スーパーが動画を活用するべき理由
冒頭で
マーケティングや
販促に動画を活用するスーパーが増えてきているとお伝えしましたが、スーパーが動画の活用に取り組むべき理由はそれだけではありません。
スーパーが動画の活用に取り組むべき3つの理由について紹介していきます。
費用対効果が高い
動画はとにかく費用対効果の高い
マーケティング手法です。
デジタル技術を用いた広告媒体の
デジタルサイネージの分野で約5割のシェアを持つ「impactTV」の調査によると、スーパーなどの小売店の店頭で動画を流すようにした場合、売上が1.5倍になったというデータもあるほどです。
もちろんあくまで一例ですのでここまでの効果が見込めない場合もありますが、逆にもっと高い費用対効果を得られる場合もあります。
動画は短時間で伝えられる情報が多くユーザーの興味をひくのに最適な
マーケティング手法だと言えるので、ここまで高い費用対効果を実現できる可能性が高いと言えるわけです。
参照:
動画効果で売上1.5倍 店頭で効く動画とは
マーケティングの柱になる
動画広告の市場は年々成長し続けています。
サイバーエージェントの調査によると、2018年に1,843億円だったのが2020年には3,289億円にまで成長していますし、2023年には5,065億円にまで拡大する見込みです。
これはあくまでも
動画広告の市場規模ですが、「
動画広告の市場規模が拡大する=動画に注目している・動画を活用する企業が増えてきている」ということになるので、動画が注目されているのは、まず間違いありません。
また、日本でも
5Gがスタートしたので、動画の需要はより高まっていくでしょう。
こういった時代の流れから動画が
マーケティングの柱になる可能性が高いので、できるだけ早いタイミングで動画の活用に取り組むべきだと言えるわけです。
参照:
サイバーエージェント、2019年国内動画広告の市場調査を実施
ユーザーの声を集められる
スーパーの動画の活用方法については後ほど詳しく紹介していきますが、
YouTubeチャンネルを解説して動画を公開するという活用方法もあります。
YouTubeにはコメント欄があり、動画に対するユーザーからの意見をコメントしてもらうことができますが、このコメント欄をうまく活用できるようになれば、ユーザーの声を集めてくれるツールとして大活躍してくれます。
匿名なので厳しい意見が投稿されることもありますが、そういった厳しい意見こそ参考になったりするので、活用しない手はないでしょう。
また、コメント欄でユーザーとコミュニケーションをとることもできるので、リピーターやファンの獲得につなげることもできます。
スーパーでの動画の活用方法
さまざまな理由からぜひ活用を進めるべきだと言える動画ですが、実際にスーパーで動画を活用する場合の活用方法としてはどういったものがあげられるのでしょうか?
スーパーでの動画の活用方法を4つほど紹介していきます。
動画広告
スーパーでの動画の活用方法の1つ目が、動画広告です。
動画を制作し、
YouTubeなど
動画広告を取り扱っている媒体でユーザーに向けて広告を配信することでインターネットからの集客を目指します。
動画広告では地域やユーザー層を絞って広告を配信できますし、予算を設定し、その予算内で広告を配信できるので、広告を配信する方法として非常に便利です。
ターゲティングをしっかりとおこなうことができれば、高い費用対効果も期待できます。
商品の紹介動画
YouTubeチャンネルで商品を紹介する動画を配信するのもおすすめです。
スーパーは取り扱っている商品が多いので、魅力的な商品があったとしても、その存在に気づけていないお客さんがたくさんいます。
そういったお客さんに向けてイチオシの商品を紹介する動画を制作して配信してあげれば、売上のアップにもつながりますし、特定の商品の売上を伸ばすことも可能になります。
商品を使ったレシピ動画
動画広告や
YouTubeチャンネルでぜひ配信してほしいのが、取り扱っている商品を使った
レシピ動画です。
取り扱っている商品を使った
レシピ動画で成果をあげているスーパーは多く、
レシピ動画に登場した商品の売上を大幅に伸ばした事例もあるほどです。
レシピ動画は料理好きな層を取り込める可能性のある動画でもあるので、あらたな顧客の獲得につなげることもできます。
有名な料理人や料理の先生を講師としてまねいて料理を作ってもらい、
レシピ動画として公開するというのもおもしろいかもしれませんね。
PR動画
スーパーが動画を活用する場合、商品を紹介する動画だけでなくPR動画も制作するべきです。
どういったスーパーでどういった魅力があり、どういったスタッフが働いているのかがわかるショートムービー風の動画を作り、商圏内の人にスーパーの存在を知ってもらいましょう。
スーパーの場合は気軽に足を運んでもらえることが重要になるので、親近感を感じてもらえるような動画を作って配信するといいでしょう。
PR動画は、
動画広告として配信するのもいいですし、
YouTubeチャンネルにアップして配信するのもおすすめです。
また、PR動画は採用の面でも活躍してくれるので、ぜひ制作しておきたい動画の一つだと言えます。
商品紹介や
レシピ動画は、
デジタルサイネージ動画として店頭で流して活用することも可能です。
専用のディスプレイやタブレット端末で一押しの商品を紹介する動画を流して
販促をおこなったり、
レシピ動画を流して関連商品の購入をうながしたりすることができます。
また、セール情報などユーザーがお得だと感じる情報を配信し、より多くの商品の購入をうながすこともできます。
スーパーでの動画の活用事例
さまざまな形で活用できる動画ですが、実際どのような形で活用されているのでしょうか?
スーパーでの動画の活用事例を2つほど紹介していきます。
株式会社ライフコーポレーション
関東地方や近畿地方で多数の店舗を展開する人気のスーパー、「ライフ」。
そのライフを展開している株式会社ライフコーポレーションでは、調味料メーカーの「味の素」とタッグを組み、動画の活用に取り組みました。
まず、ライフの店舗がある商圏内に味の素の調味料とライフのプライベードブランドの食品を使った
レシピ動画の広告を流しました。
その後、店舗で動画広告に登場した製品をまとめて展開し、店舗のディスプレイでも同じ動画を流すという施策を展開。
その結果、動画に登場した味の素の調味料は前年同期の6倍以上の売上を達成し、ライフの関連商品も大幅に売上が増加したと言います。
参照:
YouTube×店舗 連携で販売6倍
CookpadTV株式会社
レシピサイトなどの運営で知られるクックパッド株式会社の子会社「CookpadTV株式会社」では、全国の流通チェーンと連携してスーパーの売り場内に
デジタルサイネージを設置し、
料理動画を配信するサービスをおこなっています。
このサービスは全国47都道府県のスーパーで展開されていて、導入されたサイネージの数は6,000台にのぼります。
具体的な数値については公表されていませんが、動画で紹介したレシピに必要な対象商品の売上が大きく増加したケースも報告されているそうです。
参照:
全国制覇!料理動画サイネージ「cookpad storeTV」を全国47都道府県のスーパーに導入完了!
まとめ
今回は、スーパーでの動画活用について紹介してきました。
動画は、スーパーなどの小売業界でもさまざまな場面で活用できる優秀な
マーケティングツールです。
店舗のディスプレイで動画を流してお客さんの注意をひくことで売上も伸びますし、特定の製品を特集することで売りたい製品の売上を伸ばすこともできるでしょう。
また、
動画広告や
YouTubeを活用すれば、インターネットからの集客も可能になりますし、新しい顧客の獲得やリピーター、ファンの獲得につなげることもできます。
これからの時代はスーパーでも動画の活用が必須になっていくことが予想されるので、ぜひ活用を検討されてみてはいかがでしょうか?