パワーポイントの資料を動画化するメリット
「パワーポイントでわかりやすく説明できるから、わざわざ動画化する必要なんてあるの?」と思うかもしれませんが、動画化することでさまざまなメリットがあります。一体どんなメリットなのでしょうか。
最後まで見てもらいやすくなる
動画は文章や画像と比べて興味を持ってもらいやすく、最後まで見てもらいやすくなるというメリットがあります。途中で飽きたり読み飛ばされたりする可能性が減るからこそ、相手が資料の内容をしっかりと把握してもらいやすくなります。
その上、動画は文章や画像よりも多くの情報を伝えられるというメリットもある方法です。そのため、大量の情報をわかりやすく伝えたいと考えているときやパワーポイントだけでは伝えたい情報量が収まらないときにも動画が活用できます。
インターネット上で活用できる
動画はインターネット上でも活用しやすくなり、社内で資料を共有したいときにもおすすめです。動画であればパワーポイントのようなソフトがなくても視聴できるため、いつでもどこでも資料を確認することが可能。PCやスマホなどのデバイスに縛られないというところも魅力的なポイントです。
また、動画化にすることでYouTubeやTwitterなどで公開できるというところもチェックしておくべきところでしょう。資料をそのままPR動画としても活用できるため、動画を作る手間も省けます。
パワーポイントの資料を動画化する方法
パワーポイントの資料を動画化する方法としては、主に2種類あります。それぞれ方法が異なるため、双方チェックした上で自分がしやすいと思うほうを選びましょう。
方法1.設定で動画化
1つ目の方法は、パワーポイントの設定から動画化を行うものです。パワーポイントのメニューから「エクスポート」を選択。その後、「ビデオの作成」とクリックし、画質やスライドがめくられる時間を設定します。最後に設定の下に表示されている「ビデオの作成」をクリックすれば、動画化されます。
1つ目の方法はファイル自体を動画化するものであり、ナレーションやBGMの挿入といったこともできます。一般的な動画編集ソフトと比べると可能な機能が非常に限られていますが、それでも資料をわかりやすくする上ではありがたい機能でしょう。
方法2.パワーポイントを操作しながら撮影
2つ目の方法はパワーポイントを操作しながら撮影する方法です。PC画面を録画してくれるソフトを使い、自分でパワーポイントをめくりながら撮影します。この方法だと、撮影した映像を別の編集ソフトを用いてわかりやすく工夫することで、インターネット上に公開してもおかしくない作品を作れます。
また、以下のように自分たちも映して動画化する方法も挙げられます。この方法であれば、社内で共有したいときやPR動画として公開したいときでも活用できるでしょう。ただし、1つ目の方法と比べると手間がかかります。
パワーポイントに動画を組み込む方法とは?
パワーポイント内に動画を組み込む際には、「挿入」タブを選択し、「ビデオ」をクリックすれば組み込めます。ファイル形式に関しては、mp4やwmvなど数種類に対応しています。
YouTubeのリンクを組み込むこともできますが、ネット環境に注意しましょう。スムーズにYouTubeへアクセスできないと、無駄な時間がかかってしまいます。そうなると見てもらえなくなってしまうため、そのことを考えた上で組み込みましょう。
パワーポイントで行える動画の編集・効果
パワーポイントの動画編集メニューは意外と充実しています。
主な編集メニューとしてはあげられるものだけでも以下のようなものがあります。
・トリミング
・カット
・フェードイン
・フェードアウト
・ビデオスタイルの設定
・テロップ・文字の挿入
・BGM・効果音の設定
それぞれ詳しく解説していきます。
動画のトリミング・カット
パワーポイントでおこなえる基本的な動画編集の一つ目が、動画のトリミングやカットです。
編集前の動画には不要な部分が多く、そのまま動画化してしまうと間延びしたテンポの悪い動画に仕上がってしまいます。 そういったテンポの悪い動画になってしまわないためにおこなうのが、トリミングやカットです。
トリミングやカットをおこなうことで動画の不要な部分を取り除き、テンポよく視聴できる動画に仕上げることができます。 編集は、パワーポイントのメニューにある「トリム」からおこなえます。
フェードインフェードアウト
パワーポイントで作成した資料には、
・テキスト
・画像
・イラスト
・表やグラフ
などが掲載されているかと思いますが、それらの要素にアニメーションの動きを付与できるのが「フェードイン」「フェードアウト」です。
フェードインのスタイルを付与することでテキストや画像などの要素が少しずつ表示されるように設定できますし、フェードアウトのスタイルを付与することでテキストや画像などの要素が少しずつ消えていくように設定できます。 アニメーションの使いすぎは厳禁ですが、ここぞという場面で使ってあげると、注目してほしいポイントにより注目してもらえるようになるので、積極的に活用するべきです。 フェードイン・フェードアウトも、メニューから簡単に設定できます。
ビデオスタイルの設定
より凝った動画を作りたいときに活用したいのが「ビデオスタイル」です。 こちらもパワーポイントの「ビデオ形式」のメニューから設定できるもので、動画に影を付けたり枠を付けるなど、全体のデザインを統一することができます。 また、動画に挿入した一部の要素に対してスタイルを適用することも可能です。
テロップ・文字の挿入
動画はテロップやテキストを表示してあげることで内容をより理解しやすくなります。 そこで活用したいのが、テロップや文字の挿入機能です。 パワーポイントで動画を作成する場合、テロップや文字を挿入することもできます。 設定方法は簡単で、設定したい要素の上にテキストボックスを配置し、テキストを挿入していくだけです。 テキストが表示されるタイミングを設定して、よりテロップらしくすることもできます。
BGM・効果音の設定
設定することで一気に動画のクオリティを向上させてくれるのが、BGMや効果音です。 BGMや効果音の挿入は、メニューの「挿入」にある「オーディオ」から設定できるようになっています。
パワーポイントを使った動画の活用方法
パワーポイントを使って制作した動画の活用方法の中でも定番の活用方法と言えるのが、プレゼンテーションや営業などビジネスシーンでの活用です。
パワーポイントで作成した一般的な資料を活用するシーンにおいて、動画化した資料を活用するわけです。 動画の方が情報が伝わりやすく、時間も短く済ませることができるので、積極的に活用するべきだと言えるでしょう。
また、パワーポイントで作成した動画は「MP4」として書き出すことができるので、YouTubeなどの動画配信プラットフォームやInstagramなどのSNSにアップして活用することができます。 つまり、一般的な動画編集ソフトを使って作成する動画と同じような形で活用できるわけです。
パワーポイントはあくまでプレゼンテーション用のソフトウェアであって、動画編集ソフトではありません。 そのため、Premiere ProやFinal Cutのようなプロクオリティの編集はおこなえませんが、上手く使いこなすことができれば、ビジネスシーンやマーケティングで活用できるレベルの動画を作成することは可能です。
動画化する前にパワーポイントの資料を見直そう
動画化するといっても、パワーポイントの資料がわかりにくいと意味がありません。そこで、パワーポイントの資料をわかりやすくするポイントをいくつか紹介します。動画化する前に、今の資料を見直してみましょう。
画像やグラフなども加える
わかりやすさを考えて資料を制作、画像やグラフなども加えてみましょう。文章だけだと、段々と飽きてしまう恐れがあります。そこで画像やグラフなどを加えることにより、最後まで興味を持って見てもらいやすくなるだけではなく、わかりやすくなります。
画像に関しては、フリー画像サイトからダウンロードする形で問題ありません。写真ACやPixabayなどのサイトがあるため、その中から理想的な画像を探しましょう。グラフはパワーポイント内で作れる上に、そこまで難しいものではありません。
レイアウトを心がける
わかいやすいパワーポイントの資料を制作する上では、レイアウトが大切です。例えば、適切な余白を残したりオブジェクトの位置をそろえたりなどが挙げられます。これはパワーポイントだけの話ではなく、他の資料を作る際にも活用できます。レイアウトが良ければ資料もわかりやすくなるため、ぜひ心がけてみましょう。
また、この機会にデザインの勉強をしてみるのもおすすめです。デザインの知識があると、資料もわかりやすく作れるようになるでしょう。動画の制作にもデザインの知識が活用できます。デザインに関する本も数多く販売されているため、気になる方は読んでみてください。
資料を動画化する際のポイント
資料を動画化する際には、いくつかのポイントがあります。効果的な動画を制作するためにも、ポイントを覚えておきましょう。
わかりやすさを重視する
パワーポイントの資料を動画化する際には、わかりやすさが大切です。商品のPRや人材募集ならインパクトや映像の展開なども大切となりますが、資料の動画化であればそれらは求められません。インパクトや展開よりもわかりやすさが重要視されるため、見てもらう人のことを考えながら動画化しましょう。
資料にミスがないかチェックする
動画化する際には、あらかじめ資料にミスがないかチェックしておきましょう。パワーポイントであればすぐに修正できますが、動画は例外です。動画の場合はちょっとした修正でも手間がかかってしまいます。だからこそ、動画化する前に改めて資料に問題がないかチェックすることが求められます。
チェックに関しては、動画化した後も大切です。動画化した後にチェックすることで、する前に気づけなかったミスがあるかもしれません。ミスがある状況で他の人に見せないためにも、必ず動画化した後のチェックも忘れずに行いましょう。
情報をつめこみすぎない
動画は文章や画像よりも多くの情報量を伝えられますが、だからといって情報をつめこみすぎるのはNGです。情報が多すぎると何を伝えたいのかわからなくなってしまう上に、動画のスピードについていけなくなってしまう恐れがあります。このことは、資料の動画化だけの話ではなく、動画全般に当てはまることです。
だからこそ、本当に伝えたい情報だけにしぼりましょう。このあたりはパワーポイントでの作業となりますが、無駄な情報を省くことで資料もわかりやすくなります。
動画化で相手に伝わる資料作りを
今回は、パワーポイントの資料を動画化するメリットや方法などを紹介しました。パワーポイントの資料は動画化することも可能で、さまざまなメリットがあります。だからこそ、この記事で紹介したポイントを踏まえて実際に動画化してみてはどうでしょうか。