この記事は、こんな方におすすめです
- ✅ 社内のコミュニケーション不足を改善したい
- ✅ 動画を使った社内広報を検討している
- ✅ 組織活性化の具体策を探している
▶ メディア博士の資料を見てみる
社内コミュニケーションとは
社内コミュニケーションとは、企業に所属する社員同士が情報や意見、感情を交換し合う活動全般を指します。単なる業務連絡や報告に限らず、雑談や相談、さらには社内イベントやオンライン交流なども含まれます。
つまり「仕事を円滑に進めるための情報伝達」と「人間関係を良好にするための相互理解」の両面を兼ね備えたものだと言えます。
近年は働き方が多様化し、オフィス勤務とテレワークを組み合わせたハイブリッド型の勤務形態を導入する企業も増えています。
物理的に顔を合わせる機会が減ると、以前のように自然な雑談から生まれる気づきや共感が得にくくなり、業務効率や人間関係に影響を及ぼすことがあります。そのため、改めて「社内コミュニケーションとは何か」を捉え直し、意識的に活性化させることが重要になっているのです。
社内コミュニケーションの目的
社内コミュニケーションの目的は大きく分けて3つあります。
情報共有の円滑化
業務を進めるうえで必要な情報が滞りなく伝わることは、組織の生産性を高める基本です。例えば、営業部が持つ顧客の最新情報をマーケティング部に共有できなければ、販促企画の方向性を誤る可能性があります。
部門間の連携をスムーズにするためにも、コミュニケーションの基盤を整える必要があります。
人間関係の構築
社員同士の信頼関係を築くことは、働きやすい職場づくりに欠かせません。人は「誰と働くか」によって仕事の満足度が大きく左右されます。相談しやすい環境があれば、課題を一人で抱え込むことなく早期に解決でき、精神的な安心感も得られます。
特に新入社員や中途入社の社員にとっては、早期に馴染むためのきっかけとしてコミュニケーションの存在が重要です。
組織力の強化
企業の目標を達成するためには、社員が一枚岩となって取り組む姿勢が必要です。そのためには、経営陣からのビジョンや方針が正しく浸透し、現場の声が上層部に届く双方向のやり取りが欠かせません。
社内コミュニケーションを活発にすることで、社員一人ひとりが「自分は組織の一員である」という意識を強く持ち、組織全体の推進力が高まります。
社内コミュニケーションを活性化させることで期待できるメリット
社内コミュニケーションの活性化に取り組む上でまず把握しておきたいのが、社内コミュニケーションを活性化させることで期待できるようになるメリットについて。
社内コミュニケーションを活性化させるとさまざまなメリットが期待できるようになりますが、ここでは定番のメリットと言える主な5つのメリットを紹介していきます。
新しいアイデアが生まれやすくなる
社内コミュニケーションが活性化されると、社員が積極的に発言したり意見を交わしたりするようになります。
その結果生まれやすくなるのが、新しい発想やアイデアです。
いくら優秀な社員でも、一個人としての問題解決能力には限界があります。
問題を解決することができないと顧客からの指示も得られないので、会社の売上に影響してしまいかねません。
社内コミュニケーションが活性化され、さまざまな社員から意見があがるようになったり積極的な議論がおこなわれるようになると、一個人ではとても考えつかないようなアイデアが出てきたりするものです。
チームや部署で定期的に会議をおこなったりミーティングをおこなっているものの毎回発言する人が決まっているという企業にとっては非常に魅力的なメリットだと言えるでしょう。
職場の雰囲気が良くなる
社内のコミュニケーションが活発になると職場の雰囲気も良くなります。
ほとんどコミュニケーションをとらない相手とは仲良くなることができないため、そういった人ばかりが働いている職場はどこかギスギスした雰囲気になってしまいがちです。
一方、社員同士が積極的にコミュニケーションをとる職場は活気が溢れ、雰囲気もよくなります。
積極的にコミュニケーションを図るようになるとちょっとした変化にも気づきやすくなるので、調子の良くない社員や元気のない社員など、ちょっとした変化にも早い段階で気づけるようにもなります。
社員のモチベーションが高まる
コミュニケーションの希薄な職場では楽しく働くことはできません。
楽しく働くことのできない職場だと仕事自体も楽しいと感じられなくなってしまいがちです。
仕事に対するモチベーションは人それぞれですが、職場や仕事が楽しいと感じられなくなるとモチベーションが下がり、仕事中のパフォーマンスにも影響してしまいかねません。
一方、社内のコミュニケーションが活発になると職場が楽しいと感じるようになりますし、職場にいるのが楽しくなると仕事にも興味が湧いたり楽しいと感じたりするようになるため、仕事に対するモチベーションもアップします。
生産性が向上する
社内コミュニケーションが活発になると社員の仕事に対するモチベーションもアップすると紹介してきましたが、それによって期待できるようになるのが生産性の向上です。
仕事に対するモチベーションが高まると、より意欲的に仕事に取り組むようになり、その結果社員一人ひとりの生産性が向上するようになります。
生産性の向上は会社の売上にも直結するため、コミュニケーションの活性化によって期待できるようになる非常に魅力的なメリットだと言えます。
定着率が高まる
社内コミュニケーションが希薄だと仕事や職場に魅力を感じづらくなってしまいがちです。
そうなるとモチベーションを維持できなくなり、最終的に離職してしまう可能性があります。
離職率が高まると社員が育たなくなってしまうため、企業としてのパフォーマンスも低下してしまいかねません。
一方、社内コミュニケーションが活発な会社の場合、仕事にやりがいを感じやすく職場を楽しい場所として認識するようになるため、定着率が高まります。
社内コミュニケーションを活性化させる4つのアイデア
社内コミュニケーションの活性化によって期待できるようになるメリットに魅力を感じるのであれば、実際に活性化に取り組んでみましょう。
社内コミュニケーションを活性化させる4つのアイデアについて解説していきます。
社内イベントを用意する
最近は必要ではないとされることも多い社内イベントですが、社内イベントほど社内コミュニケーションを活性化させるのにうってつけの方法はありません。
自分から積極的にコミュニケーションを取れる人ばかりであれば特にイベントを設ける必要はありませんが、企業で働いているのは必ずしもそういった人ばかりではありません。
社内イベントは、自分から積極的にコミュニケーションを図るのが得意ではない人のために用意するものです。
ただ、社内イベントの存在をよく思っていない人もいるので、そういった人でも楽しいと思ってもらえるイベントや参加したいと思ってもらえるイベントを用意するようにしましょう。
サークルや部活を用意する
社内イベントを用意したとしても参加を躊躇する人はいます。
そういった人のために用意するのがサークルや部活です。
社内イベントへの参加を躊躇している人の中には、興味がわかずに参加を躊躇している人もいます。
そういった人は自分が興味のあるサークルや部活であれば参加してくれる可能性がありますし、自分が好きなことをしている間は積極的にコミュニケーションを図ったりするものです。
どういったサークルや部活を用意するべきかを探るためにも、まずはアンケートを実施するなどして取り組みをスタートさせてみてください。
動画を活用する
近年活用する企業が増えてきている動画は、社内コミュニケーションの活性化に活用することも可能です。
例えば、社内コミュニケーションを活性化させるためのアイデアの一つとして紹介した社内イベントやサークル、部活の様子を撮影して共有するなどの方法で社内広報として活用することができます。
また、リモートワークにも活用可能です。
リモートワークをメールやチャットツールのみで完結させている企業も少なくありませんが、そうなるとどうしてもコミュニケーションが希薄になってしまいます。
一方、ZOOMなどのオンライン会議システムを活用すれば、映像や音声を交えながらコミュニケーションをとれるので、リモートワークがメインの企業でも社内コミュニケーションが希薄になってしまうことはありません。
オフィスや働き方を改革する
社内コミュニケーションは、オフィスや働き方の改革によって活性化させることも可能です。
一般的なオフィスの場合、自分の席が決まっており一日中そこで仕事をおこなうという働き方が基本となっていますが、そうなるとどうしてもコミュニケーションが希薄になってしまいがちです。
そこで注目を集めているのが、固定の席を設けず好きな場所で仕事できる「フリーアドレス制」です。
席を固定しないことで部署の垣根を超えてさまざまな人と関われるようになり、その結果、社員同士のコミュニケーションが活性化します。
まとめ
社内コミュニケーションに課題を感じている企業向けに、社内コミュニケーションを活性化させることで期待できるようになるメリットに触れながら、コミュニケーションを活性化させる方法について紹介してきました。
社内コミュニケーションの活性化にはこれといったデメリットはなく、メリットしかありません。
活性化によって得られるメリットはいずれも大きなものばかりで、課題を感じているのであれば活性化に取り組むべきです。
今回紹介したアイデアは簡単に実現できるものも多いので、取り組みやすそうなものから実践してみてはいかがでしょうか?