動画のトリミングとは?
動画のトリミングとは、動画内の不要な部分をカットしたり、前後の切れ目なくつなげたりする作業のことです。
通常、撮影した動画はそのまますべてのシーンを使うわけでなく、必要に応じてトリミングをします。
例えば、人物の会話のシーンなどで、不必要に沈黙が続いてしまったとか、「あー」とか「えー」とか言うセリフが入ってしまったとします。そのままにしておくと見ていてテンポが悪くなってしまいます。
そんな時に、テンポの悪い部分をカットして繋ぎなおすことで、みやすく歯切れのよい動画になるのです。
皆さんにもなじみのある、はじめしゃちょーやヒカキンの動画などでも、セリフのシーンが適度にカットされています。そのため見ていてテンポの良い、歯切れのよいカットになっているのです。
スマートフォン(iphone)で動画をトリミングする方法
スマートフォン(iPhone)で動画をトリミングするには、デフォルトで搭載されている「写真」アプリで行うことができます。以下、スマートフォン(iphone)で動画をトリミングする手順を説明します。
1.写真アプリを起動し、「ビデオアルバム」などからトリミングしたいビデオ・動画を選択する。
2.動画を表示したら「編集」ボタンをタップする。
編集ボタンをタップすればトリミングができる状態になります。
トリミングをする時には、普段動画を視聴する画面を表示します。そうすると、画面下部に動画の内容が小さくなって表示されています。
表示部分をフレームビューアといい、そこを操作するとトリミングが可能です。表示画面の両端に、マーカーが表示されますのでその部分を動かすことで、好みの長さにトリミングができます。トリミングが完了したら、保存ボタンをクリックします。
元の動画を残さないでトリミングをする場合は「ビデオを保存」、元の動画はそのままで残したい場合は「ビデオを新規クリップとして保存」を選択します。
このように、特に他に編集をしないで簡単にトリミングをするにはこの操作で可能です。
パソコン(Windows)で動画をトリミングする方法
パソコン(Windows)で動画をトリミングするには、デフォルトで搭載されている「Windowsフォト」で行うことができます。以下、パソコン(Windows)で動画をトリミングする手順を説明します。
1.Windowsフォトを起動し、「編集と作成」タブでトリミングを選択する。
2.動画の最初と最後をカットするトリミングをしたい場合には、切り出したい動画の始点と終点を選択する。
3.名前を付けて保存をすれば完了。
Windowsフォトでは動画の最初と最後をカットするトリミング以外にも、動画の途中をカットするトリミングも可能です。その場合は、ビデオエディターで編集を行います。
Windowsフォトのビデオエディターを選択し、新しいビデオの作成をします。編集したい動画を「プロジェクトライブラリ」に追加し、「ストーリーボード」に配置して、分割を選択します。
このような操作であれば、PCにデフォルトで搭載されている機能で、直観的な操作でかんたんに編集ができます。
動画のトリミングを行う際の注意点・ポイント
トリミングした動画は元に戻せない恐れがある
トリミングをする際には、どの部分を残すかよく考えて実行することが大切です。いざトリミングをした後、上書きで保存をしてしまうと、場合によっては元のデータに戻せないことがあります。
そのため、元のデータはバックアップを取っておくことをおすすめします。また、保存の際は編集したものを新規で保存するようにした方が安全です。
スマホで操作する時は容量に余裕を持たせておく
編集作業をするにあたって、思った以上に容量が大きく、エラーを起こしてしまうことがあるかもしれません。
作業途中でエラーが起きてしまうと、動画が壊れてしまったり、せっかく編集した動画が台無しになってしまうかもしれません。また、容量が足りないと動作が遅くなり、編集に時間がかかりすぎてしまう可能性もあります。
そのようなエラーが起きる原因の1つは、空き容量不足です。作業をするにあたってスマホの容量には十分余裕を持たせておくようにしましょう。
動画の内容への気配り
ストーリー性のある動画などは、カットしてしまうと前後の流れが変になってしまう場合もあります。動画の内容を理解し、まずカットするべきところをよく考えましょう。
YouTubeにアップしたり、SNSにアップすることを目的としているならなおさらです。自分以外の人がみるということを意識し、内容が分かりにくくならない様なトリミングをすることが重要です。
動画の長さ
YouTubeにアップしたり、SNSにアップすることを目的としている場合特に、それぞれ動画の長さには規定があります。
規定以上の動画はアップロードすることができません。編集をする前に、アップしたいSNSの推奨動画時間やサイズを確認しておきましょう。そして、動画の長さを基準内に収め、長くなりすぎないでいて内容もしっかりと分かる動画を目指しましょう。
動画をトリミングする際に便利なソフト・アプリ
スマホ(iPhone)やパソコン(Windows)では、デフォルトでトリミングのアプリが搭載されています。簡易なトリミングであればデフォルトアプリで可能ですが、もっと高度な編集がしたい場合には専用のソフトやアプリを使用することをおすすめします。
ここでは、動画をトリミングする際に便利なおすすめのアプリを6つご紹介していきます。
出典:
FilmoraGo
「FilmoraGo」は、iOS(iPhoneのみ)、Android、macOS、iPadに対応しています。PC向け動画編集ソフトに「Filmora」というソフトがありますが、これはそのスマホ版です。ただし、PC版との連携はできません。
動画編集をする際には、タップやスクロールで感覚的に操作できる事から、動画編集初心者の方でも使いやすくなっています。基本的な操作は分かりやすく比較的簡単にできます。
動画をトリミングする方法
前後をカットしたい場合は、編集画面で操作をすることができます。動画を選択した後、カットしたい位置にカーソルをあわせるだけです。最後に、トリミングされた動画をクリップの先頭にドラッグすれば完了します。
ちなみに、このアプリは無料ですが、一部エフェクトなど有料コンテンツがあり別途購入が必要です。
出典:
iMovie
「iMovie」は、iOS(iPhoneのみ)、macOS、iPadに対応しています。ただし、Androidには非対応です。
「iMovie」最大のメリットは、無料でも機能が大変充実していることです。例えば、映画のようなフィルターを利用したり、4K動画の編集もできます。無料のアプリで、クオリティの高い動画編集を行うことも可能です。また、機能が充実しているうえに、感覚的に操作ができるので初心者の方でも使いやすいソフトと言えます。
動画をトリミングする方法もとても簡単で、「切り取り」メニューを選択してスクロールバーを調整するだけでできます。
さらにiOSのデバイスとの互換性があるため、それぞれの端末で編集をすることができます。例えば、iPhoneで動画を撮影したものを、iPhoneのアプリ上で編集し、その後MacPCで細かく編集する、のような使い方をすることができるのです。
出典:
InShot
「InShot」は、iOS(iPhoneのみ)、Androidに対応しています。このアプリは、デコレーションやスタンプが充実しています。そのため、かわいい系の動画を作りたい人に向いています。
無料版を利用する場合は、ロゴが入ります。もしどうしてもロゴを削除したいという場合は、有料版を使用する必要があります。
動画をトリミングする方法
1.動画編集ページを開く
2.「トリミング」(iPhone版はプレカット)ボタンをタップ。
3.トリミング画面にて、スワイプで動画の始点と終点を設定。
4.動画として使いたい箇所が決まれば完了。
出典:
VideoShow
「VideoShow」は、iPhoneとAndroidスマートフォンどちらでも対応しています。
提供元は、中国のShanghai Enjoy Information Technology社です。このアプリは全世界で5億人以上の人が利用しているアプリです。
通常、動画編集アプリで音楽を挿入するには動画にあわせるのが一般的です。ですが、「VideoShow」では、音楽にあわせて動画を撮影できる機能が付いています。
特に音楽のカテゴリーが充実しており、無料ダウンロードできるBGMも豊富に用意されています、そのため、自分の動画に合う好みの音楽を見つけることができます。
さらに、動画を編集した後連携SNSへ直接アップロードできます。スマホでの操作性も大変分かりやす画面のデザインもシンプルで、初心者でも簡単に使えるような仕様になっています。
動画をトリミングする方法もとても簡単です。まずは、動画として使いたい箇所を決めます。後は画面の指示に従って、「トリミング」をタップしてスクロールバーを調整するだけで完了です。
もし、分割をしたいときは「分割」をタップして、分割地点を決めれば完了です。フィルターやエフェクトも多数用意されています。このアプリは、おしゃれな動画を簡単な操作で作りたい方におすすめです。
ただ、無料版の場合は機能に若干の制限があります。例えば、スクロール字幕などは無料版では利用ができませんが、基本的な機能は無料版で十分にできるので問題ないでしょう。
もう一つ、無料版では動画の右下に必ずロゴが透かしで入りますが、有料版になるとロゴ無しで利用できます。
出典:
VivaVideo
「VivaVideo」はiPhoneとAndroidスマートフォンどちらでも対応しており無料で利用できます。
「VivaVideo」はおしゃれなだけでなく、おもしろ動画を作りたいという方に、おすすめできるアプリです。
「VivaVideo」の特徴は課金なしで利用できる範囲が広いことです。例えば、フィルターなら200種類、効果音は300種類、BGMも400種類とかなり豊富な動画素材を使用することができます。
また、面白いフォントや加工のテキストや、笑い声の効果音なども充実していて、コミカルな動画を創る際に適しています。
さらに、撮影モードでは「美白自撮りモード」「ミュージックビデオモード」などがありカッコよくおしゃれに撮影したいという時にも最適です。気軽に無料で使用できてかつ、クオリティの高い動画を作成できる機能が満載です。
好みの加工ができ大変自由度が高い一方で、スマホでの操作性も直観的でわかりやすくデザインされています。そのため初心者でも、自分の思い描いたとおりの動画が簡単に作れます。
ただし、無料版では5分以上の動画はつくれないので、5分以上の動画を作成したい場合は有料版へアップグレードが必要です。
また、無料版を利用する場合は、動画の右下にロゴが入ります。もし、どうしてもロゴを削除したいという場合は課金をする必要があります。
出典:
CapCut
「CapCut」はiOSとAndroidに対応しています。
「CapCut」は特に、TikTokと連携できることが特徴です。そのため、アップロードが簡単で編集する時からTikTokのオリジナルサウンドが利用できるなど、TikTokに動画をアップすることを意識したアプリとなっています。
エフェクトをつけたいときには、編集したい動画ごとに設定できるようになっているため、複数の動画を繋げた編集に便利です。
「CapCut」は良くも悪くも無料版のみで、有料版は用意されていません。
TikTokの動画アップに対応しているアプリですが、instagramの動画も作成することができます。それぞれ尺の短い動画を編集することに特化したアプリになっています。このアプリでは、長い動画を作るのはおすすめしません。
動画をトリミングする方法
1.アプリを開いて「新しいプロジェクト」をタップする。
2.画面の操作に従い、編集したい動画を追加する。
3.編集画面で「クリップ」を選択し、画面をスクロールする。
4.縦の白い線(スライダー)を分割したい部分に合わせ、「分割」を選択する。
基本的には、画面の表示に従えば簡単に操作できます。
出典:
https://media-hakase.com/
「メディア博士」は、博士.comが20年以上のサイト運営で得た様々なノウハウをもとに作ったクラウド
動画作成ツールです。
クラウドツールなのでインターネットがあればどこからでも動画の編集を行うことができますし、定額制のため動画を量産していくことも可能です。
専任の担当者がついてコンサルティングを行うため、動画活用が初めての場合でも安心して制作を進め、ノウハウをためていくことできるでしょう。
また、メディア博士は企業の動画専用プラットフォームの制作・運用サポートも行っており、動画活用の幅をより広げることができます。
動画をトリミングする方法
1.ログインし、「新規動画作成」をタップする。
2.画面の操作に従い、編集したい動画を追加する。
3.シーン設定から追加した動画を編集。
4.使用範囲の選択で必要な部分のみに設定。
機能紹介はこちら
まとめ
動画を作成したり、SNSにアップしようと思ったとき、思った以上に尺が長くてトリミングがしたいと思うことがありますよね。
この記事では、スマホ(iPhone)やPC(Windows)で動画をトリミングする方法や、その注意点、おすすめのアプリを詳しくご紹介しました。
今回ご紹介したアプリは、無料で使用できるものが多数あります。もちろん課金すると機能が拡張してさらに充実するのですが、そのままでも十分編集ができます。
まずは気軽に利用したいという方は、活用してみてください。また、今回ご紹介したアプリでは、トリミング以外の編集機能が充実している物がたくさんあります。
ぜひこの記事を参考にして、動画の尺の調整や好みの長さにトリミングして、もっと動画作成を楽しんでくださいね。