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【チェックリストあり】動画制作のスケジュールと注意点まとめ!スムーズな依頼を行うためのポイントはこちら

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「動画制作を依頼したいが基本的なスケジュールがわからない」そのような方も多いのではないでしょうか。
​​​​​​​当コラムでは動作制作における基本的なスケジュール、実写動画とアニメーション動画の違いや動画制作会社に依頼する場合に注意しなければいけない点について解説していきます。
目次
  1. 動画制作の基本的なスケジュール
    1. ①企画
    2. ②シナリオ・コンテ作成
    3. ③動画撮影
    4. ④動画編集
    5. ⑤音入れ
    6. ⑥チェック
    7. ⑦納品
  2. 動画制作を依頼するまでに行うべき準備
    1. 動画制作の目的を決める
    2. 動画制作の予算を決める
    3. 動画制作の納期を決める
    4. 動画の素材集め
  3. 動画制作会社に依頼するまでの流れ
    1. ①問い合わせ
    2. ②ヒアリング
    3. ③企画・提案
    4. ④見積書作成
    5. ⑤発注・契約
  4. 【実写動画】動画制作の流れ
    1. ①プランニング(企画)
    2. ②撮影の準備
    3. ③撮影
    4. ④動画編集
    5. ⑤音入れ・ナレーションの収録
    6. ⑥納品
  5. 【アニメーション動画】動画制作の流れ
    1. ①プランニング(企画)
    2. ②イラスト制作
    3. ③アニメーション制作
    4. ④音入れ
    5. ⑤納品
  6. 実写動画とアニメーション動画の使い分けとは
    1. ①実写動画の特徴
    2. ②アニメーション動画の特徴
  7. 動画制作時の注意点・ポイント
    1. 実写動画撮影後の再撮影は不可
    2. 著作権の確認
    3. 用途に応じて実写とアニメーションを使い分ける
    4. 想定外のことも考えスケジュールには余裕を持つ
    5. 作りたい動画のイメージに合わせて制作会社を選ぶ
  8. 動画制作の工数をできるだけ削減するコツ
    1. 作りたい動画のイメージに合わせて制作会社を選ぶ
    2. 再利用できる素材を活用する
    3. 修正回数を減らすためのフィードバック体制を整える
    4. テンプレートやクラウド編集ツールを活用する
  9. 動画制作時のチェックリスト
    1. 費用のチェックリスト
    2. スケジュールのチェックリスト
    3. 著作権のチェックリスト
  10. まとめ

動画制作の基本的なスケジュール

どのような内容の動画を作るかによって、制作日数は異なりますが動画制作の発注依頼を受けてから納品まではおよそ1ヶ月〜3ヶ月が目安だと言われています。その内訳は、企画に3週間、撮影に1週間、編集に3週間です。
編集完了後、お客様にチェックしてもらう必要がありますが、チェックに時間がかかってしまうと動画の納品も伸びてしまいます。スケジュール通りに納品を行ってもらうためには定められた期限までにチェックすることも大切です。

動画制作の基本的なスケジュールは以下の通りです。

①企画

まず最初にどのような動画を制作したいのかヒアリングを行います。ヒアリングした内容をベースに動画の構成、コンセプトを作っていきます。企画の段階で動画制作に必要な人材を集めてチーム構成も行われます。

②シナリオ・コンテ作成

どのような動画を作っていくのか、どのような流れにするのかイメージしやすいようにシナリオや絵コンテを作成します。

③動画撮影

シナリオ、絵コンテを作成し動画全体の流れが完成したのち撮影を行います。撮影は事前に作成したシナリオ、絵コンテ通りに行われます。

④動画編集

全ての撮影が終了し、編集作業を行います。テロップの挿入、カット、つなぎ合わせなどの動画編集を行い1本の動画として加工していきます。
動画編集を行っている時に、素材が足りないと気づいた場合は再度撮影を行うこともあります。

⑤音入れ

編集が完了した動画に効果音やBGM、ナレーションを挿入します。

⑥チェック

全ての作業が完了したら動画のチェックを行います。チェックを行い修正があれば、再度編集をし直します。

⑦納品

チェック、修正が完了しだい納品します。

動画制作を依頼するまでに行うべき準備

動画制作は自社で行うことは可能ですが、本格的な動画を作りたい場合や人員を割くことができない場合は動画制作会社に依頼するのがおすすめです。
動画制作会社に問い合わせを行う前に準備を行うことで依頼がスムーズになります。

動画制作の目的を決める

動画制作会社に依頼する前に、なぜ動画を制作するのか目的を自社ではっきりさせておく必要があります。

・企業ブランディングのための動画
・新卒採用のための企業紹介動画
・商品キャンペーン動画 など


動画を作る目的を明確にすることは、成果が出る動画を作ることにもつながります。また、動画制作会社によっては、商品キャンペーン動画が得意ではないなど得意不得意があるかもしれません。
イメージする動画を作ってくれる動画制作会社を選ぶためにも、動画制作の目的を明確にしておくのはとても大切です。

動画制作の予算を決める

予算によって依頼できる制作会社が異なるため事前に予算を決めておきましょう。予算が決められない場合は、制作会社に作りたい動画のイメージを伝えることでいくらの予算がかかるのかを確認します。
動画制作は見積書以外に追加で料金が発生することが稀にあります。トラブルになることを防ぐためにも、動画制作にかかる費用を事前に決めておくことはとても重要です。

動画制作の納期を決める

いつまでに動画を納品して欲しいかを決めることで動画制作のスケジュールが組みやすくなります。動画制作会社に依頼をする前におおよその納期を決めておきましょう。
ただし、動画制作には1ヶ月〜3ヶ月程度時間がかかります。再編集や撮影のやり直しが発生する可能性もあるため明確な日程をするのではなく◯月の下旬と伝えるようにします。

動画の素材集め

動画制作を依頼する前にすべき準備の最後は、動画の素材集めです。これは重要なステップです。既存の素材を活用することで、追加撮影の必要が少なくなり、制作コストを抑えることができます。
必要な素材や映像、写真、グラフィックなどを事前に整理し、提供することで、制作チームが効果的に動画を構築できる状態を整えることができます素材のクオリティや適切な著作権を確保しておくことも大切です。

追加撮影の必要性が少なければ、制作期間の短縮や効率的なスケジュール調整が可能となります。予算と品質のバランスを考えつつ、十分な素材を用意することで、スムーズな動画制作プロセスを実現できます。

動画制作会社に依頼するまでの流れ

自社で準備する事項が決まったのち、以下の流れで動画制作会社に依頼を行っていきます。

1.問い合わせ
2.ヒアリング
3.企画・提案
4.見積書作成
5.発注・契約


それぞれさらに詳しく解説していきます。

①問い合わせ

まずは動画制作を依頼したい会社を選び、動画制作会社のホームページより問い合わせを行います。「動画制作会社」と検索しただけでもたくさんの企業が表示されるため、予算や過去の実績を見て複数社に問い合わせるのがおすすめです。
複数問い合わせを行い、制作したい動画のイメージに合っているか、予算、問い合わせへの対応のスピード感を基準として選ぶようにしましょう。

②ヒアリング

動画制作を依頼する企業が決まれば以下の内容を話し合います。

・どのような動画を制作したいのか
・動画を制作する目的
・予算
・納期 など


どのような動画を制作したいのかなるべく具体的に伝えることで、完成のイメージを動画制作会社に持ってもらうことができます。動画サイトなどで制作したい動画に近いものを見つけた場合は、それも共有するようにしましょう。
ヒアリングを行っていて、「この動画制作会社とは合わないかもしれない」と感じた時は遠慮せずに断ることも良い動画を作る上では大切です。ヒアリングを行っている段階では正式な契約を結んでいませんので話をしてみて合わないと思えばお断りしましょう。

③企画・提案

どのような動画を作りたいのか、目的などヒアリングした内容を元に動画制作の企画・提案が行われます。
実写動画、アニメーション動画などの表現方法の決定、動画の長さ、ターゲット層、納期などざっくりとした構成を決めていきます。こちらの要望に適しているか、納期に余裕があるかなどを確認します。

④見積書作成

企画・提案された内容を動画にする場合どれくらいの費用がかかるのか見積書を提出してもらいます。「動画完成後に想像以上の金額を請求された」などトラブルを防ぐためにも見積書の確認は必ず行いましょう。
金額だけではなく、見積書に記載されている条件を確認することも非常に大切です。

・納品予定日
・納品形式(DVDでの納品など)
・撮影条件
・無料で行う修正回数の限度 など


場合によっては後から追加料金を請求されることもあります。見積書に追加料金についての記述があるか否かも忘れずに確認しましょう。
動画制作会社によっては、動画制作だけではなく広告配信まで請け負ってくれるところもあります。また複数の動画制作を依頼すると割引してくれることもあります。不明点は確認し見積書に反映させましょう。

⑤発注・契約

動画制作を依頼する企業を決めたら正式に契約書を交わします。企業によっては、契約書を交わすまでに時間がかかることがありますのでご注意ください。

【実写動画】動画制作の流れ

次に実写動画で動画制作を依頼した場合どのような流れになるのかを解説していきます。実写動画は、企業紹介や採用活動、商品説明などの目的で動画制作を行う場合におすすめです。リアリティがあることが実写動画の最大の特徴です。

1.プランニング(企画)
2.撮影の準備
3.撮影
4.動画編集
5.音入れ・ナレーションの収録
6.納品


実写動画の制作日数はおよそ2ヶ月〜3ヶ月かかります。それぞれどのような工程を行っていくのか見ていきましょう。

①プランニング(企画)

どのような動画を制作していくのかを企画していきます。プランニングで行われる作業は大きく3つです。

1.キックオフ
2.字コンテシナリオ作成
3.絵コンテ作成


まず最初に行われるのがキックオフです。キックオフでは、納期の確認、スケジュール、予算の共有を行います。動画の方向性や構成についても話し合われます。
キックオフで決定した事項を元に作られるのが字コンテシナリオです。字コンテシナリオは、動画制作の骨組みになるものです。動画の方向性はもちろん、訴求ポイントなどを決めていきます。

そして字コンテシナリオの次に来るのが絵コンテです。
絵コンテは字コンテシナリオを絵に起こしたもので、どのような動画を作っていくかイメージしやすくするために行われる作業です。

②撮影の準備

企画が完了したら撮影準備に取り掛かります。

・衣装決め
・キャスティング
・ロケハン
・機材の選定


撮影準備にかかる期間は1週間。実写動画に出演する演者をプロに依頼するのか、社内スタッフが行うのかによって制作費用やスケジュールが大きく変化します。
撮影を事前に下見することをロケハンと言い、撮影方法や必要な機材の選定も行います。ロケハンを行う際に発生した交通費、人件費も動画制作の費用に含まれます。

③撮影

撮影は事前に作成した絵コンテや字コンテシナリオを元に行います。動画の内容によって撮影日数は異なりますが1日〜1週間かかるイメージです。
場所によっては再度撮影することが難しいこともありますので、可能であれば依頼者が立ち会いイメージに合った動画が撮れているか確認しながら撮影を行いましょう。

屋外での撮影は天候によって別日になることも考えられます。余裕のあるスケジュールを組むことが重要です。

④動画編集

撮影した動画を約3週間かけて編集していきます。動画編集は絵コンテを見ながら行い、編集が終わると依頼者に確認してもらいます。確認後修正があれば再度編集を行います。
動画編集の工程では、「編集→確認→再編集」の作業を何度か繰り返しますが、契約内容によっては無料で修正できる回数が決まっていることがあります。

また、納品後に修正を依頼すると追加料金を求められることもありますので契約内容をよく把握しておきましょう。動画をチェックする際は、映像はもちろん色味やテロップの位置なども確認します。

⑤音入れ・ナレーションの収録

編集が終わった動画にBGMやナレーションを挿入します。この作業にかかる日数はおよそ1日。撮影時と同様に動画のイメージにあっているかをすぐに確認できるように、依頼者が立ち会って行うことが望ましいでしょう。

⑥納品

全ての工程が完了し、納品となります。納品後に修正依頼を行うと追加料金が発生する可能性が高いため、納品しても問題ないか必ず動画の確認を行ってください。

【アニメーション動画】動画制作の流れ

次にアニメーション動画で動画制作を依頼した場合どのような流れになるのかを解説していきます。アニメーション動画は、比較的修正しやすく、内容を簡潔に伝えることができる特徴を持っています。

1.プランニング(企画)
2.イラスト制作
3.アニメーション制作
4.音入れ
5.納品


アニメーション動画の制作日数はおよそ2週間〜2ヶ月程度です。それぞれどのような工程を行っていくのか見ていきましょう。

①プランニング(企画)

実写動画と同様でアニメーション動画を制作する場合もプランニングから行っていきます。アニメーション動画でのプランニングでは、動画の目的、長さだけではなくアニメの種類やキャラクターの有無について話し合います。

②イラスト制作

プランニングで決定した内容をもとに絵コンテとイラスト制作を進めます。イラスト制作では、背景やキャラクターを作り込んで行きます。
イラスト制作にかかる日数は1週間〜2週間程度ですが、オリジナルでキャラクターを作成する場合と素材を購入する場合とでは費用と日数が大幅に異なってきます。完成したイラストを見てイメージや要望と異なる場合は、修正依頼を行いましょう。

③アニメーション制作

アニメーション制作にかかる日程は1週間〜2週間です。アニメーション動画は、たくさんのイラストを描いて繋ぎ合わせることでイラストの動きを生み出します。
そのためアニメーション動画の中でもっとも作業に時間がかかるのがアニメーション制作だと言われています。動画のクオリティが左右される工程と言っても過言ではないくらい大切な工程です。

④音入れ

アニメーションが無事完成したのち、BGMやナレーションなどの音入れを行います。可能であれば音入れをする時に依頼者が立ち会い、都度修正していきましょう。

⑤納品

全ての工程が完了し、納品となります。納品後に修正依頼を行うと追加料金が発生する可能性が高いため、納品しても問題ないか必ず動画の確認を行ってください。絵コンテやイメージと異なる場合は、修正を依頼します。

実写動画とアニメーション動画の使い分けとは

実写動画とアニメーション動画の使い分けに迷っている方もいらっしゃるかもしれません。実写動画の特徴、アニメーション動画の特徴を理解することでどちらの方法で動画を制作した方が良いかが見えてくるはずです。

①実写動画の特徴

実写動画は、実在している人、雰囲気をそのまま視聴者に届けることに長けています。そのため以下の動画で活用されることが多いです。

・ブランディング動画
・地方創生動画
・商品紹介動画
・採用動画


実際に働いている社員へのインタビュー、食べ物のシズル感を実写動画で伝えることでその場にいるような雰囲気を伝えることができます。
実写動画を見た人は、動画に出ている人物を自分に置き換えて考える傾向があります。そのため、実写動画は視聴者の共感を得やすいという特徴を持っています。

②アニメーション動画の特徴

テキストや口頭で伝わりにくいものでも、わかりやすく表現できるのがアニメーション動画の特徴です。
実写では表現しにくい、システムの構造やサービス内容も3DCGやモーショングラフィックを使えばよりわかりやすく伝えることができます。

・サービス紹介動画
・制度や活動紹介動画


目に見えないサービスは実写で表現することが難しいですが、アニメーション動画にすることにより分かりやすく伝えることが可能です。
ここ数年「SDGs」や「サスティナブル」という言葉をよく耳にしますが、それらを視聴者にわかりやすく伝える方法としてもアニメーション動画は活用されています。

動画制作時の注意点・ポイント

動画制作は、企画から撮影、編集、納品まで多くの工程を経て完成します。ここでは、制作現場で実際によく起こるトラブルや失敗を防ぐために押さえておきたい注意点とポイントについて解説していきます。

実写動画撮影後の再撮影は不可

実写動画は撮影を行い編集し、動画を仕上げていきます。完成した動画を見て「もっとこの角度から撮影して欲しかった」「このシーンも追加して欲しかった」と思っても、再度撮影を行うことは容易ではありません。
実写動画の撮影は基本的に1回だけですので、修正があれば撮影している現場に立ち会い伝えるようにしましょう。動画制作会社によっては再撮影を行ってくれることもありますが、追加で料金を支払わなければいけませんのでご注意ください。

著作権の確認

実写動画、アニメーション動画問わずに注意しなければいけないのが著作権です。
社内にある写真やイラスト、持っている音楽を挿入したい方は多いかもしれませんが、1度購入した素材を無断で動画に使用することは著作権法に触れるかもしれません。

用途に応じて実写とアニメーションを使い分ける

動画制作を実写で行うかアニメーションで行うかで必要となる費用が変動します。動画の使用用途に合わせて、実写動画とアニメーション動画を使い分けるようにしましょう。
動画の内容によっては実写動画とアニメーション動画を組み合わせた方が伝わりやすいこともあります。そのような場合は動画制作会社に相談するのがおすすめです。

想定外のことも考えスケジュールには余裕を持つ

動画制作時には、スムーズな進行のために注意が必要です。その中でも重要なポイントの一つは、想定外の事態に備えてスケジュールに余裕を持つことです。制作中に予期せぬトラブルや遅延が発生する可能性は常に存在します。
例えば、撮影現場での機材トラブルや天候の影響、制作過程での修正や調整などが考えられます。こうした問題が発生した際に、十分な時間的余裕があれば、プロジェクト全体の進行に影響を与えることなく、適切な対処ができるでしょう。

また、急ぎすぎるスケジュールではクオリティが低下する可能性もあるため、余裕を持ったスケジュール設計がクオリティの確保にもつながります。
計画段階で余裕を持ったスケジュールを設定し、予想外の事態にも対応できる体制を整えることで、スムーズな制作プロセスと高品質な動画の完成を実現できるでしょう。

作りたい動画のイメージに合わせて制作会社を選ぶ

動画制作を依頼する際、作りたい動画のイメージに合わせて制作会社を選ぶことが大切です。
制作会社はそれぞれ得意分野やスタイルが異なるため、自社のブランドやコンセプトに合った動画を制作してもらうためには、制作会社の選定が重要です。

まず、以前に制作した動画の実績やクオリティを確認し、自社のイメージに合致するかを見極めましょう。また、制作会社のポートフォリオをチェックすることで、どのようなスタイルの動画を得意としているかも確認できます。
さらに、コミュニケーションがスムーズに行えるか、提案やアイデアの受け入れ度なども確認ポイントです。作りたい動画のコンセプトや目的に合致し、信頼性のある制作会社を選ぶことが、効果的な動画制作を実現できるポイントです。

動画制作の工数をできるだけ削減するコツ

動画制作はどうしても時間や人手がかかる作業になりがちですが、いくつかの工夫を取り入れるだけで、制作工数を大幅に削減しながらクオリティを維持することが可能です。ここでは、効率的に動画制作を進めるためのコツを紹介していきます。

作りたい動画のイメージに合わせて制作会社を選ぶ

最も重要なのは、「なぜその動画を作るのか」「誰に見せたいのか」を明確にすることです。目的が曖昧なまま企画を進めると、撮影後や編集段階で方向性のズレが生じ、修正や再撮影が増えてしまいます。

例えば、採用動画を作る場合、「企業の雰囲気を伝える動画」なのか「仕事内容を紹介する動画」なのかによって、撮影構成も編集手法も異なります。
企画初期の段階で目的・ターゲット・ゴールを関係者全員で共有しておくことで、後工程の手戻りを防ぎ、制作工数を大幅に減らすことができます。

再利用できる素材を活用する

動画制作の工数を減らす上で非常に効果的なのが、既存素材の再利用です。過去に制作した動画、社内で保有している写真・グラフィック・インタビュー映像などを有効活用すれば、新規撮影やデザイン制作の手間を大幅に省くことができます。

例えば、企業紹介動画の一部に以前の採用動画で使った社屋映像を流用したり、ナレーション素材を再編集して別の動画に転用したりする方法です。
社内イベントや製品紹介の定期更新など、テーマが近い動画を複数制作する場合は、素材ライブラリを構築しておくと便利です。

修正回数を減らすためのフィードバック体制を整える

動画制作では、チェックや修正のやり取りが最も時間を要する部分です。特に関係部署が多い企業では、意見の食い違いにより何度も修正が発生し、スケジュールが遅延するケースが頻発します。

この手戻りを防ぐには、「承認者を明確にする」ことと「確認のタイミングを決めておく」ことが重要です。
例えば、企画段階・仮編集段階・最終チェック段階の3回に絞り、各段階で誰が最終決定権を持つのかを事前に定義しておくとスムーズです。

テンプレートやクラウド編集ツールを活用する

制作効率を高めるもう一つの方法は、テンプレートとクラウドツールの活用です。近年では、ナレーション付きのテンプレート動画や、業種別の構成フォーマットが用意されたツールが多数登場しています。
これらを使えば、ゼロから構成を考える必要がなく、誰でもプロ品質の動画を短時間で作ることが可能です。

また、クラウドツールを使用することによって、社内外のメンバーが離れた場所からでも共同作業が可能となるため、データの受け渡しやバージョン管理にかかる時間を削減し、制作のスピードアップを実現できます。

動画制作時のチェックリスト

動画制作をするには、様々な工程があります。それぞれの工程を全てこなすことが動画のクオリティにも関わってくるため、必要な項目は抜け漏れがないようにすべきです。
そこでこの章では、動画制作時に使えるチェックリストの内容を紹介します。

費用のチェックリスト

動画制作の費用を見積もるには、どのような工程がありそれにどれくらいの費用がかかるのかをチェックする必要があります。以下は、費用に関するチェックリストの項目例です。
 
費用項目 内容
企画制作費 動画内容の企画立案、台本作成、ディレクターの人件費
スタジオ等レンタル費 スタジオ、セット、小道具のレンタル費用
移動交通費 機材運搬用の車両費、演者の移動費や宿泊費
MA(Multi Audio=マルチオーディオ)費 ナレーション、BGM、効果音など音声入力スタジオ費やエンジニアの人件費
ナレーション費 ナレーターの人件費
撮影費 撮影用の機材費、関係スタッフの人件費
役者・モデル費 動画に出演する役者やモデルの出演料
編集費 動画編集者の人件費
素材費 動画内の静止画やイラスト等のビジュアル素材や、BGM・効果音の使用料
DVD制作費 完成した動画をDVDにしたり、複数枚作成する場合の費用

このように、動画の製作費は細かく項目立てしておくことが重要です。可視化すると、削ることができる項目もわかります。項目が多すぎると工数が増え予算を超えてしまうので、削れる工数はどれかという視点を持つことも重要です。

スケジュールのチェックリスト

動画制作には、企画、準備、撮影、編集と言う工程があります。それぞれの工程でどの位の時間がかかるのかを想定し、納期から逆算してスケジューリングをする必要があります。
以下は、スケジュールに関するチェックリストの項目例です。
 
手順 工数 内容
企画 約1〜2週間(それ以上の場合も) ・目的設定
・絵コンテ作成
・ナレーション、字幕、動画の尺を決定
・キャスティング
・出演者のブッキング
・撮影場所の下見
準備 約1週間 ・機材調達
・ナレーション録音(必要な場合)
撮影 1日以上 ・撮影
編集 約2週間(それ以上の場合も) ・動画の全体的な編集作業
・完成動画のチェック
・音声の最終調整

動画作成には、企画、準備、撮影、編集と言う工程があり、完成までには通常、約1か月半から3か月くらいかかります。
スケジュール管理がきちんとできていないと、納期までに動画が完成しないなど、作業に影響をきたします。基本的なことですが、徹底してスケジュール管理を行いましょう。

著作権のチェックリスト

制作された音楽やビジュアル素材には著作権が設定されています。動画で使用するには、ルールを守って使用しなければなりません。以下は、著作権や使用権に払拭する可能性がある事例です。
 
項目 確認内容
映り込み 背景にキャラクターやロゴ、商品のポスターが映り込んでいないか。
音源 ・楽曲や、商標登録されているサウンドロゴを許可なく使用していないか。
・JASRAC(一般社団法人日本音楽著作権協会)が管理する楽曲の場合は、一部で非商用使用は可能。
・営利団体(例えば企業活動で)は、許可申請が必須。
肖像権 ・人の顔や名前を無断で使用していないか。
・自社の社員でも、使用には許諾が必須。
海外コンテンツ 海外コンテンツを無断で使用していないか。
動画配信サイト ・著作者に無断で使用していないか。
・著作者の情報や、但し書きがあっても、無断の仕様は禁止。
外注した場合 ・著作権は、基本的に制作会社にある。
・ただし、契約ごとに利用可能な範囲は異なる。
・外注する際は、要確認。

制作した動画が、著作権侵害にあたらないかは常にチェックしましょう。違反してしまうと、動画が削除されるだけでなく、配信自体も不能になる場合があるので十分気を付けましょう。

まとめ

当コラムでは、動画制作のスケジュールについて解説しました。実写動画、アニメーション動画で工程は多少異なりますが、細かなスケジュールが組まれていることがご理解いただけたと思います。
修正を行うと納期が伸びてしまいますので、ヒアリングの段階から認識を合わせてなるべく修正がないように準備することが、スケジュール通りに動画制作を進めるためにとても重要です。動画制作を依頼する時の参考にしてください。
田村 航
監修者

田村 航

株式会社博士.com
メディア事業・プロモーション業務管轄
サブマネージャー

博士.comに2017年に中途入社し、不動産会社のHP制作やSEOコンサルタントとして従事。 これまでに累計で80社以上のクライアントを担当し、幅広い支援実績を持つ。
その後、メディア事業部へ異動し、これまで培ったSEOやコンテンツ戦略の知見を活かしながら、動画活用のコンサルティングに携わっている。

田村 航
監修者

田村 航

株式会社博士.com
メディア事業・プロモーション業務管轄 サブマネージャー

博士.comに2017年に中途入社し、不動産会社のHP制作やSEOコンサルタントとして従事。 これまでに累計で80社以上のクライアントを担当し、幅広い支援実績を持つ。
その後、メディア事業部へ異動し、これまで培ったSEOやコンテンツ戦略の知見を活かしながら、動画活用のコンサルティングに携わっている。

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