この記事は、こんな方におすすめです
- ✅ 自社の調理器具を動画で効果的に紹介したい
- ✅ レシピ動画や使い方動画をブランド訴求に活かしたい
- ✅ 動画制作を外注せず、社内で手軽に内製化したい
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調理器具の販売に動画を活用するメリット
活用するメリット
調理器具に関する動画を作るメリットは、動画のもつ情報量の多さにあります。商品のパンフレットなど、画像を文章だけでは伝わりづらい使用感は、実際に使用している映像で消費者がイメージを湧きやすくなります。
説明書では読んでもらえるかわからない注意事項も、動画にすることより具体的に「何をしたらだめなのか」が伝わりやすくなります。
実際に使用している映像を見てもらうことは、購入後のイメージもつきやすく消費者が購買意欲へつながります。
これは、実際に買った後とのイメージのズレが少なくて済み、企業と消費者お互いのストレスを減らすことができるというメリットにもなるのです。
制作した動画を自社サイトや動画投稿サイトに公開しておけば、繰り返し見てもらえる可能性も。一度の視聴だけでは購入までに至らなくても、何度も視聴してもらうことで購入確率を上げることが期待できます。
また、レシピ動画であれば、フライパンや鍋などのメインの調理器具の他にレードルなどの細かな調理器具を使用します。それを自社で販売しているものにしておけば、一緒に購入してもらえる可能性も高まります。
特に、調理器具の使い方がわからないという料理初心者の方には、イメージを持ってもらうことは購入につなげることができるのではないでしょうか。
動画を作るには
魅力的な調理器具動画を作ることは、消費者の使用意欲を引き出すことができます。動画を制作する方法は、外部の制作会社に頼む「外注」と、自社内で制作する
インハウス(内製)という方法があります。
コストや制作時間的にもオススメなのがインハウス。撮影機材や編集機材の初期費用はかかりますが、打ち合わせなどが自社内で行えるため制作時間が短縮できます。
機材は継続して使用できるものですので、相対的には外注するよりもコストを抑えることも可能です。
インハウスであれば制作ノウハウが蓄積され、動画のクオリティアップが期待できます。撮影や編集、制作後のことなどなにか動画制作に関して不安な場合には第三者のサポートを受けるのも有効。
弊社のサービスであるクラウド動画編集ツール「メディア博士」は、企画制作サポートも行っています。
インハウス化を希望される際にはぜひ検討してみてください。
調理器具の動画を制作する際の注意点
動画はただ撮影するだけでは効果が出にくく、むしろ誤解を招いたり、商品価値を下げてしまったりする可能性もあります。ここでは、調理器具の動画を制作する際の注意点を解説します。
誰に向けた動画なのかを明確にする
動画の内容やトーンは、ターゲットによって大きく異なります。料理初心者に向けるのか、プロ志向のユーザーなのか、または健康志向の家族層なのかによって、伝えるべきポイントや言葉選び、見せ方が変わってきます。
例えば、初心者向けの動画であれば専門用語は避け、工程を丁寧に説明する必要があります。一方、料理に慣れた視聴者であれば、テンポよく機能性や応用例を紹介する方が効果的です。
動画を通じて何を伝えたいのか、誰に訴求したいのかを制作前に明確にしましょう。
実際の使用シーンをリアルに描く
調理器具の動画で重要なのは、「この器具を使うと自分の生活がどう変わるのか」を視聴者が具体的にイメージできることです。
実際に料理を作るシーンや、器具を取り出して使う流れをリアルに見せることで、ユーザーの使用シーンへの共感が生まれます。
ただし、撮影時に使用するキッチンがあまりに現実離れしていると、逆効果になる場合も。特に家庭用製品であれば、一般家庭に近い空間や雰囲気のなかで撮影することで、「自分でも使える」という印象を与えやすくなります。
清潔感・衛生感を大切にする
調理器具のプロモーション動画で最も気をつけたいのが「衛生感」です。画面上のほんの些細な汚れや手元の不衛生な動きも、視聴者には非常に敏感に伝わります。
特に調理道具を手にするのが女性や家族連れの場合、見た目の清潔さは購買意欲を大きく左右します。
爪や手の汚れ、拭き残した調理台、使い古されたまな板などは避け、手元も清潔に整えておくことが重要です。また、布巾や食器の色味も動画の印象に影響しますので、全体のトーンを揃えて清潔感を損なわないよう工夫しましょう。
画面上での伝わりやすさを意識する
動画は「音」「動き」「テロップ」「ナレーション」など、複数の情報が同時に存在します。そのため、視聴者がストレスなく内容を理解できる構成が求められます。
テロップは文字サイズや配置、色に配慮し、視認性を重視しましょう。調理中の注意点やポイントは、一時停止してもしっかり読めるようにタイミングを取ることも大切です。ナレーションがある場合は、専門用語の補足やリズムのよい進行が好まれます。
また、BGMや効果音を多用しすぎると主張が強くなりすぎるため、商品自体の音(焼き音、カット音など)を生かす方がリアリティのある仕上がりになります。
調理器具の動画にはどのような種類があるのか
一言に「調理器具の動画」といっても、さまざまです。ここでは、調理器具動画の種類とそのメリットを解説していきます。具体的な動画事例は後述しますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。
紹介動画
シンプルに調理器具の商品紹介をする動画です。シリーズ化されている複数の商品を紹介したい場合にオススメ。
一つずつ動画を作るのも良いですが、あらかじめどのような調理器具があるか紹介しておくことで、目当てではない調理器具を見てもらうことができます。
使用説明動画
調理中のシーンなど、実際に調理器具を使用している映像を動画にしたもの。組み立ての必要があるものは、映像と文章、場合によっては音があった方がわかりやすいのでこちらがオススメです。
また、使用時の注意点なども、文章だけでは読んでもらえるかわかりませんが、動画にすれば目に付くので注意喚起には効果的。
レシピ動画
自社で販売している調理器具を使った料理のレシピ動画。調理器具の使用方法も兼ねることができる動画です。
あえて、調理器具ではなく料理(レシピ)をメインとすることで、お役立ち動画として消費者からのブランドイメージのアップも期待でき、販促効果も狙えます。
動画の尺が長いと「凝った料理なのかな」「難しい料理かな」と思われ、視聴者の心理的ハードルが上がってしまう恐れがあるので、尺は短い方がオススメ。
調理器具の動画活用の事例
YouTubeなどに公開されているメーカー公式の調理器具動画をご紹介します。販売している調理器具によって動画のカラーが違いますので、売り込みたい調理器具はどのような特徴やメリットを持っているのか考えながら参考にしてみてください。
YouTube公式チャンネル
BONIQは低温調理器のメーカー。YouTubeの公式チャンネルにはたくさんの動画が公開されています。
レシピジャンルごとに再生リストが作成されており、お目当てのレシピがすぐに見つかるので視聴者に親切でぜひマネしてほしいポイントでもあります。

こちらは、約160万回再生されているBONIQを使ったローストポークとビーフステーキのレシピ動画。シンプルでハイセンスなキッチンで撮影されています。
撮影素材そのままではなく、映像の色味も変えて肉料理が美味しく見えるような工夫がされています。
テロップはクラシックな印象を与える白色のセリフ体の書体で統一され、上品で映像を邪魔していません。シックで落ち着いた大人の空間が演出されたこの動画は、レシピ動画であると同時に、ブランドイメージを伝える動画といえるのではないでしょうか。

サッカー長友佑都選手の専属シェフがアスリート二人にパフォーマンスを最大限に引き出す体を作る”トレ飯”の作り方を伝授する動画。
料理初心者のアスリート二人を起用することで、BONIQを使えば身体に良いヘルシーな料理が簡単にできるというPRにもなっています。
概要欄には材料とレシピを掲載。タイムスタンプで調理工程ごとにすぐ飛べるようになっていて、こちらも見る側への負担を減らす工夫がされています。
YouTube公式チャンネル
優れた保温性を持つ魔法瓶で有名なドイツのブランドTHERMOS。魔法瓶だけでなく、鍋などの調理器具も販売しており、それらの動画も公開しています。

THERMOSで販売されている調理器具の紹介動画です。ブランドカラーの赤と白を基調とし、商品画像をモーショングラフィックスでポップに演出しています。
商品のアピールポイントがイラストになっているので直感的にわかりやすくなっています。
また、途中で実際に料理に使われているシーンも挿入しており、見ている側が実生活でどのように使えるかを想像することができます。
※モーショングラフィックスとは、図形や文字、ロゴやイラストに動きを加えたアニメーションのこと。

定番ともいえる調理器具の説明動画。ナレーションと文字情報、写真と実際の調理映像を使っています。
メリットの説明は、アイコンと文字を組み合わせてわかりやすく、さらに器具の仕組みについての解説を入れることで、よりメリットが具体的になっています。シンプルで短い動画ながらも情報はしっかりと詰め込まれた動画といえるでしょう。

こちらは季節のイベント・ハロウィンをイメージしたレシピ動画。ハロウィンのイメージに合うBGMが使われ、雰囲気を盛り上げています。
ナレーションはなく、調理の説明はテロップで。テーブルの飾りつけもハロウィン仕様になっており、ハロウィンカラーであるオレンジを引き立たせるために鍋や皿などの色はシックで抑え気味です。
映像と映像を切り替えるトランジション(切り替え効果)も、ハロウィンのホラー感に合わせて怪しげになものになっています。
クリスマスやハロウィンなど、季節のイベントの際には凝った料理やイベントのイメージに合う料理のレシピを探す人も多いはず。そんな需要をキャッチした動画もオススメです。
まとめ
調理器具は料理中に使用するものなので、実際に使っているシーンを見てもらうことが多くの情報をより早く伝えることができます。
使用方法やレシピなど、その調理器具が魅力的に見える動画を作って、売り上げアップにつなげていきましょう。