この記事は、こんな方におすすめです
- ✅ スクール運営や研修事業でオンラインレッスンを展開したい企業担当者
- ✅ 教育・学習系サービスの動画教材を内製化して効率的に制作したい
- ✅ 社員教育や顧客向け講座を動画化し、安定した運営基盤を構築したい法人
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動画を活用してオンラインレッスンを提供するメリット
オンラインレッスンを始める前にまず知っておきたいのが、教室などリアルな場でレッスンを提供するのではなく、動画を活用してオンラインでレッスンを提供するメリットについて。
オンラインレッスンには、教室でおこなうレッスンにはないメリットが複数あります。
ここでは特に魅力的な2つのメリットについて解説していきます。
時間や場所の制限がなくなる
教室など特定の場所でのレッスンではどうしても時間や場所の制限が生まれてしまいますが、オンラインレッスンにはそういった制限がありません。
レッスンを受講するためのデバイスとインターネットに通信できる環境さえあれば、時間や場所を選ばず、ユーザーの好きな場所・好きなタイミングでレッスンを受けられます。
不労所得としても活用できる
オンラインレッスンには事前に収録した動画をユーザーに視聴してもらう形でおこなうタイプのレッスンもありますが、その形式のレッスンは不労所得になりえる非常に魅力的なビジネスモデルです。
レッスンを視聴してもらわないと収益は発生しないのでユーザーを獲得するための施策は必要になりますが、リアルタイムでのレッスンのように時間に拘束されることはありません。
視聴してくれるユーザーが増えれば増えるほど売上も増えていくため、少ないコンテンツで大きく稼ぐこともできます。
動画を活用してオンラインレッスンを提供するデメリット
実際に動画を活用したオンラインレッスンを始める場合、メリットとあわせて確認しておきたいのがデメリットについてです。
動画を活用したオンラインレッスンにはメリットもありますが、気をつけなくてはならないデメリットや懸念点もあります。
特に注意する必要があるのが、辞めやすさについてです。
オンラインレッスンは教室に通う必要がありませんし、講師と実際に会ってレッスンを受けるわけではないため気軽に始められるという強みがあります。
しかし、気軽に始められる分、辞めるのも簡単なので、満足度を高めるなどユーザーを辞めさせないための工夫が必要になります。
オンラインレッスンの販売方法
オンラインレッスンを始めるのであれば販売方法も把握しておかなくてはいけません。
オンラインレッスンの販売方法はいくつかあり、それぞれにメリット・デメリットがあるため、メリット・デメリットを理解した上でどの方法でレッスンを提供していくか考えなくてはいけません。
ここでは、定番と言える3つの販売方法を紹介していきます。
ZoomやSkypeなどのオンライン会議・ビデオ通話システム
オンラインレッスンの形式には、ユーザーと時間を合わせてリアルタイムでレッスンをおこなう形式と事前に収録した動画を視聴してもらう形式があります。
リアルタイムでレッスンをおこなう形式のオンラインレッスンは、ZoomやSkypeなどのオンライン会議システムやビジオ通話のシステムを用いてレッスンを提要するのが一般的です。
この形式のオンラインレッスンでは、ユーザーとコミュニケーションを図りながらレッスンを提供でき、質問があればその場で回答できます。
ただ、レッスン中は時間的な拘束が生じてしまうので、大きく稼ぎたい場合は多人数相手にレッスンをおこなうなどの工夫が必要になります。
YouTubeのメンバーシップ
事前に収録した動画をサブスクリプションの形式で販売したいのであれば、YouTubeのメンバーシップがおすすめです。
YouTubeのメンバーシップは月額制のサービスで、加入すると会員限定のコンテンツが制限なしに視聴できるようになります。
手数料は差し引かれますが、システムを利用するのに料金が発生するわけではないので、サブスクリプション形式でのオンラインレッスンを始めるのに最適です。
Udemy
事前に制作した動画をサブスクリプションではなく買い切りの形で提供したいと考えている方におすすめなのが「Udemy」です。
Udemyは誰でもコンテンツを販売できるプラットフォームで、世界中で利用されています。
非常に有名なシステムということもあってシステムが使いやすく安定しているので、買い切りの形式でオンラインレッスン動画を販売するのに最適な方法だと言えるでしょう。
オンラインレッスンを成功させるためのポイント
オンラインレッスンを成功させる上で押さえておきたいのが、オンラインレッスンを成功させるためのポイントについてです。
いくら需要が高まってきているとはいえ、始めるだけで成功するほどオンラインレッスンは甘いものではありません。
特に意識したい4つのポイントについて解説していきます。
配信環境にこだわる
ZoomやSkypeを活用してリアルタイムでオンラインレッスンをおこなう場合、なるべく配信環境を整えた状態でおこなわなくてはいけません。
安くて画質の悪いWebカメラや音声の聞き取りにくい安物のマイクでレッスンをおこなってしまうと、レッスンに対する満足度が低下し、次のレッスンの受講につながらない可能性があります。
リアルタイムでレッスンをおこなうときに特に重要になるのが通信環境で、インターネットへの接続が安定しておこなえない通信環境では、レッスンが中断してしまうなどのトラブルが発生し、クレームにつながってしまいかねませんので注意しましょう。
撮影機材にこだわる
事前に動画を収録して配信する形でオンラインレッスンを提供する場合は撮影環境を整えるようにしましょう。
高画質な映像の方がユーザーの満足度が上がるので、一眼レフカメラやビデオカメラを購入し、それらの機材で撮影するようにしましょう。
また、音声も重要になるので、撮影に適したマイクも忘れずに導入するようにしてください。
収録した動画を配信する場合、見やすく編集されているかどうかも重要になるので、編集ソフトやツールを活用して見やすく編集した上で配信するようにしてください。
コンテンツを充実させる
用意した動画をユーザーに視聴してもらう形でレッスンを提供する場合、満足度を高めるにはコンテンツが充実しているかどうかがとても重要になります。
YouTubeのメンバーシップなど、サブスクリプション形式でのレッスンであればなおさらです。
サブスクリプション形式のオンラインレッスンは定額で制限なくレッスンを視聴できるのがメリットなので、コンテンツが充実していないとユーザーは継続して利用してくれません。
徐々にコンテンツを充実させることもできますが、視聴できるレッスンが1~2本だと物足りないので、サービスをリリースする時点で最低でも10本ほどは用意しておくようにしましょう。
システムへの投資をケチらない
ユーザーと一対一でリアルタイムにレッスンを提供する形式の場合、ZoomやSkypeなど無料のツールが充実しているのでわざわざ有料のツールを用いる必要はありません。
一方、事前に収録したコンテンツを視聴してもらう形式のオンラインレッスンの場合、YouTubeを利用するにしてもUdemyを利用するにしても手数料を徴収されてしまいます。
手数料がかからないシステムを活用すればシステム分も利益を得ることができるためついそういった無料のシステムを選んでしまいがちですが、システムへの投資はケチるべきではありません。
無料のシステムはYouTubeやUdemyほど優れていませんし、システム自体も安定していません。
そのため、お金を払ったのにレッスン動画を視聴できないなどのトラブルにつながってしまう可能性があります。
手数料がかからなかったり安かったりすることも大切ですが、それ以上に安定しているかどうかが重要になるので、システムへの投資はケチらず、なるべく安定した信頼性の高いものを利用するようにしましょう。
魅力的なオンラインレッスンを提供するコツ
魅力的なオンラインレッスンを提供するためには、単に知識を伝えるだけでなく「わかりやすく」「参加しやすく」「人間味を感じられる」要素を取り入れることが欠かせません。
ここでは、魅力的なオンラインレッスンを提供するコツを解説していきます。
レッスン構成をシンプルかつ体系的にする
オンラインレッスンは受講者が自宅や移動中に視聴するケースも多く、集中力が続きにくい環境で再生されることを前提に設計する必要があります。1回の動画は10〜20分程度で区切り、テーマごとにチャプターを分けると効果的です。
また、レッスン全体の流れを「導入→本編→まとめ」という分かりやすい構成にすることで、受講者が学習進度を把握しやすくなります。
体系的に積み上げていくカリキュラムを設計することで、学びの定着率が向上し、継続的な受講につながります。
インタラクティブ性を取り入れる
オンラインレッスンの課題は「一方通行になりやすい」という点です。この弱点を補うには、受講者が能動的に参加できる仕組みを組み込むことが大切です。
例えば、動画の途中に小テストやアンケートを差し込む、チャットやコメント機能を活用して質問を受け付けるなどが挙げられます。
録画配信の場合も、受講後に提出課題やワークを設定し、講師がフィードバックを返す仕組みを作ると「学んだ内容を実践できる」体験が加わり、学習意欲の向上につながります。
視覚的にわかりやすい教材を用意する
動画はテキスト教材以上に「視覚的な分かりやすさ」が重要です。単に講師が話す映像を流すだけでは飽きやすく、内容も記憶に残りにくくなります。
要点をスライドにまとめて表示する、図解やアニメーションを差し込むといった工夫を取り入れることで理解度が高まります。
さらに、複雑な操作や実技系のレッスンでは「手元のアップ映像」「画面キャプチャ」「ステップごとのテロップ」を組み合わせると効果的です。
講師の個性や人柄を前面に出す
オンラインレッスンでは「誰が教えているか」も受講者が継続を決める大きな要因になります。単なる知識提供にとどまらず、講師自身の経験談や失敗談を交えて語ることで、受講者に親近感を与えられます。
特に、カメラ越しでも笑顔や身振り手振りを意識するだけで印象は大きく変わります。
また、講師のキャラクターを打ち出すことで「この人から学びたい」という理由が生まれ、他のレッスンとの差別化につながります。
企業が社員講師を起用する場合でも、堅苦しい雰囲気ではなく、親しみやすさや誠実さを意識することでファンを獲得できます。
まとめ
これからオンラインレッスンの事業を始めてみたいと考えている方向けに、動画を活用したオンラインレッスンについて詳しく紹介してきました。
オンラインレッスンにはオンラインレッスンならではのデメリットもありますが、逆にオンラインレッスンならではのメリットもありますし、何より需要が高まってきていることを考えると今が参入する絶好のタイミングだと言えるでしょう。
今回紹介させてもらったポイントを意識しながら取り組むようにしてもらえれば何かしらの成果は得られるはずなので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?