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ストップモーション動画(コマドリ動画)とは?作成方法や特徴・効果をご紹介

ストップモーション動画(コマドリ動画)とは?作成方法や特徴・効果をご紹介

2023.03.20 2021.03.18

ストップモーション動画(コマドリ動画)とは?作成方法や特徴・効果をご紹介
手間のかかったアニメとして一目置かれるストップモーション動画には、どのような特徴と効果があるのでしょうか。
こちらの記事ではストップモーション動画の特徴と効果をご紹介いたします。

熱意と丁寧なイメージを伝えるならストップモーション動画が効果的!

ストップモーション動画は言葉の通り、stop(止まる)motion(行動)をつなげた動画です。
動画素材は全て静止画で、使用する静止画の枚数で滑らかさと制作期間が変わる昔からのアニメ手法です。
撮影には必要な静止画の枚数を撮らなければならなく、動画の尺やどれだけ滑らかにするかで制作の手間も異なります。

手間のかかったアニメとして一目置かれるストップモーション動画には、どのような特徴と効果があるのでしょうか。
こちらの記事ではストップモーション動画の特徴と効果をご紹介いたします。

ストップモーション動画の特徴

人物や物の位置・形を少しずつずらして撮影している

ストップモーション動画は撮影対象の位置や形を少しずつずらしていき、1つ1つをコマ撮りして作られる点からコマドリ動画とも呼ばれています。
まるでアニメのような作り方をするストップモーション動画は、3次元のアニメといっても過言ではないでしょう。
参考動画としてハンドメイドマーケット『minne』のTVCM。
この動画は佐々木希さんの出演CMですが、CGを一切使用しないストップモーション動画です。

動画の1分30秒まではCM、以降はメイキング映像になりますが、全528カットの一部を撮影している風景も映っています。人物の動きや物の位置・形を少しずつ変化させて撮影する様子を映しているので、ストップモーション動画を作る大変さが分かる映像です。

クレイアニメに使われる

クレイアニメとは被写体の主な材料が粘土で作られるストップモーションアニメを表しています。
被写体が立体のある粘土なので、アニメを作るには必然的に静止画を撮影し続けることになります。
粘土で作られた人形のアニメは、子供の頃に見た人からすれば、どこか懐かしさを思い出すのではないでしょうか。
参考動画としてクレイアニメの『ひつじのショーン』。
ひつじのショーンはイギリスから生まれた1話7分のショートアニメで、2007年には日本に上陸しました。
登場人物や物は粘土で作られ、これらが滑らかに動きます。

静止画を1枚ずつ重ねて作ったアニメとは思えないほどに滑らかに動くので、ストップモーション動画の制作方法を知っている人の目には、スタッフの絶え間ない努力が見えるのではないでしょうか。

手間をかければ誰でも作れる

ストップモーション動画の作成には、特別な技術は要りません。
必要なのは動画に使用する静止画を根気よく撮影し続けることと、素材を編集する技術だけです。
時間と編集技術さえあれば誰でも作れる動画なので、クリエイター以外の人でも作れます。
参考動画としてとある高校の文化祭で作られたストップモーション動画。
アブノーマルな高校生活をテーマに制作されているようで、もしもボックスから出た後からストップモーション動画が始まります。

CGなしでストップモーション動画だからこそ表現できる映像が多く、複数人の生徒を巻き込んで撮影している様子から、かなりの時間を使ったことが窺えます。

独特な世界観を作り込める

ストップモーション動画は3次元のアニメです。
コマ撮りで生まれたぎこちない動きによる独特の映像が面白く、視聴者の目を引きやすくなります。
参考動画として2021年1月に日本で放映された『PUI PUIモルカー』。

羊毛フェルトで作られたモルモットの車・モルカーをメインに描いたストップモーションアニメで、見た目のキュートさと本物のモルモットの鳴き声を使った点で話題になりました。
これもひつじのショーン同様に制作方法を知っていると、スタッフの丁寧な撮影と努力に驚かされてしまいます。

ストップモーション動画の効果

印象の強い映像として視聴者の記憶に残りやすい

ストップモーション動画は、CGがなくとも普通では表現できない動きを取り入れられます。
例えば普通は動かない物が動く、別の物に変身するなど、まるで魔法の国にありそうな映像を見せられます。
参考動画として建設機械を扱う原商のCM。
1本目は子供が寝ている内にブロックなどが動き出して城が出来上がるというもので、2本目は熊の人形が建設機械の名前を使って歌う内容です。

どれもストップモーション動画であり、1本目は映画のトイ・ストーリーをイメージしてしまいそうです。
普通ではあり得ない表現を描くことにより、視聴者の記憶に印象強く残ります。

制作者の努力と丁寧なイメージを伝えやすい

ストップモーション動画の制作には、静止画の撮影だけでかなりの時間を要します。
ぎこちない動きでありながらも動画として成り立つ丁寧な手作り感からは、視聴者に努力と丁寧さを印象づけてくれます。
参考動画としてSFストップモーションアニメ映画の『JUNK HEAD』。
これは1人の日本人が独学で7年間かけて完成させたストップモーション動画です。
総カット数は1781枚でフィギュアは全て手作り、ストップモーション以外の部分でも制作者の努力を感じられます。

懐かしさを感じさせる

ストップモーション動画は独特な世界観を作りやすいからか、重いテーマではない限り子供でも見られる作品が多くあります。
子供の頃にストップモーションアニメを見ていた経験のある人からは、懐かしさを感じさせる可能性があります。
参考動画としてタカラトミーのストップモーションアニメ。
こちらは動かして遊べる手のひらサイズの動物フィギュアを使ったストップモーション動画となっており、舞台は販売されているプレイセットになります。

子供向けの動画ですが、親となる20代以降ならば子供と一緒に見る機会があるのかもしれません。動画を見る際には、おもちゃを自分の手で持って動かしながら遊んだ記憶を思い出すでしょう。

幅広い年代に見られやすい

ストップモーション動画では人形を使われることが多く、見た目の愛らしさから子供でも見られる作品が多くあります。
裏テーマを大人向けにも設定してしまえば幅広い層に向けた動画作成も可能になります。
参考動画としてリラックマを使ったNetflicのアニメ作品『リラックマとカオルさん』。

愛らしい見た目のリラックマが人間界にやってきた内容で、これもひつじのショーン同様に動きが滑らかです。
様々な年代に愛されるリラックマが人間界で仕事をするシーンを採用している様子から、様々な年代に刺さるように考えて作られたと想像できます。

ストップモーション動画を作成する際の注意点

ストップモーション動画を作成する際に、注意するべきポイントは主に2つあります。失敗しないためにも、事前に注意点を押さえておきましょう。

1秒あたりのコマ数は多すぎないか

ストップモーション動画を作成する場合、静止画1秒を動画内で表示する長さの目安は1秒あたり0.2秒程度です。つまり、1秒の動画に収める静止画は5枚程度が目安と言えます。
コマ数が多くなればなるほど、より手間や労力がかかります。そのため、社内のリソースや納期などを考慮した上で、適切なコマ数を設定することが大切です。

被写体の高さは揃っているか

コマ撮りする場合は、背景が動いていないように見せることが大切です。そのため、撮影機材を固定するのはもちろん、被写体の高さも合わせる必要があります。
カメラとの距離や被写体の高さが1コマごとにズレてしまうと、動画が上手くつながらなくなります。

ストップモーション動画の作り方・制作の流れ

ストップモーション動画を作成する際、ステップは大きく分けて3つあります。
ストップモーション動画は注目されやすいため、動画の内容が非常に重要です。動画を作成する目的やターゲットなどを明確にした上で、決めていくと良いでしょう。

ストーリーを決める

ストップモーション動画を作成する中で、ストーリー設定が最も重要な作業となります。「ターゲットは誰なのか?」「何のために動画を作成するのか?」などをもとに、どのようなストーリーにするかを決めていきます。
また、この段階で1秒の再生時間に何コマ入れるのかを決めておくと、スムーズに進みやすいです。

1秒あたりの再生時間のコマ数が多くなる程、被写体は滑らかな動きをしますが、その分被写体を細かく撮る必要があります。撮影や編集に時間がかかるため、リソースや納期なども考慮した上で決めるようにしましょう。
また、ストップモーション動画は、ぎこちない動きも特徴の一つなので、必ずしも被写体の動きを滑らかにする必要はありません。

撮影の準備をする

ストップモーション動画のストーリーが完成したら、次は撮影の準備をしていきます。ストップモーション動画の撮影に必要な設備は以下の4つです。

・三脚
・カメラ
・照明
・被写体


ストップモーション動画の撮影では、ズレの発生を防ぐためにカメラは常時固定しておきます。三脚を立てる際は、3本の脚を太い方から均等に出した上で構図を決めるようにしましょう。
使用するカメラは、一眼レフカメラが望ましいです。最近のスマートフォンカメラも性能が高いと言えますが、本格的なストップモーション動画を制作したい場合は一眼レフカメラが最適です。

一眼レフカメラであれば、手動でカメラの露光やホワイトバランスを設定することができるため、クオリティの高い動画が完成します。
また、自然光でも撮影はできますが、室内で撮影する場合でも外の天候を少なからず受けてしまいます。一定の光量を調整できる照明をあらかじめ準備しておくと安心です。

撮影と編集を行う

決めた構図に沿って写真を撮っていきます。途中で被写体の動きにズレが発生していないか、撮影した写真を定期的に見返すことが大切です。
撮影が終わったら、最後に編集を行います。最初に決めた1秒間あたりのコマ数に合わせて、編集ソフトでつなぎ合わせて一つの動画にします。ストーリーによっては、BGM や字幕の挿入も必要です。

ストップモーション動画の活用事例

ストップモーション動画は注目されやすい上、印象にも残りやすいため様々な動画に活用されています。下記では、実際の活用事例を4つご紹介します。

ゼスプリインターナショナルジャパン

ゼスプリインターナショナルジャパンの「ゼスプリ キウイ TVCM」は、CM総合研究所による2019年度のCM好感度調査で一位を獲得しました。
キウイをモチーフにしたキャラクターが可愛く、CMの内容に共感を持てるのが人気となった大きな理由です。キャラクターの表情もコマごとに変わっていて、視聴者の興味を惹きつけています。

タカラトミー

タカラトミーの公式YouTubeチャンネルでは、ライオンから逃げる動物をストップモーションで表現しています。
様々な動物が出てくる上、独特な動きをするため子供の興味を惹きやすい動画です。ライオンやシマウマが走っているシーンでは、砂埃などを加えて躍動感を出しています。

岡山トヨペット

岡山トヨペットの「交通事故ゼロ・プロジェクト」は、切り絵を使ったストップモーション動画です。近年、問題となっているあおり運転に対する運転手の注意喚起を目的としています。
背景は切り絵ではなく、実際の道や公園にすることによって、リアルさを演出しています。また、心理状態によって切り絵の姿が変化するのは、ストップモーションだからできる表現方法です。最初から最後までスピード感に溢れる動画となっています。

株式会社鈴廣蒲鉾本店

株式会社鈴廣蒲鉾本店とコマ撮り部という高校生ストップモーションクリエイター集団が共同作成したかまぼこのプロモーション動画です。
若者のかまぼこ離れを改善するために、かまぼこの魅力を伝えることを目的としています。若者がターゲットであるため、動画内では「魚を洗濯機で洗う」などあえてユニークな表現をしており、最後まで楽しめるようになっています。

まとめ

ストップモーション動画の特徴と効果についてご紹介しました。
独特な世界観の表現で視聴者の注意を引かせ、企業の努力や丁寧さを訴えるには最適な動画撮影技術です。
しかし、ストップモーション動画の撮影には手間がかかり、目的と異なる伝わり方をしてしまえば膨大な時間を無駄にしたと感じてしまう動画でもあります。

メディア博士には専属コンサルタントが動画活用をサポートしており、撮影手順から情報発信、改善提案を行っております。
効率良くかつ効果的にストップモーション動画の作成を希望されている際には、ぜひご相談ください。

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