この記事は、こんな方におすすめです
- ✅ 飲食店や食品メーカーで商品・メニューの魅力を効果的に伝えたい
- ✅ グルメ動画を活用して集客やブランド価値を高めたい
- ✅ 動画制作を外注せず、社内で効率的に運用したい
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グルメ動画を活用するメリット
グルメ動画は「視覚と聴覚で食の魅力を伝えられる」という強みを持ち、さまざまなビジネスシーンで活用されています。ここでは、グルメ動画を活用するメリットを紹介します。
美味しさを直感的に伝えられる
食べ物の最大の魅力は「味」ですが、味そのものは映像で直接伝えることはできません。
そこで重要になるのが、見た瞬間に美味しそうと感じさせる映像表現です。調理中の音、湯気や油のはじけるシーン、料理の断面などを盛り込むことで、視聴者に食欲を喚起させることができます。
特にSNSでは、数秒の映像だけで「食べたい」と思わせる力を持っているため、飲食店や食品メーカーにとって強力なPR手段となります。
記憶に残りやすく購買意欲につながる
テキストや写真だけの情報は流れやすいのに対し、動画はストーリー性を持たせやすく、記憶に残りやすいのが特徴です。
例えば「家庭で簡単に作れるレシピ動画」や「シェフが調理する姿を間近で見られる動画」は、ただ美味しそうに見えるだけでなく、実際に試してみたいという気持ちを引き出します。
これにより、動画視聴から購入・来店といった行動への移行を自然に促すことが可能です。
ブランド価値や店舗の世界観を表現できる
飲食店や食品ブランドにとって、単に「美味しい」だけでは競合との差別化が難しい時代になっています。
動画を活用すれば、料理だけでなく店舗の雰囲気やこだわり、スタッフの人柄といった要素を映像に織り込み、ブランド全体の世界観を伝えることが可能です。
例えば高級感を演出したいなら落ち着いた照明やスロー映像、アットホームさを伝えたいなら自然な接客シーンなどを盛り込むことで、視聴者に「ここで食べたい」と思わせることができます。
長期的なファンづくりにつながる
グルメ動画は一度見て終わりではなく、シリーズ化や定期配信によって長期的なファンを育てることができます。
料理レシピや食べ歩き動画を継続的に投稿すれば、視聴者は次回作を楽しみに待つようになり、結果的に店舗やブランドへのロイヤリティが高まります。
また、動画を通して「料理の作り方」「食材の知識」「食べ方の提案」など役立つ情報を発信すれば、単なる宣伝ではなく信頼される情報源としてのポジションを確立できます。
グルメ動画の活用法いろいろ
動画について考える前に、まずは食べ物に関わるテーマがどのくらいあるのか、代表的なものを挙げてみましょう。
・グルメな飲食店の紹介
・料理レシピの紹介
・献立の紹介
・食べ歩き
・販売用食品の紹介
・ダイエット法の紹介
・食品関連グッズの紹介
・食品用家電の紹介
インターネットを検索すると、他にもいろいろな動画が見つかりますが、その中でずば抜けて多いのが、いわゆるレシピ動画です。それに次ぐのが飲食店の紹介や食べ歩き、そして市販の食品PR動画になるでしょう。
味の伝わらない動画で美味しさを伝えることは、考えてみると非常に不思議なことです。
ではグルメ動画を制作する時には、どのようなポイントに注意して食品の魅力をアピールするのでしょうか。いくつかのパターンに分けて検証してみましょう。
グルメ料理そのものを見せる
最初に、料理そのものが主役になるレシピ動画からチェックします。もともと料理に興味がある視聴者が対象になるので、ファンを作りやすいというメリットがあります。
動画制作のポイント
グルメ動画は、かなり自由にアレンジできます。主な目的は料理のレシピを知ることなので、いかに分かりやすく調理方法を解説するかがポイントになるでしょう。
YouTubeには、料理研究家や料理好きが画面に登場して、解説を加えながら調理を進行するタイプや、手元だけに集中して調理のポイントだけを見せるタイプなどがあり、いずれも工夫をこらして見ている人を飽きさせないつくりになっています。
動画を見れば誰でも同じように作れることも、重要なポイントかもしれません。
動画活用のポイント
参考サイト:macaroni「玉ねぎレシピ集」

およそ110万人というチャンネル登録者数を誇るこの動画は、非常にテンポよく次々にレシピを紹介しています。料理の詳細はいずれにしても、手元だけを時短映像で見せながら、要所はしっかりと確認できるように工夫しています。
調理する人物は手元だけしか映さず、食べるシーンもありません。しかし、調理に必要な材料の分量も分かり、手順も直感的に理解できるように構成されています。
アップテンポなBGMも効果を発揮して、これなら動画を見ながら真似してみようという気分になるでしょう。このようにシリーズ化してファンを増やすというやり方は、グルメの動画活用として最も成功しやすいパターンとも言えます。
グルメなお店を紹介する
グルメ動画の王道とも言える、お店紹介と食べ歩きでは、お客さんとしての視点から動画に仕立てることが一般的です。特別な目的がない視聴者でも、興味を持ってもらえるのがグルメ動画の強みです。
動画制作のポイント
飲食店のPRでは、お店のシェフが進行役になるパターンや、お客さんがみずから体験するパターンなど、テレビで多く見られるような動画活用が主流です。
行ってみたい、と思わせるためには、とにかく料理を美味しそうに見せることと、お店の雰囲気に好印象を持ってもらうことが大切です。
もう1つの重要なポイントは、視聴者が疑似体験できることです。動画の出演者がグルメを紹介する場合、スムーズに共感できて自分がその場で食べているような気分になれることが、ファン(お客さん)をつかむための必須条件だと言えます。
YouTubeで食べ歩きの動画が圧倒的に多いのはこの理由からでしょう。
動画活用のポイント
参考サイト:しやごちゃんねる「築地で食べ歩き」

この動画はユーチューバーが配信しているシリーズものですが、最も共感を呼びやすい若い女性が体験レポートすることで、客観的に美味しさが伝わり、見ている側は早く自分も食べてみたいと思うはずです。
過剰な演出もなく、自然にお店や食べ物のPRをしている点も好印象です。
お店や商品などをアピールしたい時には、このように多くのファンを持つユーチューバーに協力してもらうことも、動画活用の1つの方法かもしれません。
そしてお客さんをつかむためには、女性にウケる動画づくりを心がけることも重要なポイントとなります。
グルメな食品をPRする
自社の食品をPRする時にも、視覚と聴覚に訴えるグルメ動画が大いに効果を発揮します。
テレビCMでは、短い時間で商品のイメージを伝えることしかできませんが、インターネットでの動画活用なら多様な手法で商品の魅力をアピールできます。
動画制作のポイント
市販されている食品を動画で紹介する場合には、食べ方や調理方法など、誰でもその通りに真似できるような動画に仕上げることがポイントです。
また、PRするテーマを絞って、できる限り視聴者にメッセージが伝わる内容にすることも重要です。
食品の種類は非常に多いことから、動画の作成パターンもさまざまなケースが考えられます。ただし、動画活用の目的は食品を美味しく見せることと、商品として購入してもらうことです。
レシピ紹介動画のように詳細な手順を見せたり、過度な演出を加えたりしない方がよいかもしれません。
動画活用のポイント
参考サイト:ハウスcookingチャンネル「基本のカレーの作り方」

老舗のカレー・メーカーが配信するこの動画では、同社のルーを使ったカレーの作り方を、まさに教科書通りに紹介しています。
カップラーメンが、お湯を入れて3分待てばデフォルトの味になるように、このカレーも説明書き通りに作れば美味しく仕上がることを証明しているのです。
流れとしては手元のアップを映すだけですが、重要なタイミングでさりげなく美味しく仕上げるポイントを説明しています。
他にも商品バリエーションに合わせて動画もシリーズ化されていて、カレーを食べたい時にこれらの動画を見れば、自然にそのメーカーの商品を選んでしまうのではないでしょうか。
その他のグルメ動画と活用のポイント
グルメとは、食に関わるすべてのシーンで使える言葉です。ここまででは、すぐに食べられる料理や食材の動画活用について見てきましたが、素材そのものの魅力を伝えることも、グルメ動画の重要な役割と言えるでしょう。
このようにグルメに関する動画活用のポイントは、真実を伝えることが最も重要なのかもしれません。
どれだけ工夫をこらしても、動画で味を伝えることはできません。動画にできることは、視聴者が実際にその食べ物を食べる瞬間をイメージさせることです。
食には無限とも言えるバリエーションがあるように、グルメ動画にもメッセージを伝える方法はいろいろあります。
しかし命の源である食を扱うということは、動画によって食に対する安心感を高めることでもあります。それによって動画のファンを増やすことが、グルメ動画を活用する最大のポイントでしょう。