医療業界で動画の活用が注目されている理由
冒頭で紹介したとおり、医療業界では動画の活用が注目されていますし、実際に動画を活用する
病院や企業も増えてきています。
その背景には、「動画を活用できる場面の多さ」と「医療業界特有の専門性の高さ」の2つがあげられます。
医療業界での具体的な動画の活用方法については後ほど詳しく紹介していきますが、院内向けの活用方法もありますし、患者さんなどユーザー向けに動画を制作し、活用することも可能です。
このように、活用できる場面が多いので、活用してみようと考える
病院や企業が多くなっているわけです。
医療業界での動画の活用方法
先ほど紹介したとおり、医療業界ではさまざまな場面で動画を活用することができます。
ここからは、医療業界での具体的な動画の活用方法について紹介していきます。
業務マニュアル用の動画
日々の業務をマニュアル化した
業務マニュアル用の動画は、業務内容が専門的で煩雑化しがちな医療業界こそ取り入れるべきだと言えます。
テキストでの
マニュアルになるとどうしても
マニュアルの量が多くなってしまいがちですが、動画にはより多くの情報を短時間で伝えられるという特性があるため、煩雑化しがちな
マニュアルをよりコンパクトにまとめることができます。
日々の業務やルールを正しく把握するための
マニュアルを把握・理解するための動画を制作し、活用することで業務の効率化にも貢献してくれるでしょう。
また、医療機関だけでなく、製薬会社や医療機器メーカーなど、医療業界のその他の企業でも活用可能です。
機器の使用方法の解説動画
医療機関ではさまざまな医療機器が導入され、日々使用されています。
規模の大きな大病院となるとなおさらです。
そういった医療機器の使用方法を解説するための動画も、医療業界における動画の有効的な活用方法
の一つです。
一般的な紙のタイプの説明書だと理解しにくい内容も、実際に流れを確認しながら学べる動画であれば使用方法をしっかりと把握することができます。
使用方法についてはもちろん、トラブルが発生してしまったときの対応方法を解説する動画なども作成しておくと万が一のときにも動画を見ながら対応できるのでおすすめです。
教育用の動画
入ってきたばかりの医師や看護師の教育や、入社したばかりの
新人社員の教育に活用できる教育用の動画も、医療業界における動画の活用方法の一つです。
先ほどから解説しているとおり医療業界は専門性が高く教えなくてはいけないことがたくさんありますが、患者さんは待ってくれないので、教育をおこなう時間の確保が難しくなってしまいがちです。
そんな場合でも、教育用の動画コンテンツを作成しておけば、いつでも好きなタイミングで学べるようになります。
ただ、教育用の動画は学ぶ順番も重要になってくるので、体系的に学べるような動画作り・コンテンツ作りを意識するようにしましょう。
営業用動画
病院などの医療機関ではなく製薬会社や医療機器メーカーが動画を活用する場合は、営業用の資料として動画を活用できます。
医療業界の場合、製薬会社や医療機器メーカーも製品やサービスの説明が専門的で煩雑なものになってしまいがちですが、
・映像
・画像
・テキスト
・音声
などさまざまな方法で情報を伝えられる動画であれば、製品やサービスについてわかりやすく説明できますし、より効果的なPRが可能です。
また、新型コロナウイルスの影響で医療機関に訪問しにくい時期が続いていますが、こういった状況が続いているからこそ、
営業用の動画の活用が広がっています。
PR動画
PR動画も医療業界における動画の有効活用方法の一つです。
院内の様子や診察の様子、治療の様子がわかるPR動画を用意すればユーザーは親近感を抱いて病院に足を運びやすくなります。
院内で働くスタッフの顔や人柄がわかるような動画であればなおさらです。
個人向けに市販薬や医療機器を製造し販売している製薬会社やメーカーも親近感を抱いてもらえることを意識してPR動画を制作すれば、よりユーザーに製品を選んでもらいやすくなります。
採用動画
近年は少子化の影響もあって採用にかかるコストがふくらんでしまいがちです。
それは病院などの医療業界も同様です。
そこでぜひ活用したいのが、
採用動画です。
例えば病院の場合だと、院内で働く看護師の一日を紹介するタイプの動画が採用を促進するための動画として公開されることが多くなっています。
実際に働いている方の声はなにより参考になりますし、採用された場合、一緒に働くことになる方の人柄も動画を通じて知ることができます。
しっかりと魅力を伝えることができれば採用活動に大きな効果をもたらしてくれるでしょう。
医療業界で動画を活用するときの注意点
医療業界で動画を活用する場合、とにかく情報の正確性に注意しなくてはいけません。
間違った情報を発信してしまうと社会的な問題に発展してしまいかねませんし、
病院や企業の信頼にも影響してしまいかねません。
そのため、動画を企画する段階や台本を作成する段階で情報の正確性をしっかりと確認し、誤った情報を発信してしまわないよう注意しながら動画制作をおこなうようにしましょう。
また、企業が医療系の広告を出稿する場合は広告内で使用できない表現も多くなりますので、医療広告ガイドラインや薬機法などをよく確認し、それらに抵触しない広告作りをおこなうようにしてください。
医療業界での動画の活用事例
医療業界で実際どのように動画が活用されているのかについて、3つほど活用事例を紹介していきます。
動画を活用する際の参考にしてみてください。
東埼玉総合病院「新人看護師の一日」
東埼玉総合病院では、
病院に勤務する看護師の一日を3分程度の短い動画にまとめて公開しています。
看護師の一日を紹介する動画はさまざまな
病院が公開していますが、仕事の内容や
病院の様子が見られるので
採用動画として効果を発揮してくれますし、視聴者に親近感を抱いてもらえるので、利用者の増加も見込めるようになります。
北原病院グループ「プロモーションビデオ」
北原病院グループが公開しているプロモーションビデオでは、グループの歴史や系列の
病院の特徴などを動画でわかりやすく解説しています。
実際の診察や治療の様子なども公開されていますし、院内の様子も動画内で確認することができるので、利用を検討している方の背中を押すタイプの動画となっています。
テルモ株式会社「Our Technology すべては患者さんと医療現場のために」
医療機器メーカーなどでの動画活用の参考になるのが、テルモ株式会社が公開しているプロモーション動画です。
この動画では、会社の概要について紹介しつつ、医療機器の制作現場の映像や取り扱っている医療機器の映像をおりまぜながら、会社の強みや特徴についてプロモーションをおこなっています。
ユーザーに見てもらうための動画としてはもちろん、営業活動の中で使用する動画としても効果を発揮してくれるタイプの動画となっています。
まとめ
今回は、医療業界での動画活用について紹介してきました。
医療業界は動画の活用に適している業界です。
専門的で煩雑な内容であっても動画を活用すればわかりやすく解説することができますし、動画を活用できる場面も多いので、さまざまな場面で動画が効力を発揮してくれます。
もちろん病院だけでなく、製薬会社や医療機器メーカーなどの企業が動画を活用することも可能です。
今後は動画の活用に取り組む医療機関や企業が増えていくことが予想されるので、今のうちから動画の活用に取り組み始めてみてはいかがでしょうか?