スマートフォンが普及している現在、SNSやYoutubeを見る人は多いのではないでしょうか。その中で、ついつい見てしまいたくなる動画や、友人が気に入った動画がシェアされることはよくありますよね。
そのように多くの人に拡散される動画を「バイラル動画」といいます。そこでこの記事では、シェアされる動画の特徴やメリットを説明し、シェアされやすい動画について紹介していきます。
この記事は、こんな方におすすめです
- ✅ SNSでの拡散を狙ったバイラル動画を社内で手軽に制作したい
- ✅ 拡散力のある動画でブランド認知や問合せ数を増やしたい
- ✅ 動画制作の内製化を進めて継続的にコンテンツを発信したい
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シェアされやすい動画の特徴とは
世の中には数多くの動画があり、その中でも拡散されるものとされないものがあります。拡散される動画を作るには、押さえておくべきポイントがあります。
ここでは拡散されやすい動画の特徴を4つのポイントにまとめて紹介します。
オリジナル性がある
拡散される動画の特徴として最も考えやすいのが、オリジナル性の高い動画です。
様々な情報がある世の中で、目立つものを制作することは多くの人に見てもらうことができ、拡散されやすいです。今までになかった動画を見ることで、人々の頭の中に印象付けられれば何度も見たくなります。
斬新なアイデアが含まれた動画は、たとえ完成度が低くても他の動画と差別化することができるので、高確率でシェアされるでしょう。
二番煎じのような動画だと見てくれる人は少なく、なかなか拡散されないので気を付けましょう。
サムネイルが印象的
どんなに内容が素晴らしい動画でも、まずは見られないと話になりません。
動画を見てもらうためにはサムネイルやタイトルをこだわる必要があります。興味をそそる見出しを作ることで、内容が面白くなくても見られることはあります。
動画は見てもらわないと何も伝わらないので、そのためにもサムネイルとタイトルに注力しましょう。
一つ注意点としては、動画の内容と全く関係のない見出しをつけると、動画投稿者自体の評価が下がっていくので気を付けましょう。
誰もが共感できる
感情に訴えかける内容の動画はとても拡散されやすいです。
共感できるものは自然と他の人と共有したくなるのが、人間の心理というものです。自分が心を動かされたものを自分だけにしまい込むのもいいですが、他の人にも知ってほしいという想いが強くなりシェアするようになります。
また、共感にはポジティブな意味が込められているので、事業のイメージ向上をさせたい企業にはとても良い施策です。
賛否両論されそうなもの
共感してもらうだけの動画もいいですが、賛否両論されてSNS上で会話が盛り上がるのも拡散動画を制作するうえで大きなポイントになります。
動画の内容によっては批判や炎上になりますが、それを上手く使うことで多くの人にシェアしてもらい、その動画の認知度が上がってきます。
良い悪い関係なしに、認知されることを目的としているサービスの場合はとても有効な手段となるでしょう。
しかし、場合によってはサービスのマイナスイメージにつながり、商品価値を下げかねないので境界線を上手く決めることが大事です。
動画が拡散されることで起きるメリット
動画が多くの人にシェアされることは、ただ見てもらって終わりだけではなくしっかりとしたメリットがあります。
これから紹介するメリットを知ることで、拡散してもらえることがいかに重要であるかを理解することができます。
高い費用対効果を生むことができる
拡散を意識した動画は、SNSなどの施策をしなくとも多くの人にシェアされるので、時間的・費用的にコストを抑えることができます。
実働的なアプローチをかけなくても人から人へシェアされるので、最も費用対効果を高く生むことができる広告コンテンツとなります。
多くの人に知って欲しいサービスがあるけど、コストをあまりかけたくないという企業は拡散される動画を意識的に作ってみましょう。
認知度アップにつながる
バイラル動画で最も感じやすいメリットは、認知度が上がることではないでしょうか。
拡散された動画を見て、「面白い」「感動した」と感じてもらうことで、よりその企業について知ってもらうことができます。
認知されることで商品購買欲にもつながり、商品の売れ行きにも影響を与えてきます。認知度アップを狙う施策としては、とても効率的な方法なのでぜひ使用してみましょう。
販売促進や問い合わせ数の増加に直結する
拡散された動画は、多くの人の感情を動かし、行動を喚起します。これは、単に情報を伝えるだけの広告とは異なり、視聴体験そのものが価値を持つためです。
特に短尺でインパクトのある動画はSNSでの滞在時間が短い中でも視聴完了率が高く、視聴後にすぐ商品ページへ誘導する設計にすれば、購買率の向上にも効果的です。
拡散によって生まれた動画の認知は、ダイレクトに売上へと反映される可能性があるため、企業のプロモーション活動において極めて実用的な施策といえます。
ブランドイメージの向上につながる
拡散される動画は、単なる話題性だけでなく、企業のブランディングにも大きな影響を与えます。
これは、視聴者がその動画を通じて企業そのものに親しみを感じ、ポジティブなイメージを抱くことにつながるため、長期的なファン化にも寄与します。
さらに、動画に共感したユーザーは企業アカウントのフォローやファンコミュニティへの参加など、継続的な接点を持とうとする傾向が強くなります。
こうして動画がきっかけとなり、ブランドに対するロイヤルティが高まっていくのです。
動画が拡散することで起きるデメリット
拡散される動画には多くのメリットがある一方で、思わぬリスクやデメリットも存在します。企業が動画マーケティングを行う際は、拡散による恩恵だけでなく、ネガティブな影響についても事前に理解し、適切な対策を講じることが重要です。
意図しない炎上リスク
動画が広く拡散された際、必ずしも全ての視聴者に好意的に受け取られるわけではありません。特にユーモアや風刺を含む内容、社会的なテーマを扱った内容は、一部の人の価値観に合わず、強い反発を招くことがあります。
一度炎上するとSNS上で拡散されるスピードは非常に速く、企業のブランドイメージに深刻なダメージを与えることもあります。
意図しない切り取り・誤解
動画の一部が切り取られ、意図とは異なる文脈で拡散されるケースも増えています。
「感動的なエピソード」の一部分だけが引用され、皮肉的に再編集されたり、広告の文脈を逸脱したコメントがつけられることで、本来伝えたい内容が歪められる危険性があります。
また、サムネイルや動画冒頭の演出が過激すぎる場合、「釣り動画」だと誤認され、視聴者の不信感を招く恐れもあるため、拡散による情報の独り歩きには十分注意が必要です。
社内・関係者のプライバシー問題
企業や自治体が動画を制作する際、出演する社員や関係者の個人情報が意図せず映り込むことがあります。
顔や名前、制服・社章などの視覚情報から、勤務先や業務内容が特定されることも少なくなく、拡散された後に当事者が不快に感じて削除依頼を出してくるケースもあります。
また、撮影場所やスケジュール情報が詳細に含まれていた場合、防犯上の懸念が生まれる可能性もあります。動画公開前にこうしたリスクを確認する体制が整っていないと、後々トラブルにつながりかねません。
一度広まった動画は完全には消せない
動画がSNSやYouTubeで拡散された場合、そのデータは視聴者の端末にダウンロードされたり、他メディアに転載されたりする可能性があります。
つまり、一度インターネット上に公開されてしまった動画は、企業側の都合で完全に削除することは非常に困難です。
「キャンペーン期間終了後に削除したつもりが、別のアカウントから再アップロードされていた」「誤って公開した社内資料がそのまま拡散された」など、取り返しがつかないケースも少なくありません。
短期的な効果を狙って拡散を仕掛ける場合でも、長期的なリスク管理は必須です。
バイラル動画の例
それでは、今までにどのようなバイラル動画があったか実例を出して見ていきましょう。
ここでは、過去に話題になった4つのバイラル動画を特徴を説明しながら紹介します。
プラズマ乳酸菌シリーズ
KIRINの健康食品「プラズマ乳酸菌シリーズ」のPR動画です。
このバイラル動画は、KIRINの公式Youtubeチャンネルにアップされ、たちまちSNS上で多くの人にシェアされるようになりました。
拡散される理由は、乳酸菌の中で欠かせない「プラズマ乳酸菌」と、「クラスに1人はいそうな面白い生徒(365日半袖短パン小僧など)」を対比して紹介するという、オリジナル性があふれているからです。
また、視聴者に「こんな子いたなぁ」という共感を覚えさせることも拡散の大きな要因の一つです。
この動画では商品の説明を全くしておらず、共感とオリジナル性でシェアすることに成功しました。
URL(https://www.youtube.com/watch?v=FvRCBwOtR4k)
たかだ引越センター
愛知県の「たかだ引越センター」の紹介動画です。
この動画は認知度アップが顕著にあらわれたものの一つです。都内の企業とは違い、地方の小さな企業のCMです。それにもかかわらず、Youtube再生回数1,000万回を超え、今では1,600万回近くまで伸びています。
内容は、シャツ1枚の水着美女がロマンチックな音楽に合わせてゆっくりシャツのボタンを外していく、というとてもシンプルなもの。シャツを脱ぎきる前に「エアコン取り外し無料」というテロップを出して終了。
セクシーさで視聴者を惹きつけ、予想外の締めでユニーク性を表現している動画です。尺は15秒でとても短い動画となっています。
最初の女性のインパクトがサムネイルとしてかなり効いており、視聴回数獲得に繋がったと考えられます。
NTTドコモ「3秒クッキング 爆速餃子」
NTTドコモの「PREMIUM 4G」という通信サービスのPR動画です。
この動画は、サービスの特徴である「高速」というキーワードに対して、「3秒クッキング」という言葉を使用してユニークさを全面に押し出しています。
通常、餃子は3秒で作れないことを逆手に取って、「どうやって作るんだろう」という疑問から興味を惹きつけています。調理方法は、様々な器具を使用して視聴者を離脱させないようにしています。
タイトルのインパクトや、視聴者の感情に訴える部分がシェアされるポイントの動画です。
URL(https://www.youtube.com/watch?v=4ViwSeuWVfE&t=79s)
アロンアルファ「胸キュン接着ラブストーリー」
アロンアルファの特徴である”接着”を、「君に、くっつけ!」というラブストーリーとかけ合わせている動画です。
主人公の名前を「今直筑乃(いますぐつくの)」にしたり、「俺と接着(キス)しようか」というセリフなどを使用して、アロンアルファの特徴をシャレを交えて表しています。
そのユニークさが視聴者を楽しませ、つい共有したくなってしまう動画に仕上げています。
最後にもしっかりとしたオチがあり、1つの動画として綺麗にまとめてあります。
URL(https://www.youtube.com/watch?v=6N74Q467uok&t=17s)
まとめ
今回、シェアされる動画の特徴やメリットを紹介してきましたがいかがだったでしょうか。拡散されやすい動画を制作するには、それなりの知識や経験が必要となってきます。
突発的にアイデアが浮かぶ方もいると思いますが、それを上手に活かさないとせっかくのアイデアが台無しになってしまいます。そのような方は、動画制作をしている博士.comをぜひ利用してみてください。