北海道でPR動画を制作するメリット
読者の中には「PR動画の制作って時間もコストもかかるから面倒…」と考えているかもしれません。確かに短時間で制作できるものではありませんが、それでも作ることで得られるメリットがあります。一体どんなメリットなのでしょうか。
ダイレクトに北海道の魅力を伝えられる
1つ目は、ダイレクトに北海道の魅力を伝えられることです。文章だけの場合、どのような場所なのか人によってイメージが異なってしまう恐れがあります。
そうなると誤ったイメージで伝えたいことを理解してしまい、本当の魅力が伝えられないかもしれません。
しかし、動画の場合はダイレクトにその場所の魅力を伝えることが可能。雄大な大自然や美味しいグルメなどを動画でPRすることで、きちんとその場所の魅力を把握できるようになります。
その上、動画は文章や画像と比べて情報量が多いという特徴もあります。短い動画でも十分効果を発揮してくれるため、ちょっとしたPRでも動画がおすすめです。
外国人にもPRできる
2つ目は、日本人だけではなく外国人にもPRできることです。文章の場合、日本語がわからない外国人にとってはどういう内容なのか把握できません。
特に観光客を増やす目的でPR活動を行っている場合においては、外国人が集客できないのはもったいないことでしょう。
そこでおすすめのPR方法が動画です。動画の場合、日本語がわからない外国人に対しても北海道の魅力を伝えられます。特に北海道は面積が広いこともあり、各地域の魅力を伝えることで長期的に観光してもらえる可能性があります。
さまざまな場所で活用できる
3つ目のメリットは、さまざまな場所で活用できることです。
動画はWebサイトだけではなく、
デジタルサイネージやSNS、大型ビジョンなどでも活用できます。そのため、幅広い層にPRすることができ、多くの人に北海道の魅力を伝えられます。
特にSNSは動画を活用する上でおすすめです。なぜなら、SNSは拡散力を持っているおかげであっという間に多くの人へ情報を届けられるからです。動画によってはバズってさまざまな人にPRできるかもしれません。
北海道でのPR動画活用事例
初めてPR動画を作る方にとっては、どのような動画だといいのか悩むかもしれません。そこで北海道で実際に制作されたPR動画をいくつか紹介します。動画を制作する上での参考としてみましょう。
札幌市
札幌市広報部では、記者会見やトラブルへの対処法といった市に関するさまざまな情報を動画で発信。その中で市のPR動画も複数公開しています。例として以下の動画では、四季折々の札幌市をストーリー仕立てで紹介しています。
また、札幌市では外国人向けの動画も公開。以下の動画はベトナム人向けのベトナム語で紹介されており、日本語がわからない人でも札幌市がどのようなところなのか把握できるようになっています。
苫小牧市
苫小牧市のPR動画は、「春・夏編」「秋・冬編」の2つを公開しています。季節を分けることで雰囲気が異なる苫小牧市の様子を伝えており、いつ訪れても魅力がある都市であることをPRしています。
苫小牧市のPR動画はメッセージアプリ風のエフェクトやマップなどが動画内で用いられています。このような編集は若い人に興味を持ってもらいやすくなるため、若年層をターゲットとしている場合は良い参考動画となるでしょう。
旭川市
旭川市では、英語のみのテロップをできるだけ少なくしたPR動画を公開しています。映像をメインとすることでダイレクトに旭川市の雰囲気を伝えられます。
一方でこちらは旭川市を含む道北地方全体をPRしている動画です。旭川市のPR動画よりもハイレベルな技術が用いられており、臨場感もあります。
ここまでのレベルはある程度予算が必要になりますが、その分大きな効果が得られやすくなります。
釧路市
釧路市のPR動画は映像にこだわったものが多いです。実際に以下の動画は8K動画となっており、文字も最初のタイトル紹介しかありません。しかし、高画質だからこそ自然の美しさや料理の美味しさがしっかりと伝わってきます。
別のPR動画では、釧路市の四季を紹介。こちらは撮影方法にこだわった作品となっており、シーンによって早くしたりテロップを設けたりなどの工夫がされています。
江別市
江別市のPR動画も、釧路市と同じく映像にこだわっています。動画自体は4Kとなっており、撮影方法もこだわりながら江別市の魅力をPRしています。
また、上記の動画とは別の方法でPRしている動画もあります。こちらは江別市出身の芸能人である高田秋さんを起用して江別市を紹介。
有名な人を起用することでその人のファンにも見てもらいやすくなるため、PR動画を制作する際の参考として覚えておきましょう。
滝川市
滝川市のPR動画は、海外へのPRに特化しているものが多いです。例として以下の動画はモンゴル語でPRしています。モンゴル語でのRP動画は非常に珍しく、貴重な参考事例と言えるでしょう。
もちろん、英語版のPR動画もあります。2016年に公開された少し古い動画ですが、それでもテロップや写真のおかげで滝川市のグルメや観光スポットが把握できるようになっています。
砂川市
砂川市では、ドラマ仕立てのPR動画を公開。ドラマにすることでシリーズとして他の動画も見てもらいやすくなります。その上で、砂川市に住む際のイメージも浮かびやすくなるでしょう。
海外向けのPR動画としては、「砂川市の夏の日」をイメージとした動画があります。英語で祭りの様子が伝えられており、砂川市の魅力や日本の文化が学べるようになっています。
陸別町
陸別町のPR動画は、夏と冬で分かれています。夏の動画はモデルやライターなどで活躍する西田藍さんを起用して陸別町の魅力を紹介。
あえて撮影クルーを登場させるといったゆるさもあり、他のPR動画とは違った雰囲気となっています。
冬の動画も、夏と同じく西田藍さんが登場します。この動画は2018年の第1期旅もじゃ賞を受賞したり、第8回観光映像大賞でファイナリストに選ばれたりなどの成果も残しています。
音更町
ここまでは観光客向けのPR動画でしたが、音更町は移住したい方向けのPR動画を制作しました。そのため、観光スポットよりも街の様子や生活環境などをメインに紹介しています。
津別町
津別町では、観光向けと移住向けに分けてPR動画を公開。観光向けではグルメやアクティビティなどに分けて動画を制作しており、移住向けでは「フロンティア」というシリーズで動画を制作しています。
新篠津村
新篠津村では、北海道情報大学情報メディア学部情報メディア学科と学生と協力してPR動画を3本制作。その中の1つである以下の動画は、新篠津村の冬をBGMと共に紹介しています。
北海道でPR動画を制作する際に気を付けるポイント
北海道でPR動画を制作する際は、広大で多様な北海道という地域特性を踏まえたうえで、戦略的に内容を設計する必要があります。ここでは、北海道でPR動画を制作する際に特に気を付けたいポイントを紹介します。
対象となるターゲットを明確にする
PR動画制作の第一歩は、動画の「受け手」であるターゲットを明確に設定することです。
北海道は観光・食・自然・住環境など多様な魅力を持っているため、誰に向けて発信するかによって動画の構成や表現方法が大きく変わってきます。
さらに、年齢層によっても関心の持ち方は変わります。若年層にはテンポの良い編集やSNSでの拡散性を意識した縦型動画、中高年層には落ち着いたナレーションと情緒ある構成が効果的です。
動画の完成度を高めるためには、ペルソナを具体的に設定し、その人物がどのような情報を求めているかを常に意識した企画・制作を心がけることが大切です。
地域ごとの魅力を絞って伝える
北海道は広大なエリアを持ち、それぞれの市町村に独自の文化や風土があります。
道南と道北では風景もライフスタイルもまったく異なるため、「北海道の魅力」を一括りに語ろうとすると、かえって伝えたい内容がぼやけてしまいます。そのため、PR動画を制作する際は、地域ごとに伝えるべき魅力を絞ることが重要です。
目的とテーマを明確にし、それに沿って構成を練りましょう。特に初めて地域の魅力に触れる人にとっては、「この町は〇〇が有名」と印象づけられる明快さが必要です。
何でも詰め込みすぎず、1本の動画で1つの魅力に絞って紹介する方が記憶にも残りやすくなります。
映像美だけでなくストーリー性も意識する
北海道は映像に映える風景に恵まれているため、撮影素材が充実していればある程度の動画は容易に制作できます。しかし、映像の美しさだけでは、記憶に残るPR動画にはなりません。
心に残る動画にするためには、見る人の感情に訴える「ストーリー性」を持たせることが効果的です。
地域に根ざした人物のインタビューや、日常の風景から非日常を感じさせる演出など、「その土地にしかない時間の流れ」や「住む人の息づかい」を感じられる動画は、視聴者に強い共感や好感を与えます。
単なる観光スポットの羅列ではなく、「この町に行ってみたい」「この風景を自分の目で見てみたい」と思わせるような物語の構築が、PR動画に深みを与えてくれます。
事例を参考に北海道のPR動画を制作しよう!
今回は、PR動画を制作するメリットや北海道での主な事例などについて紹介しました。
動画でのPRは文章や画像とは違ったメリットがあり、北海道でも多くの市町村が取り組んでいます。そのため、この記事を参考にしながら実際にPR動画を作ってみてはどうでしょうか。