この記事は、こんな方におすすめです
- ✅ アウトドア関連事業の販促を強化したい
- ✅ 商品やサービスを動画で魅力的に見せたい
- ✅ キャンプ動画を企業PRに活用したい
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キャンプ動画を撮影しよう
キャンプ動画の需要の高まりは冒頭に書いたとおりですが、では動画撮影をするにはどうしたらよいのでしょうか。ここでは、キャンプ系動画の種類や準備物、撮影の際のポイントをご紹介します。
キャンプ動画の種類
キャンプ動画には実は種類があるといえます。何をメインとして撮影するかによって変わってくるからです。YouTubeに投稿されているもので多いのは「キャンプ飯」と「キャンプギア(アイテム)」、そして出発からキャンプサイトのチェックアウトまでを動画にしたものです。
内容によって少しずつ視聴者層が違う場合もあるので、PRしたい自社商品の種類や獲得したいファン層(視聴者のターゲット層)を決めてから、どのようなキャンプ動画を作るかを検討していきましょう。
また、キャンプ動画についての制作メリット等は下記の弊社コラムも参照ください。
キャンプ用品は今すぐ動画を活用しよう!その理由と方法を紹介
撮影前の準備
動画撮影に最低限必要なものには以下のものがあります。
・カメラやスマホなどの撮影機材
・三脚
・マイク
・パソコン(編集用)
・動画編集ソフト(アプリ)
最近のスマートフォンは動画撮影機能も優秀なものが多く、無料の編集アプリも数多くありますので、まずはスマホ一台で撮影・編集してみるのも良いでしょう。
また、複数人で撮影する場合は問題ないかもしれませんが、ソロキャンプなど一人の場合は、スマホ用三脚などを使用して作業の様子を撮影することをオススメします。

キャンプ動画をメインにVlogや旅行動画を配信しているチャンネル「キャンプ/満腹満点」。この動画では
iPhone一台だけで魅力的なキャンプ動画を撮影する方法を解説しています。
カメラの準備から動画の構成、撮影や編集の方法まで説明していますので、iPhoneなどのスマホだけでキャンプ動画を撮りたい方はぜひ参考にしてみてください。
また、動画制作に必要な機材等の詳細を知りたい方は、以下の弊社コラムもあわせてお読みください。
【初心者向け】動画制作のやり方|基本の流れや必要なツール、制作のポイントをご紹介
キャンプ動画撮影のポイント
キャンプ動画はスピード感溢れるものというよりは、ゆっくりとした時間の流れるような動画が人気です。キャンプサイトの場所は山だけではなく海のそばなどロケーションもさまざま。
ここで重要になってくるのは「音」です。山のキャンプ場には山の音が、海のそばのキャンプ場には海の音があります。そしてこれらをうまく動画に取り入れることによって、視聴者はより自然を感じ動画へ惹き込まれるでしょう。
また、キャンプ動画ではキャンプ設営までのシーンを含んでいる動画が多くあります。テントやタープが組み立てられていく様子やバーベキューの準備など、他のキャンパーを参考にしたい視聴者がたくさんいるからです。
テントの中のレイアウトも同様です。ですので、完成だけを見せるのではなく、準備シーンやテント内の細かい部分も撮影しておくことをオススメします。
参考にしてほしいキャンプ系YouTuber
YouTubeに投稿されているキャンプ動画の中でも、キャンプ動画をメインに投稿しているYouTuberをご紹介します。視聴回数の多い人気の動画は特に参考にできる部分がたくさんありますので、ぜひご覧になってみてくださいね。
少年かむいカレーライス。soto飯

ソロキャンプ動画をメインにキャンプグルメやキャンプギアの紹介動画を配信しているチャンネル「少年かむいカレーライス。soto飯」。
サムネイルに統一感があり、ナチュラルなカラーリングの画像が使用されていることが分かります。映像中に本人が出てくることはなく、調理中の手元など一部にとどまっています。
視聴者からは「雰囲気が好き」「編集が好き」「見ていて楽しくなる」との感想が多く見られます。テロップはカジュアルな言葉でつづられ、映像はゆったりとした雰囲気に仕上がっており、見ていてリラックスできる動画ばかりです。
ソロキャンプ動画は、視聴者に「ソロキャンプがしてみたい!」と興味を持ってもらうこともできますし、一緒にキャンプをしている雰囲気を楽しめるのもソロキャンプ動画の特徴です。
・【ソロキャンプ】年越しふもとっぱらでキャンプ飯!薪ストーブ3泊4日食べまくり生活(前編)

こちらは再生回数202万回を誇る年越しソロキャンプ動画(2025年8月現在)シーンごとに変わるBGMですが、やはりおだやかで優しい雰囲気の曲で統一されているので違和感を抱くことはありません。
BGMと共に環境音も入っており、食材を袋から出すカサカサとした音、ガスバーナーの火が燃える音などキャンプ独特の音が動画をより魅力的に仕上げています。
こちらは年越しのキャンプということで、前編は出発から大晦日の朝まで後半は大晦日から年越しの朝までの様子の動画です。
タイトルにあるように調理や食事シーンをメインに構成されており、やはりここでも炒める音や煮込む音など、食欲をそそる音がたくさん。うまく自然の映像と音を活かした動画となっています。
こずちゃんネル。

関西在住の女性キャンプ系YouTuber「こずちゃんネル。」DIYやキャンプギアの紹介動画やアウトドアでの食事をメインに動画を投稿しています。
近年、女性のソロキャンパーも増えており、女性が手軽に扱えるかどうかは気になっている女性キャンパーは多いはず。ですので、この方のような女性のキャンプ系YouTuberからの発信はこれからどんどん需要が高まっていくと考えられます。
・【女子キャンプ】イワタニの炙りやと肉と酒と女の友情【サプライズ】

女子会のデイキャンプ動画。女性だけで設営している様子や楽しく食材を焼きながらお酒を飲んでいる様子が撮影されています。今やキャンプでの定番アイテムとなったカセットコンロの使い方も紹介されています。
デイキャンプは比較的時間の短い撮影で済むので、初めてのキャンプ動画にはオススメ。昼間の明るいうちに撮影でき、照明を気にしないですむのもメリットです。
また、この動画のように少人数で楽しむ様子を描いたコンテンツは、近年のアウトドアトレンドとも相性が良く、これからさらに人気が高まっていくと考えられます。
キャンプ動画を活用する際の注意点
キャンプ動画は、自然の魅力やアウトドアの楽しさを直感的に伝えられるコンテンツですが、活用方法を誤ると視聴者に意図がうまく伝わらなかったり、ブランドイメージと乖離してしまう可能性があります。
ここでは、キャンプ動画を活用する際の注意点を解説します。
コンセプトを明確にする
キャンプ動画にはさまざまな形式があり、同じジャンルでも視聴者層や目的が異なります。まずは「誰に」「何を伝えるのか」を明確にしてから動画の企画を立てることで、視聴者が期待する内容とズレのない動画を制作できます。
さらに、コンセプトを決める段階で 「動画を見た後に視聴者にどんな行動を取ってもらいたいか」 を設定すると効果的です。
例えば、商品購入ページに誘導したいのか、ブランドへの好感度を高めたいのかによって動画の設計が変わってきます。
過度な演出は避ける
キャンプ動画の魅力は、自然の音や焚き火の炎、食材を調理する音といったリアルな臨場感にあります。必要以上に派手なBGMやエフェクトを使うと、かえって視聴者の没入感を妨げてしまいます。
映像編集では「自然の雰囲気を壊さない」ことを意識し、ナチュラルなトーンを大切にしましょう。
特に近年はASMR的な音や、環境音を楽しむ需要も高まっています。BGMをあえて控えめにし、自然音を活かした動画は長時間の視聴にも向いており、ファン層を獲得しやすくなります。
プライバシーやマナーに配慮する
キャンプ場で撮影する際には、周囲のキャンパーが映り込まないよう注意が必要です。特に企業が公式に発信する動画であれば、無断で他人が映ってしまうとトラブルにつながる恐れがあります。
また、キャンプ場によってはドローン撮影や撮影自体にルールが設けられている場合もあるため、事前に確認し遵守することが重要です。
加えて、自然保護や火の取り扱いに関するマナーを動画内で自然に伝えると、ブランドイメージを高めることにつながります。視聴者に「安全で環境に配慮している企業」という印象を持ってもらえることは、中長期的に大きなメリットになります。
情報の正確性を担保する
キャンプギアや調理器具のレビューを動画で紹介する場合、スペックや使い方を誤って伝えると視聴者の信頼を失う原因になります。
公式情報を確認したうえで、実際の使用感と組み合わせて紹介することが大切です。特に火器や刃物など安全に関わるギアは、注意点をしっかり解説することで動画の信頼性が高まります。
また、比較動画やランキング形式で紹介する場合は「なぜその評価に至ったのか」を根拠とともに伝えると、単なるレビューではなく専門性を感じてもらいやすくなります。
まとめ
アウトドア系の動画の人気は根強く、特にキャンプ動画はこれから始めたいと考えている初心者から、何度もキャンプを経験している上級者まで需要が多くあります。
まずはスマホで気軽にできるデイキャンプ動画から始めてみてはいかがでしょうか。