成果の出る動画広告を制作するときに押さえておくべき6つのポイント
成果の出る動画広告を制作するときに最低限押さえておくべき6つのポイントをピックアップしました。
これらのポイントを意識しながら制作する動画広告と意識せずに勢いや思い込みで作る動画広告とでは、得られる成果に大きな差が生まれてしまうので、実際に動画広告を制作する前に必ず把握しておくようにしましょう。
冒頭でユーザーに見続けたいと思わせる
動画広告はユーザーに目を通してもらわないと効果を発揮することができません。
そのため、冒頭でユーザーの興味を引き付け、広告を見続けたいと思ってもらう必要があります。
そこで重要になるのが、動画の冒頭にあたる5秒間です。
冒頭の5秒間でユーザーを引き付けることができればそのユーザーは動画を最後まで見てくれる可能性が高く、逆に引き付けられなかった場合は広告をスキップされてしまう可能性が高くなります。
まずは冒頭にインパクトのある映像を取り入れたり続きが気になる展開にするなどして、動画を見続けたいと思ってもらうようにしましょう。
動画のターゲットを明確にする
実際に動画広告を作り始める場合、必ずターゲットを明確にしてから作り始めるようにしてください。
ターゲットが明確になっていない動画広告は誰にも刺さらず、誰にも見てもらえませんし、興味を持ってもらえません。
自社の商品やサービスを利用してもらいたいユーザーを思い浮かべ、それらのユーザーをターゲットに設定し、ターゲットに刺さるかどうかを意識しながら動画広告を作るようにしましょう。
伝えたいことを明確にする
成果の出る動画広告を作るには、伝えたいことを明確にすることも重要になってきます。
伝えたいことが明確になっていないと製品やサービスに興味を持ってもらえませんし、魅力を感じてもらえません。
ただ、ターゲットが明確になればおのずとそのターゲットに伝えるべきことも明確になってくるはずですので、先ほど紹介した動画のターゲットを明確にするところを意識しつつ、動画広告で伝えたいことを明確にするようにしましょう。
スピーディーな展開で飽きさせない
一部例外もありますが、動画広告は、広告を最後までしっかりと視聴してもらって初めて効果を発揮するものです。
実際、広告の終盤や最後にユーザーにとってもらいたいアクションを提示するタイプの動画広告も少なくありません。
そこで重要になるのがスピーディーな展開です。
どんどん話が展開するスピーディーな展開の動画でないとユーザーが飽きてしまいスキップする可能性が高いので、話がスピーディーに展開する動画を意識して広告を制作するようにしましょう。
音声なしでも伝わる・理解できるような内容にする
YouTubeやSNSなど動画広告を出稿できる媒体にはさまざまな媒体がありますが、どの媒体であっても音声なしで視聴するユーザーが一定数いるということを理解しておかなくてはいけません。
それぞれのユーザーが音声なしで動画を再生しているかどうかまではターゲティングできないため、そういったユーザーにも動画広告は配信されます。
音声がないと内容がわからないような動画や伝わらない動画は、音声なしでYouTubeやSNSを利用しているユーザーにスキップされてしまう可能性が高いですし、興味を持ってもらえません。
そのため、そういったユーザーが視聴していることも想定し、テキストやテロップを動画に取り入れるなどの工夫が必要になります。
PDCAを回して改善する
動画広告で成果を出したいと考えているのであれば、とにかくPDCAを回し続けるしかありません。
すでに動画広告の運用経験が長くノウハウを持っている企業であればすぐに大きな成果を出すこともできますが、そうでない場合は分析とテストを重ねてノウハウを貯め、精度をあげていくしかありません。
まずは動画を制作し、少ない予算で構わないので実際に広告を出稿して運用してみましょう。
広告を運用するとさまざまなデータを取得できるようになり、広告に対するユーザーの反応がデータで見れるようになります。
後は、それらのデータを元に動画を改善し、再度広告を出稿するという流れを繰り返していくだけです。
この一連の流れにより、成果の出る動画広告を作るスキルやノウハウが蓄積されていきます。
実際に成果をあげた動画広告の事例
動画広告を制作する前にチェックしておきたいのが、実際に動画広告で成果をあげた・あげている企業の事例について。
しっかりと成果をあげている企業の事例を参考にすれば、
・どういった動画広告を制作すればいいのか
・制作した動画広告をどのように活用すればいいのか
など、動画広告を運用する上で重要なポイントが見えてきます。
動画広告を含むインターネット広告のパイオニアとして有名なGoogleの事例を3つ紹介していきます。
美都住販
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神奈川県相模原市にある地域に根ざした住宅メーカー「美都住販」。
ホームページでの事例の紹介など積極的に情報を発信していましたが、住宅という商材の特性上、テキストや画像だけでは伝わりにくいという問題を抱えていました。
そこで取り入れてみようという話になったのが、YouTubeへの動画広告の配信です。
美都住販では、テストも兼ねて、
・商品の紹介動画
・住宅の魅力を伝える動画
・イベント動画
・会社紹介動画
という、4パターンの動画を制作。
これらの動画を配信した結果、3ヶ月で16万人ものユーザーに動画広告を視聴してもらうことができ、そのうちの7%にあたる11,200人ものユーザーが同社のホームページに訪れたと言います。
株式会社ジャストシステム
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タブレット端末を用いた小中学生向けの通信教育のサービスである「スマイルゼミ」を提供している、株式会社ジャストシステム。
株式会社ジャストシステムではこれまでも目標CPAを設定するなどして積極的にインターネットを活用した顧客の獲得に取り組んできていましたが、さらなる拡大に向けて、より多くのターゲットユーザーがいるメディアで効率的にマーケティングを展開していく必要があると考えていました。
そこで取り入れたのが、YouTubeでの動画広告の配信です。
実際に動画広告を配信した結果、開始当初からディスプレイ広告の1.3倍ほどのCPAに抑えつつ新規顧客を獲得することに成功し、配信を開始してから1ヶ月ほどでCPAを1/10にまで改善することに成功したと言います。
SOMPOリスケアマネジメント
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個人に対して健康指導のサービスを提供している「SOMPOリスケアマネジメント」。
SOMPOリスケアマネジメントのヘルスケア事業本部では求人に力を入れていましたが、なかなか思うような成果をあげられないという状況が続いていました。
そこで取り入れたのが、代表的な動画広告であるYouTube広告です。
YouTube広告は広告を配信するターゲットを細かく設定することができますが、SOMPOリスケアマネジメントはその特性を活かし、欲しい人材に基づいたターゲットとエリアを設定し、限定的に広告を配信しました。
その結果、3日間で3万人ものユーザーに動画を届けることに成功し、ブランディングの強化や認知拡大につながったと言います。
1リーチあたりの単価も0.6円と非常に安く抑えられたと語っています。
まとめ
実際に成果をあげている企業の事例を交えながら、成果の出る動画広告を制作するときに押さえておくべき6つのポイントについて紹介してきました。
動画広告は確かに大きな成果をもたらしてくれる可能性を秘めている広告ではありますが、動画広告を出稿したからと言って必ずしも成果をあげられるようになるわけではありません。
今回紹介した6つのポイントを意識しながら制作や活用に取り組めば大きな成果をあげることも難しくありませんが、それらのポイントを無視して動画を制作し、出稿するようでは、まともな成果は期待できません。
今回紹介させてもらった内容と成果をあげている企業の事例を参考にしながら、動画広告の制作と活用に取り組んでみてください。