「テンプレートで動画を作成する」とは?
動画を作成する場合、これまでは自分で一から企画して作成するのが一般的でした。どういった動画を作るか考えて絵コンテや台本を用意し、それらを元に撮影をおこなって動画を作っていたわけです。
ただ、一から企画するとなるとどうしても時間がかかりますし、手間もかかります。また、動画制作に関するノウハウがない人が動画を作ると、どうしても素人っぽさが出てしまうという問題もありました。
そこで登場したのが、テンプレートを用いた動画制作です。
テンプレートとは、テロップやモーション、アニメーションなど動画の大枠がすでに完成している動画データのことで、これまで動画制作をおこなったことがない人でも、映像やテキストなどの素材を挿入するだけでプロ並みの映像を簡単に作成できるようになる便利な機能です。
動画制作について一から学ばなくても簡単にプロ並みの動画を制作できるということもあって、最近はテンプレートを用いた動画制作への注目が高まっています。
動画編集テンプレートの利用方法
動画編集のテンプレートには大きくわけて2つの利用方法があります。テンプレートを使用する際には、どちらの利用方法が適しているのかを検討してください。
テンプレートをそのまま利用する
1つ目は、テンプレートをそのまま利用する方法です。動画制作支援サービスが提供するテンプレートを活用して、動画を制作する方法です。
テンプレートをそのまま利用するため、簡単な操作で動画を制作することができます。動画編集の知識やスキルがない方におすすめのサービスです。
一部のシーンで使用する
2つ目の方法は、一部のシーンでテンプレートを使用する方法です。オープニングやアイキャッチ、チャンネル誘導など一部のシーンで活用します。
動画編集に既に取り組み、ある程度編集に慣れている方が利用する方法です。
テンプレートで作成できる動画
「テンプレートで動画を制作する」と聞くと、特定のテーマの動画の制作にしか活用できないと思われがちですが、決してそんなことはありません。
テンプレートで作成できる動画は、
・日常を映したVlog動画
・家族や友人との旅行の思い出動画
・結婚式のオープニングムービー
・子どもの運動会や発表会などのイベント動画
など、多岐に渡ります。
また、用意されているテンプレートやそれらのテンプレートの活用の仕方にもよりますが、会社紹介動画や製品紹介動画、サービス紹介動画など、企業が自社のマーケティングに用いる動画を制作するときにも活用可能です。
ビジネスで使用する動画は、クオリティが求められる分、外注すると高くついてしまう傾向がありますが、テンプレートを活用すればそれらの動画を内製できるようになるので、コストを抑えながら動画の制作や活用に取り組めるようになります。
動画編集のテンプレートを活用するメリット
動画編集のテンプレートを活用すると3つのメリットがあります。どのようなメリットがあるのかについてそれぞれ解説します。
短時間で高品質の動画制作が可能
簡単な操作で編集が出来るため、短時間で高品質の動画制作が可能になります。
編集に慣れている方でも、こだわりが必要なオープニング映像や、アイキャッチなどの制作時間を割くシーンを短縮出来るため、スピーディーな動画制作を可能にします。
コストを抑えながら映像制作が可能になる
テンプレートをそのまま使用して映像を制作することが出来るので、プロに依頼する必要もありません。コストを抑えながら動画コンテンツを制作したい方におすすめの方法と言えるでしょう。
初心者でもプロ顔負けの映像制作が可能に
テンプレートが既に完成しているため、初心者編集担当でもプロ顔負けの映像を制作することが可能です。短時間でプロ顔負けのクオリティ高い映像が仕上げられる点は、テンプレート使用の最大のメリットと言えるでしょう。
動画テンプレートを使用する際に気をつけること
テンプレートを使用する際に気をつけなければならないことがあります。利用する際には、次に紹介する3つの点をどのように対処すべきかについて検討してください。
テンプレートを多用するとオリジナリティがなくなる
テンプレートの動画は、他との差別化が出来ない可能性があります。多くのユーザーに利用されているテンプレートは、オリジナリティを出すことが難しく、場合によっては訴求力が弱くなってしまうこともあります。
サービスによって素材数が異なる
利用するサービスやサイトによって提供するテンプレートの数がさまざまです。動画制作を支援するサービスでは、サイトによって素材数も大きく異なります。
利用する際には、テンプレートのデザインだけでなく素材数がどの程度あるのかをリサーチしたうえで加入することをおすすめします。
再利用できるテンプレートの購入・サービス加入をする
クオリティ高いテンプレートは、価格が高く1度の利用だけで使わないものを購入すると、コストパフォーマンスが悪くなることも。
テンプレートを利用する際には、汎用性が高いかを検討し購入することをおすすめします。動画素材提供サイトのサービスに加入する際も、利用頻度を考慮しながらサービスの加入を検討してください。
テンプレートを使用した動画の作り方
テンプレートを活用して動画を作りたいと考えているのであれば、テンプレートを使用した動画の具体的な作り方についても押さえておかなくてはいけません。
テンプレートを用いた動画制作は、以下の流れで進めていきます。
・テンプレートを選ぶ
・素材を用意する/購入する
・テンプレートにあてはめる
・微調整する
それぞれの工程を詳しく解説していきます。
テンプレートを選ぶ
テンプレートを用いて動画を制作する場合、まず初めにおこなうのがテンプレート選びです。
後ほど詳しく紹介していきますが、動画用のテンプレートを配布しているサイトやアプリでは数百種類のテンプレートが配布されているので、どういった動画を作りたいかイメージしながら、そのイメージを実現できるテンプレートを選んでいきます。
サイトやアプリに用意されているカテゴリーやタグ、検索バーなどを活用しながらテンプレートをリサーチすると、効率的に探せるようになります。
素材を用意する/購入する
イメージを実現できそうなテンプレートが見つかったら、そのテンプレート素材をダウンロードしましょう。
アプリの場合はテンプレートをダウンロードする必要はなく、テンプレートを選んだ後はそのまま撮影、編集と動画制作を進めることができますが、素材サイトで配布されているテンプレートを使用する場合は、素材をダウンロードしなくてはいけません。
動画テンプレートを配布している素材サイトの中には、会員登録せずにダウンロードできるサイトもあれば、会員登録が必須となっているサイトもあります。
また、有料の素材サイトの場合はテンプレートの購入が必須になるので、必ず購入してから使用するようにしてください。
なお、テンプレートの使用方法や使用する際のルールはサイトや素材によって異なるので、ルールや規約を確認した上で使用するようにしましょう。
テンプレートにあてはめる
テンプレートを用意したら、撮影した動画素材の中から使用したいものを選択し、テンプレートに当てはめていきます。
テンプレートに合わせて動画の必要な部分だけをトリミングしたり、テンプレートの文言を変更したりして、動画編集を進めていきましょう。
微調整をする
大まかな編集が完了したら、プレビューで動画の内容を確認しながら微調整を繰り返し、体裁を整えていきます。
テンプレートを使用しての動画制作で最も手間がかかるのが、この微調整の段階です。
調整を怠ってしまったり調整の段階で手を抜いてしまうと、どれだけ良いテンプレートを用いたとしても、クオリティの低い残念な動画になってしまいかねないので、丁寧に微調整してクオリティを高めていくようにしましょう。
微調整が完了したら、動画を書き出して完了となります。
動画テンプレートを使えるアプリ・サイト
動画編集のテンプレートを使用する際には、目的に合ったサービスを利用することが大切です。動画制作支援サービスや、動画素材サイトの中からおすすめのテンプレートサイトを紹介します。
Filmstock
https://filmstock.wondershare.jp/
高品質なテンプレートが多く揃うサイトです。CMやPV、OP映像、バラエティ動画など映像編集に活用できるテンプレート素材が多くあります。
高品質なテンプレートだけでなく、映像編集に活用できるサウンドや画像なども多くあります。
編集ソフトをある程度扱える方は、サイトの画像やサウンド、テンプレートを活用して訴求力の高いコンテンツの制作をおこないましょう。
adobe Stock
https://stock.adobe.com/jp/
既存の編集ソフトとテンプレートを組み合わせて編集をおこないたい方におすすめのサイトが、Adobe Stockです。
Adobe Stockでは、Premiere Proで使用出来るこだわりの素材が多くあります。スタイリッシュな映像を制作したい方や、動画作品の一部にテンプレート素材を使用したい方におすすめです。
テンプレートの他にも、編集時に使用できるエフェクトも多くあります。基本操作を覚えた方でよりクオリティの高い作品を制作しようとしている方は、Adobe Stockのテンプレートを使用しましょう。
利用条件は有料会員への登録です。1ヶ月に無料でダウンロード出来る素材があるので、注意が必要です。
pixabay
https://pixabay.com/ja/
無料素材サイトでテンプレート映像を探している方におすすめのサイトは、Pixabayです。動画素材や、ベクターイラストなど編集で使える素材が多くあります。
無料で使用出来る反面、編集時に加工をする必要があるため注意が必要です。ある程度編集操作に慣れた方で、自分でテンプレート素材を制作してみたい方におすすめのサイトです。
canva
https://www.canva.com/ja_jp/
月のアクティブユーザーが1億人を超える大人気のデザインツール、Canva(キャンバ)。
Canvaはデザインのために用いられるケースの多いツールですが、実は動画作成や編集もおこなえる、非常に利便性の高いツールです。
動画編集でも優れたUIは健在で、直感的な操作でクオリティの高い動画の制作が可能です。
また、今最も勢いのあるツールだけあって動画編集のテンプレートも充実しています。
無料版と有料版が用意されていますが、無料版でもテンプレートを使った動画編集はおこなえますし、十分なクオリティの動画を制作できます。
会員登録はGoogleのアカウントを用いて簡単に行えるようになっているので、まずは登録してみて、無料版を実際に使ってみてはいかがでしょうか?
VITA
https://apps.apple.com/jp/app/vita-%E8%B6%85%E7%B0%A1%E5%8D%98-%E5%8B%95%E7%94%BB%E7%B7%A8%E9%9B%86/id1488430631
iPhoneやiPadなどのモバイル端末で気軽に動画制作をおこなえる動画編集アプリ、VITA(ヴィータ)。
iPhoneやiPad向けの動画編集アプリにはさまざまなアプリがありますが、動画編集用のテンプレートの充実度で選ぶのであれば、断然VITAがおすすめです。
VITAには、定番のテンプレートから、歌詞が表示されるミュージックビデオ風のテンプレートなど流行りのテンプレートが複数用意されていて、それらのテンプレートを用いて簡単にプロ顔負けの動画を制作することができます。
現時点で動画編集用のテンプレートは100種類以上用意されていて、ビジネスシーンで活用する動画を制作するときに活用できるテンプレートも豊富です。
映像だけでなく、写真をテンプレートにはめ込んで動画を制作することもできるので、映像を用意するのが難しいという場合でも重宝します。
MixKit
https://mixkit.co/
MixKitは、画像や動画、音源など、さまざまな素材を無料でダウンロードして使用できる、世界的に有名な素材サイトです。
動画のテンプレートも配布されていて、2023年の9月時点では、1,000件近くの動画テンプレートがダウンロードできるようになっています。
Premiere Proはもちろん、Final CutやDaVinci Resolve、After Effectsなど、さまざまなアプリに向けた動画テンプレートが配布されている点も、MixKitの魅力の一つです。
Video
https://www.videvo.net/
MixKit同様、さまざまな動画編集ツールで使える動画用のテンプレートが充実している素材サイト「Video」。
Videoでは、豊富な動画テンプレートを会員登録せずにダウンロードすることができるので、テンプレートを使った動画編集、動画制作を気軽に始めたい方におすすめの素材サイトです。
一般的な動画用のテンプレートはもちろん、InstagramなどSNSに動画を投稿するときに便利な縦動画用のテンプレートも配布されています。
動画テンプレートを使って企業用動画を内製化で作成する
テンプレートを用いて動画制作をおこなう場合、ツールの使い方や動画の編集について一から学ぶ必要がないという大きな強みがあると紹介してきました。その強みによって実現可能になるのが、動画の内製化です。
企業が動画を作成する方法としては動画制作のプロである制作会社に依頼するのが一般的ですが、動画の外注は単価が高く、動画の種類や内容によっては1本作るのに100万円近くかかってしまうこともあるほどです。
その費用の問題を解決してくれるのが内製化ですが、内製化には、担当者が動画制作に関する最低限の知識を身につけなければならないというデメリットがあり、なかなか着手しづらいという問題がありました。
ただ、最近はテンプレートを用いて動画の作成がおこなえるツールやサービスが充実してきたこともあり、動画の内製化のハードルがグッと低くなってきています。
テンプレートを用いて動画の作成をサポートしてくれるツールはいくつかありますが、特に人気が高いのが、弊社株式会社博士.comが提供している「メディア博士」というサービスです。
メディア博士は、豊富に用意されたテンプレートや素材を使用して簡単にプロ並みの動画を作成できるサービスで、さまざまな業界の企業様にご利用いただいています。
動画を作成するときに使用できるフリー素材は2,400万点以上、BGMに使用できる楽曲は2,000曲以上と素材も充実しています。
さらに動画の企画から撮影、制作までトータルでサポートするコンサルティングサービスもついているので、動画制作に関するノウハウのない企業様でも、簡単に効果的な動画を作成することが可能です。
定額のサービスなので動画を何本作ったとしてもかかる費用は変わりませんし、ツールの利用料はもちろんサポートも込みの価格となっているので、コストパフォーマンスの高さも抜群です。
まとめ
・テンプレート素材を使用してプロ顔負けの作品が可能
・素材が豊富なサイトを利用する
・利用頻度を考慮してサービスを利用する
テンプレートを使用することで、訴求力の高い編集をおこなうことが可能になります。動画編集をこれから始めようと検討している方は、本記事で紹介したポイントを意識しながらテンプレートサイトの利用を検討しましょう。
メディア博士は3つの簡単なSTEPで訴求力の高い映像を制作する支援ツールです。テンプレート素材も豊富で自由度の高い動画制作を可能にします。皆様からのお問合せを心よりお待ちしております。