QRコードとは?
QRコードとは、1994年に現在のデンソーウェーブ社が開発した2次元コードのことです。Quick Responseの頭文字をとった名称で、その名の通り「素早く読み取り反応する」という意味が込められています。
従来のバーコードは縦棒(1方向)になっており、保存できる情報は数字のみで13文字程度です。
一方で、QRコードは平面型でドット模様の2次元バーコードとなっており、数字だけでなく、アルファベット・日本語の漢字・ひらがなを保存できます。
そのため、バーコードに比べて多くのデータを記録できるとともに、読み取りエラーの低減を実現しました。
QRコードへ動画を埋め込むメリット
QRコードへ動画を埋め込むメリットとはどんなことでしょうか。ここでは、そのメリットを5つご紹介します。
【メリット1】動画を視聴してもらうのが簡単
内容を確認するために必要な動作は、QRコードリーダーで読み込むだけなのでとても簡単です。そのため、URLを入力したりWEB検索して視聴してもらう時と比べて、圧倒的に見てもらえる確率が上がります。
また、QRコードは印刷して、見てもらいたい相手に直接渡すことができます。資料に印刷して載せたり、画像データとして送ることも可能です。画像を拡大縮小などして編集しても使用できるので大変便利です。
そうすることで、見てもらいたい相手にピンポイントでアプローチすることができます。
【メリット2】必要情報以外開示しなくて済む
QRコードは、実際に読み込んで初めて、どのような内容が収納されているのかがわかります。そのため、見てもらいたい人以外には内容を知られたくない場合にも活用できます。
もちろん、メールアドレスや連絡先などの開示も不要で、自分が見てもらいたい情報を見てもらいたい相手にだけ伝えることが可能です。
【メリット3】アクセス解析に活用できる
QRコードに保存されたURLへアクセスしたかどうか調べれば、ユーザーの嗜好分析ができます。どのようなユーザーが視聴したか等を調べれば、マーケテイングやオウンドメディアの向上に役立てることができます。
【メリット4】印刷して使用できる
QRコードには印刷して配布できるという強みもあります。そのQRコードならではの強みと動画の強みを組み合わせることで、より動画を効果的に活用することができます。
代表的な活用方法が、名刺やパンフレットへの印刷です。自己紹介用の名刺や、サービス・商品紹介に用いられるパンフレットには、掲載できる情報が限られており、伝えたいことが伝わりづらいというデメリットがあります。
そのデメリットを払拭してくれるのがQRコードです。名刺やパンフレットに動画を埋め込んだQRコードを印刷しておけば、QRコードを通してより効果的にアピールできるようになります。
名刺やパンフレットを受け取った人は手があいたときに見返すことが多い傾向にありますが、QRコードを印刷しておくことで相手の好きなタイミングで動画をチェックしてもらえますし、QRコードはインパクトが強く興味をそそるので、見てもらえる可能性も高くなります。
動画をQRコードにする方法
この項では、動画をQRコードにする方法をご紹介します。
動画のURLを作る
それぞれのアップロード先に動画をアップロードしてURLを取得する方法は以下のとおりです。
YouTube
・YouTubeのチャンネルを開設する
・チャンネルの管理画面にアクセスする
・動画をアップロードする
・動画を公開し、URLをコピーする
Googleドライブ
・動画をグーグルドライブにアップロードする
・リンクを作成したい動画を選択する
・メニューの「共有」を選択する
・リンクのアイコンをクリックしてURLをコピーする
Googleフォト
・Googleフォトに動画をアップロードする
・リンクを作成したい動画を選択する
・動画上で右クリック
・「動画のアドレスをコピー」をクリックしてURLをコピーする
iCloud
・iCloudに動画をアップロードする
・URLを取得したい動画を選択する
・ユーザーアイコンをクリックする
・「公開Webサイト」の項目にチェックを入れる
・表示されるURLをコピーする
QRコードを作る
URLを取得したら、QRコードの作成ができます。QRコードは、オンラインサイトにて無料で作成できます。URLを入力する箇所があるので、動画のURLを貼り付ければ簡単に作成が完了します。
例えば、以下のようなサイトで作成ができますので、参考にしてみてください。
・QRのススメ
https://qr.quel.jp/
・クルクルmanager
https://m.qrqrq.com/
・CMAN
https://www.cman.jp/QRcode/
作った動画のQRコードの使い道・活用
作った動画の入ったQRコードは、どのようなシーンで使うことができるのでしょうか。ここでは、QRコードの使い道や活用法を3つご紹介します。
【その1】メッセージカードに載せる
QRコードは、印刷して使用することもできるので、誕生日や記念日にプレゼントするメッセージカード等に添えることができます。
文字だけでは伝えきれない気持ちも、動画で伝えればより相手に届くかもしれません。もちろんアクセスするのも簡単なので視聴がし易いのも便利です。
このように動画をQRコードにすれば、メッセ―ジカードで文字と映像の両方を相手に伝えることができます。
【その2】名刺やショップカードに載せる
メッセージカードだけでなく、名刺やショップカードにもQRコードを使用することができます。特に、動画クリエイターの場合などは、自分をアピールする絶好の場となります。
ポートフォリオや、作成した作品などをまとめた動画をQRコードにしておけば、簡単にアクセスしてもらえるので便利です。アクセスが簡単なので、URLを載せる場合よりも見てもらえる割合は増加するはずです。
また、何人が視聴したかも調べることができるので、どのような動画が好まれるのか調べることもできます。
【その3】デジタルメモとして使う
大容量のデータを保存できる事を活かして、QRコードはデジタルメモとしても利用できます。動画だけでなく写真やテキスト、連絡先も保存ができます。
そのため、撮影した大量の写真をまとめて保存したり、講義や研修でとったメモを整理するのにも使えます。さらにQRコードは印刷ができるので、手帳やノートに貼って情報整理に活用でき便利です。
【その4】手紙に載せる
紙媒体に印刷して活用することもできるQRコードは手紙との相性も抜群です。
手紙に書ききれないことをQRコードに埋め込んだ動画で伝えるのもアリですし、文字だけでなく動画を通して思いや気持ちを伝えることでより伝わりやすくもなります。
この活用法は、個人間はもちろん、企業と顧客という立場で活用することも可能です。
例えば、ひいきにしてくれているお客さんにDMを送って再来店を促している企業は多いかと思いますが、そのDMにQRコードを印刷して動画でPRできるようにするだけで競合他社との差別化につながります。
また、文字や画像だけでなく映像を通してアプローチすることでお客さんのテンションをより高められるようにもなり、再来店につながりやすくもなります。インパクトが強く、お客さんの興味をそそる点もQRコードの強みです。
通常であれば中身を確認してもらえずに処分されるDMも、「このQRコードなんだろう…?」と興味をもってもらい、目を通してもらえる可能性が高くなるので、より高い効果を発揮してくれる可能性があります。
動画のQRコードを使用するときの注意点
QRコードは簡単に作成でき、様々な用途に使用できますが、いくつか注意点があります。動画をQRコード化する際に、注意するべき点を2つあげました。
【注意点1】読み取りができるか
スマホで読み込む際に、コードが書けていたり汚れていたりすると、アクセスエラーになってしまう可能性があります。特に印刷をしてQRコードを配布したりする際には、読み取チェックをしておいた方が無難です。
【注意点2】一度作成したQRコードはずっと残る
印刷して配布したQRコードは、ずっと相手の手元に残ります。もし動画を削除してしまったり、アップロード先のURLが変わってしまったりしても、QRコード自体を変更することはできません。
そのため、アクセスしても何も見ることのできないQRコードだけ、渡したままの状態になってしまう可能性があるので注意が必要です。
【注意点3】動画が削除されたら使えなくなる
先述したとおり、QRコードはURL情報を記録するためのシステムです。あくまでURL情報を記録するためのものであって、動画情報を直接埋め込めるわけではありません。
そのため、QRコードで動画を共有する際は動画をYouTubeやiCloudなどにアップロードしてURL化するという手順が必要になるわけですが、ここで注意しなくてはならないのが、動画が削除されるとQRコードも機能しなくなってしまうという点についてです。
例えば、YouTubeにアップした動画が削除されてしまった場合、その動画はYouTube上に存在しないことになり、URLも無効になります。その場合、QRコードに記録されたURLにアクセスしても動画が表示されることはありません。
動画が削除されたことによってURLが無効になると大きな機会損失につながる可能性があるので、動画の削除は慎重におこなう必要があります。
まとめ
この記事では、QRコードの基礎知識から、動画をQRコードに埋め込む方法や作成時の注意点などを詳しく解説しました。
QRコードに埋め込むことで、とても簡単に動画を見てもらうことが可能です。プライベートでもビジネスでも多様な場面で活用できます。注意点も参考にしながら、QRコードを活用してみてください。