への出演、またゆるキャラの様子をただ動画に収めて配信するという方法でも認知拡大の効果は期待できます。
イメージ悪化のリスクが少ない
通常プロモーションというと芸能人やタレントを起用することも多く、彼らが持つブランドや認知度を借りることにより商品の情報をスムーズに、かつ強力に発信することが可能です。
その一方で、そのような即効力を持ち合わせている反面リスクも大きく、タレントが不祥事を起こした際などには一気に商品の売り上げが落ちたり、ブランドイメージが急下落してしまうということも少なくありません。
しかし、ゆるキャラを起用すればそのような外的要因を心配することがありません。もちろん、キャラクターの制作時に盗作するなどの悪事を働けば話は別ですが、滅多なことがない限りイメージが悪化することは考え難いと言えます。
難しい内容も親しみやすく伝えられる
ゆるキャラを動画に活用することで、企業情報や金銭にまつわる難しい話や、病気などに関するセンシティブな内容にも踏み込んで伝えることができます。
これらの難しい内容とは相反する憎めない見た目のキャラクターを起用することで、読み手側に与える印象を多少なりとも和らげることが可能になります。
さらにはそこに動画をプラスすることにより、ポップな動きや音が追加されます。このことにより、センシティブな内容でありながらどこか親しみの持てる、より優しい印象を持った配信内容へとグレードアップさせることができます。
地方活性化に生かすことができる
上記でも述べたように、地方自治体が県や市、地区独自のゆるキャラを作ることによって認知拡大が期待できるだけでなく、地方活性化に大きな効果を生むことができます。
主に町おこしを目的に使われることが多く、観光地への旅行客誘致や地方特産品などの販売促進などの施策がゆるキャラを使って行われます。
地方活性化におけるゆるキャラの活用事例
上記では、ゆるキャラを動画の中で活用することで得られるメリットについてご紹介しました。ここではそのメリットの一つである地方活性化を目的とし、動画を活用して配信された過去のプロモーション事例をご紹介します。
熊本県/くまモン

こちらは熊本県のゆるキャラ「くまモン」を活用したプロモーション動画の事例です。動画の中では、熊本の観光名所である阿蘇山などの紹介をラップに乗せ、リズミカルに魅力をPRしています。
滋賀県彦根市/ひこにゃん

この動画は滋賀県彦根市のゆるキャラ「ひこにゃん」を活用した動画事例です。他にも様々な施策を行っている滋賀県ですが、この動画ではイギリスのロンドンでプロモーション活動を行っているひこにゃんの様子が記録されています。
国際的な商談会World Travel Market Londonが開かれた際にひこにゃんを会場で披露し、観光客を彦根市に誘致することを目的に行われた施策でした。
ゆるキャラを動画活用する際の注意点
ゆるキャラを活用した動画を効果的に運用するためにはいくつかの注意点を理解しておく必要があります。ここでは、特に気を付けるべきポイントをご紹介します。
キャラクターの一貫したブランディングが必要
ゆるキャラは「見た目のかわいらしさ」だけで認知が広がるわけではありません。キャラクターの性格設定や発言内容が動画ごとにぶれてしまうと、視聴者に違和感を与えてしまいます。
例えば、普段は地域の魅力を伝える優しいキャラクターが、急にビジネス色の強い硬い発言をすると、ファンの期待とのギャップが生じてしまいます。
長期的に活用する場合は、事前にキャラクターのプロフィールやストーリーを明確に設定し、動画制作時には一貫性を保つことが重要です。
動画の内容がキャラクター頼みにならないようにする
ゆるキャラは視聴者を惹きつける力を持ちますが、それだけに頼ってしまうと肝心のメッセージが伝わらない危険があります。
キャラクターが画面上で動いているだけでは、「可愛いけれど何を伝えたいのか分からない」という結果になりかねません。
動画の目的が商品PRであれば商品の特長を、観光PRであれば地域の魅力を明確に打ち出すことが大切です。キャラクターはあくまでもメッセージをわかりやすく伝える「橋渡し役」と捉えると効果的です。
長尺動画は避け、視聴者の集中力を考慮する
動画は長すぎると離脱率が高くなります。特にゆるキャラ動画はエンタメ性が強いため、3分以上になると「飽き」が生じやすい傾向にあります。
そのため、短尺の動画でテンポよく情報を伝えることが基本です。
もしどうしても長尺が必要な場合は、章立てやストーリー構成を工夫し、視聴者が飽きずに見られるような流れを設計しましょう。SNS向けであれば15秒〜1分程度にまとめるのも効果的です。
著作権・肖像権の取り扱いに注意する
ゆるキャラの多くは自治体や企業が権利を保有しており、利用には必ず許可が必要です。無断で動画に登場させたり、公式設定と異なる使い方をした場合、権利侵害となり法的トラブルに発展する可能性があります。
また、コラボレーション企画で複数のキャラクターを登場させる際は、それぞれの管理団体との合意を確認しなければなりません。
動画公開後に問題が発覚すると、せっかくのプロモーションが逆効果になりかねないため、制作前に必ず権利関係をクリアにしておきましょう。
まとめ
ゆるキャラの動画活用について、その活用メリットや事例について詳しくご紹介しました。動画でのPRが一般的となった今、この記事を参考にぜひゆるキャラ活用にも動画を取り入れてみてください。