LPでの動画活用の3つのメリット
企業がLPを制作する際に動画を設置するのは、動画を設置するメリットがあるからに他なりません。
では、実際LPに動画を設置することでどのような効果が期待できるようになるのでしょうか?
LPでの動画活用における主なメリットについて解説していきます。
コンバージョン率を高めてくれる
さまざまな表現方法でユーザーにアピールできる動画には、コンバージョン率を高めてくれるという非常に魅力的なメリットがあります。
実際、動画広告とテキストや画像で構成されたバナー広告とでは、動画広告の方の成約率が圧倒的に高いというデータもあるほどです。
LPを制作する目的はLPによって異なりますが、製品の購入やサービスへの加入など成約を最終的な目標としているLPの場合、このコンバージョン率を高めてくれるというメリットは非常に魅力的なメリットになります。
短時間でより多くの情報を伝えられる
LPは商品の購入やサービスの成約を獲得するためのWebページという特性上、どうしてもページが長くなってしまいがちです。
商品やサービスの概要を説明したり、なぜその商品を購入したりサービスに加入するべきなのかを説明しなくてはならないため、テキストや画像がベースになるとどうしても長くなってしまうわけです。
一方動画は、テキストや画像に加え、映像や音声でも情報を伝えることができます。
表現方法が豊富で、短い時間で多くの情報を伝えることができる点は動画ならではのメリットの一つで、LPすべてに目を通してもらわなくても動画さえ見てもらえれば伝えたいことをユーザーにしっかりと伝えられるという強みがあります。
ユーザーの離脱を防いでくれる
先ほど紹介したとおり、テキストや画像で構成されたLPはどうしても長くなってしまいがちです。
最初から最後まで目を通すのに10分以上かかってしまうようなLPもあります。
LPが長くなればなるほど途中で離脱するユーザーが増え、機会損失につながるため注意しなくてはいけません。
LPに動画を設置した場合、動画さえ見てもらえればLPで伝えたいことをユーザーにすべて伝えることができるので、無理にLPを最後まで読み進めてもらう必要がなくなり、ユーザーの離脱の抑制や機会損失の抑制につながります。
LPでの動画活用における4つのポイント
LPに設置することでさまざまなメリットをもたらしてくれる動画ですが、「動画を設置しさえすれば効果が期待できる」という単純なものではありません。
動画の効果を発揮するためには、効果を発揮するためのポイントを踏まえながら動画を制作したりLPに取り入れたりする必要があります。
LPで動画を活用する場合に意識するべき4つのポイントについて解説していきます。
複数箇所に動画を設置する
動画が設置されているLPの中には動画を1ヶ所のみに設置しているタイプのLPもあります。
もちろん動画の種類や内容、LPの構成によっては動画を特定の箇所にのみ設置するのが好ましいケースもありますが、そういった特別なケースでない限り、動画は複数箇所に設置するべきです。
LPはその性質上どうしてもボリュームが出てページが長くなってしまいますが、動画を設置する場所がページの後半だったりページの最後だったりすると、動画にたどりつく前にユーザーが離脱してしまう可能性が出てきてしまいます。
一方、動画をページの前半にのみ設置するような形にすると、ユーザーがLPをある程度読み進めてから「動画を見てみたい」となった場合、長いページをさかのぼって動画を探さなくてはいけなくなってしまいます。
その場合もやはり離脱してしまう可能性が高くなるので、複数箇所に動画を設置するべきだと言えるわけです。
動画のすぐそばにCTAを用意しておく
動画はテキストや画像で訴求するよりもコンバージョン率が高いと解説してきました。
つまり、LPに設置している動画を視聴した後のユーザーはコンバージョンしやすい状態だと言えるわけです。
しかし、商品の購入ページへのリンクやサービスの申し込みページのリンクが見当たらないと、探すのを面倒だと感じ、離脱してしまいます。
コンバージョンしやすい状態のユーザーを離脱させてしまうのは非常にもったいないため、そういったユーザーを離脱させてしまわないためにも、動画の前後には必ずCTAを設置するようにしましょう。
動画内で次におこすべきアクションを説明する
動画を視聴するユーザーの中には、動画を視聴して商品やサービスに興味を持ちはしたものの、次に起こすべきアクションを提示してもらえないことで離脱してしまうようなユーザーもいます。
そういったユーザーは非常にコンバージョンに近いユーザーだと言えるので、離脱させるべきではありません。
動画の最後でユーザーが次に起こすべきアクションを提示し、購買意欲の高いユーザーが離脱してしまわないようにしましょう。
モバイル端末に最適化された動画を用意する
LPに動画を設置する場合、そのLPや動画をモバイル端末に最適化された状態にしておくことも忘れてはいけません。
最近はPCよりもスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末でインターネットを利用するユーザーの方が多いので、モバイル端末に最適化できていないLPはモバイルユーザーの離脱を誘発してしまいかねません。
モバイル端末でそのLPをチェックし、LPや設置した動画がモバイル端末でも問題なく表示されるかを確認してからリリースするようにしましょう。
動画を活用しているLPの活用事例2選
実際にLPで動画を活用する場合、ぜひ参考にしてほしいのが動画を活用しているLPの活用事例です。
活用事例をチェックすることで参考にするべき点や取り入れるべき点が見えてきます。
ここでは、特に参考になりそうな2つの活用事例をピックアップしてみました。
WOSH
https://www.softbank.jp/biz/services/infrastructure/wosh/
ソフトバンクが法人向けにリリースしている水道のない場所にも設置できる手洗いスタンド、「WOSH」。
こちらのLPには前半部分にコンセプトムービーが設置されています。
この動画ではWOSHがどういった製品なのかについて紹介されています。
もちろんテキストや画像でもより詳細に説明されていますが、動画さえ見ればWOSHがどういった製品かわかるようになっているので、資料請求や問い合わせなどの獲得に大きく貢献していると考えられます。
marukome
https://www.marukome.co.jp/recipe/misosoup/
アイキャッチの部分に動画が設置されているのが、こちらのマルコメのLPです。
こちらはマルコメの製品を使った味噌汁の作り方を紹介しているLPですが、ページを開いて最初に目につくアイキャッチ部分に動画を設置し、さらに自動で再生されるようにしておくことで、ユーザーの興味を喚起しています。
動画を設置することでありきたりなLPになってしまうのを防ぎ、ユーザーが離脱してしまわないよう工夫している活用事例です。
LPでの動画活用を行う際の注意点
LPに動画を活用することで大きなメリットを得られますが、不適切な運用をしてしまうと、かえってユーザーの離脱を招いたり、信頼性を損なったりする危険もあります。
ここでは、LPでの動画活用を行う際の4つの注意点を解説していきます。
動画の尺を最適化する
LPはユーザーが「購入」や「問い合わせ」などの行動を起こすために用意されたページです。したがって、動画もその目的を後押しする役割を果たす必要があります。
動画が長すぎると最後まで視聴されず、伝えたいメッセージが届かないまま離脱される恐れがあります。
一般的に、LPに埋め込む動画は1分〜2分程度が最も効果的とされています。どうしても詳細な説明が必要な場合は、短尺動画で概要を伝え、詳細は「もっと見る」リンク先や別ページで補うのが望ましいでしょう。
再生環境と読み込み速度に配慮する
動画はテキストや画像に比べてデータ容量が大きいため、読み込みが遅いとページ全体の離脱率が高まります。特にモバイル環境では通信速度に制約があるため、動画ファイルを軽量化し、Web最適化した形式で埋め込むことが重要です。
また、動画プレーヤーの互換性にも注意し、iOSやAndroid、主要ブラウザで問題なく再生できるかを事前にテストしておく必要があります。
自動再生の是非を見極める
LPのアイキャッチ部分で動画を自動再生させる手法は、ユーザーの注意を引く上で効果的です。しかし、自動再生はユーザーによっては「強制的に見せられている」と感じられ、逆効果になるケースもあります。
特に音声が自動で流れると不快感を与えることが多いため、音声はミュートで再生するか、再生ボタンを設置してユーザーに操作を委ねる設計が望ましいでしょう。
動画の内容をテキストや画像で補完する
動画は多くの情報を短時間で伝えられる一方で、視聴環境によっては見られない場合もあります。例えば、移動中に音声が聞けないユーザーや、職場など音の出せない環境で閲覧するユーザーです。
そのようなケースでも情報が伝わるように、動画内の要点をテキストで補足したり、サムネイルや図解を合わせて掲載したりする工夫が必要です。字幕を挿入するのも効果的で、アクセシビリティ向上にもつながります。
まとめ
LPでの動画活用について紹介してきました。
LPは、正しい方法で動画を制作し、設置できれば、商品の購入やサービスの加入などの成約の部分においてより真価を発揮してくれるようになります。
LPに動画を活用している企業は、増えてきているとはいえ、まだその数はそれほど多くありません。
しかし、今の時代の流れを考えればLPに動画を設置するのが当たり前になる時代が必ずやってきます。
取り入れるのが一般的になってライバルが増えてきたタイミングで始めるよりも今のうちから積極的に取り入れるべきだと言えるので、今回紹介してきた内容を参考にしながら、ぜひ取り入れてみてください。