生活雑貨に関する動画を作るメリット
動画制作には予算や制作時間などコストがつきものですが、なぜ多くの企業が動画をマーケティングツールとして採用しているのでしょうか。ここではそのメリットをご説明します。
動画を作るメリットとは
動画がマーケテイングの手段として優れているのには、動画が持つ情報量の多さに理由があります。
動画は、映像、音、文字、画像と複数のメディアを同時に使えます。
ひとつの動画でこれらの情報を持つことができるので、その情報量は紙媒体やWebサイトなどに比べ格段に多く、効率的に情報発信できるメディアといえるでしょう。
BGMやナレーション、効果音などの音が使えるということは、視覚だけではなく聴覚にも訴えることができるということ。動画にして、より明確に情報を届けることができれば、見た人の興味関心を引き出せる可能性が高まります。
また、動画は雑誌やポスターなどに比べて記憶に残り、定着しやすいと言われています。
インパクトのある動画や視聴者に共感される動画は特に覚えてもらいやすいもの。繰り返し見たくなる動画を作ることで、認知度アップが期待できます。
動画制作の方法(外注とインハウス)
動画制作には外部の映像制作会社に依頼する「外注」という方法と、社内で制作する「
インハウス(内製)」という方法の2種類があります。
外注のメリットは撮影機材や編集スキルなどを持った人材を用意する必要がないことです。きちんとした業者を選び、お任せすることでクオリティも担保されます。
ただし、業者の選定や見積もり、打ち合わせなど時間がかかったり、制作費が高額になる可能性もありますので注意してください。
インハウスのメリットは、自分たちで撮影や編集を行うことで予算や制作時間などのコストを抑えられること。機材を持っていない場合は購入する必要がありますが、継続的に動画制作をすることでノウハウが蓄積できます。
その結果、よりクオリティの高い動画を作れるようになり、多くの人の目に留まる動画を作れる可能性が高まります。
自社内で完結するインハウスであっても、第三者のアドバイスなどサポートを受けることをオススメします。クオリティの高い動画を効率的に制作するためには客観的で専門的な意見がとても有効だからです。
弊社のサービスであるクラウド動画編集ツール「メディア博士」は、企画制作サポートも行っています。
インハウス化を希望される際にはぜひ検討してみてください。
生活雑貨に関する動画を制作する際に気を付けるポイント
生活雑貨は消費者の日常生活に密着した商品であり、動画でそれらの魅力を伝えるには視聴者の立場に立った演出や工夫が必要です。ここでは、生活雑貨に関する動画を制作する際に気を付けるポイントを解説します。
使用シーンを具体的に描く
生活雑貨は「どこで、どう使うか」が重要な商品です。だからこそ、単に商品を紹介するのではなく、実際に使っている様子を映像にすることで、視聴者の想像を手助けしましょう。
例えば、キッチン用品なら、朝食を準備する様子や洗い物の時間帯など、家庭内の自然なシーンに取り入れるとリアリティが増します。
収納用品ならビフォー・アフターの比較も効果的です。映像で使い勝手や生活感を伝えることが、購入への後押しになります。
機能説明は動作と字幕で補完する
生活雑貨の特長は、細かな機能や便利さにあることが多く、口頭説明だけでは理解されにくいこともあります。そのため、使用方法を実演しながら、字幕やアイコンを活用して分かりやすく補足しましょう。
例えば、「ワンタッチで開閉」「水に強い」「丸洗い可能」などのポイントは、映像+テロップで伝えると説得力が増します。
また、BGMに紛れて説明が聞き取りにくくなることもあるため、視覚情報と聴覚情報のバランスには注意が必要です。
色・素材感・サイズ感を正確に伝える
生活雑貨は、素材や色味、サイズ感の違いが購入の決め手になります。特にオンライン販売では「実物と違った」と感じさせないような工夫が不可欠です。
そのためには、明るく均一な照明で質感や色味を忠実に映すことが基本。加えて、手に持った時のサイズ感や他の製品との比較(例:500mlのペットボトルと並べる)など、相対的な表現で実感を持たせると信頼度が高まります。
マットな質感かツヤのある素材か、水に濡れたときの表情など、使用環境を想定したシーンを取り入れるのもおすすめです。
カメラワークとカット割りで飽きさせない構成に
生活雑貨は実用性が重視される分、単調な紹介になってしまうことがあります。そこで、構成にメリハリをつけるために、複数のカメラアングルやテンポのよいカット割りを取り入れましょう。
例えば、「製品の全体を映すワイドショット→使用中の手元アップ→使用後の仕上がり」という流れを作れば、視聴者は飽きずに見続けられます。
操作音や動作の瞬間をスローモーションで見せる演出も、製品の丁寧さや質の高さを伝える効果があります。編集時には、間延びしないテンポ感と適度な切り替えで「1分以内に製品の魅力を伝える」つもりで構成を設計しましょう。
どのような生活雑貨に関する動画があるのか(動画活用事例)
では、企業が制作した装飾品に関する動画にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、内容(ジャンル)別に事例動画とその動画を作るメリットなどをあわせてご説明します。
生活雑貨は商品によって魅力や特徴、購買層は異なります。ぜひそれらに合った内容の動画の制作をご検討ください。
商品・サービス紹介動画
生活雑貨に限らず、商品やサービスを販売している企業の多くはそれを紹介する動画を公開しています。まず商品を知ってもらい興味を持ってもらうには最適の動画といえるでしょう。
紹介の方法はさまざまですが、よりその商品が魅力的に見えるような商品に合った紹介の方法を検討してください。
・IKEA JAPAN「より快適なテレワーク環境のために:家中どこでもオフィススペースに」

コロナ禍でリモートワークが増えたことで、自宅をオフィスにする人が増えました。
この動画で紹介されているマルチクッションはそんな人たちの需要に応えられる商品です。マルチと謳うだけあって、約1分の短い動画にさまざまな用途が紹介されています。
この動画のポイントは、メインで紹介したい商品以外のものもさり気なく登場していること。
IKEAはライフスタイル全般をコーディネートできる商品が揃っているので、シーンごとにIKEA商品が出てきます。このように他の商品も同時に画面に出すことで、一緒に宣伝することが可能なのがこの商品紹介動画です。
ただし、出しすぎるとメインの商品がかすんでしまう恐れもありますので、気をつけてください。
ハウツー動画
視聴者の役に立つノウハウ動画もオススメです。自社商品を使えば、その商品の使い方を伝えることができます。また、視聴者がその商品を使用するイメージがわきやすくなるというメリットもあります。
購入後の良いイメージができると、購入意欲は高まります。ぜひ視聴者に有益かつ商品のメリットを伝えられる動画を考えてみてください。
・株式会社マーナ「コーヒーの美味しい淹れ方 基本編(Ready to)」

1872年創業の老舗生活雑貨メーカー「MARNA(マーナ)」。こちらはマーナが販売しているコーヒー道具「Ready toシリーズ」を使ったおいしいコーヒーの淹れ方動画です。
Ready toの商品以外のポットやテーブルもホワイトでまとめられていて、おしゃれでナチュラルな雰囲気のカフェのよう。
テロップはブラック系で統一され、フォントサイズも見やすいですが決してうるさくないサイズ。ドリップのシーンにはイラストを用いてより視聴者が理解しやすいのもポイントです。
「これを買っておいしいコーヒーを淹れたい」「おしゃれな雰囲気のコーヒー道具がほしい」という感想を視聴者にもたせることができる映像に仕上がっています。
企業紹介動画
企業紹介は今まで自社のWebサイトの会社情報や企業概要に文章や画像を用いてまとめられていたものを、映像化した動画です。
この企業紹介動画のメリットは大きく2つあります。1つは企業の理念や事業概要、実績などが見る方に正確に届きやすくなること。
2つ目は今後増えていくことが予想されるオンライン企業説明会などの採用活動や新規の取引先への説明の場で利用できることです。
この動画で共感してもらえれば、採用後、取引決定後のミスマッチングは起こりにくいでしょう。また、情報発信に力を入れていることで企業への信頼感が高まることも期待できます。
・小久保工業所「KOKUBO小久保工業所_企業PR動画2017_日本語版」

和歌山に本社を置く家庭日用品・生活雑貨メーカー「株式会社小久保工業所」。こちらは2017年に公開された
企業PR動画です。
社員たちが集まって真剣に商品会議をしている様子から、それが商品化され店頭に並び家族の手に渡るところから始まります。そして創業から現在の展開、代表取締役や取引先からのコメントなど、メインは「人」の印象を受けます。
企業動画は事業概要や実績ももちろん大事ですが、企業としての理念や思い、目標を映像化することが重要です。先に書いた通り、その思いに共感してもらうことでスムーズな採用活動、取引ができるからです。
ぜひ、企業動画を作るときに留意しておいてください。
まとめ
生活雑貨とひとことで言ってもいろいろな商品があります。だからこそ動画で表現できる可能性が広がります。
ぜひこの記事を参考にしながら、生活雑貨の魅力あふれる動画を作ってくださいね。