インターネット上には、さまざまなニュースメディアが存在しています。全国的なことを報道しているメディアから専門的なことに特化したメディアまであり、よく見ているニュースメディアもあるかもしれません。
その上で、もしこれからニュースメディアを立ち上げようと考えているのであれば、積極的に動画も活用すべきといえます。この記事では、その理由や事例などについて紹介しますのでぜひ読んでみてください。
ニュースメディアで動画を活用すべき理由とは?
ニュースメディアで動画を活用すべき理由としては、主に3つ挙げられます。
理由1.ニュース内容を直感的に伝えられるため
文章の場合、どうしても読んだ人によって想像することが異なります。そのため、メディア側が伝えたいことと読んだ側がイメージしたことが異なってしまい、思うように本質が伝えられないかもしれません。
動画の場合は、ニュース内容を直感的に伝えられることから、イメージの食い違いを防げます。ニュースは正しく伝えることが最重要であることを踏まえれば、これだけでも動画を活用したほうが良いといえます。
理由2.分かりやすく伝えられる
経済や化学といった専門分野に関するニュースの場合、どうしても内容が理解できずに途中で読むのをやめてしまう方もいます。よくあるケースとしては、専門用語を数多く使っているパターンであり、それらの意味を知っていない方にとっては結局何のニュースなのか把握できません。
動画の場合、文章よりも噛み砕いてニュース内容を伝えることが可能。また、CGで事件現場を再現するといったこともできるため、文章のニュースよりも分かりやすく伝えられます。
理由3.動画の影響力が強いため
現在でもさまざまな新聞が読まれていますが、影響力で考えると動画よりも劣っています。特に若い人は新聞よりもテレビやSNSなどで情報を得るようになってきており、そのことからも動画を活用したほうがおすすめです。
事実、現在では多くの新聞社がYouTubeに動画を投稿。新聞とは違った方向から情報を発信しています。
ニュースメディアでの動画活用方法
ニュースメディアにおける動画の活用は、情報を視覚的に伝え、読者とのエンゲージメントを高めるために不可欠な要素です。以下では、具体的な活用方法を5つの観点から解説します。
速報ニュースのリアルタイム配信
ニュース性の高い出来事では、現場の映像を迅速に撮影・編集して配信することで、視聴者に臨場感を提供できます。スマートフォンで撮影した動画を簡単に編集ツールで整え、即座にウェブサイトやSNSにアップロードすることで、より早く情報を届けられます。
リアルタイム性を活かすことで、視聴者の信頼を獲得し、リピーターの増加につなげられます。
解説動画で情報を分かりやすく伝える
経済ニュースや科学的なトピックなど、複雑な内容を扱う場合は、アニメーションや図解を取り入れた解説動画が有効です。
例えば、経済データをグラフで示したり、地図を使って国際ニュースの背景を解説することで、視覚的に分かりやすいコンテンツを作成できます。読者の理解を深めるとともに、専門的な情報の信頼性も向上します。
読者参加型のコンテンツ制作
視聴者から動画を募集してニュースの一部として活用する方法も有効です。
例えば、自然災害や地域のイベントに関する映像を提供してもらい、それを編集して配信することで、現場のリアルな情報を共有できます。特設ページを設けて動画を募集し、読者との双方向コミュニケーションを強化すれば、ニュースメディアとしての信頼性や親近感も高まります。
インタビュー動画で情報の深みを増す
専門家やニュースに関連する人物へのインタビューを動画で配信することで、文章では伝えきれないニュアンスや感情を視聴者に伝えることができます。
特に、重要な発言や議論が含まれる場合は、動画で表情や声のトーンを伝えることで、情報の説得力を向上させることが可能です。
複数のプラットフォームを活用
動画はウェブサイトだけでなく、YouTubeやTwitter、InstagramなどのSNSでも積極的に配信することで、視聴者層を広げることができます。
また、SEO対策を施した動画タイトルや説明文を付けることで、検索エンジンからの流入を増やすことも可能です。さらに、自社の配信プラットフォームと連携することで、視聴データを蓄積し、今後のコンテンツ制作に役立てられます。
ニュースメディアでの動画活用事例
上記で紹介したように、ニュースメディアで動画を活用することでさまざまな効果が得られます。しかし、実際のところはどうなのでしょうか。
そこでこの項目では、ニュースメディアでの動画活用事例をいくつかピックアップして紹介します。
47NEWS
地方紙と共同通信社が合同で運営している「47NEWS」では、アニメーションと写真を組み合わせた「サクッとわかる47NEWS」という動画コーナーを設けています。
コーナー名から分かるように、多くの動画が10分ほどで完結。アニメーションを用いることで政治や社会問題といった難しい内容を分かりやすく解説し、写真を用いることでリアリティを生み出しています。
livedoorニュース
livedoorニュースの場合、エンタメ系のインタビューコーナーで動画を活用しています。「47NEWS」とは違ってすべて実写映像が用いられており、インタビューを受けている方の反応や表情を汲み取った上で、どのような意味を持った発言なのか把握できます。
ちなみにですが、livedoorニュースの動画といえば「ゲームさんぽ」が有名です。各専門家がさまざまなゲームを実況・解説していくという動画であり、これまでさまざまな専門家が出演。現在では、livedoorニュースが誇る有名コーナーにまで発展しました。
東京新聞
東京新聞では、YouTube上でさまざまな動画を投稿しています。例として「東京新聞政治まんが」というシリーズでは、1分未満という非常に短い時間で時事問題を扱っています。
また、東京新聞や東京中日スポーツで連載中のコーナー「ドSグルメ」も動画で紹介。グルメ系の内容ということもあり、文章よりも動画のほうがどのような料理なのか把握できます。
その上、魅力も伝わりやすいため、すぐにでも食べたくなってしまう方が生まれるかもしれません。
NewsPicks
経済系のニュースメディアとして積極的に動画を展開しているNewsPicks。NewsPicksの場合は、分かりやすさよりも専門性に特化しており、一般的なニュースでは物足りない方や深い部分まで知りたい方向けの内容となっています。
NewsPicksの場合は、「NewsPicksアカデミア」という有料サービスにて動画講義を実施。さまざまなビジネスの分野で活躍する方を講師とした、質の高い講義を視聴できます。
ニュースメディアで動画を活用するポイントとは?
ニュースメディアで動画を活用する上では、3つのポイントがあります。効果的に活用するためにも、ぜひ覚えておきましょう。
正しく伝えることは忘れずに
どんなニュースであれ、正しく伝えることは非常に大切です。もしこれから動画を用意していくのであれば、必ずこのことを前提にした上で制作していきましょう。もし誤った情報を伝えてしまうと、ニュースメディアとしての信頼性が落ちてしまい、読者も離れてしまいます。
正しく伝えるためには、情報収集が重要です。例えば、集めた情報をデータ化して動画で紹介すれば、具体的な数値を伝えられるため、信用性のある動画となるでしょう。
読者から提供してもらう方法もアリ
スマホで気軽に動画撮影できるようになったこともあり、現在では多くのテレビ局で視聴者から動画を提供してもらうようになりました。このことはニュースメディアでも活用できることであり、動画を提供してもらうことでしっかりとした内容となります。
動画を提供してもらう方法としては2つあります。1つはメディア側から声をかける方法ですが、謝礼がなければ提供できないと考える人も多いため、すぐに入手できません。
もう一つの方法は特設ページやサイトを設けて動画を提供してもらうという方法です。こちらは動画を提供してもらう方を待つというものであり、大手テレビ局のニュース番組でも取り入れられています。
動画制作は自分でできる
「動画を活用したいけど、制作できるか不安で…」という方がいるかもしれませんが、現在では初心者でも動画が制作できるようなソフトが数多くあります。
その上、初心者向けの本も多数販売されていることから、この機会にチャレンジしてみるのもおすすめです。
動画を自分で作れるようになれば、コストの削減につなげられます。プロに依頼すると大きな費用がかかってしまう上に、誰に依頼すればいいのか悩んでしまうでしょう。
しかし、自力であれば、その分のコストを削減できる上に自分の思い描いた動画を制作できます。
動画活用は継続が大切
ニュースメディアで動画を活用するのであれば、継続的に続けるようにしましょう。動画はニュースメディアと同じくストック型であるため、数が多くなるほど認知度の向上やファンの獲得につながります。
ただし、すぐに効果が表れるものではありません。これはニュースメディア自体にも当てはまることであるため、地道にコツコツ続けていくようにしましょう。また、YouTubeと連携して動画を投稿することで、YouTubeからニュースメディアへ視聴者を誘導することもできます。
ニュースメディアを開設するなら動画も活用しよう!
今回は、ニュースメディアが動画を活用すべき理由や事例などを紹介しました。さまざまなニュースメディアで実際に動画が活用されており、効果も大きいものです。
そのため、これからニュースメディアを立ち上げるのであれば、同じタイミングで動画も始めてみてはどうでしょうか。