この記事は、こんな方におすすめです
- ✅ 社員のモチベーションや定着率向上に課題を感じている
- ✅ インナーブランディング動画を内製化したいが、何から始めればよいか分からない
- ✅ 動画の撮影・編集に時間がかかり、本業と両立できていない
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インナーブランディングとは
企業が安定して成長を続けるためには、外部に対してのブランド発信と同じくらい「内部に対してのブランド共有」が重要です。
その中核となるのが「インナーブランディング」です。これは、社員一人ひとりが自社のブランド価値を正しく理解し、日々の行動や判断にブランド理念を反映させられるようにする取り組みのことを指します。
特に近年は、働き方改革やダイバーシティ推進、テレワークの普及などにより、社内の価値観が多様化しています。このような状況では、単に制度を整えるだけでなく、社員一人ひとりの「共感」を生み出すためのコミュニケーションがより一層求められています。
そこで有効なのが、共感性の高いストーリーを短時間で伝えられる「動画によるインナーブランディング」です。
動画であれば、理念や価値観を言語だけでなく映像・音・表情を通して伝えることができるため、社内の多様な層にも届きやすいという利点があります。また、離れて働く社員や拠点ごとの意識差を埋める効果も期待できるでしょう。
企業の業績低迷や離職率の上昇といった課題の根底には、「社員が企業のビジョンを理解していない」「会社に愛着を持てない」といったインナーブランディングの欠如が潜んでいることも少なくありません。
経営の土台を強化し、社員が誇りを持って働ける環境を整えるためにも、インナーブランディングは重要な経営施策の一つといえます。
インナーブランディングの手法
経営層からのトップメッセージ発信
まず重要なのは、企業のトップや経営層が自らの言葉でビジョンを語ることです。社員が「この会社は何を目指しているのか」「経営者は何を大切にしているのか」を知ることは、仕事への意義やモチベーションに直結します。
最近では、社内向けにトップのビジョンを語る「メッセージ動画」を配信する企業も増えており、文字だけでは伝えきれない熱量や信念を動画で伝えることができます。
社員参加型コンテンツの制作
インナーブランディングは「一方的に伝える」のではなく、社員が主体的に関わることが効果を高めます。例えば、社員インタビュー動画や部署紹介、実際のプロジェクト紹介など、社員自身が登場して語るコンテンツは、視聴者に強い共感を生みます。
この手法は、新入社員や他部署との理解促進、社内コミュニケーションの活性化にもつながります。制作過程での「自分ごと化」もブランド浸透の鍵となります。
ブランド体験型ワークショップ・研修
理念や価値観を「言葉」だけでなく「体験」として理解してもらう場を設けることも有効です。例えば、ブランドを体現する行動を実践するワークショップや、ストーリー形式で自社の歴史を学ぶ研修などがあります。
こうした体験型のプログラムは、社員の記憶に残りやすく、自分の業務とブランドとのつながりを明確にする助けになります。
動画コンテンツによる継続的発信
最後に、近年特に注目されているのが「動画によるインナーブランディング」です。社内イベントのダイジェスト、制度の紹介、成功事例の共有などを短尺動画でまとめて配信することで、時間のない社員にもスムーズに情報を届けることができます。
クラウド型の動画編集ツールを使えば、専門知識がなくても、テンプレートを活用して高品質なインナーブランディング動画を効率よく制作できます。動画は感情に訴えかける力が強く、繰り返し視聴できるため、理念の定着にも効果的です。
インナーブランディング動画のメリット
インナーブランディング動画を制作すると、次のようなメリットがあります。
社内のモチベーションの向上
インナーブランディング動画で、企業理念をはじめとした「この職場で働く意義」を正しく伝えると、社内のモチベーション向上につなげることが可能です。
1人1人の社員に響くメッセージを発信すれば、「この企業で頑張ろう」という気持ちを高めることが期待できます。
企業のブランドイメージの認知度UP
新卒社員など職歴の浅い社員の中には、企業ブランドを認識していないケースもあります。
企業ブランドを正しく把握していないと、どのように情報を発信すれば良いか分からず、営業先で正しい情報を伝えられないことも珍しくありません。
インナーブランディングをおこなうと、社内に向けて、ブランディングのイメージを正確に伝えることができ、齟齬の無い情報を共有することが可能になります。
人材確保
インナーブランディング映像を新卒採用の学生や、インターン生に向けて共有すると、「この会社の一員になりたい」という希望を持つ社員が増える可能性があります。
インナーブランディング動画を制作する際は、社内だけではなく社外にも訴求力が高くなるような動画を制作するようにしてください。
自発的に動く社員を増やすことが可能
動画を視聴した社員に刺激を与えることができれば、自発的に社員が仕事に対して取り組むようになります。
自発的な社員は、自ら営業時に企業イメージを分かりやすく伝えることができるので、企業ブランディングイメージを向上することが可能です。
社員の心を刺激するようなインナーブランディング動画になるように訴求力の高い作品を制作してください。
インナーブランディング動画を作成するために気をつけるべきこと
インナーブランディング動画を制作するために気をつけるべきことは、以下の4つのポイントです。動画制作時には以下のポイントに注意をしながら動画コンテンツを制作してください。
社員に対し使命感を与える
社員に対して、使命感を与えるような動画コンテンツを制作することが大切です。
動画の中には、企業理念やブランドを伝えるだけでなく、1人1人の社員がどのような働き方をする必要があるのか、細かく解説をするようにしてください。
共感性の高い動画を制作する
インナーブランディング動画で大切なことは、誰もが共感できるようなストーリーを意識して制作をおこなうことです。
共感性の高い動画を制作することで、さまざまな社員を刺激するコンテンツを作りあげることが可能です。視聴者が動画に対して共感できるのかを意識しながら制作するようにしてください。
価値観を押し付けるような動画を制作しない
企業理念を伝える動画では、価値観を一方的に押し付けてしまう動画を制作してしまうこともあります。
一方的に価値観を社員に押し付ける動画を制作すると、共感ポイントが少なく、仕事に対してネガティブな印象を与えてしまう恐れがあります。
動画を制作する際には、社員の立場に立って視聴をし、経営理念や企業の目標を一方的に押し付ける内容かを確認しながら動画を制作してください。
納得のいく動画を制作する
訴求力やメッセージ性も大切ですが、最も重要なことは納得のいく動画コンテンツを制作することです。制作者が中途半端な気持ちで制作をした動画は、訴求力が弱く社員の心を動かさない可能性があります。
動画を制作する際には、制作者が納得のいくようなクオリティの高い動画コンテンツを制作することをおすすめします。
クオリティの高い動画を制作するために、プロを雇い制作する方法も有効です。プロに依頼をする際には、認識のズレが生まれないようコミュニケーションを取りながら、納得のいく作品を作りあげてください。
インナーブランディング動画活用事例
インナーブランディング動画の活用事例をいくつかご紹介します。
NTTPC

NTTPCでは、社員1人1人のメッセージを動画に反映することで、働く社員や新卒で入社した社員がどのような職場なのかを再認識することができました。
新卒社員に対して、現場の声を反映した動画を制作することで、仕事に対する意義は何か、どのような視点で働けば良いのかという具体的な仕事情報を共有するだけでなく、企業全体のイメージを把握することが可能になります。
インタビュー映像は、低予算で制作することが可能なので、インナーブランディング動画を低予算で訴求力の高いものを制作する際は、紹介した内容を参考にしてください。
横浜DeNAベイスターズ

インナーブランディング動画は、企業やサービスを共有するだけではありません。スポーツチームの意識改革をおこなうことも可能です。
横浜DeNAベイスターズではシーズン終盤の重要な時期を乗り切るため、選手自らが動画を作成し、チーム全体の士気を高める動画を制作しました。
結果が出せないチームや、低迷しているチームに対し、インナーブランディング動画を制作し、上映することで、選手1人1人の目的の再認識はもちろんのこと、チームスタッフも何をする必要があるのか、目的が明確になります。
企業だけでなく、組織の問題があればベイスターズのようにインナーブランディング動画を制作することをおすすめします。
まとめ
・短時間で企業理念を共有できる
・インナーブランディング動画では訴求力・ストーリー性が重要
・妥協をしない映像制作をおこないチームの士気を高める
インナーブランディング動画を制作する際には、今回紹介したポイントに注意をしながら動画制作をおこなうようにしてください。
動画制作をするためのノウハウに自信の無い方は、プロに依頼して、訴求力の高い動画制作をおこなうことをおすすめします。
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