バイラル動画とは
バイラル動画のバイラルは英単語の「Viral」からきていますが、この「Viral」を日本語に訳すと、
・ウイルスの
・ウイルス性の
・コンピューター・ウイルスの
といった形で訳することができます。
バイラル動画は、上記の日本語訳のように、ユーザーの間でウイルスの感染が広がるように拡散されるタイプの動画で、話題性のある動画です。
SNSで拡散されて話題になることを「バズる」と言いますが、バイラル動画はバズった動画と言い換えることもできます。
バイラル動画の3つの特徴
バイラル動画と呼ばれる動画は、意図して作られた動画というよりも、何かのきっかけでバズり、気づいたら話題になっているというタイプの動画がほとんどです。
そのため意図してバイラル動画を作るのはハードルが高いと言えますが、バイラル動画の特徴を把握し、その特徴を意識して作れば、制作した動画がバイラル動画になる可能性を高めることができます。
バイラル動画に共通する3つの特徴について解説していきます。
思わず手を止めてしまうインパクトのある動画
バイラル動画の多くに共通しているのが、「思わず手を止めてしまうほどインパクトがある」という点です。
バイラル動画は
SNSなどで拡散され、それがきっかけで話題となることがほとんどですが、日々多くの情報が発信される
SNSで動画をバズらせるためには、思わずユーザーが手を止めて見入ってしまうようなインパクトが必要不可欠です。
思わず目を疑ってしまうような動画など、テレビで紹介されてもおかしくないようなインパクトのある動画が、バイラル動画として広まりやすくなっています。
シェアして他の人と共有したくなる動画
「バイラル動画とは」の部分でも紹介したように、バイラル動画はユーザーの間で話題となり、ウイルスのように広まっていく動画です。
ただ、何もせずに自然に広まっていくわけではありません。
動画がユーザーの間で広まるためには、
SNSなどでのシェアが必要不可欠です。
そのため、バイラル動画には、
SNSなどで思わず他の人に共有したくなるような動画という共通点もあります。
思わずマネしてみたくなるような動画
マネしてみたくなる動画というのも、バイラル動画に共通する共通点の一つです。
バイラル動画の中には、ユーザーが元の動画の内容をマネした動画を撮影して
SNSにアップし、その動画を見たフォロワーが元ネタとなる動画を検索して話題になるといった事例がたくさんあります。
また、
SNSで「#〇〇チャレンジ」のようなハッシュタグをつけて投稿するなど、意図的にユーザーがマネしたくなるような仕掛けを施して話題を集め、バイラル動画になった事例もあります。
バイラル動画が注目されるようなった理由
バイラル動画が増え、企業などにも注目されるようになった背景としては、
SNSでの拡散のしやすさがあげられます。
スマートフォンやタブレットが登場し、インターネットのインフラが整備されたことで、ユーザーはいつでもどこでも
SNSを利用できるようになりました。
私たち人間には、感動した出来事や共感した出来事を他人と共有したいという感情が備わっています
その人間が持っている感情とSNSという手軽にシェアできるツールが合わさったことで、多くのユーザーが動画を
SNSで気軽にシェアするようになり、多くのバイラル動画が生まれ、その拡散力に企業が注目するようになったわけです。
バイラル動画のメリット
バイラル動画の
メリットとしては、コスパの良さがあげられます。
企画する動画にもよりますが、バイラル動画は特別制作費用が高くなるような動画ではありません。
しかし、
SNSなどによって爆発的に拡散され、多くのユーザーの目に触れるため、マーケティングの視点で見た場合、費用帯効果が非常に高くなります。
少ない費用で最大限の効果を得るという観点から見た場合、最高の施策だと言えるでしょう。
また、これまで貴社や貴社の製品、サービスを知らなかったユーザーにもアピールできるという点もバイラル動画に期待できる
メリットの一つです。
バイラル動画はユーザーによって拡散されるため、こちらが意図していないユーザー層の間で話題になることも少なくありません。
そういったユーザーに企業や製品、サービスのことを知ってもらえば、新たな顧客の獲得も期待できるようになります。
バイラル動画のデメリット
企業にとって嬉しい効果をもたらしてくれるバイラル動画ですが、企業として無視できないデメリットがあるのもバイラル動画の特徴の一つです。
バイラル動画の特徴としてインパクトの強さをあげさせてもらいましたが、インパクトの強さを求めすぎると動画の内容が過激になるため、
炎上に気をつけなくてはいけません。
SNSはさまざまな考えを持ったユーザーが利用しているため、どういったことがきっかけで
炎上してしまうかわからないというリスクもはらんでいます。
もし動画が
炎上してしまった場合、動画よりも炎上したことが大きく取り上げられ、企業としての評判を大きく下げてしまいかねないため、バイラル動画を活用する場合は細心の注意を払って取り組む必要があると言えます。
バイラル動画の活用事例
拡散力の高いバイラル動画は、企業の
マーケティング活動で活用される場面も増えてきています。
ここからは、企業のバイラル動画の活用事例を3つ紹介していきます。
NTTドコモ
2015年に公開されたNTTドコモの「3秒クッキング爆速餃子篇」。
こちらは携帯電話の4G回線がスタートした際に作成された動画で、3秒で餃子を作ることで4G回線の速さを表現しているコメディタッチの動画です。
2015年に作成された動画ですが、公開当時は
SNSを中心に大きな話題を呼び、
YouTubeだけでも2,000万回近くの再生数を稼いでいます。
3秒で動画を作るというバカらしさがユーザーにウケ、バズった事例となっています。
参照:
「3秒クッキング爆速餃子」篇
アロンアルファ
瞬間接着剤で有名なアロンアルファの動画も、有名なバイラル動画の一つです。
本格的な少女漫画テイストのアニメとアロンアルファをコラボさせた、クスっとするようなアニメ動画で、こちらも
SNSを中心に拡散され、1,000万回以上再生されています。
参照:
アロンアルフア 胸キュン接着ラブストーリー『君に、くっつけ!』
ポカリスエット
バイラル動画の事例の中でも最も新しい事例と言えるのが、ポカリスエットの動画です。
新生活が始まる時期に公開された、「新しいことへのチャレンジ」をテーマにした動画となっています。
内容的には目新しさはないものの、リアルなのかCGなのか見分けがつかない不思議な映像で、こちらも
SNSを中心に話題となり拡散されました。
動画が公開されてから2ヶ月あまりで、500万回以上も再生されています。
参照:
ポカリスエットCM|「でも君が見えた」篇
まとめ
今回は、企業の
マーケティングに活用されることも増えてきたバイラル動画について紹介してきました。
バイラル動画は、一歩間違えば
炎上につながる可能性もある動画です。
また、意図して作るのが難しく、「思ったより拡散されなかった…」となってしまうことも珍しくありません。
しかし、その一方で、バイラル動画の拡散力は企業にとっても非常に魅力的で、企業や製品、サービスの知名度を一気に向上させられる可能性を秘めています。
バイラル動画を意図して作るのは決して簡単ではありませんが、今回紹介させてもらったバイラル動画の共通点や事例を参考にしながら、バイラル動画作りにチャレンジされてみてはいかがでしょうか?