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【音楽業界】動画活用によるプロモーション事例|TikTok・YouTube・ライブ配信アプリの活用法

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音楽業界が動画を活用するべき理由

音楽を取り巻く環境は、時代とともに変化しています。従来はCDを売ることが楽曲ヒットに欠かせない方法でしたが、近年ではCDを介さず、ストリーミングやダウンロード、動画配信サイトによる視聴が主流となってきました。そのため、オンラインのみで楽曲を配信するアーティストも増えてきています。

また、自粛生活が長く続いたことも、音楽の楽しみ方の変化に影響しているでしょう。ライブやフェスの公演中止を余儀なくされたことで、オンライン上での新曲プロモーションやライブ開催が盛んになってきました。

今後も、音楽業界において動画活用が大きなカギを握ると考えられます。そこで、この記事では、音楽業界が動画を活用するべきプラットフォーム「TikTok」「YouTube」「ライブ配信アプリ」の活用事例をご紹介します。

TikTokの活用法

ショートムービー共有サービス「TikTok」。音楽に合わせて15秒から1分ほどの短い動画を作成・投稿できることが特徴です。国内月間アクティブユーザー数は、2019年時点で950万人となっており、10代から20代の若年層を中心に大きな支持を得ています。(※1)

そのため、TikTokの活用は若い世代へのアプローチ方法として非常に有効です。また、動画にBGMを付けて投稿するため、音楽のプロモーションに繋がりやすいでしょう
。その上、ハッシュタグチャレンジという広告出稿方法があるため、販促に利用しやすいなど、音楽業界にとって様々なメリットのあるサービスとなっています。それぞれ、実際の活用事例をあげながら解説していきます。

活用事例①「新曲プロモーション」

歌手 きゃりーぱみゅぱみゅは、TikTok上で新曲「かまいたち」のプロモーションビデオを公開しています。
きゃりーぱみゅぱみゅ
きゃりーぱみゅぱみゅ:https://www.tiktok.com/@karinfuuckingbaby/video/6819178377266629889?sender_device=pc&sender_web_id=6943856249747244545&is_from_webapp=v3&is_copy_url=0
自身の新曲に合わせて踊るという、TikTokに適したプロモーション方法を採用しています。また、本人が踊るだけでなく、ユーザーにも新曲をBGMとした動画作成を促す、ハッシュタグチャレンジ広告も活用。

ハッシュタグチャレンジとは、特定のハッシュタグをつけた投稿を促す広告のことです。新曲のダンスパートにユーザーが挑戦し、「#この糸は切れない」という指定のハッシュタグを付けて動画を投稿しています。

かまいたち - きゃりーぱみゅぱみゅ
かまいたち - きゃりーぱみゅぱみゅ:https://www.tiktok.com/@karinfuuckingbaby/video/6819178377266629889?sender_device=pc&sender_web_id=6943856249747244545&is_from_webapp=v3&is_copy_url=0
実際にきゃりーぱみゅぱみゅの動画と自分を並べて投稿できるデュエット機能も利用することで、ファンと繋がっているような印象を与えられることも魅力。きゃりーぱみゅぱみゅは、この施策をTikTok LIVEも利用して告知することで、多くのユーザーにリーチする施策となりました。

TikTokでは、多くのユーザーにBGMとして楽曲を使ってもらうことで認知拡大に繋がります。しかし、それはユーザーの自発的な楽曲使用によるため、アーティストや企業によるマーケティングに利用しづらいことが難点でしょう。
そこで、ハッシュタグチャレンジ広告を活用することで、意図的に多くのユーザーに利用してもらうことができ、プロモーションに繋がるのです。

活用事例②「イベントのプロモーション」

TikTokは、ライブイベントのプロモーションにも利用されています。

エイベックス・グループが開催する、野外ライブイベント a-nationは、オフィシャルTikTokアカウントを開設。「a-nation 2018 supported by dTV & dTVチャンネル」の期間中、イベントに出演するアーティストの動画を公開していました。

また、合わせてハッシュタグチャレンジも実施。ハッシュタグ「#a-nation祭り」をつけて投稿することで、出演アーティストのサイン入りグッズが当たるというキャンペーンです。

#anation祭り
#a-nation祭り:https://www.tiktok.com/tag/anation%E7%A5%AD%E3%82%8A
このように、リアルな音楽イベントとTikTokを結びつけることで、認知を広げるきっかけになるでしょう。

YouTubeの活用法

YouTubeは本来、動画共有を目的としたプラットフォームですが、音楽を視聴するメディアとしても広く利用されています。日本レコード協会による「音楽メディアユーザー実態調査(2019年度版)」では、音楽聴取方法についてリサーチしています。
そこで、調査対象者の54.9%の人が「音楽を聴きたい時にはYouTubeを使う」と回答。この結果は、テレビやCD以上に視聴媒体としてYouTubeが利用されていることを示しています。(※2)

このように、多くの人が音楽を視聴しているYouTubeは、楽曲のプロモーションだけでなく、イベントの告知やオンラインライブの開催にも活用されています。

活用事例①「ミュージックビデオの公開」

YouTubeでは、楽曲PRのために多くのミュージックビデオが公開されています。特に近年では、視聴だけでなく投稿する人も増えたことで、想像以上のプロモーション効果に繋がる可能性があります。

例えば、2019年にリリースされた、歌手 瑛人による「香水」という楽曲。もともとはTikTokでのBGM利用によって流行したことがきっかけでした。しかし、その後、YouTubeでも人気を集め、1億4千万回以上の再生回数を達成しています。
再生回数の伸びには、多くのユーザーがこのミュージックビデオを模した動画を作成し、投稿していたことも影響しているでしょう。例えば、お笑い芸人 チョコレートプラネットは、自身のYouTubeチャンネルで「香水」のミュージックビデオ再現動画を公開しています。
この動画がパロディとして話題を集めたことで、オリジナルの動画も、改めて注目を浴びることとなりました。このように、YouTubeでミュージックビデオを披露することで、思わぬ話題性を集め、期待以上の効果を生み出す可能性もあるのです。

活用事例②「イベントのプロモーション」

利用者の多いプラットフォームだからこそ、告知場所として活用するのも効果的です。ロックバンド サカナクションは、初のオンラインライブについてYouTube上で告知しています。
YouTubeで告知することで、同バンドのSNSをフォローしていない人やファンクラブに所属していない人でも確認することができるため、集客効果が期待できるでしょう。

活用事例③「オンラインライブの開催」

YouTubeは過去に撮影した動画をアップロードするだけでなく、生配信も可能です。音楽ユニット スキマスイッチは、コロナウイルス感染拡大の影響で、ツアーの開催が延期となったことから、YouTube上で無観客ライブの生配信をおこないました。
配信終了後には、ライブ動画をアーカイブとして残しておくことができます。その動画が新たなファンを呼ぶプロモーションツールとなることもあるでしょう。

ライブ配信アプリの活用法

YouTubeでもオンラインライブは開催できますが、チケット購入者のみを配信対象として、ライブ配信アプリで開催することもできます。年々増加している、オンラインライブ。配信事業を手がける「CyberZ」などによると、ライブ配信の市場規模は右肩上がりになるとのこと。
2024年には、2020年比べて約7倍の水準となる、984億円規模まで伸びると予測しています。(※3)今後も、市場規模の拡大が見込まれるライブ配信市場。音楽業界が積極的に活用していくべきツールと言えるでしょう。
朝日新聞:https://www.asahi.com/articles/photo/AS20201207001855.html

活用事例①「オンラインライブの開催」

ロックバンド サザンオールスターズは、配信メディアを利用して、オンラインライブを開催しています。配信にあたり、ABEMA、GYAO!、新体感ライブ CONNECT、PIA LIVE STREAM、U-NEXT、LINE LIVE、ZAIKO、ファンクラブの8つのメディアを利用。それぞれのメディアによって対応サービスや条件が異なりますが、視聴者は好みの視聴方法を選ぶことができます。

サザンオールスターズが使用した8つのメディア以外でも、SHOWROOMやStreaming+など、ライブ配信サービスは様々あるでしょう。それぞれのサービスの特徴やユーザー層を比較検討し、利用するサービスを選ぶことがおすすめです。

まとめ

この記事では、音楽業界に向けて「TilTok」「YouTube」「ライブ配信アプリ」での動画活用法についてご紹介しました。CDやテレビによる音楽視聴が減少している現代、オンライン上のサービスを活用することが重要です。
複数のプラットフォームを利用することで相乗効果を生み出すこともあるでしょう。今回とりあげた活用事例を参考に、効果的な音楽プロモーションを検討してみてください。

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