ペットショップの現状
総務省によると日本国内でのペットショップ数は2016年の99万店から年々減少傾向があります。しかしペット用品を販売するペット用品小売店は増加傾向にあります。
2012年から2018年のペット用品の消費者物価指数がドッグフードは20.7%、キャットフードは18.2%、ペット美容院代は6.7%と上昇していることからペット用小売店の増加の背景にはペット用サービスの需要増加が影響しているといえます。
またペットが長生きできるようになったことも、ペットショップ数の減少・ペット用品小売店の増加に繋がっていると思われます。
ペットの飼い主としてはペット用品小売店の増加は喜ばしい事ですが、店側は競争相手が増えるため、戦略を練る事を迫られます。
https://www.stat.go.jp/data/kouri/mini/pdf/mini-no4.pdf
ペットショップマーケティングの現状
ペットブーム真っ只中の2011年ごろのペットショップマーケテイングはいかに集客するかが重要でした。ホームページやSNSを活用した宣伝を行うだけで十分な顧客は獲得することができマーケティングは成功していました。
しかし今はそれだけでは十分といえず、ペットショップはペットを売る以外のサービスを行わなければ競争相手に先を越されてしまうようになりました。
具体的にはペットの販売や飼育関連商品の販売だけでなく、ペットサロン、ホテル、トリミングや動物病院併設などペット販売以外のサービスを多様化させる必要に迫られています。
ペットが人間のように家族の一員としての役割が強くなった今は、飼い主が少しでもペットにいいサービスを受けさせようとしており、サービスの多様化、高品質化がペットショップマーケティングには欠かせません。
ペットショップが動画プロモーションを採用すべき理由
ペットショップのサービスを多様化・高品質化し顧客となるペットの飼い主に届けなくてはなりません。そこで活用したいのが動画になります。
なぜ動画がいいのか様々なデータの裏付けをもとに紐解いていきましょう。
動画コンテンツは48%と高い共有率
世界40か国以上に動画作成、提供をしているwyzowl社の調査によると、動画コンテンツの知人との共有率が約48%と発表され、その他のソーシャルメディアへの投稿(23%)、ニュース記事(16%)、ブログ記事(5%)、製品ページ(3%)と比較しても高い共有率が確認されました。
共有率が高いということは多くのコミュニティに情報が行きわたることを意味しており、情報の拡散力は高いほどプロモーション活動が優れます。
https://www.wyzowl.com/books/
高いアクション率
動画はアクション率にも大きな影響を与えていることが判明し、動画広告を見た後1か月以内に80%の視聴者が動画を思い返し、40%以上の人が動画視聴後すぐに何らかのアクションを取っていることが調査によって分かっています。
さらに写真と動画のエンゲージメント比較では動画のほうが高く73%のエンゲージメントを獲得していました。
このことから動画でのマーケテイングは高い共有率・アクション率を武器にすることができ、サービスの多様化・高品質化を発信しやすいと言えます。
そのためペット動画マーケティングに動画を採用したほうが良いのです。
https://www.wyzowl.com/books/
どういった内容の動画を作成すべきなのか?
ペットショップが動画マーケティングをすべき理由を紹介してきましたが、では実際に動画を作成する際にどのような内容にすべきでしょうか?重要な点をピックアップしてみましょう。
ペット販売の場合
ペットを購入する際、飼い主はいくつかの条件を要求しています。例えば『犬の場合ワクチン接種が完了しているのか?』『健康状態』『性格や癖』などがあげられます。
文字や画像だけでは伝わらない事も動画では伝えることが出来るため、飼い主が家族としてペットを迎えるにあたって必要な情報を中心に、ペットのかわいさもたくさん込めた動画を作りましょう。
動画にピックアップすべき内容例(犬の場合)
・ワクチン摂取の有無や病気の経歴、体質
・闘犬血筋などの種の本能の性質や親の特徴
・人間に与えるアレルギーの危険性
・人間との相性(抱っこの時に嫌がっている等)
・ブラッシングなどの定期的なケアの方法
ペットサロン、ホテルの場合
時には大きなケガやペットのトラウマに繋がってしまうペットサロンの選択は飼い主にとってとても重要になります。そのため飼い主はペットサロンを選ぶ際に運営とサービスの質の2点を検討します。
動画ではこの2点を重点的に込めた内容にしましょう。
運営状況
ペットサロンやホテルなどの営業は条例に定められたお店でしかサービスが提供できません。こういった義務遵守はサービスの基盤でもあり、ペットを大切に扱う責任の意思表示にもなります。
中には条例違反のサービスもあるため、しっかりと規則順守の運営をしていることを伝えましょう。
サービスの質(ペットサロン)
例えばトリミングの資格は約2年の勉強をすることで習得することが出来ます。そのため、お店によってはサービスの質より効率を重視するケースが見られます。
しかし飼い主の大半がそういった事実を知りません。こういった認識のズレは施術後のトラブルに繋がります。
トラブル回避のためにもお店が『どういったサービスを重視しているのか?』『どのようなトリミングは可能なのか』等を動画で分かりやすく説明するようにしましょう。
サービスの質(ペットホテル)
ペットホテルを利用する理由は様々ですが、飼い主と離れ、慣れない環境に預けることはペットにとって不安やストレス等大きな負荷をかけてしまいます。
そのため極力負荷を小さくするためのサービスを重点的に動画の構成を練るようにしましょう。
例えば『普段のフードを持ち込み・給餌できるのか』、『預ける部屋の特徴』、『体調管理や緊急時の対応方法』などを動画で発信することで飼い主も安心して預けることが出来ます。
ペット動画活用事例
今回ペットショップ、サロン、ホテルの動画例を紹介します。動画作成の参考にしてみてはいかがでしょうか?
ペットのコジマ 六本木店
こちらはペットショップ公式動画ではありませんが、youtuberがペットショップでロケをしている動画になります。実際に抱っこして相性を確かめたり、ペットショップの店員からのアドバイス等を動画にしています。
こういった動画を更に飼い主の需要に合わせることで効果的な宣伝動画になります。
salon PAPA(ドッグサロンパパ)
墨田区両国・台東区蔵前エリアで犬のトリミングをしているsalon PAPA(ドッグサロンパパ)が公式に出している動画になります。
数多くのトリミング動画を配信しており、どのようなカットなら実現可能なのか動画を視聴するだけでわかる点が魅力になります。カットしているシーンやカット中の犬の表情などもみれるため、飼い主も安心して預けることが出来ます。
VOWWOW運動公園店
福井県福井市で犬・猫専門店として、高品質なフード・グッズの販売をはじめ、ペットサロン、ペットホテルなどのサービスを行うVOWWOWの公式動画になります。
動画内では飼い主からの特注があれば可能なサービス展開や衛生管理の工夫を紹介しており、お客様のコメントなどにも動画で触れることでお客様に安心してサービスを利用してもらえるようなプロモーション動画になっています。
まとめ
さて今回はペットショップが動画マーケティングをすべき理由やメリットについて紹介してきました。
ペットも家族の一員として大切にしている家族が大半になります。そのためペットに対するサービス選びも慎重になりがちですが、各ペットショップの魅力を存分に動画に込めて発信することでお店選びやサービスを受ける際の飼い主の不安を減らすことが出来ます。
ペット・お客様のためにも動画マーケティングをぜひとも活用してみてはいかがでしょうか?