この記事は、こんな方におすすめです
- ✅ ジンバルを使った動画撮影に取り組んでいる企業担当者
- ✅ 社内でプロモーション映像や商品紹介動画を制作している
- ✅ 撮影ノウハウを標準化し、複数人での運用を効率化したい
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ジンバルは撮影で本当に必要なのか?
ジンバルとは、カメラやスマートフォンを安定して保持し、撮影中の手ブレや揺れを抑えるための撮影補助機材です。
もともとは映画業界などのプロの現場で使用されていた機材ですが、現在では一般の動画制作者や企業の広報担当者にも広く使われるようになっています。
特に、歩きながらの撮影や、対象物の周囲をぐるっと回り込むような動きのある映像を撮影する場合、ジンバルは非常に強力なツールとなります。
カメラの揺れを自動的に補正するモーターが内蔵されており、撮影者の手の振動や動きによる映像のブレを極力減らし、まるでレールやドリーを使って撮影したかのような滑らかな映像表現が可能になります。
ジンバルは大きく分けて、「スマートフォン用」「ミラーレス一眼・一眼レフ用」「業務用」の3種類があります。目的や機材の重量に応じて適切なジンバルを選ぶことが重要です。
ジンバルを使用するメリット
ジンバルを使用する最大のメリットは、何といっても「手ブレの少ない滑らかな映像」が撮影できる点にあります。
人の手による撮影はどうしても細かな揺れが出てしまい、映像の印象を損なう要因となります。ジンバルを使えば、歩きながらの撮影やカメラを左右・上下に動かす撮影でも、安定感のある美しい映像を実現できます。
また、ジンバルは単なる「ブレ防止装置」ではなく、演出表現の幅を広げるツールとしても優秀です。例えば、以下のようなシーンでジンバルの活躍が期待できます。
・店舗の外観から入り口、店内へとスムーズに動くワンカット映像の撮影
・調理中の手元やテーブル越しの料理をぐるっと回り込むように撮る撮影手法
・スタッフの動きを追いながら、臨場感のある接客シーンを演出
さらに、ジンバルは撮影時間の短縮にも貢献します。例えば、手ブレを抑えるために何度もテイクを繰り返す必要がなくなるため、短時間でも高品質な素材を効率よく撮影できます。
企業の動画制作において、コストとクオリティのバランスは非常に重要です。プロに外注せずとも、ジンバルを活用すれば、社内での撮影でも高い完成度を実現することができます。
ジンバルの選び方・セッティング方法
動画を訴求力の高い映像に仕上げるジンバルをどのように選べば良いのでしょうか。ジンバルの選び方は撮影者によってさまざまです。
ベストな選び方は撮影する内容によって大きく異なります。
最適なジンバルを選ぶために意識すべきことを解説します。
長時間持ち運びが出来るジンバルを選ぶ
ジンバルは高性能な製品になると、1キロ以上の重さになることもあり、長時間撮影に適さないこともあります。
ロケなどの長時間撮影を想定しているのであれば、1キロ以下のコンパクトなものを選ぶか、ベルトで固定出来るタイプのジンバルを選びましょう。
短時間の撮影や、室内でシーン毎に撮影を中断出来るものであれば、ハンディタイプのジンバルがおすすめです。
セッティング方法
ジンバルをセッティングする際には、カメラとジンバルのバランスを整えることが大切です。撮影時にうまくセッティングが出来ていないと、カメラが水平に釣り合わないこともあります。
テスト撮影などを繰り返しながら、セッティング方法を調整するようにしてください。
ジンバルだけでなく、カメラの調整も必要です。カメラが常に水平を維持することができるようにグリッド線を活用して、カメラ位置を確認しましょう。
撮影時に気をつけること
撮影をする際には次のポイントに注意をしながら撮影をしてください。
ジンバルを使用する際も脇を締めて固定する
ジンバルを使用すると「水平に保たれているから、どのような動きをしても大丈夫だろう」と誤った認識をしてしまう方がいます。
ジンバルを使用しても、撮影者が適切な方法で撮影をしなければ、画面が大きく揺れてしまうこともあります。
撮影をする際には、必ず脇を締めてカメラを固定するように撮影をしてください。
カメラマンが安定した姿勢で撮影をおこなえば、ジンバルが正しく機能しなめらかな動きを実現することが可能です。
動きのある撮影をおこなう場合でも、カメラを極力動かさないように固定をしながら撮影に臨むようにしましょう。
ジンバルを使用するシーンを決める
高性能のジンバルは高価なため、導入コストにハードルが高いと感じることもあります。ジンバルを購入する前に、「本当に必要なのか」を見極めたうえで導入の検討をしましょう。
三脚があるのであれば、ジンバルではなく三脚を使用して安定した映像を撮影することをおすすめします。
ジンバルはどのシーンでも活用ができるものではなく、特定の条件でパフォーマンスを発揮します。本当に撮影で必要なのかを検討したうえで導入してください。
明るさとピントを固定
ジンバルでの撮影では、被写体の周りを動いて撮影をする機会が多いため、カメラをオートフォーカスで設定しているとピントがズレてしまい、ぼやけた映像を撮影してしまう恐れがあります。
ピントのズレを防止するために、ピントや明るさを事前に固定をして撮影に臨むようにしてください。
本番撮影前にテスト撮影をすることで、ジンバルのセッティングが正しくおこなわれているかを判別が可能です。テスト撮影をおこないましょう。
現場で使える撮影テクニック
ジンバルを活用した使える撮影テクニックを紹介します。ジンバルでの撮影に慣れていない方でも次に紹介する内容を知っておくだけで、撮影時に大いに役立ちます。
ダイナミックな映像
前後移動をしながら被写体を撮影することで、映像の中でダイナミックな様子を表現することが可能です。前後移動をする際には、あらかじめテスト撮影をして画角を確認しましょう。
前後移動をする際には、水平に移動しながら撮影するパターンだけではなく、足元から被写体の全身に向けてパーンナップをしていくテクニックもあります。
広角レンズを使用すれば、風景全体をダイナミックに映し出すことも可能です。
柱を撮影し別カットに移動する
ジンバルを水平に移動しながら被写体を撮影していく中で、あえて柱や建物などをうつし、被写体が映らないように撮影をします。
被写体を遮ることで、「動き」をつけることが可能です。さらに柱や建物を写すことで、別カットの動画を自然な形で差し込むことができるようになります。
なめらかに次のシーンへ移ることができるので、クリエイティブな映像を撮影したい方は覚えておきましょう。
被写体に円を描きながら撮影
被写体にピントを合わせながら、被写体の周囲を円で描きながら撮影を進めていくことで、映像に奥行きや立体感を生むことが出来ます。
映像に奥行き感を表現したい時に活用してください。
カメラの高さを調整しながら撮影をする
被写体と並行に移動をしながら撮影をするのではなく、カメラの高さを調整しながら撮影をし、非日常的な映像表現も可能になります。
おすすめは、足元などのローアングルでの撮影です。編集や撮影時にスロー再生を視野に入れて撮影をおこなうと、より訴求力のある映像に仕上げることが可能になります。
被写体を正面に撮影しながら、カメラを空にフォーカスすることで変化のある映像変化が可能になります。上下運動だけでもさまざまな撮影テクニックがあるので、既存の動画で取り入れてみたい動画に挑戦しましょう。
また、ジンバルによっては高さを活用した映像も撮影が可能です。
ローアングルや高さを活かした映像は、自然風景を撮影する際に視聴者の興味を惹きつける魅力的な映像を撮影することが可能です。カメラの高さにも注目をしながら、ジンバルを活用しましょう。
まとめ
・ジンバルの撮影方法によって訴求力の高い映像制作が可能
・撮影に最適なジンバルを選ぶ
・撮影テクニックを駆使して撮影したい映像を制作する
動画を撮影する際に、ジンバルの撮影テクニックを覚えておくことでインパクトのある映像を制作することが可能です。
本記事で紹介した撮影テクニックはほんの1例です。使用するカメラやジンバルによってできる表現が大きく異なります。
ジンバル撮影を上達させるためには、撮影をしながら良いアングルを「見つける」ことも大切です。紹介した基本テクニックを意識しながら視聴者を感動させる映像を制作しましょう。