この記事は、こんな方におすすめです
- ✅ 美術館や画廊、アート販売企業として作品の魅力を映像で伝えたい法人
- ✅ 展示会・常設展の集客力を高めるために動画を活用したい担当者
- ✅ ブランド価値や世界観を崩さず、社内で動画を効率的に制作・更新したい企業
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美術品を取り扱っている店舗や企業、美術館が動画を活用すべき理由
美術品は視覚に訴える力が非常に強い商材のため、動画の活用は欠かせない手段となりつつあります。ここでは、美術品を取り扱っている店舗や企業、美術館が動画を活用すべき理由について解説していきます。
美術品の魅力を最大限に引き出せる
絵画や彫刻、工芸品などの美術品は、質感や色彩、立体感が大きな魅力です。しかし、それらを写真や文章だけで伝えるには限界があります。
動画であれば、光の当たり方や角度の違いによって変化する表情を映し出すことができ、実際に目の前で作品を鑑賞しているような臨場感を再現できます。
また、ズームやパンといった映像表現を用いることで、細部の筆遣いや素材の質感を強調できるのも大きなメリットです。観る人が作品の奥行きや作家の意図をより深く感じ取れるようになるため、作品への興味や購入意欲の向上につながります。
来館や購入の意思決定を後押しできる
美術館や画廊を訪れるかどうかを迷っている人にとって、展示内容が具体的に分からない状態では足を運ぶ動機が弱くなってしまいます。
そこで効果を発揮するのが展覧会や作品紹介の動画です。動画を通じて、どのような作品が展示されているのか、見どころはどこにあるのかを事前に伝えることで、観覧のハードルを下げられます。
さらに、レンタルや販売をおこなっている場合には、利用の流れやサービス内容を動画で説明すれば、安心感を与えて契約や購入につなげやすくなります。
動画は「一度体験してみたい」という気持ちを高め、来館や購入の意思決定を後押しする強力なツールになるのです。
デジタル時代の情報発信に適している
現代の情報収集手段として大きな割合を占めているのがSNSやYouTubeといった動画配信プラットフォームです。
美術品の魅力を短い動画で効果的に伝えることができれば、SNS上でシェアされやすく、拡散による宣伝効果も期待できます。
また、公式チャンネルを立ち上げて継続的に動画を配信すれば、ファンの獲得やブランドイメージの向上につながり、長期的な集客基盤を築くことができます。デジタル化が進む中で、動画は最も相性の良い発信手段といえるでしょう。
作家や施設のストーリーを伝えられる
美術品そのものの魅力だけでなく、作品が生まれるまでの背景や作家の想いを伝えることも重要です。
動画を活用すれば、作家へのインタビューや制作風景を映し出すことで、作品に込められたストーリーをよりリアルに届けることができます。
また、美術館や画廊の場合は、建物の歴史や施設の雰囲気を映像で紹介することで、訪れる前から「ここに行ってみたい」という期待感を高めることができます。
物語性を伴う情報発信は、単なる紹介以上の説得力を持ち、ファンの獲得やリピーター育成につながります。
美術品を取り扱っている店舗や企業、美術館におすすめの動画活用法6選
美術品を取り扱っている店舗や企業、美術館が取り入れられる動画にはさまざまな活用法がありますが、結果を求めるのであれば、成果の出やすい方法で動画の活用に取り組むべきです。
ここでは、特に成果の出やすい7つの活用法に絞って紹介していきます。
店舗・会社・美術館の紹介動画
美術品を取り扱っている店舗や企業、美術館が動画の活用に取り組む上でまず用意しておきたいのが、店舗や会社、美術館の紹介動画です。
店舗や会社、美術館の紹介動画は最も重要な動画で、動画の活用に取り組む上で欠かせない動画となっているので、まずはこちらの動画の制作に取り組むようにしてください。
美術品の紹介や作家の紹介などは別で動画を制作するので、こちらの動画では細かく言及する必要はありません。
短いもので1分、長いものでも3~5分程度にまとめ、「どういった店舗や企業、美術館なのか」をコンパクトに伝えられる動画を制作するようにしましょう。
取り扱っている作品の紹介動画
店舗や美術館に足を運んでくれる美術品が好きな方の中には、
・どういった作品が取り扱われているか
・どういった作品が展示されているか
を元に、店舗や美術館に足を運ぶか決めるタイプのユーザーもいます。
好きな作品や気になる作品が取り扱われているのであれば足を運んでみたいと考えているわけです。
作品の紹介動画はそういった方へのアプローチに役立ちます。
仮にそのユーザーが求めている作品でなかったとしても、動画で魅力的に紹介することができれば来訪を促すことも可能です。
どういった作品が取り扱われているのかがわからない状態だと来訪を促しづらくなってしまうので、取り扱っている作品の紹介動画も積極的に制作するようにしましょう。
取り扱っている作家の紹介動画
美術品が好きな方や興味を持っている方の中には、特定の作品ではなく作家が好き・興味があるという人もたくさんいます。
取り扱っている作家がわからない状態だとそういった方はもちろん、単純に美術品に触れたいと考えている方にも興味を持ってもらいづらくなるので、取り扱っている作家を紹介する動画も、なるべく用意しておきたい動画だと言えるでしょう。
取り扱っている作家をまとめて紹介する動画はもちろん、個別に紹介する動画を制作してみてもおもしろいかもしれません。
施設の紹介動画
美術館が取り入れたいのが、施設の紹介動画です。
施設の紹介動画を用意しておくと、どういった設備が整っているかを動画で伝えられるようになり、興味を持っている方に対して来訪を促すことができます。
例えば、カフェやレストランなどの施設が整っているのであれば、そういった施設を紹介する動画を用意することでカップルやファミリー層へのアプローチも可能になるので、美術館は施設の紹介動画を積極的に取り入れるようにしましょう。
サービスの紹介動画
美術品関連のサービスを紹介している企業が積極的に活用したいのが、サービスの紹介動画です。
例えば、最近は美術品のレンタルサービスが流行っていますが、美術品のレンタルに興味を持っている方にサービスを利用してもらうにはシステムを理解してもらわなくてはいけません。
そこでぜひ活用したいのがサービスの紹介動画です。
動画は音声や映像、テロップなどさまざまな表現方法を交えながらサービスの紹介をおこなえるので、サービスの内容をより理解してもらいやすいという強みがあります。
サービスのシステムや中身、魅力を伝えられる動画を用意できればユーザーの獲得につながる可能性が高いので、なるべく用意しておくようにしましょう。
展覧会の紹介動画
美術品を販売している画廊などの店舗や美術館では定期的に展覧会がおこなわれますが、展覧会はより多くのユーザーに足を運んでもらえる絶好の機会になるので、展覧会を開催する場合は紹介動画を制作し、積極的にアピールするべきです。
すでに開催されている展覧会の紹介動画や直近で開催される予定の展覧会の紹介動画はもちろん、今後開催予定の展覧会をまとめて紹介する動画を制作して公開するのもおすすめです。
おすすめの作品や滅多に見られない作品などを動画内で積極的に紹介し、ユーザーの興味関心を刺激する動画を用意しましょう。
動画を活用している美術関連の店舗や企業、美術館の事例
美術品を取り扱っている店舗や企業、美術館が実際に動画の活用に取り組む際に参考にしたいのが、すでに動画を活用している店舗や企業、美術館の事例です。
動画を取り入れているすべての店舗や企業、美術館が成果をあげているわけではありませんが、成功事例はもちろん失敗事例からも学べることはたくさんあるので、積極的にチェックし、取り入れられそうな点は取り入れるべきだと言えます。
ここでは、特に参考になりそうな事例を3つ紹介していきます。
山梨県立美術館

山梨県の置県100年を記念して設立された、山梨県立美術館。
山梨県美術館はYouTubeに公式のチャンネルを開設し、さまざまな動画を公開しています。
こちらの動画はそのYouTubeチャンネルにアップされている動画の一つで、美術館の紹介動画です。
美術館の歴史から、展示作品、美術館のフロア案内まで詳しく紹介されている動画で、この動画だけで山梨県美術館の基本的な情報を網羅できる動画となってなっています。
美術館の紹介や展示作品の紹介、施設の紹介など、それぞれ個別に動画を制作するリソースを確保しづらい美術館が参考にしたい事例の一つです。
京都国立近代美術館

京都市の左京区にある美術館、京都国立近代美術館。
京都国立近代美術館もYouTubeに動画をアップするなどして動画を積極的に活用している美術館の一つです。
こちらの動画は、小学6年生のお子さんに撮影してもらった動画を「子どもの目でみた展覧会」というテーマで動画化して公開している、非常におもしろい試みの動画です。
当時新型コロナウイルスの影響によって開催が延期され続けていた展覧会を少しでも楽しんでもらおうとおこなわれた試みで、実際に展覧会を見て回っている雰囲気を味わえる動画となっています。
銀座柳画廊

銀座に店舗を構える銀座柳画廊。
銀座柳画廊のYouTubeチャンネルでは、作家の紹介動画や展覧会の紹介動画、作品の紹介動画などが多数アップされています。
こちらの動画は展覧会の紹介動画で、作家にインタビューしながら展覧会の見どころなどを紹介しています。
作家自身が展覧会の魅力や作品の魅力を語ると、より視聴者の興味関心を引きやすくなり、来訪を促せるようになるので、展覧会や作家、作品の紹介動画を制作するときにはぜひ参考にしたい事例だと言えるでしょう。
まとめ
実際に動画を活用している店舗や企業、美術館の事例に触れながら、おすすめの動画の活用法について紹介してきました。
数千人のチャンネル登録者を獲得している美術館や数千回再生されている動画がいくつもあることからもわかる通り、美術品関連の動画の需要は非常に高く、関心を持っている人が多いと言えます。
そういったユーザーのニーズに応えるためにも、美術品を取り扱っている店舗や企業、美術館は積極的に動画の活用に取り組むべきです。
今回紹介した事例や活用法を参考にしながら、取り入れられそうな方法で動画の活用に取り組んでみてはいかがでしょうか?